コンテンツSEOとは?メリットやデメリット、実施の注意点を解説

コンテンツSEOは、コンテンツマーケティングの手法のひとつです。検索ユーザーの疑問や課題に応える記事ページやFAQページといったコンテンツを活用し、検索ユーザーにとって有益となる情報を提供することで、検索エンジンからの集客を目指すための施策です。
コンテンツSEOは継続して行うことで、サイトやページのアクセス数やコンバージョン数の増加につながりますが、検索ユーザーのニーズを正しく理解してコンテンツを作成するには手順ごとに適切な方法が求められます。
たとえ情報量が多く、有益な情報が詰まっている記事を作成したとしても手順が間違っていたり、正しく取り組めていない場合、うまく集客できないので「コンテンツSEOは効果がない」という結論に至ることが多いでしょう。
「コンテンツSEOの取り組み方がわからない」
「コンテンツSEOに取り組むことでどのようなメリットがあるのか知りたい」
という疑問を持つ企業のWeb担当者様、マーケティング担当者様、自社のオウンドメディアで成果が出ていないとお困りの方々に向けて、これまでコンテンツSEOでいくつもの企業のオウンドメディアの課題を解決しているバンソウがコンテンツSEOを解説します。
この記事では、コンテンツSEOとは何か、施策を取り組むメリット・デメリット、手順ごとに適切な方法、施策を実施する際のポイントなどをそれぞれ詳しくお伝えしていますので、ぜひ最後までお読みください。
コンテンツSEOとは
コンテンツSEOとは、コンテンツマーケティングの手法のひとつであり、コンテンツ(検索ユーザーにとって役立つ情報をまとめたページ)によって検索エンジンからの集客を目指す手法を指します。コンテンツSEOの「コンテンツ」は特定のページを指すのではなく、ブログページやFAQページ、サービスページ、事例ページなど検索ユーザーにとって有益な情報を発信するコンテンツすべてを指します。
ただし、単純に「検索ユーザーに有益な情報をまとめて公開」するのではなく、以下のような手順に沿って、それぞれのステップで適切な方法を行う必要があります。
手順については後述します。
Knowクエリを意識したコンテンツ
検索ユーザーにとって有益な情報をまとめたコンテンツを発信することがコンテンツSEOなので、「〇〇とは」「〇〇 使い方」のような「Knowクエリ」と呼ばれる情報収集型のクエリでコンテンツを作成することが求められます。
クエリの種類については以下の表をご確認ください。
<クエリの種類一覧>
クエリの種類 | クエリの説明 | クエリの例 |
---|---|---|
情報収集型(Knowクエリ) | ユーザーが情報を収集するために検索するクエリ。一般的には「〇〇とは」や「〇〇のやり方」などの疑問形やハウツー形式のクエリが含まれる。 | 「宇宙の始まりとは」「スマートホームの設定方法」 |
案内型(Goクエリ) | ユーザーが特定のサイトや情報源を見つけるために検索するクエリ。主にブランド名や特定のサイト名が含まれる。 | 「Tesla 公式サイト」「ナイキストア」 |
取引型(Doクエリ、Buyクエリ) | ユーザーが商品やサービスを購入・契約するために検索するクエリ。具体的な商品やサービス名が含まれる。 | 「ダイソン掃除機購入」「Netflix 月額料金」 |
クエリとキーワードの違い
クエリとキーワードはどちらも同じ意味として使用されると思っている人は多いですが、正確には、クエリは「検索エンジンで情報収集する際に入力する言葉」で、キーワードは「問題を解決するための重要な言葉、情報収集の手がかりとなる言葉」を指します。
SEOとコンテンツSEOの関係性
コンテンツSEOを正しく理解するには、SEOとの関係性を押さえておくことが大切です。
SEO(検索エンジン最適化)とは、「Search Engine Optimization」の略称で、検索エンジンから評価されるサイトやページを作成し、検索ユーザーが求めている情報を提供するための施策を指します。
SEOの施策は、外部サイトからの評価によって自社サイトの価値を高める「外部施策」と、自社サイト内でさまざまな施策を行いGoogleからの評価を高める「内部施策」の2種類に分けられ、先述したコンテンツSEOは内部施策のひとつです。そのため、SEOにおける施策に含まれるものがコンテンツSEOであり、ユーザーにとって有益な情報を提供するコンテンツを自社サイトに掲載することでGoogleからの評価を集め、自社サイトの上位表示を狙います。
コンテンツマーケティングとの違い
先述のとおり、コンテンツSEOはコンテンツマーケティングの手法のひとつで、SEO施策を担当します。コンテンツマーケティングとは、SNSへの投稿や動画、メールマガジンといったさまざまな手段でユーザーへアプローチするマーケティング手法で、コンテンツの作成からユーザーへの接触、育成、購買後のリピーターの育成など一連のマーケティング活動を指します。コンテンツSEOは、検索エンジンを土台にコンテンツを作成し、ユーザーへアプローチすることで、顧客の購買意欲の向上やリピーターの育成といったコンテンツマーケティングを促す施策です。
また、コンテンツマーケティングはSNSなどの複数の手法を通じてユーザーの集客からコンバージョン、リピーター化などを目的としているのに対し、コンテンツSEOは集客を目的としている施策である点も違いといえるでしょう。
SEOライティングとの違い
まず、SEOライティングの説明をします。SEOライティングとは、googleから高い評価を得て上位表示を狙うためのライティングテクニックを指します。主なテクニックとしては以下となります。
・タイトルに検索クエリを含む
・本文に見出しタグを使用する
・検索ユーザーの求めている情報を提供する
