ページタイトルとは?SEOに効果的な付け方や注意点

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ページタイトルとは、Webページの看板のような役割を持ち、検索結果やブラウザのタイトルバーなどに表示されるため、多くのユーザーの目に入ります。ユーザーが興味を持つタイトルを付けることで、Webページがクリックされやすくなるため、CTR(クリック率)の向上も期待できます。この記事では、効果的なタイトルの付け方や改善ポイント、タイトルを付ける際に押さえておきたい注意点をご紹介します。

ページタイトルとは

ページタイトルとは、検索結果やブラウザのタイトルバー、ブックマークのタイトルなどに表示される、Webページのタイトルを表す項目を指します。HTMLにおいては、タイトルタグ(<title> ~ </title>で囲まれた箇所)に記述されている内容が当てはまります。ページタイトルは、Webページの中でも特に重要な役割を持ち、検索結果で表示されることで、ユーザーがWebページを訪問する際の判断材料になります。そのため、タイトル内にはユーザーが検索するキーワードを必ず含め、ページ内の内容を端的にわかりやすく伝えるタイトルを付けることで、WebページのCTR(クリック率)の向上にもつながります。キーワードに対して適切なタイトルを設定することで、キーワードとの関連性が高いコンテンツとして検索エンジンに高く評価され、検索順位が向上し、より多くのユーザーの目に留まりやすくなることも期待できます。

CTRについては、以下の記事で詳しく解説しているので併せてご覧ください。
CTR(クリック率)とは?計算方法や改善のコツを解説

SNSでの拡散時にも役立つ

ページタイトルは、コンテンツをSNSで拡散する際のタイトルとしても表示されることが多いです。タイトル部分で、ユーザーの知りたい情報や目を引く内容を盛り込むことで、SNSの投稿からの流入の増加が見込めます。自社のWebサイトやコンテンツをSNSで宣伝・拡散する場合は、投稿にページタイトルが表示されることも意識して投稿内容を考えることも大切です。

サイト名との違い

ページタイトルと似た言葉に、サイト名があります。どちらもWebサイトの看板のような役割を持ちますが、サイト名はWebサイトそのものに付けられる名前で、ページタイトルはサイト内の各ページに付けられる名前です。ページタイトルはそのページ内でどのようなコンテンツを提供しているのかを説明する役割を果たす一方で、サイト名はそのWebサイトそのものを表す名前のため、Webサイトや運営会社のイメージやブランディングにもつながります。「採用に関する情報といえば〇〇」といったように、ユーザーの記憶に残るWebサイトを作るためにもサイト名は重要なため、提供するコンテンツや企業の方針などを考慮しながら、最適なサイト名を考えましょう。

ユーザーの目を引くページタイトルの付け方

ページタイトルは、ユーザーにとって検索結果やSNSでの投稿で表示された際に最初に目に入る箇所です。そのため、コンテンツに興味を持ってもらうためには、ユーザーの目を引くタイトルを付けることが重要です。ユーザーの目を引くタイトルの付け方は次のとおりです。

タイトルを30文字以内に収める

ページタイトルに多くの情報を詰め込むことは大切ですが、タイトルが長すぎる場合、検索結果の画面上で途切れてしまう場合があります。ブラウザやデバイスの環境によって途切れる文字数は異なりますが、一般的には30文字以内に収めることで、タイトルを途切れさせずに検索結果へ表示させることができます。タイトルが途切れてしまうと、せっかくタイトルに含めたキーワードなどが見えなくなってしまい、ユーザーや検索エンジンに伝わりづらくなります。タイトルに記述した内容を明確に示すためには、30文字以内に収めることを意識しましょう。

狙うキーワードを必ず含める

ページタイトルには、ユーザーが検索する際に検索バーへ入力するキーワード(対策キーワード)を必ず含みます。例えば、「営業 効率化」で検索するユーザーに向けて記事を発信する場合、「営業」と「効率化」を含めたタイトルを付けることで、検索結果とコンテンツの関連性が高いものであることを示せます。しかし、多くのユーザーの流入を狙い、同じ対策キーワードを繰り返し使用することで、過剰にSEO対策を行っていると検索エンジンに判断されてしまい、評価が下がってしまったり、ペナルティの対象になったりする恐れがあるため、対策キーワードを含める数は1つに抑えることをおすすめします。

キーワードの乱用は避ける。<title> 要素に具体的なキーワードをいくつか含めると効果的な場合もありますが、同じ語句を何度も繰り返しても無意味なだけです。「Foobar, foo bar, foobars, foo bars」のようなタイトル テキストはユーザーの利便性を下げるものであり、このようなキーワードの乱用は Google やユーザーから不正行為と見なされる可能性があります。
引用:Google検索セントラル

