SEO外部対策の具体的な方法や注意点、おすすめツールを解説

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SEO外部対策は、つい対策を後回しにしてしまいがちなSEO対策ですが、検索エンジンからの評価を高めるにあたって重要です。この記事では、SEO外部対策の具体的な方法や注意点について詳しく解説します。被リンクやサイテーションの重要性、内部対策との違いなど、初心者から中級者、上級者の方まで幅広く役立つ情報をお届けするので、ぜひ最後までご覧ください。

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SEO外部施策とは

SEO外部対策は、自社サイトの信頼性や検索エンジンからの評価を向上させるために、ほかのWebサイトからのリンクや評価を獲得する取り組みで、外部サイトから自社サイトへリンクを張ってもらう「被リンク」と、自社のWebサイトが外部サイト上で言及または引用される「サイテーション」の獲得が主な方法としてあげられます。被リンクとサイテーションの具体的な施策については、後ほど詳しく解説します。

外部対策は、自社サイトやコンテンツを改修するのではなく、外部からのリンク獲得や流入の増加に焦点を当てた施策のため、自社でコントールが難しい対策でもあります。外部対策で効果を得るには時間や手間がかかるものの、長期目線で取り組むことが重要です。

外部対策と内部対策の違い

SEO対策は、外部対策と内部対策の2つに大きく分けることができ、取り組む施策の対象が異なります。

外部対策は、先述のとおり、外部のWebサイトからの評価を得るための施策です。一方で内部対策は、自社サイトの内部構造やコンテンツに対する施策で、サイトのクローラビリティの向上やユーザビリティの向上に焦点を当てています。

したがって、外部対策では外部サイトとの関連性やリンクの質が重要ですが、内部対策ではサイト内のコンテンツの質や構造のわかりやすさが重視されます。どちらの対策を行うにあたっても、「ユーザーに価値のあるコンテンツを提供すること」を念頭に置いて施策を行うことが重要です。

SEO外部対策が重要な理由

多くの企業では自社のWebサイトやコンテンツの改善を行う内部対策を重視しており、外部対策はおろそかになりがちですが、外部対策も内部対策と同じくらい重要な対策です。ここでは、SEO外部対策が重要な理由をご紹介します。

第三者からの評価のため信頼性を高めやすい

外部対策では、第三者による評価が大きく関与します。外部の信頼性の高いサイトや有名なブログなどからの被リンクを獲得することで、自社サイトの信頼性や評判を大きく向上させることができます。Googleではコンテンツの評価をする際に「E-E-A-T」という信頼性を示すための指標を重視しており、信頼できるWebサイトからの被リンクを獲得することで、自社サイトの価値を高め、検索結果でのランキング向上につなげられます。

クローラーがページを見つけやすくなる

被リンクやサイテーションを獲得することで、検索エンジンのクローラー(Web上のコンテンツを見つけるために使用するロボット)がページを発見しやすくなります。クローラーは、ページ内のリンクをたどってWebページを巡回し、新しいコンテンツを見つけます。そのため、外部サイトからのリンクを多く獲得することで、自社サイトの存在を検索エンジンに知らせることにもつながり、検索結果に表示される可能性も高まります。

被リンクを獲得するための外部対策

ここでは、被リンクを獲得しやすくするための施策をご紹介します。

SNSで拡散されやすいWebサイトやコンテンツの作成

被リンクを得るためには、SNSでの拡散が重要です。例えば、自社のWebサイトに投稿したページにSNSシェアボタンを設置して、ユーザーが簡単にコンテンツを共有できるようにします。これにより、投稿されたコンテンツが多くのユーザーに広まり、その結果、SNSを通じての流入数が増え、被リンクの獲得にもつながりやすくなります。そのため、ユーザーが拡散したくなるコンテンツの作成や、目立つ位置にシェアボタンを設置するなどのUI設計は、外部対策において重要な要素です。

コンテンツの質を高める

被リンクを獲得するためには、良質なコンテンツの発信が重要です。質の高いコンテンツが多くサイト内に存在することで、外部からのリンクも増えていき、サイトの評価やドメインパワーが向上します。これにより、検索結果での上位表示の可能性が高まるでしょう。被リンクの数を着実に増やせるよう、ユーザーが誰かに紹介したくなるようなコンテンツを継続的に提供することが大切です。

サテライトサイトを作る際は質を意識する

被リンクを獲得する際の施策のひとつに、「質の高いサテライトサイト」の制作があげられます。サテライトサイトとは、メインのWebサイトとは異なるドメインで制作されるサイトのことです。かつては、大量に質の低いサテライトサイトを作成し、評価を上げる手法が一般的でしたが、現在ではユーザーの利便性やサイト内のコンテンツの価値を重視する傾向が強まり、低品質のサイトはかえって評価を下げる傾向にあります。したがって、サテライトサイトを作る際は良質なコンテンツとユーザビリティに優れたサイトを意識することが重要です。

サイテーションを獲得するための外部対策

ここでは、サイテーションを獲得しやすくするための施策をご紹介します。

SNSを活用する

XやInstagram、YouTubeなどのSNSを活用することで、サイテーションを促すことができます。自社アカウントを運用して多くのユーザーが集まる媒体で情報発信を行うことで、フォロワーを増やし、ブランディングを強化できます。自社のサービスに関する情報だけでなく、ユーザーに有益でおもしろい情報を提供することで、ユーザーの興味を引きつけることもできるでしょう。このようにSNSを活用することで、企業やサービスの認知度を高められ、さまざまな場所でのサイテーションが期待できるため積極的に情報発信を行いましょう。