上位化するために質のよいコンテンツを作成するためにSEO施策を行うことがSEOライティングといえます。先述のとおり、SEOコンテンツもSEOライティングと同じく、上位化を狙うため質の高いコンテンツを作成することを指しますが、目的が異なります。
SEOライティングの目的は上位表示することなので、とにかく上位表示させるためにコンテンツの質を高めるSEO施策を行います。一方、コンテンツSEOの目的はユーザーの求めている情報を届けることなので、結果として上位表示させることが必要になりますが、上位表示させてからのページを訪れたユーザー行動(認知→興味→お問い合わせなど)を意識する必要があります。ですから、上位表示のためだけのSEO施策を行うだけではなく、コンバージョンまで導く幅広い施策が求められます。
他にも施策内容として、SEOライティングは検索結果での上位化を狙うためのコンテンツにおけるテキスト部分の作成を指してますが、コンテンツSEOでは、FAQの設置などテキストを作成する以外のSEO施策も含む点が異なるといえます。
コンテンツSEOの重要性
コンテンツSEOは現在のgoogleのミッションと検索エンジンの仕組みを見たときに、最も適しているSEO手法だといえます。
googleの検索アルゴリズムや検索エンジンの仕組みなどは、すべて「検索ユーザーにとって価値ある情報(コンテンツ)に、検索ユーザーがアクセスできるようにするため」のものだからです。
検索ユーザーにとって価値ある情報(コンテンツ)を届けるとなると、内部施策や外部施策といったテクニカルな施策だけではなく、コンテンツの内容をしっかりと作り込む必要があります。最もコンテンツの内容を作り込めるかたちがコンテンツSEOというわけです。
集客に成功するために押さえておきたいGoogleのミッションと検索エンジンの仕組み
Googleでは、次のようなミッションを掲げています。
Our mission is to organize the world's information and make it universally accessible and useful.
(Googleの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使いやすいものにすることです)
また、googleの検索エンジンの検索結果における重要な要因のひとつである「コンテンツの関連性」と「コンテンツの質」については次のように述べています。
コンテンツの関連性 - コンテンツを分析して、求められている内容に関連する可能性のある情報が含まれているか評価します。
コンテンツの質 - 関連性のあるコンテンツを特定した後、最も役立ちそうなコンテンツを優先しようとします。
上記のgoogleが掲げるミッションと検索エンジンの仕組みを読んでも、googleは世界中のあらゆる情報をきれいに整理して、情報を必要とする検索ユーザーに届けるために、検索ユーザーが求めている内容が含まれており、最も役に立ちそうなコンテンツを検索結果で優先することが考えられます。
コンテンツに力を入れなければ上位表示が難しい
コンテンツに大量のクエリを含んだり、被リンクをひもづけたりするだけで簡単に検索順位の上位化ができた時代がありましたが、現在は、ペンギンアップデートやパンダアップデートなど検索エンジンのアルゴリズムのアップデートにより、検索ユーザーにとって価値ある情報(コンテンツ)が届くように検索エンジンが進化し、価値のないコンテンツは検索順位が上がらず、集客できなくなっています。
検索エンジンからの集客を目的とする場合、検索エンジンのアルゴリズムに合わせて、コンテンツの作り込みを重視するコンテンツSEOが必要といえます。
検索クエリにより検索結果が変わる
検索エンジンは検索ユーザーの求めている情報に合わせて検索結果を表示します。
例えば、「SEOツール 比較」という検索クエリで検索する場合、購買意欲が強いのでSEOツールの一覧ページが表示されます。一方で、「SEO施策 方法」というクエリの検索ユーザーは知識欲が強いため、検索結果には、SEO施策のハウツー情報がまとめられて検索結果に表示されます。
このように、検索クエリ(検索ユーザーのニーズ)に合わせて、情報を提供するコンテンツのかたちを変えなければなりません。
一覧ページや比較ページ、トップページにサービスページなどが上位表示される検索クエリも存在しますが、ハウツー系の検索クエリや情報系のクエリで検索された場合、情報が網羅的に詰まったコンテンツが優先されることもあるので、検索エンジンからの集客を考える場合はコンテンツSEOにも取り組む必要があります。
コンテンツSEOの役割
検索エンジンから集客し、最終的にお問い合わせや申し込み、製品購入といったコンバージョンを目的とするならば、「1: 集客」「2: 送客」「3: コンバージョン」の3ステップに分類することができます。
コンテンツSEOが最も貢献できるのは「1: 集客」になります。集客した後、サービスページや製品ページといったコンバージョンが発生する可能性が高いページに誘導するCTAボタンやバナーの設置、コンバージョンを目的とした検索ユーザーのアクションに合わせた経路設定にも貢献することはありますが、直接的に大きく貢献するケースは少ないです。
コンバージョンを発生させる役割が備わったコンテンツSEOを実施する際は、後述するコンテンツSEOの手順「ペルソナの設定」で集客したいペルソナとして、コンバージョンする可能性が高い検索ユーザーを設定し、それらのユーザーに向けた課題解決に役立つ自社サービス・製品を紹介するコンテンツを用意する必要があります。
コンテンツSEOにコンバージョンを求めてしまうことはよくありますが、「コンテンツSEOで集客を増やす」「集めた検索ユーザーに向けて製品・サービスなどを知ってもらう」「製品・サービスを知ったユーザーが申し込みしやすい経路を整える」といったかたちで、3ステップでコンバージョンを目的として、コンテンツSEO、内部施策、ユーザビリティ改善施策に取り組むとよい成果が生まれやすいです。
