検索上位に表示させるSEO対策方法を解説

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この記事では、検索上位にコンテンツを表示させるためのSEO対策方法についてご紹介します。検索結果の上位にコンテンツが表示されることで、自社の認知度向上やCV(コンバージョン)増加など集客面でもメリットを与えるため、Googleから評価を得やすい質の高いコンテンツを作成しましょう。Googleから提供されているSEOに関するガイドラインもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

検索上位に表示されるメリット

Googleの検索結果で上位表示されることで、企業側では次のようなメリットが得られます。

  • 自社サイトの表示回数が増える
  • 自社サイトへのアクセス(流入)数が増える
  • 自社の認知度を高められる
  • CV数を増やせる
  • 広告費を減らして集客ができる

自社サイトが上位表示されると、多くのユーザーの目に留まりやすくなるため、自社サイトの表示回数やアクセス数が増加します。これにより自社の認知度も高まり、CV数の増加にもつながるため、広告費を減らして集客することも期待できます。このような仕組みが構築できることで、コストや営業・マーケティング担当者の工数を削減しながら効率よく顧客を獲得できます。

Google検索の基礎知識

まずは、検索エンジンとして多くのユーザーに利用されているGoogle検索に関する基礎知識をご紹介します。

検索エンジンにはさまざまな種類がありますが、日本国内で主に使用されているのは「Google」と「Yahoo!」の2種類です。Yahoo!はGoogleの検索エンジンの仕組みを採用しているため、Googleで上位化できたコンテンツはYahoo!でも上位化しやすくなります。

なお、Googleの利用者は20~30代の若年層で、男性やビジネスパーソンが多い傾向、Yahoo!の利用者は50~60代の高年層で、主婦などの女性が多い傾向があるといわれています。ターゲットとするユーザー属性に合わせて、上位化を狙ったり、広告を出稿したりする媒体を決めるのも一つの手です。

Googleが上位のコンテンツを決める仕組みと流れ

Googleは上位化させるコンテンツを決める際に、次のような観点で判断します。ここでは、Googleが上位のコンテンツを決める仕組みと流れをご紹介します。

Googleの検索アルゴリズムの仕組み

Googleでは、検索アルゴリズムについて次のように説明しています。

最も有用な情報を表示するため、検索アルゴリズムはさまざまな要因とシグナル(検索クエリの単語、ページの関連性や有用性、ソースの専門性、ユーザーの位置情報や設定など)を検討します。各要因に適用される重み付けはクエリの性質によって異なります。たとえば、最新のニュース トピックに関するクエリに回答する場合は、言葉の定義に関するクエリに回答する場合よりも、コンテンツの鮮度が大きな役割を果たします。

引用:検索結果における重要な要因(Google)

Googleの検索アルゴリズムでは、検索インデックスに登録されている膨大なページ数の中から、検索クエリ(ユーザーが検索する際に入力する検索語句)との関連性が最も高いページから順番に自動で表示します。関連性以外にも、ユーザーにとって役立つ質の高いコンテンツであるか、ユーザーが見やすいユーザビリティに優れたページであるか、ユーザーの所在地と関連したコンテンツであるか、などさまざまな観点から上位化させるコンテンツを判断します。

良質なコンテンツの作り方については、以下の記事でもご紹介しているため、あわせてご覧ください。
良質なコンテンツとは?作り方や注意点を解説

コンテンツの順位を決める流れ

コンテンツの順位を決める流れは、次のとおりです。

1.クローリング

Google検索では、Web上に掲載されている膨大なページの情報を集めるために、「クローラー」というロボットを用いてページを巡回します。そのため、コンテンツを作成する際は「クローラーが巡回しやすい」「クローラーに検索クエリとの関連性を認識してもらいやすい」といった観点からコンテンツを充実させるとよいでしょう。

2.インデックス

クローラーが集めた情報をもとに、WebページをGoogle内にインデックス登録します。インデックス登録されたページは、Googleの検索結果へ表示されるようになります。つまり、インデックス登録されていないページは上位表示はおろか、検索結果に表示されなくなってしまうため、先述したクローラーに確実に巡回してもらい、インデックス登録されるよう意識しながらコンテンツを作成することが大切です。