Google ビジネス プロフィールに登録する

Google ビジネス プロフィール(旧Google マイビジネス)に企業情報を登録し、ユーザーにとって有益な情報を提供することで、サイテーションを促すことができます。また、Google マップや検索画面に自社の情報が掲載されることで、顧客に直接情報を提供し、サイトへの誘導も可能です。さらに、ユーザーからの口コミ投稿も可能であり、好意的な評価が集まれば企業の評価が上がり、認知度も向上します。このようなGoogleビジネスプロフィールの活用は、SEO対策だけでなく、MEO(マップエンジン最適化)対策にも効果的です。

わかりやすいサイト名やブランド名を意識する

サイテーションを促すには、サイト名やブランド名をわかりやすくすることも重要です。日本のWebサイトである場合、複雑な外国語のサイト名よりも、簡潔な日本語のサイト名やブランド名のほうがユーザーにとって覚えやすく、言及しやすいです。このとき、略称をわかりやすくするのではなく、正式名称からわかりやすい名前になるよう意識しましょう。これによって、外部サイトでは正式名称で引用される可能性が高まります。

広告運用を行う

Web広告やテレビCM、新聞広告など、さまざまな広告メディアを活用することで、サイテーションを獲得しやすくなります。サイテーションを得るには、まず一定の認知度が必要になるため、広告を出すことで認知度を素早く高められるでしょう。テレビCMは特に効果的な手段ですが、その分費用もかかります。したがって、広告を出稿する際には、費用対効果もあわせて検討し、事前にシミュレーションすることが重要です。

SEO外部対策を行う際の注意点

外部対策では、誤った方法で施策を行ってしまうとGoogleからペナルティを受ける恐れがあります。ペナルティを受けると、Webサイトの評価が大幅に下がり、順位の低下にもつながるため十分に注意しながら外部対策を行いましょう。

関連性が低いサイトとの相互リンクを避ける

お互いにリンクを張り合う「相互リンク」を関連性の低いサイトと行った場合、検索エンジンによってスパム行為と見なされる可能性があります。このようなリンクは無効化されるだけでなく、ペナルティを受けることもあります。そのため、相互リンクを張る際には、自社サイトと相手サイトの関連性を重視する必要があります。関連性の高いサイト同士でリンクを張ることで、検索エンジンからの評価も向上し、より効果的なSEO対策が実施できます。

スパムリンクに注意する

スパムリンクは、質の低いサイトから張られたリンクを指します。このようなリンクが自社サイトに張られると、サイトの評価が下がったり、Googleのペナルティを受けたりするリスクがあります。万が一スパムリンクによってペナルティを受けたときは、Google サーチ コンソールに通知が届き、リンク元を確認できます。疑わしいリンクは否認ツールで拒否することで、被害を防げます。

否認ツールの使用時は、Googleから提供されているガイドラインもあわせてご確認ください。

自作自演の被リンクやサイテーションは避ける

かつては、複数のSNSアカウントを用いて自社サイトを大量にリンクさせて評価を高めるといった手法が頻繁に行われていましたが、現在ではこれらの行為はかえって低評価を受けます。特に、被リンクの購入は「ブラックハットSEO」とも呼ばれ、Googleからのペナルティの対象となる可能性があります。もしもこれらの行為が発覚した場合、検索順位の低下やドメインの削除といったペナルティを科されることもあるため、被リンクやサイテーションは自然なかたちで獲得することが重要です。

SEO外部対策におすすめのツール

最後に、外部対策を行う際におすすめのツールをご紹介します。

Google サーチ コンソール

Google サーチ コンソールは、無料でGoogleから提供されているSEO分析ツールであり、Webサイトの運営をするにあたって必須のツールです。Google サーチ コンソールでは、自社サイトが獲得しているクエリやクリック数、表示回数などのデータを簡単に調査できます。さらに、リンクレポート機能を活用することで、自社サイトが被リンクを獲得している外部リンクを把握し、リンク元のサイトやアンカーテキストなどの詳細情報も確認できます。これにより、被リンクの質を管理し、不適切なリンクを否認することも可能です。

hanasakigani.jp

hanasakigani.jpは、株式会社ディーボが提供する無料の被リンクチェックツールです。アカウント登録は不要で、気軽にWebサイトの被リンクを調査できます。ツールを利用する際は、対象ページのURLを入力して「チェックする」ボタンをクリックすることで、被リンク数や被リンクドメイン数、アンカーテキストなどの詳細が一覧で表示されます。hanasakigani.jpでは競合サイトの被リンクも簡単に調査できるため、外部対策に役立ちます。

Ahrefs

Ahrefs(エイチレフス)は世界中でもユーザー数の多いSEOツールで、競合サイトの被リンクや流入数の多いコンテンツを分析し、自社サイトの戦略に生かせます。有料ツールのためコストはかかりますが、数あるSEOツールの中でも詳細な分析が可能で、競合調査や流入キーワードの把握に活用できます。最安のプランでも幅広い機能を利用できるため、SEO対策を進めるうえでのAhrefsの活用は特におすすめです。

まとめ

この記事では、SEO外部対策について詳しくご紹介しました。Webサイト運営者の方やマーケティング担当者の方においては、これまで内部対策に取り組んできたものの、外部対策はおろそかになっていたというケースも多いのではないでしょうか。被リンクやサイテーションといったSEO外部対策はWebサイトの評価を高め、自社のブランディングや競合他社との差別化を図るうえでも重要な要素です。ぜひ、本記事で得た知識を活用し、効果的な外部対策を行っていただければ幸いです。

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