内部リンクを可視化できる有料・無料ツール8選!可視化後の確認事項も解説
内部リンクを管理する際、どのページとリンクしているかを1ページずつ確認していくのは時間がかかるため、可視化することで管理を効率的に行えます。
この記事では、内部リンクを可視化する重要性や可視化した後に確認することについてご紹介します。また、内部リンクを可視化できるツールを有料と無料に分けてご紹介しているので、ぜひこの記事を参考に導入を検討してみてください。
内部リンクの可視化とは
内部リンクの可視化とは、Webサイトのリンク構造を視覚的に把握するための手法です。通常はページごとに目視での確認が必要ですが、「Show Article Map」などのツールを利用することで、内部リンクの構造を一度で確認できるようになります。
内部リンクを可視化する重要性
内部リンクを適切に設置できるとユーザーにもSEOにもメリットがあるため、内部リンクの可視化は重要です。ここでは、内部リンクの可視化が重要である理由をご紹介します。
内部リンク構造の把握や修正箇所の特定ができる
内部リンクを可視化することで、サイトの構造を簡単に把握し、必要な修正箇所の特定が可能です。具体的には、関連性の高い記事へのリンクが不足している場合や、孤立したページなどを発見しやすくなります。これにより、関連するページの内部リンクを適切に設置できます。
クローラーがサイトを巡回しやすくなる
関連するページの内部リンクを設置することで、検索エンジンのクローラーがサイトをスムーズに巡回しやすくなります。これにより、クローラーはページの発見が容易になり、検索エンジンのインデックスに迅速に追加されるため、検索結果への表示が早くなります。
ページの滞在時間が増える
内部リンクを適切に設置することで、ユーザーはサイト内の関連ページに訪れやすくなります。ユーザーがサイト内を移動しやすくなることで、ページビューや滞在時間が増加し、結果的にサイトの評価も高まります。適切なリンク戦略は、サイト全体のユーザビリティとエンゲージメントの向上を図れます。
ページの評価をリンク先に渡せる
内部リンクはページ間の関連性を示すため、リンク元のページが評価されていると、リンク先のページの評価も高まります。そのため、リンクを設置する際には、内容の関連性を十分に考慮しましょう。内部リンクをWebサイト全体で適切に設計することで、サイト全体の検索順位を改善する効果が期待できます。
内部リンクを可視化できる無料ツール
ここでは、内部リンクを可視化できる無料のツールについてご紹介します。
Show Article Map
「Show Article Map」は、サイト内の記事やページ間のリンク構造を可視化できるプラグインです。投稿や固定ページの本文内のリンクからマップを生成し、内部リンクのつながりを直感的に把握できます。内部リンク構造の最適化や改善にも役立ち、サイト管理の効率化が図れます。
Screaming Frog SEO Spider
「Screaming Frog SEO Spider」は、Webサイトの内部・外部リンクの状況やタイトル、画像などのさまざまなデータを収集できるツールです。WordPressだけでなくほかのプラットフォームでも活用でき、無料版では最大500URLまでのクロールが可能です。ツールは公式サイトからダウンロードでき、サイトマップの作成機能もあるため、大規模サイトの管理も行えます。
ツールでサイトのURLを入力し、上部メニュー「Visualisations」から「Force Directed Crawl Diagram」を選択すると内部リンクのマップが表示されます。リンクが密集している部分はクリックで見やすく移動でき、noindexやcanonicalで別のページが指定されているページは赤く表示されるため、意図したものか確認する際に役立ちます。
Link Map Viewer
「Link Map Viewer」は、内部リンクを可視化するWindows専用のアプリケーションです。所有権が証明されたサイトであればCMSの種類にかかわらず使用でき、WordPress以外のサイトでも利用可能です。ピラーコンテンツを中心に、周囲にクラスターコンテンツが配置されている構造を視覚的に見ることができ、コンテンツ間のリンクは矢印で方向が示されます。
内部リンクを可視化できる有料ツール
ここでは、内部リンクを可視化できる有料のツールについてご紹介します。
Interlinks Manager
