被リンクを増やす方法12選！注意点も解説

2024.5.8

Webサイト運営の成功には、質の高いコンテンツだけでなく、適切なSEO戦略が欠かせません。特に、被リンクを増やすことは、検索エンジンの評価を上げる重要な手段の一つです。この記事では、自社のWebサイトのSEOを強化したいマーケティング担当者やWebサイトの運営者の皆さんに向けて、被リンクを増やす具体的な方法について紹介します。

被リンクとは

被リンクとは、ほかのWebサイトから自身のWebサイトへのリンクのことを指します。これは、Web上での第三者からの評価であり、サイトの信頼性を高める役割を果たします。被リンクの質を向上させることが、WebサイトのSEO効果を高めるうえで重要な要素となります。

被リンクは、ナチュラルリンクとスパムリンクの2種類に分けられます。以下でそれぞれの特徴を解説します。

ナチュラルリンクとは

ナチュラルリンクとは、外部のWebサイトから自然な形で貼られるリンクのことです。ユーザーにとって有益な情報や優れたコンテンツは、ほかのサイトから自然な流れでリンクされる傾向があります。これらのナチュラルリンクは、Googleなどの検索エンジンから高い評価を受け、サイトの検索順位の向上やトラフィック増加に寄与します。そのため、SEO対策においては、ナチュラルリンクの獲得が重要視されます。ただし、不自然な方法で貼られたリンクはスパムとして認識され、サイトの評価を下げる可能性があります。ナチュラルリンクを積極的に獲得する際には、ユーザーにとって有益な情報や価値の高いコンテンツを提供することが重要です。

スパムリンクとは

スパムリンクとは、テーマ性の乏しいWebページやスパムサイトからの悪質な被リンクのことを指します。これらのページは、プログラムで自動生成された内容や低品質なコンテンツを含んでおり、Googleのガイドラインに違反する可能性が高いです。スパムリンクを含むページからのリンクは、自サイトの評価を下げる可能性があり、検索順位の低下やペナルティを引き起こすことがあります。そのため、定期的なチェックと必要に応じたリンクの削除・否認が、SEO対策上重要です。

被リンクを増やす方法一覧

ここでは、被リンクを増やす際におすすめの方法をご紹介します。

ユーザーからの評価を得られるコンテンツを作成する

多くのユーザーに評価されるコンテンツを作成することは、高品質な被リンクを獲得するために重要です。そのためには、ユーザーが興味を持ち、価値を感じる情報やコンテンツを提供することが不可欠です。オリジナリティのある図解やイラスト、専門的な知識を盛り込んだ記事、成功事例や実績など、ユーザーにとって有益な情報を提供することが重要です。さらに、視覚的なコンテンツの掲載も効果的です。動画やインフォグラフィック（情報を視覚的にわかりやすくした図や画像）などは、多くのユーザーにシェアされる可能性が高く、被リンクを増やすことにつながります。結果として、Googleにおける評価も向上し、検索順位の向上につながるでしょう。

シェアボタンを設置する

Webサイトの記事を読む際、記事の最初や最後にSNSへのシェアボタンが設置されていることがあります。これらのシェアボタンは、直接的に被リンクにつながるため、非常に重要な要素です。ユーザーが気軽に記事をシェアできるよう、シェアボタンはわかりやすい場所に配置することをおすすめします。記事の冒頭や末尾、またはフローティングで常に表示されるようにするなど、シェアしやすさを考慮して設置しましょう。

シェアボタンを設置することで、ユーザーが記事を共有しやすくなり、共有された記事はほかのユーザーにも見られやすくなるため、被リンクの増加につながります。また、SNS上での記事のシェアは、記事の露出を高める効果もありますので、積極的にシェアボタンを設置してユーザーのアクセスを促しましょう。

専門性を高める

専門性をアピールすることで、ブログや記事の価値を向上させましょう。信頼性のある専門家が情報を提供することで、ユーザーはより信頼して情報を受け取ります。Googleの検索品質評価ガイドラインでも示されている「E-E-A-T」では、専門性が重要視されており、専門性を示すことで読者だけでなく、Googleからもサイトへの信頼性が高まります。

