インハウスSEOとは?ブログやメディアのSEOを内製化する手順を解説
自社でSEO施策をする「インハウスSEO」の導入を検討したことはありますか?
ブログやオウンドメディアを運営しているのなら、業務委託ではなく自社で内製化するインハウスSEOは、長期的に見ると費用も抑えられ、なおかつ社内にナレッジをためられるため、メリットが大きいといえます。
しかし、いざ取り入れようと思っても、自社にインハウスSEOがあっているのかどうかわからない人もいるかもしれません。
この記事では、インハウスSEOのメリットやデメリット、取り組むときの手順や成功させるために押さえるべきポイントなどを解説します。
インハウスSEOとは?ブログでも可能?
インハウスSEOとは、外部に委託せず自社でSEO施策を行うことを指します。
そもそもSEO(Search Engine Optimization)は「検索エンジン最適化」を意味する言葉です。
検索エンジンから高い評価を受け、検索結果の画面で上位に表示されるようにする施策を、SEO対策と呼びます。
SEO対策をする目的はさまざまですが、自社のブログやメディアなどを上位化させることで認知度を上げ、顧客を増やすために行われるケースが多いです。
後述しますが、SEO対策には大きくわけると2種類あります。
コンテンツを作成するコンテンツSEOと、検索エンジンがWebサイトの内容を理解しやすくするための構築などを行うテクニカルSEOです。
特にテクニカルSEOはプログラミングといった専門知識が必要となるため、インハウスSEOが難しくなるケースも少なくありません。
2つの主なSEO施策
SEO対策にはさまざまな手段がありますが、大きくわけると主に2つの施策があります。
ここでは、その施策について解説します。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、ユーザーニーズに沿った有益な情報を発信し、検索エンジンから高評価を得て集客をすることを目的とした施策です。
ユーザーニーズを的確に捉えることが求められるため、ユーザーが潜在的にどんな情報を欲しているのかを見極める必要があります。
例えば、ユーザーが「会食 銀座」と検索したとしましょう。
この場合、顕在的なニーズは「銀座で会食に使えるお店が知りたい」ということがわかります。
しかし潜在的なニーズには、予算やお店のジャンル、規模、雰囲気などさまざまな情報があるのです。
検索エンジンから高評価を得るためにはこのような潜在的なニーズに応える必要があるため、コンテンツSEOは必要不可欠な施策だといえます。
テクニカルSEO
検索エンジンは、クローラーというロボットを巡回させることでコンテンツの情報を読み取っています。
そのため、クローラーがスムーズに巡回できるようなサイト設計を行うことも重要なSEO対策となります。
ページの表示速度を上げたり、サイトマップを設置したりすることがテクニカルSEOの一環となっています。
このほかにも、「内部SEO」と「外部SEO」「コンテンツSEO」にわけることも可能です。
内部SEOとは、検索エンジンがブログやWebサイトの内容を理解しやすいようにするもので、外部SEOはブログやWebサイトの信頼を高めるために行います。
外部SEOは、主に被リンクを増やすといった手法で行われるケースが多いです。
インハウスSEOが求められているのはなぜ?
近年、ブログやメディアを運営している企業からは「SEO対策を内製化したい」と、インハウスSEOを求める声が多く上がっています。
その理由には、どんなものがあるのでしょうか。
Webサイトの重要性が高まっているから
スマートフォンが普及したことに加え、ここ数年は感染症の流行により人との接触を避ける期間があったことから、Webサイトの重要性がより高まりを見せています。
デジタル化が急速に進み、あっという間にキャッシュレス決済やモバイルオーダーが一般化しました。
このような背景もあり、Webサイトへアクセスする人が増加した結果、Webマーケティングに注力する企業も増え、Webサイトは企業にとって重要な資産となっています。
だからこそ、広告やSNSより効果が緩やかであっても、長期的な目線でインハウスSEOが求められているのです。
GoogleがSEO評価に関する情報を発信するようなったから
具体的なアルゴリズムや数値といった内容ではありませんが、GoogleはSEOの評価基準に関する情報を定期的に発信するようになりました。
これによりSEOに関する情報が以前よりも手に入るようになり、SEO対策がしやすくなったことから、インハウスSEOも必要とされるようになっています。
SEOツールが出揃っているから
SEO対策を踏まえたコンテンツ制作において、キーワード選定や競合調査は外せません。
現在は、キーワードを細かく分析したり、競合の順位を簡単に把握できたりといった便利なSEOツールが、有料無料問わず数多く存在しています。
知識が必要であったことも、SEOツールを使うことで時間をかけず簡単にできるようになりました。
このことにより、インハウスSEOができないかと考える企業が増えているのです。
リスクヘッジをしたいから
業務委託をしている外部パートナーによる不手際で情報が流出してしまったという事件が世間を騒がせたことを覚えている方もいるのではないでしょうか。
このようなトラブルはもちろん、外部パートナーの都合で突然契約を打ち切らざるをえないケースが発生することも考えられます。
こうしたリスクヘッジの一環として、インハウスSEOを検討する企業も増加しています。
インハウスSEOを取り入れるメリットとは?