「Interlinks Manager」は、WordPress用のSEOプラグインで、内部リンクの監視と最適化を効率的に行います。このツールは内部リンクのデータを精密に生成し、分析するために高度なPHP正規表現を使用します。分析結果からはリンクの状態や最適化の必要性について具体的な情報が得られ、内部リンク分析やリンクジュースの計算などが可能です。
Twylu
「Twylu」は内部リンクの管理を行えるツールです。このツールはGoogle Search Consoleに基づき開発され、新しく内部リンクを作成する機能だけでなく、既存のリンクの最適化も支援します。さらに、内部リンクの状況をレポートで可視化し、タスク管理機能も兼ね備えているため、業務効率が向上します。
LinkStorm
「LinkStorm」は内部リンクの管理や修正を支援するツールで、SEO効果を向上させるために設計されています。このツールを使用することで、壊れたリンクの修復や詳細なレポートの作成が可能です。さらに、SNSのクリックや訪問データも把握できるため、Instagramなどのソーシャルメディアの運用にも利用できます。
SEO Autopilot
「SEO Autopilot」は、Stealth Code社によって提供されている内部リンク管理専門ツールです。このツールは、特定のWebサイトや教育関連のサイトなどを対象にした内部リンクの分析を可能にし、具体的なニーズに応じた詳細なデータを提供します。さらに、Googleの検索結果ページやYouTubeでのランキング、Google Mapでの地域別分析など、さまざまな機能が利用でき、効果的なSEO対策をサポートします。
Link Whisper
「Link Whisper」とは、Spencer Haws氏によって開発されたWordPress用の内部リンク最適化ツールです。このツールはAI技術を活用し、記事の内容に合わせて適切な内部リンクの提案を行います。エディターでのテキスト作成中に、既存のページや設定されたキーワードをもとに、関連するリンクを自動で生成し、Webサイト全体のSEO効果を高めることが可能です。
内部リンクの可視化後に確認すること
内部リンクを可視化できた後に、内部リンクの設置方法について確認すべきポイントがあります。ここでは、内部リンクの可視化後に確認することについてご紹介します。
重要度の高いページに内部リンクが集まっているか
内部リンクの配置状況を確認し、トップページや重要なページに内部リンクが集まっているかを確認することが大切です。リンクが不足していると、これらのページが適切に評価されないリスクがあります。重要度の高いページへ内部リンクを設置することは、離脱の減少や評価の最適化にもつながります。
適切に内部リンクが設置されているか
内部リンクがユーザーニーズに合った場所に設置されているかを確認しましょう。具体的には、ユーザーが補足を求める内容やアクションにつながるリンクを配置することで、ユーザー行動を促せます。適切なリンクの設計を怠ると、離脱の増加や検索エンジンの評価が下がる可能性もあります。
リンクされていないページがないか
Webサイトで、リンクされていないページがないかをチェックしましょう。ほかのページからのリンクがないページはクローラーが見つけにくく、検索結果にも表示されづらくなるため、結果として訪問者の減少につながることも考えられます。
記事同士の結びつきを生かせているか
Webサイト全体の記事間のリンク設置状況を確認しましょう。内部リンクは記事間の連携を強化し、結びつきを示すことで、サイト全体に相乗効果をもたらしてSEOの向上にもつながります。これにより、サイトの情報価値が高まり、ユーザーエンゲージメントの向上も期待できます。
一方で、内部リンクが不足していると、記事同士の価値が検索エンジンに認識されない可能性があります。また、内部リンクは適切なバランスで配置する必要があり、過剰なリンクはSEOに悪影響を及ぼすため注意が必要です。
まとめ
この記事では、内部リンクの可視化についてご紹介しました。内部リンクを可視化することで、クローラビリティやユーザビリティが向上し、結果としてサイト全体の評価向上にもつながります。また、可視化した後は重要度の高いページにリンクが集まっているか、リンクされていないページがないかなどを確認することも大切です。内部リンクを可視化できるツールもご紹介しましたので、この記事を参考にぜひ導入してみてください。