専門性を示す具体的な方法としては、執筆者が保有する資格や実務経験を示すことなどが挙げられます。また、執筆者にこのような知識やスキルがない場合は、専門家へのインタビュー記事などを通じて、信頼性を高める方法もあります。E-E-A-Tが重要視される現在のアルゴリズムでは、記事の監修者が専門家であることも評価され、被リンクを増やす効果的な手段となります。特に医師や弁護士などの専門家からの監修は、サイトの信頼性を高めるうえで有効です。

権威性のあるサイトへ寄稿する

寄稿は、被リンクを増やすための効果的な手段の一つです。自分のコンテンツをほかの権威あるサイトに提供し、そのサイトで掲載してもらうことで、被リンクを獲得することができます。関連性の高いサイトやブログに寄稿することで、より効果的な被リンクを獲得できるでしょう。ただし、寄稿先のサイトがスパムサイトでないか確認することや、アンカーテキストの過度な使用を避けることが重要です。寄稿は地道な作業ですが、権威性のあるサイトに寄稿することで、SEO効果を高めることができます。

自社で調査したデータをまとめたコンテンツを作成する

自社で調査した情報をまとめたコンテンツを作成することは、被リンクを増やす効果的な方法の一つで、特に企業やサービスが一定の認知度を持っている場合に有効です。統計データやランキング情報を発信することで、検索需要の高いコンテンツを提供し、PR TIMESなどのプレスリリースメディアに掲載されることで拡散され、長期的な被リンクの獲得につながります。企業が定期的にこの方法を活用することで、被リンクの増加とともにオーガニックな露出や信頼性の向上にもつながるでしょう。

逆検索での掲載依頼を出す

Googleの画像検索やコピペチェックツールを利用して、自社ページの画像や文言がほかのサイトで使用されていないかを定期的にチェックしましょう。使用されている場合は、掲載元に対して丁寧な掲載依頼を送ることで、被リンクの獲得につなげることができます。この方法は地道な作業ですが、被リンクを確実に増やす手段の一つとして有効です。

インタビュー記事を作成する

インタビュー記事の作成は、信頼性の高い情報源として多くのWebサイトから被リンクされる傾向があります。インタビュー記事は、読みやすく魅力的な内容を提供するだけでなく、適切なキーワードの選定も重要です。さらに、作成した記事にSEO対策を施し、検索エンジンでの上位表示を目指すことで、より多くのWebサイトからの被リンクを獲得できるでしょう。業界の専門家や有名人とのインタビューを通じて信頼性の高い情報源をもとにしたインタビュー記事を作成することは、被リンクの獲得につながります。

SNSを活用しイベントなどを行う

SNSを活用してイベントやキャンペーンを行うことは、被リンクを増やす有効な方法の一つです。業態や業界によっては難しい企業もありますが、可能な場合は積極的に取り組むことをおすすめします。イベントやキャンペーンにおいては、セミナーの開催やイベントへの協賛、YouTuberやインフルエンサーとのコラボなどさまざまな方法があります。これらの活動はニュースサイトやまとめサイトに掲載される可能性が高く、話題が広がると同時に多くのリンクを獲得できます。イベントやキャンペーンを実施できる企業は、SNSを駆使して積極的に取り組んでみるとよいでしょう。

ツールやサービスを提供する

サービスやツールを作成することは、被リンクを増やす有効な方法の一つです。自身の専門知識やスキルを生かし、ほかのWebサイトから自分のツールやサービスへのリンクを得ることができます。ツールやサービスを作成する際は、ユーザーが使いやすいようデザインや機能を充実させることが重要です。他社のサービスと差別化し、独自性のあるサービスを提供することで、取り上げられる可能性も高まります。