SEOを自社で内製化するインハウスSEOを取り入れることで、企業にはどんなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、インハウスSEOのメリットをご紹介します。
社内にSEOに関するナレッジを貯められる
Googleの場合、定期的に検索エンジンがアップデートされます。
アップデートが入ると、検索結果の順位に大きな変動が起きたり、ライティングをAIにすべて任せているサイトの評価が下がったりと、予期せぬことが起こるケースもあります。
インハウスSEOを取り入れれば、アップデートの度に自社サイトがどんな評価を受けやすいのか傾向が把握できるので、対策がしやすくなるのは大きなメリットです。
スピーディーに対応できる
SEO対策を業務委託で行っている場合、担当者とコミュニケーションが取りづらかったり、契約の都合で制限があったりと、緊急で対応してもらいたい場合に不都合になってしまうこともあります。
SEO対策には、アップデートへの対応や日々のアルゴリズムの変動を見極め、素早くPDCAサイクルを回していくことが求められます。
業務委託の場合、先方の都合もあることからすぐにこちらの要望に応えてもらえるとは限りません。
一方インハウスSEOの場合は社内で対応するため、業務委託と比べてスピーディーに対応できる点がメリットといえます。
Googleは、「Google 検索のランキング アルゴリズムのアップデート履歴のリスト」にて、コアアップデートや製品の更新情報などの詳細を公開しています。
リストを確認すると、2023年は計4回のコアアップデートが行われており、その間に1回のスパムアップデートも行われていることがわかります。
また、アップデートが行われる日時もまばらで、2023年最初に行われたコアアップデートは3月15日開始だったことに対し、2024年最初に行われた同アップデートでは3月5日開始となっていました。
アップデート時期は同じであることから、業務委託の場合、ほかの顧客との兼ね合いですぐに対応してもらえない可能性もあります。
しかしインハウスSEOであれば、すべて自社で取り組むため素早く対応ができるのです。
コスト削減になる
SEO対策を業務委託する場合、結果が出るまで時間がかかることから中長期的なスパンで契約をすることになります。
月額のコンサルティング料だけではなく、先述したテクニカルSEOにおける作業をする場合はプラスで実装費用が必要になるため、思っている以上に高額になるケースも珍しくありません。
インハウスSEOの場合、基本的には人件費のみでの運用が可能です。
業務委託から社内に切り替えることでコスト削減となり、費用も安く済む点はインハウスSEOを取り入れるメリットといえるでしょう。
ただし、やはり有料ツールを使用した方が効果創出に大きく貢献できたり、効果が出るまでの期間が早くなったりするケースもあります。
また、無料ツールでは補えない部分が出てくることもあるでしょう。
そういった場合は、人件費に加えて有料ツールの使用料金がかかることもありますが、業務委託するよりは安価に済むケースがほとんどです。
インハウスSEOを取り入れるデメリットとは?