3.順位の決定

クローラーがページの情報を集め、インデックス登録が完了した後は、集めた情報をもとにランクづけします。先述したように、検索クエリとページの関連性やユーザーの課題解決やニーズを満たす情報を提供しているか、ユーザビリティに優れているかといった観点から順位を決定します。ここでのランクづけによって検索結果に表示されるコンテンツの順位が決まるため、コンテンツを新しく作成したり、ブラッシュアップさせたりする際は、Google検索のアルゴリズムに沿ったコンテンツの作成を心掛けるとよいでしょう。

上位表示に役立つGoogleのガイドライン

Googleでは、Googleが高く評価するコンテンツや、悪質なコンテンツとしてペナルティ対象とするコンテンツの特徴をガイドラインとして提供しています。

Google検索の基本事項

Google検索の基本事項(旧:ウェブマスター向けガイドライン)では、Googleで高く評価されるコンテンツを作成する際に求められる要件がまとめられています。技術的な要件やペナルティ対策についても記されているため、一度目を通しておくことをおすすめします。

コンテンツの改善に関して、検索順位に最も影響を与えやすい要素として、Googleでは次のように述べています。

  • 有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツを作成する。
  • ユーザーがコンテンツを検索するときに使われる可能性のある単語を選んで、これらの単語をページ上の目立つ場所(ページのタイトル、メインの見出しなど)や、わかりやすい場所(代替テキスト、リンクテキストなど)に配置する。
  • リンクをクロール可能にする。これにより、Google がページ上のリンクを使ってサイト内の他のページを検出できます。
  • サイトに関する情報を発信する。自分のサイトで紹介しているサービスや製品について、同じような志向の人々と交流できるコミュニティに参加しましょう。
  • 画像、動画、構造化データ、JavaScript などの他のコンテンツがある場合、各タイプに固有のベスト プラクティスを実践する。これにより、ページ上の各コンテンツを Google に提示できます。
  • サイトに適した機能を有効にすることで、Google 検索におけるサイトの表示を改善する。
  • 検索結果に表示したくないコンテンツがある場合や、完全なオプトアウトを希望する場合は、適切な方法でGoogle 検索でのコンテンツの表示を管理する。

引用:主なベスト プラクティス(Google)

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド

検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドでは、Google検索で上位化させるためのSEO対策を行う際に実施すべきポイントについて詳しく述べられています。Google検索エンジンの仕組みをテキストだけでなく漫画を用いてわかりやすく説明しているため、初心者の方にもおすすめのガイドラインです。スターターガイドでは、サイト内のコンテンツの作り方やキーワードの含み方、コンテンツ内のリンクの貼り方、画像や動画の貼り方などを解説しています。

検索上位に表示させるSEO対策方法

ここでは、Google検索で上位にコンテンツを表示させやすくするためのSEO対策方法についてご紹介します。実施するポイントは、大きく分けて「コンテンツ」「内部施策」「外部施策」の3点です。

コンテンツ

高い評価を得やすいコンテンツを作る際は、次のような点を意識するとよいでしょう。

YMYLコンテンツの扱いに注意する

YMYLとは「Your Money or Your Life(あなたのお金や生活)」の頭文字を取った言葉で、センシティブな分野や扱いに注意が必要なコンテンツを指します。主に、健康や医療、政治、人種、時事問題、法律、宗教などのテーマが挙げられます。このようなYMYLを題材にしたコンテンツを提供する際は、より信ぴょう性を高める必要があり、専門的な知識や権威性の高さが求められます。社内でのSEO対策が難しい場合は、専門家のサポートを受けるのも一つの手です。

E-E-A-Tを意識する

E-E-A-T(旧:E-A-T)とは、Googleの検索ランキングシステムが順位を決める際の指標として用いられています。それぞれのアルファベットは、次のような要素を示しています。

E:Experience=経験
E:Expertise=専門性
A:Authoritativeness=権威性
T:Trustworthiness=信頼性

なお、「Experience」は2022年に新たに追加された要素です。
E-E-A-Tを満たしたコンテンツを作成する際は「実際に自社の商品やサービスを利用しているユーザーへのインタビューやアンケート(経験)」「専門家へのインタビューや監修(専門性、権威性)」「公的機関のデータを引用(信頼性)」などを意識するとよいでしょう。

参考:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加(Google)