すべて、コンテンツSEOで解決しようと思わないことがポイントです。
コンテンツSEOのメリット
コンテンツSEOを実施すると得られる主なメリットについて紹介します。
集客効果の維持
コンテンツSEOだけでなくSEO全般の話になりますが、検索ユーザーにとって役立つコンテンツと見なされたページは、中長期にわたり検索エンジンに優先して表示されるため、集客効果が維持されます。
CMやWeb広告、チラシなどの集客方法では短期的な集客効果を生みやすいものの、費用をかけて出稿しなければ効果がすぐに薄れます。
コンテンツSEOではコンテンツを削除しないかぎり、評価されているページは検索エンジン上で集客をし続けます。このような中長期的に集客効果を生むコンテンツを「エバーグリーンコンテンツ」と呼びます。
コスパがよい・予算をかけずに実施可能
前述のとおり、CMやWeb広告を出稿する際には高額な料金が発生します。リスティング広告の場合、競争が激しければ、たった1クリックで1000円以上の費用が発生することも珍しくありません。
コンテンツSEOは、Web広告やCMなどとは異なり広告費や制作費がかかりません。そのため、コンテンツ作成を社内で完結させた場合は、制作費ゼロでの運用も可能です。
後述しますが、コンテンツSEOに必要なGoogle アナリティクスやGoogle サーチ コンソールなど無料で導入できるので、社内でコンテンツ作成ができれば予算を使うことなく始められます。
集客のための広告費をまったくかけず、コンテンツ制作費を削減することができる施策なので、Webサイトを立ち上げたばかりの企業や、自社サイトの運営に割ける予算が少ない企業におすすめです。
作成したコンテンツが資産になる
質の高いコンテンツは、時間がたっても価値が失われにくいストック型コンテンツです。検索ユーザーに求められるコンテンツが増えれば増えるほど、集客力は着実に高まります。
質の高いコンテンツが多くなれば、サイト全体の評価が高まり、過去に投稿した日の目を浴びていなかったページの検索順位が高まり、集客できるページに化ける可能性もあります。
コンテンツSEOで作成するページは検索エンジンに評価され、集客が成功するのに時間がかかることが多いため、短期的に見ると費用や労力がかかっているように見えますが、将来に向けての貯金や投資のようなイメージで取り組みましょう。
コンテンツSEOは、半年、1年後に大きく検索エンジンからの集客数が増えると考え、中長期で計画的に取り組むことが大切です。
潜在顧客に接触しやすい
CMやチラシなどの広告手法では、すでにユーザーが商品やサービスへのニーズを自覚しており、コンバージョンへつながる可能性のある見込み客にしかアプローチできません。また、さらに多くのユーザーとの接触を図る場合、広告費が高額になる可能性があります。
一方で、コンテンツSEOで作成したコンテンツは、商品やサービスの購入意思がなく情報収集を目的としたユーザーの目にも留まりやすいです。コンテンツの内容によってはユーザーが興味を持ち、さらに自社サイト内を回遊したり、資料ダウンロードなどのアクションを起こしたりする場合もあるため、潜在顧客にもアプローチしやすい点が特長であるといえます。
また、明確なニーズを持って検索したユーザーからのコンバージョンを狙うための導線を引きやすい点も、コンテンツSEOのメリットです。
リードナーチャリングや従業員の育成に役立つ
コンテンツSEOは、顧客育成(リードナーチャリング)にも役立ちます。
ユーザーにとって有益な情報を網羅したコンテンツは、ユーザーがコンテンツを閲覧した際すぐにコンバージョンへつながらなかった場合も、「自分には〇〇が必要だったんだ」「自社に足りないものは〇〇だ」など、課題やニーズを自覚させるきっかけとなる可能性があります。
このようなユーザーの心理や購買プロセスに沿って段階的にコンテンツを用意しておくことで、最終的にコンバージョンへ至らせることも可能でしょう。
また、一般ユーザーだけでなく社内の従業員が業務でも活用しやすいコンテンツを作成しておくことで、社員育成にも役立ちます。基本的な部分は自社サイトのコンテンツで学んでもらい、より応用的な内容を研修や勉強会の形式で行うといった効率化も可能です。
自社のブランディングにつながる
質の高いコンテンツの蓄積や、作成したコンテンツの上位化によって、自社への認知度や人気が高まり、ブランディングにもつながる可能性があります。企業の知名度や信頼性が高い場合、他社と比べて商品やサービスの価格が高額であった場合でも「この企業に依頼すれば安心だ」と依頼してもらえることが多くなり、競合企業との価格競争から脱却できます。
「〇〇について調べるならこのサイトを使おう」「〇〇のトラブル解決を依頼するならこの企業が安心だ」など、ユーザーからの信頼性の高いWebサイトの運営を目指しましょう。
商談やプレゼンに活用できる
自社で提供する商品やサービスに近いキーワードでのコンテンツ作成を行い成果を出すことで、商談やプレゼンの場でコンテンツを活用しやすくなるでしょう。
例えば、コンテンツに掲載した内容を営業トークに盛り込んだり、コンテンツの情報をもとにプレゼン資料などを作成したりすることで、営業トークの説得力を深めることや、資料作成の効率化につながります。
また、このように自社商品やサービスに関連したキーワードでのコンテンツ作成を社内で行うことで、従業員が自社商品やサービスに対する理解をさらに深められるでしょう。
拡散による被リンクを獲得しやすい
質の高いコンテンツは、SNSや外部ページを通して拡散されやすいです。CMやチラシなど多くの広告は拡散ができないため、拡散性が高い点はコンテンツSEOのメリットといえるでしょう。