キーワードや重要な内容は最初に記述する

先述のとおり、検索結果ではタイトルが途切れてしまう場合があるため、対策キーワードをはじめとした重要な内容は初めに記述することが大切です。例えば、「仕事用PC おすすめ」というキーワードでタイトルをつける場合は、「仕事用PCのおすすめ商品一覧」など、最初にキーワードが入るように意識します。このとき、キーワードの順番を入れ替えて「おすすめの仕事用PC一覧」というタイトルにせず、キーワード通りの順番でタイトルを付けることで、キーワードとの関連性を高められます。

ページの内容に沿ってタイトルを付ける

ページタイトルを付ける際は、ページの内容に沿ったタイトルを考えることが大切です。ページの内容とそぐわないタイトルを付けることで、ページを訪れたユーザーが「思っていた内容と違った」とすぐに離脱してしまう恐れがあります。また、タイトルに多くの情報を詰めすぎて冗長な印象を受けるタイトルの場合、検索エンジンによってはタイトルを自動で書き換えられる可能性があります。自動書き換えによって意図せぬタイトルになったり、どのタイトルが適切であるか正確な分析が難しくなったりするケースも考えられるため、ページ内に書かれている内容を簡潔にまとめたタイトルを意識します。

ユーザーにとってのメリットを示す

タイトルの中に、ユーザーがそのページを閲覧することで得られるメリットを盛り込むことも大切です。例えば、「営業 効率化」で検索したユーザーに向けたコンテンツを発信するときには、「営業活動を効率化させる方法」などのタイトルが考えられます。しかし、これだけでは効率化する方法のみ説明しているような印象を受けてしまい、ユーザーの心には響きにくくページを訪れてもらえない可能性があります。このとき「営業活動を効率化させる方法!おすすめツールを紹介」など、ほかにページ内で説明している内容をタイトルに含めることで、ユーザーが「これも一緒に知りたかった」とページを訪れることが期待できます。

対策キーワードに関連するキーワードも含める

対策キーワードとよく一緒に検索されているキーワードや、関連するキーワードをタイトルに含めることで、関連キーワードにも興味を持っているユーザーがページを訪れやすくなります。関連キーワードを調べる際には、検索バーに対策キーワードを入力した際に同時に表示されるサジェストや、検索結果に表示される「関連する質問」「関連性の高い検索」などから探すことができます。

ローカルビジネスの場合は地名を含める

特定の地域のユーザーにアプローチする場合や、地域限定で施策を行う場合など、ローカルビジネスを行うときは地名をタイトルに含めることで、その地域に住むユーザーに対してアプローチしやすくなります。例えば、都内でおすすめのカフェを紹介するコンテンツを提供する場合「東京のリラックスできるカフェ10選」など、地名を含んだタイトルを付けることで、東京に住むユーザーや、都内でカフェを探すために検索したユーザーに対して的確にアプローチできます。

ページタイトルを改善する際に見るべきポイント

CTRが伸び悩み、タイトルの変更を検討する際に、どこから改善すべきか迷う方も多いのではないでしょうか。タイトルを改善する際に見るべきポイントは次のとおりです。ただし、ご紹介するすべての改善ポイントを盛り込むと文字数が増えてしまう可能性があるため、対策キーワードやコンテンツの内容と照らし合わせながら、取り入れられそうなポイントを追加することをおすすめします。

競合サイトと比べて魅力が感じられるか

タイトルをやみくもに修正する前に、まずは対策キーワードを検索し、上位に表示される競合サイトのタイトルを確認します。共通して使われている言葉はあるか、競合サイトではページ内のどのような内容をタイトルに含めているのかなどを確認し、自社のタイトルと比べてより魅力を感じる要素を自社にも反映させることで、ユーザーにも魅力を感じてもらえる可能性があります。ただし、競合サイトとタイトルが似すぎてしまっていては、ユーザーに自社のページを選んでもらえないこともあるため、競合サイトと差別化を図るタイトルを付けることも大切です。

ターゲットを意識できているか

初心者向けの記事など、特定のターゲット層へアプローチするコンテンツの場合は、タイトルに「初心者必見」「新入社員が覚えておくべき〇〇」「IT担当者におすすめ」など、ターゲットを含んだタイトルにすることで、検索結果を見たユーザーが「自分に向けて書かれている記事だ」と訪問してくれる可能性が高まります。コンテンツ内に資料ダウンロードやお問い合わせなどのCTAを設置している場合は、タイトルにターゲットを記載することで、CTAでアクションを起こしたユーザーと自社で狙うターゲットの年齢や性別といった乖離を減らせることも期待できます。

サイト内のほかのページと重複しないタイトルであるか

サイト内で似たようなタイトルのページが複数存在する場合、検索エンジンがどのページを評価すればよいか判断できなくなってしまい、検索順位に正しく反映されない可能性があります。同じ対策キーワードを含んでいたり、タイトルの一部をすべてのページで共通の内容で作成していたりする場合、重複コンテンツとみなされてしまうことがあるため、注意が必要です。