コストの削減や作業に取り掛かるまでのスピードがアップすることなど、一見メリットが多いように見えるインハウスSEOにもデメリットがあります。
インハウスSEOを取り入れる前に、デメリットも理解しておきましょう。
鮮度の高いSEOの情報が掴みづらい
SEOの専門業者は、日々アルゴリズムやアップデートについて情報を追い、業者間で頻繁に情報交換をしている人もいるため、鮮度の高いSEO情報を持つ人も多くいます。
そのため、業務委託をしている場合は、知識がある担当者からSEOの最新情報をもらえるケースも少なくありません。
一方でインハウスSEOを取り入れた場合、SEOに詳しい人との繋がりがないと、最新情報が掴みづらい傾向にあります。
また、ナレッジが貯まったとしてもアップデートに対応できず時代遅れのものになってしまっているのにもかかわらず、それに気がつかないというケースもあります。
SEO情報に常にアンテナを張る担当者でなければ、最新のSEO情報を掴みづらい点はインハウスSEOを導入するデメリットといえます。
Googleは、以下のWebサイトにてアップデート情報を公開しています。
アップデート情報のほか、技術的なトラブルが発生した際もこちらに掲載されますので、定期的に確認することをおすすめします。
Google 検索ステータス ダッシュボード
専門知識を持つ人材が必要になる
インハウスSEOを導入するなら、SEOに関する専門知識を持った人材が必要となります。
適任者がいない場合は、育成や部分的に業務委託を活用するといった対応が必要です。
取り入れたいと思っても、人材の能力に左右されてしまう点はインハウスSEOを導入する上でのデメリットでもあり、課題でもあるといえるでしょう。
人材育成や運用に費用がかかる
先述しましたが、インハウスSEOを取り入れるときに適任者がいない場合は、人材育成をする必要があります。
また、場合によっては内製化支援やSEOに関するツールの導入費用といった初期投資も必要です。
長期的な目線でみると、業務委託をするよりもインハウスSEOを取り入れる方がはるかに費用を抑えられますが、それでも人材育成や初期投資、運用に費用がかかることは念頭にいれておく必要があるでしょう。
インハウスSEOを取り入れるべき企業とは?
インハウスSEOを取り入れるべき企業の特徴は、大きく分けて以下の2点です。
- SEOに関する知見を持つ社員がいる
- SEOの重要性に理解のある役員や役職に就いている社員がいる
SEOの道に明るい社員がいる場合、スムーズにインハウスSEOを取り入れられるでしょう。
ただし、SEO対策には膨大な作業が必要になることも多くあるので、SEOの専門社員としてのリソース確保が必要です。
また、SEO施策に対する効果は、早くて半年から1年ほどかかるものとされています。
そうした事情を上層部が理解できていない場合、プロジェクトを終了させられてしまう可能性もあります。
SEOでの適任者がいて、なおかつ会社の上層部からSEOに対する理解を得られる場合は、ぜひ、インハウスSEOの導入を視野に入れてみてください。
インハウスSEOを取り入れるべきではない企業とは?
インハウスSEOを取り入れるのに不向きである企業の特徴は、以下の2点です。
- ITリテラシーが低い
- Webマーケティングに対する知識が乏しい
インハウスSEOを取り入れると、何らかのトラブルが起きた場合に対応をするのは社員となります。
ITリテラシーが低い場合は、トラブル解決に向けた対応ができない可能性も考えられます。
また、ツールを導入しても操作ができなかったり、使いこなせなかったりするケースもあります。
こうした場合は、インハウスSEOを導入するよりも専門業者に委託をしたほうが効率的です。
Webマーケティングも同様で、知識が乏しくユーザーの行動予測がなかなかできない場合は、施策のPDCAサイクルが回せません。
この2つのパターンのいずれかに当てはまる場合、体制が整うまでインハウスSEOの導入はいったん見送ることをおすすめします。
インハウスSEOでブログ記事作成に取り組むときの7つの手順
ここでは、インハウスSEOでブログ記事作成に取り組む場合の手順を7つのステップに分けてご紹介します。
STEP❶ペルソナ設定をする
ペルソナとは、年齢や性別だけではなく、年収や住まい、家賃、家族構成、趣味といった1人の人物に対する詳細な情報を決めていくことで作られた、理想の顧客像のことです。
ペルソナを設定してWebサイトを利用する理想の顧客像を明確化することで、Webサイトの訴求力を高められます。
その顧客像のもと、抱えている課題や知りたいであろう情報を練ることで、コンテンツの方向性を決定する判断材料のひとつにもなります。