信頼性の高いページや集客効果の高いページに自社のコンテンツが掲載されることで、さらに多くのユーザーからのアクセスや認知を得られるだけでなく、信頼性の向上にもつながります。
また、拡散により今まで自社の力だけではリーチできなかったターゲット層にもアプローチができるようになるため、より高い集客効果が期待できます。コンテンツSEOを行う際は、良質なコンテンツの作成に加えて、拡散したくなるコンテンツを作成する点も意識しながら内容を充実させるとよいでしょう。
被リンクの獲得方法については以下の記事で解説しているので、ぜひご確認ください。
被リンクを増やす方法12選!注意点も解説
コンテンツSEOのデメリット
コンテンツSEOを実施することで得られるメリットは先述したように多くあげられるものの、次のようなデメリットもあるため、あわせて押さえておくとよいでしょう。
集客効果がすぐに出ない
Googleでは、クローラー(Webページの情報を集めるロボット)が各Webページを巡回し、必要な情報を集めたうえで検索順位を決定します。作成したばかりのコンテンツはクローラーが巡回するまでGoogleの検索エンジンにインデックス登録されないため、検索ユーザーに届けることができません。
Googl サーチ コンソールを使用することでインデックス登録までの期間を早めることはできますが、通常数日~数カ月要するため、すぐに効果を得られない点に注意が必要です。
また、Webサイトの立ち上げ直後など、サイト内のコンテンツ数が少ない場合は、サイトの評価もほとんど得られていない状態のため、検索ユーザーが求めている情報を含んだ内容のコンテンツを検索エンジンに投稿しても評価されにくく、集客数が伸びにくいでしょう。
地道にコンテンツ数を増やし、徐々に評価をためることでサイト全体の評価も向上するため、すぐに結果が出ないことを理解したうえで根気よく続けることが大切です。
自社サイトのアクセス数が増えない原因と対処法については以下の記事で解説しているので、ぜひお読みください。
自社サイトのアクセス数が増えない原因と対処法、増やすための戦略を紹介
コンテンツの作成に時間や労力を要する
上位化が狙える質の高いコンテンツを作成するためには、キーワードの選定やアウトライン作成、執筆、執筆後の効果測定、メンテナンスといった多くの手順が必要となり、時間や労力がかかります。
コンテンツ作成自体は簡単にできますが、検索クエリや検索ユーザーの求める情報の整理、コンテンツの立案など投稿するまでにはかなりの労力と時間が必要になります。
しかし、一度作成したコンテンツは日にちや時間を問わずWeb上でユーザーにアプローチをし続けてくれるため、十分に労力を費やす価値があるといえるでしょう。
検索上位を狙うためのSEO対策方法については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
検索上位に表示させるSEO対策方法を解説
施策の実施に時間がかかる
使用しているCMSが古い場合やWebサイトの仕様によっては、「HTML入力でしか本文を入稿できない」「装飾の機能が少ない」「画像のサイズ調整に手間がかかる」など、コンテンツを投稿するのに時間がかかることがあります。スムーズにコンテンツの投稿や更新作業が行えない場合、集客力は伸び悩みます。
また、外部の制作会社に業務を依頼している場合は、コンテンツの追加や修正を行うたびに依頼をしたり、都度料金が発生したりするケースもあります。
コンテンツを長期的に増やしていくには相応の費用がかかるので、コストパフォーマンスの面で大きなデメリットとなるでしょう。
かえって評価が下がる原因になる可能性がある
コンテンツの作成時間が確保できないときや、サイト内のコンテンツの数が少なくアクセス数が伸び悩む時期においては、特に一刻も早くコンテンツを量産したいと考える方も多いでしょう。しかし、Googleから高い評価を得るためには、コンテンツの量ではなく質を意識することが大切です。
例えば、2017年にGoogleで行われた医療や健康に関連する検索結果の改善では、医療従事者や専門家、医療機関などの権威性が高く信頼できる情報源をもとにしたコンテンツが評価されやすくなるよう変更されました。これを機に、現在ではさまざまな分野でコンテンツの質の高さが重視されているため、むやみにコンテンツを量産することで、かえってマイナス評価を受ける恐れがあります。
参考:医療や健康に関連する検索結果の改善について(Google)
定期的な見直しが必要
有益な情報を発信し続け、Googleからの評価を維持するためには定期的なコンテンツの見直しやリライトなどのブラッシュアップが必要です。検索結果は常に変動し、社会のトレンドや情報も日々更新されるため、正確な情報や最新の情報を競合サイトから後れを取らずに提供し続けなければなりません。このようなメンテナンス作業はコンテンツの数によっては多くの時間や労力が必要になるため、社内でもある程度のリソースを確保しておきましょう。
コンテンツSEOの手順
コンテンツSEOは、基本的に次のような手順で行います。
1.自社の商品やサービスを分析する
コンテンツSEOを成功させるためには、まず自社の商品やサービスの詳細な分析が重要です。
例えば、家具販売店の場合、子ども部屋用のカラフルなデスクと、大人向けのシンプルなワークデスクでは異なるターゲット層が想定されます。
それぞれの顧客が求める情報や検索クエリも異なるため、各ターゲット層に適した個別のページを用意し、適したコンテンツを提供することが効果的です。
2.ペルソナを設定する
検索ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツの作成を行うためには、ペルソナの設定が欠かせません。ペルソナとは、ターゲットを実在するような人物像として詳細にイメージしたものを指します。