権威性を示せているか

専門家の監修や、コンテンツの内容に関わる業務を現役で行っている場合など、コンテンツの内容の信ぴょう性を保証できる人物が制作に関わっている場合は、「現役経理担当が伝授!」「弁護士監修」「〇〇歴10年の私が本当におすすめしたい〇〇」といったように、タイトルに含めることで権威性をアピールできます。権威性を示す情報がタイトルに入っていることで、ユーザーが「記事の内容が信頼できそうだから読んでみよう」と感じ、クリックにつながる可能性があります。

数字が入っているか

ページ内で紹介するアイテムの品数や、コツの数など、具体的な数字を記載することで説得力を高められ、「これだけの数を紹介しているなら読んでみよう」とクリックにつながる場合があります。ほかにも、「新入社員の8割が知らない」「1日5分でできる」「30代必見」「継続率99%」など、タイトルではさまざまな書き方で数字を使うことができるため、コンテンツの内容に合ったものを取り入れるとよいでしょう。

自然な文章でタイトルを作れているか

対策キーワードやタイトルに含めたい内容を盛り込むことを意識しすぎるあまり、ただ単語を羅列しただけの不自然な文章になってしまうケースがあります。無理矢理キーワードを組み合わせていたり、回りくどい書き方になっていたりする場合も、ユーザーが違和感を抱き、ページを訪問してくれない可能性があります。対策キーワードや、記事内で特に伝えたい内容をタイトルに含めることは重要ですが、タイトルが不自然にならない程度に気を配りながら、自然な文章でタイトルを作成するのを意識することで、より魅力的なタイトルを作成できます。

ページタイトルを見直すタイミングと判断基準

現状を見て、ページタイトルを変更するべきか、もう少し様子を見た方がいいのか、判断に迷う方も多いのではないでしょうか。ここでは、タイトルを見直す適切なタイミングと、タイトルを変更するべきか否かの判断基準をご紹介します。

見直すタイミング

ページタイトルは、検索エンジンからの評価を基に検索順位に反映される以外にも、ユーザーのCTRにも大きく関わります。そのため、検索順位が高いにも関わらず、なかなかユーザーから訪問されず、CTRが低い場合はタイトルの見直しがおすすめです。

CTRは、Googleサーチコンソールで確認できます。「検索結果のパフォーマンス」から「平均CTR」「平均掲載順位」にチェックを入れることで、各ページの平均CTRと平均順位が確認できるため、平均よりも順位が高いのに対してCTRが下回っている場合は、タイトルを見直すとよいでしょう。

変更の判断基準

「現在は順位も高いしCTRも高いけれど、投稿から時間が経っているからタイトルを変えた方がいいのだろうか」と考える方も多いのではないでしょうか。基本的に、現在順位が高く多くのユーザーからの流入が得られている場合は、タイトルは変更しないことをおすすめします。タイトルを変更した際に、かえってCTRが下がり、順位の低下にも影響が出てしまう可能性もあるため、現状で成果を得られている記事にはアプローチせず、順位が高いもののCTRが低い記事を中心に改善しましょう。

ページタイトルを付けるうえでの注意点

タイトルを付ける際に、併せて覚えておきたい注意点をご紹介します。

タイトルは自動で変更されることがある

先述のとおり、タイトルの文字数が多かったり、ページの内容がタイトルに沿った内容でなかったり、対策キーワードを繰り返し使っていたりする場合、検索エンジンによって自動でタイトルが書き換えられてしまうことがあります。反対に、デバイスごとの表示に適した長さのタイトルに調整したり、対策キーワードを強調したりするために最適なタイトルをGoogleが自動的に変更することもあります。意図せぬタイトルに変更され、訴求軸がずれてしまいパフォーマンスに影響が生じる可能性もあるため、自動でタイトルに変更や調整が加えられることも念頭に置いておくとよいでしょう。

記事の内容を充実させることも忘れない

魅力的なタイトルを付けることは、ユーザーの興味を引きクリックを促すために重要ですが、いくら優れたタイトルであったとしても、コンテンツの内容が薄い場合、ユーザーが「求めていた内容と違っていた」と感じ、離脱されてしまいかねません。記事を作成する際は、「ユーザーの検索意図に沿ったものであるか」「ユーザーの悩みや課題を解決へ導く内容が書かれているか」などを意識しながら必要な情報をそろえることが大切です。

良質なコンテンツの作り方については、以下の記事でも解説しています。
良質なコンテンツとは?作り方や注意点を解説

まとめ

この記事では、ページタイトルとは何かを、タイトルの付け方や注意点などと併せてご紹介しました。タイトルは、ユーザーが検索結果やSNSでの投稿を見た際に初めに目に入る箇所です。ユーザーの興味を引き、クリックを促せるよう、記事内でご紹介したタイトルの付け方や改善ポイントをぜひご活用ください。