まずはコンテンツの専門性や信頼性を高める

先述したE-E-A-Tをすべて満たそうとすると、時間や工数を要してしまう可能性があります。そのため、「どこから着手すればよいか迷う」という方はコンテンツの専門性(Expertise)、信頼性(Trustworthiness)を高めることから始めるのがおすすめです。

例えば、自社で提供する商品やサービスのジャンルに関連するトピックのコンテンツをサイト内に増やしたり、サイト内にブログページを作り、専門的な記事を投稿したりするなどの方法が挙げられます。ほかにも、自社の商品やサービスを実際に利用した企業やユーザーからの「導入事例」や「お客様の声」といったページを作成することで、自社のページを訪れたユーザーに自社の商品やサービスの利用イメージをしてもらいやすくなるため、信頼性を高められます。BtoB企業の場合は導入事例、BtoC企業の場合はお客様の声を掲載するのが特におすすめです。

ユーザーの検索意図を理解する

検索クエリをただコンテンツ内に含んで関連性を高めようとするのではなく、検索クエリに含まれる検索意図(ユーザーが何を思ってクエリを入力して検索したのか)を理解したうえで、検索意図に沿ったコンテンツを作成することが大切です。

検索意図を理解するためにおすすめの方法は、すでに上位化しているコンテンツを読み込むことです。検索クエリで実際に検索する前に、ある程度自身で仮説を立てたうえで検索し、上位化しているコンテンツの内容を読みながら答え合わせをすると効果的でしょう。上位化しているコンテンツに含まれている内容以外にも、自身の経験が活用できそうな内容や、信頼性の高いデータを使用できそうな内容を含められる場合は、積極的に含めることでコンテンツの経験(Experience)や信頼性をさらに高められるでしょう。

内部施策

内部施策では、次のようなポイントを中心に行うのがおすすめです。

ユーザビリティの改善

ユーザービリティは、ユーザーの使い勝手のよさを表す単語です。Webページにおけるユーザビリティは、次のような意味合いを含んでいます。

  • いかに効率よくページ内を閲覧できるか
  • Webサイトが使いやすいか
  • 動作が軽くストレスなく操作できるか
  • サイト内のどこに何があるかがわかりやすいか

このようなWebページにおけるユーザビリティを満たすためには、次のようなポイントを意識して自社のページを見直すとよいでしょう。

  • 読みやすいフォントサイズであるか
  • PCやスマートフォンなどデバイスに合わせて見やすく表示できているか(レスポンシブ対応)
  • 表示速度が適切であるか
  • テキストの量が多すぎないか
  • パンくずリストが設置されているか

パンくずリストとは、ページ内でユーザーが現在どの階層にいるかを表すものです。
例えば、本記事のページでは、以下のようなパンくずリストがページ上部に表示されています。

例:
「TOP / BLOG /  検索上位に表示させるSEO対策方法を解説」

インデックス登録しやすいサイト構造

クローラーが巡回した際に、インデックス登録がしやすいサイト構造にしておくことも効果的です。例えば、次のようなポイントを意識することでクローラーにとってわかりやすいサイト構造を作れます。

  • タイトルやメタディスクリプションを設定する
  • タイトルや各見出しに検索クエリ(キーワード)を含める
  • 見出しタグ(H2、H3など)を設定する
  • 画像にAltタグを設定する
  • 重複コンテンツや低品質なコンテンツにnoindexを適用する

クローラーの巡回を促す

クローラーの巡回を促すための施策も効果的です。クローラーの巡回を促す際に実施すべきポイントは次のとおりです。

  • 内部リンクを適切に設置する
  • パンくずリストやサイトマップを作成する
  • SSLを適用させる
  • URLの正規化を行う

タイトルやディスクリプションの最適化

ページタイトルやディスクリプションは検索結果に表示されるため、Googleのクローラーへ認識させる以外に、ユーザーのクリックを促す文章でもあります。ページタイトルやディスクリプションには上位化を狙うキーワードを含めることが重要ですが、不自然に多用することでGoogleからの評価がかえって下がることにもなるためご注意ください。

ページタイトルは30字前後でどのデバイスでも途切れることなく表示されます。ディスクリプションはPCの場合120字前後、スマートフォンの場合50字前後で途切れずに表示されるといわれているので、なるべく簡潔にまとめ、特に伝えたい文章は最初に記述することをおすすめします。