自社の製品・サービスを必要としている検索ユーザーはどんな課題を抱えているのかを考えましょう。趣味や年齢、職業などペルソナのイメージを具体的にすることができれば、コンテンツのメッセージ性も強まり、集客だけでなく、製品購入やお問い合わせといったコンバージョンまで貢献する可能性の高いコンテンツを作成する土台となります。
3.カスタマージャーニーマップを作成する
ペルソナを設定し、検索ユーザーのイメージを明確化できたら、カスタマージャーニーマップを作成します。カスタマージャーニーマップとは、検索ユーザーが自社の商品やサービスに出会ってからコンバージョン(購入・リピート)に至るまでの一連のプロセス(カスタマージャーニー)を図で表したものを指します。
カスタマージャーニーマップでは、各フェーズに合わせてユーザーが何を考えているのか、どのような課題を抱えているのか、想定される検索クエリなどを書き出します。
これにより、どのタイミングでどのようなアプローチを行うのが最適であるかが判断しやすくなり、より検索ユーザーに寄り添ったコンテンツの作成やコンバージョン率の向上に貢献できます。
4.サジェスト調査を行う
カスタマージャーニーマップの作成時に洗い出した「想定される検索キーワード」を実際に検索エンジンに入力し、検索ニーズがあるのかをチェックします。このような調査を「サジェスト調査」と呼びます。
例えば、「確定申告 スマホ」というキーワードを検索エンジンへ入力すると、「確定申告 スマホ いつまで」「確定申告 スマホ やり方」などのサジェストが表示されます。このようなサジェストの内容から、コンテンツには「確定申告はいつまでに行うべきか」「確定申告をスマホで行う場合のやり方は何か」などの内容を含めることで検索ユーザーに有益な情報を届けられると予測できます。
5.キーワードを選定する
想定されるキーワードから検索ニーズがあることが把握できたら、実際にコンテンツを作成するキーワードを選定します。
キーワード選定を行う際は、検索ボリュームと呼ばれる検索ユーザーが検索する回数を表した数値をもとに自社サイトの成長段階に合ったものを選ぶことをおすすめします。
特に、月間検索回数が1万回を超えるビッグキーワードについては、サイトの立ち上げから間もない場合上位化が難しいケースが多いため、検索回数の少ないキーワードから着手するとよいでしょう。
6.コンテンツのアウトラインを作成する
コンテンツを作成するキーワードが決まったら、コンテンツのアウトライン(骨格・構成)を作成します。
このとき、いきなり構成を組み立てるのではなく、現在検索結果で上位に表示されている競合サイトのコンテンツ(ページ)を参考にすることで、コンテンツに必要な要素を洗い出しやすくなります。
複数の競合ページを見比べ、共通してページ内に存在する内容については自社のコンテンツにも必ず含めましょう。このとき、競合ページの内容をそのまま自社のコンテンツに反映させるのではなく、見出しの順番を並べ替えたり、オリジナルの見出しや内容を作成したりするなど、他社との差別化を図る点も意識しましょう。
7.コンテンツを執筆・投稿する
アウトラインが完成したら、Microsoft WordやGoogle ドキュメントなどの書類作成ツールで本文の執筆作業に取りかかります。
このとき、コンテンツを投稿する際に利用するCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)に直接文章を入力しても問題ありませんが、書類作成ツールのほうが原稿を作成するうえで役立つ機能がそろっており利便性に優れているため、まずは書類作成ツールで原稿を仕上げ、後からCMSにコピー&ペーストで文章を貼りつける方法がおすすめです。
原稿の作成時は、ユーザーからの信頼度を高め、最後までコンテンツを読んでもらえるよう、誤字脱字などの細かなミスにも注意しましょう。
誤字脱字については、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひご覧ください。
誤字脱字とは?意味や違いからチェックのポイント、無料の校正ツールを紹介
8.コンテンツの見直しやリライトを行う
コンテンツの公開後は、1カ月に1度のペースで定期的にコンテンツの内容が古くないか・改善すべき点はないかといったメンテナンスを行います。もしコンテンツ内に修正箇所があった場合や、しばらくたっても順位が低いままである場合はリライトを行いましょう。
集客したいペルソナが検索するであろうクエリを検索し、どのようなコンテンツが検索結果に優先して表示されるのか、表示されているコンテンツはどのような内容を提供しているのかを確認し、検索ユーザーにとって役立つ情報を提供するためにコンテンツをアップデートしましょう。
リライト例としては、古くなった情報を新しい情報に更新したり、新しく検索ニーズが生まれたキーワードに関連するコンテンツを追加したりするなどがあげられます。
コンテンツのリライトの際には、コンテンツの内容だけでなく、タイトルやディスクリプションといったタグ周りのテクニカルな施策も行い、検索結果で表示されやすくすることも重要です。
おまけ
上記の手順を実施する前に、手順ごとに「自社の商品の認知度を上げたい」「コンバージョン数を増やしたい」「ブランディングを強化したい」などの目的(ゴール)を明確にしたり、ゴールに対する具体的な目標(KPI)を立てたりすることで、方向性をずらさずに施策に取り組めるでしょう。
認知度向上のための成功事例を以下の記事で紹介しているので、ぜひお読みください。
認知獲得に効果的な認知拡大施策や成功事例を徹底解説
検索ユーザーに役立つコンテンツの作成方法
検索ユーザーに有益な情報(コンテンツ)の作成方法をご紹介します。
ページタイトルでクリックを促す
ページタイトルは検索結果に表示されるため、検索したユーザーがコンテンツを閲覧するかを左右する重要な要素です。