また、どのような作り込みをすればユーザーの役に立つWebサイトになるのかも理解できるようになるため、ペルソナの設定は必ず行いましょう。
ペルソナ設定の例
ここでは、「新規オープンした痩身エステサロンのブログを作成する」という前提のもと、ペルソナ設定の例をご紹介します。
名前 | 〇〇 ×× |
年齢 | 30代前半 |
性別 | 女性 |
職業 | デスクワークをメインとする会社員 |
住まい | 東京23区 |
ライフスタイル | 平日は仕事と家の往復で、自分の時間はあまりない 運動を習慣化することが難しいが、ダイエットはしたい 美容トレンドに敏感で、肌状態やスタイルを気にしている ストレスが溜まっている |
悩みや要望 | 忙しいため短時間で即効性のある方法を試したい 無理なダイエットは避けたい プロからのアドバイスを求めている 経済的理由からお試しコースから始めたい コスパを重視したい |
STEP❷サイトコンセプトを決定する
サイトコンセプトとは、Webサイトの目的、決定したペルソナに対しどのようなメッセージを何の手段で伝えていくのかなど、Webサイトの全体的な方向性を定めたものです。
サイトコンセプトを軸としてコンテンツ作りをしていくことで、ブレのない一貫性のあるWebサイトに仕上げられます。
サイトコンセプトは、「誰の」「どのような悩みを」「どのような情報で」解決へと導くのかを考慮して決めていくのがおすすめです。
サイトコンセプトの例
先述したペルソナ設定と同様に、ここでも「新規オープンした痩身エステサロンのブログを作成する」という前提のもと、サイトコンセプト(ブログのコンセプト)の例をご紹介します。
- 仕事やプライベートで忙しい女性が、自分を磨く時間を取り戻し、自信を持つための一歩として利用する
- 忙しい女性に向け、美容やダイエットに関連する、簡単に実践できる健康情報を提供する
STEP❸目標設定をする
目標は、「KGI(最終的に到達するゴール)」と「KPI(KGI達成のための中間目標)」の2つを設定しましょう。
ただし、SEO的な目標を設定したい場合、検索エンジンのアップデートや方向性によって評価基準が変わることもあるため、明確な数値目標を定めることが難しいのが現状です。
その場合は、以下のような項目を目標に置くのがおすすめです。
- 月間でのコンテンツ制作数
- Webサイトへのアクセス数
- コンバージョンした数
SEOの効果創出のためには、中長期的な計画と運用が必要です。
KGIという最終目的地に到着するために、KPIというレールを敷いていくイメージで決定しましょう。
STEP❹SEO関連のツールを導入する
インハウスSEOを取り入れるうえで、SEO関連のツールを導入することは必須といえます。
代表的なツールは以下の3つです。
- Google Analytics 4(GA4):アクセス解析ツール
- Google Search Console:検索に関する分析ツール
- Google Keyword Planner:キーワード関連の調査ができるツール
このほかにも、SEO関連のツールは数多く存在しています。
いくつかのツールを試して、自社に合ったものを取り入れましょう。
STEP❺コンテンツを作成する
5つ目のSTEPは、コンテンツの作成です。
「STEP❻サイトの改善を実施する」と並行して行っていきます。
コンテンツを作成する手順は以下のとおりです。
- ❶キーワード選定をする
❷ユーザーの検索意図を把握する
❸適切なHTMLタグを設定する
❹わかりやすいディスクリプションを記載する
キーワード選定をする
キーワード選定とはSEO対策を行う単語を決めることで、コンテンツを作成するうえで欠かせません。
はじめに設定したペルソナや、サイトコンセプトに沿ったキーワードを選ぶようにしましょう。
キーワード選定の手順は以下のとおりです。
- ❶Webサイトの軸となるキーワードを決定する
❷軸のキーワードと関連する単語を選ぶ
❸選んだ単語を属性ごとにグループ分けする
❹検索ボリュームや競合を調査する
❺コンテンツ作成するキーワードを決定する
キーワードが枯渇してしまうと、コンテンツの作成が行えません。
定期的に❷、❸の作業を行い、キーワードがなくならないように注意しましょう。
ユーザーの検索意図を把握する
ユーザーが検索行動を取る理由は、言わずもがな知りたい情報があるからです。
どんな情報が知りたいのか、つまりは検索意図を把握して、どんな内容をコンテンツに入れ込むのかを決めましょう。
ユーザーの検索意図を把握する方法には以下のようなものがあります。
- 検索エンジンで該当するキーワードの検索結果を確認する
- 検索結果に表示される競合のコンテンツを確認する
- 悩みや問題解決を目的とした投稿サイトを確認する
- SNSで該当するキーワードを検索する
適切なHTMLタグを設定する