ノーコードのツール作成サービスが増え、簡易的なツールやサービスは作成しやすくなっています。自身のサイトと関連したツールやサービスを提供することで、多くの被リンクを獲得するチャンスが広がるでしょう。

リンク切れ施策を行う

リンク切れページは、過去にリンクされていたページが削除されてしまい、リンク先が存在しなくなった状態を指します。このようなページを見つけ、自社のコンテンツでその役割を担うページを作成し、他社サイトに提案することで、被リンクを獲得することができます。リンク切れページはサイトのSEO評価に悪影響を与えかねないため、リンク切れを起こしているサイトに対しては、適切なリンク先を提案して修正を促すことが重要です。リンク切れを見つけるためには、ツールなどを活用して競合サイトや関連サイトを確認し、積極的にリンク切れ施策を進めるのがおすすめです。

相互リンクを設置する

相互リンクは被リンクを獲得する方法の一つであり、現在でも有効な手法です。相互リンクはお互いのサイトがリンクを貼り合うことで、双方に被リンク効果が得られるメリットがあります。しかし、検索エンジンは、不正な検索順位操作と見なされるスパム行為を排除するため、相互リンクに対して警戒心を持っています。そのため、お互いのWebサイトのテーマやコンテンツが関連性のあるものであることが求められます。相互リンクを通じて、お互いのサイトの価値を高め、被リンクを獲得するために相互リンクを積極的に活用しましょう。

被リンクを増やすことで得られる効果とは

被リンクを増やすことで、検索エンジンからのWebサイトの評価向上やページランクの向上、そしてトラフィックの増加などのSEO効果が期待されます。信頼性や権威性のあるサイトからのリンクを獲得することで、検索エンジンはサイトをより信頼し、評価を上げます。また、被リンクの数が増えることで、自サイトのページランクも向上し、ほかのサイトからのリンクを通じてトラフィックが増加します。これらの効果により、SEO対策において被リンクを積極的に増やすことが重要です。

被リンクを増やす際の注意点

被リンクを増やすための施策を行う際は、次のような点に注意が必要です。

有料リンクの設置を避ける

リンクの売買はGoogle 検索セントラルのガイドラインに違反し、ペナルティとして検索結果の順位が下がる場合があります。一時的に被リンクを増やすことができる可能性はあるものの、最終的にはサイトの信頼性や評価を損なう結果となります。代わりに、コンテンツの質を高めて自然な形で被リンクを獲得することが重要です。

参照：有料リンクについて（Google）

質の悪い被リンクを避ける

質の悪い被リンクとは、リンク集サイトからのリンクやコピーコンテンツからのリンク、1つのサイトからの大量のリンク、そして検索エンジンからペナルティを受けているサイトからのリンクなどが挙げられます。被リンクの数よりも質を重視し、信頼性の高いサイトからのリンクを積極的に獲得するよう心がけましょう。

リンクがnofollow属性であるか把握しておく

nofollow属性は、検索エンジンのクローラーにリンク先を認識させたくない場合に使われます。この属性が設定されたリンクは、リンク評価を受けることができず、被リンクのSEO効果が期待できません。例えば、WikipediaのリンクやDMMオンラインサロンのリンクなどがnofollow属性を持っています。nofollow属性は、SEOの施策を円滑に進めるための有用な手法ですが、状況に応じて適切に活用する必要があります。リンクがnofollow属性であるかを把握することは、SEO戦略を考えるうえでも重要です。

ワードサラダを使用しない

ワードサラダは、コンテンツを自動生成するプログラムで、短時間で多くのコンテンツを作成できる一方で、内容がわかりづらかったり、文章が読みづらかったりすることがあります。その結果、ユーザーが理解しにくく、価値のある情報を得られないため、Googleから質の悪いコンテンツと見なされることがあります。また、ワードサラダからの被リンクもGoogleの評価を低下させる可能性があります。したがって、ワードサラダを利用して作成されたコンテンツからの被リンクは避け、被リンクを獲得する際には、内容の品質や日本語の正確さなども確認することが重要です。