タイトルにはユーザーが「このページには知りたい内容が書いてありそうだ」と興味を抱くよう、伝えたい情報は前方に配置し、キーワードも欠かさずに含みましょう。
なお、タイトルの文字数が多すぎる場合、検索結果に表示された際にタイトルが途切れてしまう可能性があります。タイトルを作成する際は30字前後を意識するとよいでしょう。
ページタイトルを作成する際のポイントは、以下の記事でもご紹介しているのでぜひご覧ください。
ページタイトルとは?SEOに効果的な付け方や注意点
各見出しの言葉をわかりやすくする
各見出しは、コンテンツ内の目次に表示され、コンテンツの読みやすさに影響を与えます。見出しの言葉を工夫し、内容を伝えることでユーザーが知りたい内容に素早くたどり着けるようになります。
見出しタイトルを作る際は、「○○の重要性」や「○○のメリット」「〇〇の方法」など、検索ユーザーが興味を抱くよう数字や疑問形を用いたり、具体的なシチュエーションなどを記載したりするのもおすすめです。
見出しの作成方法については、以下の記事でも解説しているので、ぜひご確認ください。
見出しの付け方とは?役割や重要性、付けるときのポイントを解説
導入文で誰に向け、どんな価値があるのかを伝える
導入文は「リード文」とも呼ばれ、記事全体の中でも特に重要なパートです。ページを訪れたユーザーが最初に目にするため、ここで「読む価値がある」と感じてもらえなければ離脱されてしまいます。
効果的な導入文を作るためには、「○○に課題を感じている方へ」や「○○の方法がわからない」といった誰に向けたコンテンツなのかを明確にし、「この記事を読むことで○○を解決できます」のような記事を読むことで得られる具体的な価値が示されていることが重要です。
コンテンツを作成する際に設定したペルソナになりきり、どのような内容が含まれていれば、「読みたい」と思えるかを考えて、ユーザーの興味を引く導入文を作成しましょう。
導入文の書き方については、以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
導入文の書き方とは?書き方やポイントを解説
検索クエリを自然なかたちでコンテンツに含む
コンテンツ作成時は、検索ユーザーが入力すると想定する検索クエリを自然なかたちで文章に含めることで、検索クエリに対して関連性の高いコンテンツであることが検索エンジンに伝わりやすくなります。
不自然に大量の検索クエリを記事内に詰め込むと、過剰にSEO施策を実施しているとしてコンテンツの評価を下げてしまう可能性が高いので注意が必要です。
不自然に検索クエリを含んでいると感じた場合は、文章を見直して不要な検索クエリは削除して、読みやすい文章に書き直しましょう。
E-E-A-Tを意識する
コンテンツの作成時には、E-E-A-Tを意識するとよいでしょう。E-E-A-Tとは、Googleが「検索評価ガイドライン」にて、コンテンツの評価基準として設けている4つの要素です。
E=Experience(経験):経験に基づいた内容が書かれているか
E=Expertise(専門性):内容の専門性が高いか
A=Authoritativeness(権威性):専門家の監修を受けているなど権威性が高い内容であるか
T=Trustworthiness(信頼性):公的機関のデータを引用しているなど信頼できる内容か
E-E-A-Tを満たすコンテンツは、信頼性が高くユーザーに役立つ情報だといえます。E-E-A-Tは人の命や人生に関わるYMYL(Your Money Your Life)関連のコンテンツを作成する際に特に重要となってきます。
サプリや医療、保険、金融関係といったカテゴリの専門性が求められるコンテンツを作成する際には検索結果の競合ページを参考にするだけでなく、エビデンスとして信頼できる機関が提供している資料や専門家によるチェックが必要となります。
E-E-A-Tを意識すると、通常のコンテンツ作成より工数や手間が増えますが、検索ユーザーが求めるコンテンツには必ず必要といえます。
コンテンツ内に画像を含める
コンテンツSEOはテキストだけでなく画像も対象となります。
alt属性や画像のファイル名を適切に設定するといった工夫を施すことで、検索エンジンは画像情報も判別します。そのため、コンテンツに関連性が高いと判断された画像は画像検索に優先して表示されます。
画像によってコンテンツの質を高める際は、次のようなポイントを意識しながら設置するとよいでしょう。
- 画像に関連した文章の近くに設置する
- コンテンツの内容に関連した画像を設置する
- 画像に適切な説明(alt属性)を記載する
- レスポンシブ対応を行う
なお、Googleの画像検索に優先して表示させる方法を、「Google 画像検索 SEO ベスト プラクティス」にて掲載しています。
ユーザーの検索意図を反映させる
ユーザーの疑問や課題を解決するための情報を提供するのがコンテンツSEOです。
検索クエリに対して「〇〇とは」「〇〇の使い方」「〇〇のメリット」などの基本的な項目に加えて、サジェスト検索の結果から検索ユーザーが求めているであろう情報を想定して検索意図に沿った得たいであろう情報を含めることが重要です。
検索クエリから、コンテンツ提供者の立場で一方的に「この情報を提供すれば感謝されるだろう」のように、検索ユーザーの立場でコンテンツを作成しなければ、コンテンツは検索エンジンに評価されないので注意しましょう。
内部リンクを設置する
内部リンクとは、コンテンツとサイト内の関連ページをリンクでつなぐ手法です。
内部リンクをコンテンツ内に設置することで、検索結果からコンテンツ(ページ)を訪れた検索ユーザーが、求めていた情報を得て、新たに興味関心が芽生えた場合に、興味関心のニーズを自社サイト内で満たすことができます。