ページタイトルについては、以下の記事でも解説しているのでぜひご覧ください。
ページタイトルとは?SEOに効果的な付け方や注意点

見出しタグを適切に設定する

コンテンツを作成する際は、H1やH2、H3といった見出しタグを適切に設定しましょう。見出しタグはGoogleへページ内容を伝える際に重要な役割を果たすため、できるだけキーワードを含めるよう意識します。

また、見出しタグは次のような階層で設定します。

  • H1タグ:1ページに1つ設定
  • H2タグ:1ページに複数個設定
  • H3タグ:1ページに複数個設定、H2タグの配下に設置

見出しタグは段落のような役割を担うため、ページの構成内容をわかりやすく伝えられるよう階層分けすることが大切です。

見出しの作成方法については、以下の記事でもご紹介しているので、あわせてご覧ください。
見出しの付け方とは?役割や重要性、付けるときのポイントを解説

内部リンクを適切に設置する

内部リンクとは、1つのWebサイト内にあるページ同士をつなぐリンクを指します。サイト内で関連するページがある場合、内部リンクを設置して関連ページへ誘導させることで、Googleへ質の高いコンテンツであると認識されやすくなります。

また、内部リンクはクローラーが巡回する際の導線のような役割を果たし、インデックス登録を早めたり、コンテンツの情報収集の精度を高めたり、コンテンツの網羅性や専門性を伝えやすくしたりするといったメリットも複数あるため、積極的に行いたい施策です。また、内部リンクを設置することで、リンク元とリンク先のページの両方の質を高められます。

ただし、関連性が低いページへつなげることや過度にリンクを設置することで、かえってGoogleからの評価を下げてしまう可能性もあるため、関連性の高いページを適度に盛り込むことを意識しましょう。

外部施策

外部施策は、外部サイトからリンクを貼ってもらう「被リンク」や、SNSなどでの拡散など、外部からの評価を受けやすくすることを指します。

外部サイトや一般ユーザーにアクションを起こしてもらう必要があるため、自社でコントロールしづらい分難易度が高いものの、アクションを起こしやすくする施策として、次のような方法が挙げられます。

  • SNSシェアボタンを設置する
  • 広告を出稿しコンテンツを拡散する
  • コンテンツ内にグラフや表を設置し引用しやすいコンテンツを作る
  • 監修者を起用し権威性を高める
  • プレスリリースを配信する

このような施策を地道に行うことで、外部サイトやSNSを通じて被リンクを獲得しやすくなり、評価の高いコンテンツを提供できるようになるでしょう。

よくある質問

最後に、検索結果で上位化するコンテンツを作成する際によく浮かぶ疑問についてお答えします。

検索順位はいつ上がる?

作成したコンテンツやコンテンツに加えた変更が検索結果へいつ反映されるかは、「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」にて次のように述べられています。

変更した結果が Google 側に反映されるまでにはある程度の時間がかかります。数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります。一般的には、数週間待ってから Google 検索の検索結果に良い影響があったかどうか確認することをおすすめします。ただし、変更すれば必ず目に見える変化が現れるというわけではありません。結果に満足できない場合には、ビジネス戦略上許される範囲内で変更を繰り返しながら違いが出るかどうか確認してみてください。

引用:検索結果への反映にかかる時間(Google)

上記のとおり、具体的に何日後に反映されるとは明示されていないため、数週間後などある程度時間が経ってから確認することをおすすめします。

アクセス数が増えると順位も上がる?

アクセス数が増えることで、順位に影響があるとは一概にはいえません。Googleでは、アクセス数よりもコンテンツの質を重視するため、アクセスが増加した際にコンテンツの質が高く、ユーザーに役立つ情報が提供できていた場合は、クローラーが情報をより早く集めることができるため、順位が上がるまでの時間が短縮されます。このように、アクセス数の増加は順位変動に直接の影響は与えない点に注意が必要です。そのため、アクセス増加を狙ったコンテンツを作成するのではなく、Googleに評価してもらいやすいコンテンツを重視しながら作成することが重要です。

まとめ

この記事では、検索上位にコンテンツを表示させるためのSEO対策方法についてご紹介しました。コンテンツを上位表示させるためには、クローラーが情報を集めやすいサイト構造や見出し設定を意識したり、信頼性や専門性の高いコンテンツの作成を意識したりすることが大切です。記事内でご紹介したコンテンツの改善ポイントや内部施策、外部施策をぜひご参考ください。

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