例えば、「コンテンツSEO」についてのコンテンツに「内部施策」「外部施策」についてのコンテンツと自社のコンテンツSEOサービスページが内部リンクでひもづいているとします。この場合、「コンテンツSEO」に関する情報を得たうえで「内部施策」や「外部施策」についても知りたいときに遷移できますし、コンテンツSEOについてのサービスが自分にとって必要となっているのであれば、すぐにサービスページに移動できます。
このように、自社サイトに集客した検索ユーザーに情報提供するだけでなく、コンバージョンまでのアクションを起こさせるためにアクセス経路を整えるために内部リンクの設置が必要となります。
また、SEOのテクニカルな施策としても内部リンクは役立ちます。リンクは検索エンジンのクローラーが巡回するための道の役割とリンク元のページ評価をリンク先ページに渡す役割があります
内部リンクの数が相対的に多いページがサイト内で重要なページとして検索エンジンに判断されるため、集客させたいコンテンツに向けた内部リンクを増やすことで検索エンジンのクローラーが訪れやすくなり、検索エンジンから評価されやすくなります。
各ページに設置した内部リンクを管理する際は、内部リンクの可視化ツールを使用するのがおすすめです。
内部リンクの可視化については、以下の記事でもご紹介しています。
内部リンクを可視化できる有料・無料ツール8選!可視化後の確認事項も解説
オリジナリティを意識する
コンテンツSEOを行う際に競合調査やサジェスト調査を行いコンテンツを作成することが多いですが、競合と同じようなコンテンツを作成するだけでは二番煎じ三番煎じとなり評価されない恐れがあります。
そのため、コンテンツ内に「ほかの誰も着目していない独自の情報」や「実体験をもとにしたレビュー」といったオリジナリティが高いコンテンツを含むことで、より専門性・信頼性が高いコンテンツを作ることができます。
内容が似過ぎているコンテンツは、検索結果に表示されないことがありますが、最悪の場合、重複コンテンツがサイト内に多数存在すれば、サイト評価の低下やペナルティの対象となる可能性があるのでご注意ください。
良い情報と悪い情報をどちらも提供する
提供する情報の価値や求めている情報は検索ユーザーによって異なります。コンテンツ作成の際には良い情報と悪い情報どちらも述べることが大切です。
いかにメリットを強調し、魅力的に伝えるかがポイントとなる広告や宣伝、営業などの延長でコンテンツを作成するのではなく、メリットとデメリットの両方を述べるなど、偽りのない情報を提供しましょう。
ちなみに英語圏を対象とした2021年のプロダクトレビューアップデートが実施された際に、数多くのコンテンツが検索結果の順位を下げましたが、検索順位が下がったコンテンツの傾向として「自分たちに都合の悪い情報はまとめていなかった」があげられます。
ユーザーファーストを意識する
コンテンツの作成時は、ユーザーファーストを徹底することが重要です。「ユーザーに最高の価値を届ける」という熱意を持ち、心からユーザーのためになる情報を提供する必要があります。
近年のユーザーは「このコンテンツは正確な内容を述べていない」「このコンテンツは信頼に欠ける」と容易に見抜く能力に優れています。
そのため、ユーザーの検索意図やニーズに真摯に向き合うことがより重要視されています。
コンテンツSEOを実施するための環境
ここでは、コンテンツSEOを実施するための適切な環境についてご紹介します。
社内体制を整える
コンテンツSEOを実施する際は、社内体制の強化が必要です。社内で共通の目標を設定し、専用のチームや責任者を配置しましょう。
戦略の立案や施策の実行、分析、実施結果に基づく改善策などを社内で共有することでスムーズな上位化や自社サイトの改善が期待できます。
また、SEO対策チームを配置する際は、編集者が必要となります。編集者はキーワードがコンテンツに適切に含まれているか、文章の内容に誤りはないか、見出し構成は適切かなどを確認し、検索エンジンから評価を得られるようなコンテンツの改善を行います。
SEOツールを使用する
コンテンツSEOでは、キーワードの選定や競合調査、コンテンツ作成および投稿、投稿後の分析などと業務が多岐にわたるため、多くのリソースを要する場合があります。
これらの一連の作業を効率よく行うためには、SEOの専用ツールの利用も検討するとよいでしょう。ツールを用いることで業務効率化が期待できるだけでなく、精度の高い調査や分析が行えるため、結果的にコンテンツや自社サイトの価値を高めることにもつながります。
おすすめのツールについては後述します。
コンテンツSEOに役立つツール
誤字脱字のチェックやキーワード選定など、コンテンツSEOに役立つツールをいくつかご紹介します。
誤字脱字チェックツール:Enno
Ennoは無料で利用できる誤字脱字チェックツールです。誤字脱字以外にも文法ミスや表記ゆれといった校正作業も行える点が特長です。Ennoは、入力画面にチェックしたい文章を入力し、「日本語エラーをチェックする」をクリックすることで校正を開始できます。
エラー箇所はハイライトされ、エラー対象となった理由や修正の提案内容についても述べられているため、すぐに修正しやすい点も強みといえます。
サジェスト調査:ラッコキーワード
ラッコキーワードのサジェスト調査では、GoogleやYahoo!など検索エンジン別に各キーワードのサジェストを詳細に洗い出せます。
例えば、「オンライン英会話」でサジェスト調査を行った場合、通常のサジェストである「オンライン英会話 おすすめ」やサジェストキーワードのサジェストである「オンライン英会話 おすすめ 初心者」も同時に抽出できます。
ほかにも「オンライン英会話+A」や「オンライン英会話+1」などアルファベットや数字別のサジェスト結果も抽出されるため、一目でサジェスト結果を確認できます。
キーワード選定:Google キーワード プランナー
Google キーワード プランナーはGoogle広告内で使用できる無料のキーワード調査ツールです。キーワード プランナーにキーワードを入力すると、そのキーワードに関連したキーワードの表示や、各キーワードの検索ボリュームがまとめて表示されます。
ほかにも、WebサイトのURLを入力することで、そのWebサイトに関連するキーワードや検索ボリュームを抽出することができます。
リライト:SEARCH WRITE
SEARCH WRITEはリライトやキーワード選定、コンテンツ作成など一連のコンテンツSEO業務に役立つツールです。
リライトにおいては、追加で施策の実施が必要なキーワードのコンテンツをバブルチャートで表示できるため、視覚的に見つけやすい点が強みです。リライトを実施するコンテンツはそのままタスクリストへ追加できるため、管理しやすい点も特長です。
コンテンツ分析:Google サーチ コンソール
Google サーチ コンソールは、Webサイトやコンテンツの表示回数やクリック数、クリック率、順位などを確認できるコンテンツ分析ツールです。
サーチ コンソール内にURLを入力することで、該当ページの表示回数や順位の推移をチェックできることに加えて、ユーザーがどのようなキーワードで自社のページにたどり着いたのか、流入キーワードを調べることもできます。
コンテンツSEOに取り組む際の注意点
最後に、コンテンツSEOを実施する際の注意点についてご紹介します。
コンテンツの重複に気をつける
Googleでは、コピーコンテンツ(外部サイトのコンテンツと内容が酷似している/そのままコピーされているコンテンツ)をペナルティの対象としています。
他社のコンテンツと酷似した内容にならないよう、自社ならではの要素を加えたり、自身の経験や顧客の声などを含めたりして、オリジナリティのあるコンテンツを作成しましょう。
なお、コピペチェックツールを使用することで、コンテンツを作成したときに他社サイトと文章が似通いすぎていないかを確認できます。コピペチェックツールは、「CopyContentDetector」や「こぴらん」などが代表的です。
キーワードの重複に気をつける
自社サイト内の複数コンテンツが同一のキーワードや検索意図で競い合っている状態のことを、「キーワードの重複(キーワードカニバリゼーション・カニバリ)」と呼びます。
キーワードの重複自体はペナルティの対象にはならないですが、Googleからの評価やクリック率、被リンク効果などが、キーワードが重複している複数記事に分散してしまいます。その結果、本来検索エンジンから評価されるべきコンテンツが適切な評価を受けないので、検索結果に優先して表示されなくなり集客の期待ができなくなります。
キーワード選定やアウトラインの作成時には、「site:○○(ドメイン名) △△(キーワード)」のサイト内検索を活用して、すでに同様のキーワードを用いて作成されたコンテンツがないかを徹底的に調べましょう。
ChatGPTなどAIを用いたコンテンツ作成は控える
2022年12月頃からChatGPTなどAIによるコンテンツ作成がトレンドとなり、多くのサイト運営者やライター、SEO専門家がAIを用いたコンテンツ作成に取り組んでいます。
しかし、多くの場合は検索ユーザーが求めている情報を含んだコンテンツを作成できず、それらの誰の役にも立たない無駄なコンテンツを大量に投稿してサイトの評価を落としているケースを頻繁に見かけます。
AIは、まったく事実ではない情報を事実らしく伝えてくるので、AIが生成したコンテンツを公開することはリスクが高く、「検索ユーザーにとって役立つ情報を届けたい」というGoogleのミッションに背く行為となるので、コンテンツ作成はAIに任せず、大部分は人の手により執筆とチェックを行うことをおすすめします。
バンソウでは、過去にAIを用いて、約3カ月で検索エンジンからの集客数を5万以上増やした実績があります。適切にAIを用いればコンテンツ作成を効率よく進めることができるので、通常より早く集客効果が表れ、スピーディーかつ効率的に効果検証を行い、ブラッシュアップできます。
AIを用いたコンテンツSEOにご興味がある担当者様はぜひ、お問い合わせからご相談ください。
コンテンツSEOの強化はバンソウにおまかせ
- 自社でコンテンツSEOを強化したい
- もっと効率よくコンテンツを追加したい
- SEO対策を何から行えばよいかわからない
- リソース不足でSEO対策を行えていない
コンテンツSEOはコストがかからない点がメリットではあるものの、多くの時間や労力を必要とするため、十分に注力できていないという課題を抱える企業も少なくありません。
バンソウでは、コンテンツマーケティングをはじめとしたあらゆるマーケティング活動をサポートするサービスとして、コンテンツの上位表示やリード獲得といった集客活動に貢献します。
また、バンソウのサービスについてさらに詳しくご紹介した資料もご用意しています。
バンソウの特徴やサービスの仕組みについてより具体的に知りたい方は、ぜひあわせてダウンロードください。
まとめ
この記事では、コンテンツSEOとは何か、メリット・デメリット、実施する際の手順や注意点などをご紹介しました。
コンテンツSEOは、SEOの手法のひとつなのでテクニカルな施策が必要となりますが、最も力を入れるべきは「検索ユーザーの求める情報を提供するお役立ちコンテンツの作成」なので、検索ユーザーの立場で、何を求めているのか、どんな情報を提供できれば満足してもらえるのかを追求することが重要です。
短期での成果が得づらい施策ですが、地道に続けることで長期的に集客効果を維持しやすく、作成したコンテンツは資産となります。
自社でコンテンツSEOを行う場合は、予算を抑えて実施できるため、Web上での集客を強化したい方はぜひ試しに取り組んでみてはいかがでしょうか。
検索上位化するコンテンツを提供するためのSEO対策のポイントについては、以下の記事でもご紹介しているので、ぜひご覧ください。
検索上位に表示させるSEO対策方法を解説