HTMLとは、Webサイトを作成するために使用される言語のことを指します。
HTMLタグを使用することで、どの文章がタイトルや見出し、段落に当たるのかをWebブラウザに伝える役割を持っています。
正しく使用することで、クローラーもページの情報を理解しやすくなるので、適切に設定しましょう。
わかりやすいディスクリプションを記載する
ディスクリプションとは、検索結果の画面で表示されるテキストのことを指します。
どんな内容が書かれたコンテンツなのかを端的に説明することで、ユーザーが求めている情報があるかどうか判断できるポイントとなります。
STEP❻サイトの改善を実施する
インハウスSEOに取り組みはじめて一定の期間が経過したら、サイトの改善を実施しましょう。
現在の課題を見つけ、よりよいサイトへとブラッシュアップすることが大切です。
サイトの改善には、主に下記の6つの方法があります。
- ユーザーファーストを意識しサイト設計を見直す
- リライトをする
- 重複しているコンテンツを削除する
- 内部リンクを最適化する
- 404エラーページ設定をする
- 表示スピードを改善する
- ユーザーファーストなサイト設計になっているか見直す
評価をするのは検索エンジンではありますが、何よりも重要なのはユーザーファーストであることです。
Google が掲げる 10 の事実にもあるように、Googleの場合は会社としてユーザーの利便性を第一に考えていることを明言しています。
ユーザーファーストであることは、GoogleがWebサイトを評価するときの評価基準のひとつにもなっているため、必ず意識しましょう。
参考:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
意識すべきポイントは以下のとおりです。
- 見やすいコンテンツになっているかどうか
- 誤字脱字がないかどうか
- 信用できる情報かどうか
- ユーザーが求める情報を提供できているかどうか
- オリジナル要素があるかどうか
リライトをする
リライトとは、すでに公開済みの内容に加筆修正を加え、コンテンツをよりよいものに仕上げることです。
リライトは、以下の流れで行います。
- ❶リライトするコンテンツを決定する
❷ユーザーニーズと競合を調査する
❸コンテンツの構成を見直す
❹加筆修正を加える
❺効果測定をする
加筆修正を加えるときには、情報の網羅性を高めることを意識しましょう。
重複しているコンテンツを削除する
重複コンテンツとは、タイトルや見出しだけではなく、コンテンツの構成が似てしまっているものを指します。
このようなコンテンツはペナルティの対象となってしまい、検索エンジンからの評価が下がる要因にもなります。
似ているコンテンツがある場合は、削除したり1つのコンテンツにまとめたりといった対応をしましょう。
内部リンクを最適化する
内部リンクとは、同じWebサイト内にあるコンテンツ同士をつなぐリンクのことです。
関連性の高いコンテンツに内部リンクを設置することで、ユーザーが知りたい情報を探しやすくなることから、Webサイトへの滞在時間も長くなります。
また、内部リンクを最適化することは、クローラーのスムーズな巡回を促すことにもつながります。
コンテンツを見直すときには、内部リンクが最適化できる箇所がないかも確認しましょう。
404エラーページ設定をする
404エラーは、リンク切れが発生してしまったり、URLが間違っていたりするときに表示されます。
404ページが設定されていないと、場合によっては自動的にトップページへ遷移することもあり、ユーザーに「いきなりトップページへ戻された」「また初めから記事を探さなければいけない」といった不信感やストレスを与えてしまうことにもつながります。
このようなケースを避けるためにも、404エラーページは作成しておきましょう。
Webサイトと違和感のないオリジナルのページも作成できます。
表示スピードを改善する
Webサイトを閲覧しているときに、読み込みが遅いと感じたことはありませんか?
読み込みがあまりにも遅い場合、別のWebサイトに行こうと考える人も多いはずです。
このように、表示スピードが遅いケースはユーザーの離脱につながります。
読み込みが遅い、Webサイトが重いと感じたら、以下の方法を試してみましょう。
- 画像・動画・アニメーションのサイズを最適化し、不要な場合は削除する
- キャッシュの設定方法・サーバ環境を見直す
- 不要なプラグインを削除する
- 画像の遅延読み込み設定を行う
STEP❼SEO外部対策を行う
SEO外部対策とは、外部のWebサイトから高評価を得るために行う施策のことを指します。
具体的には、外部のWebサイトに自社のWebサイトのリンクを設置してもらう被リンクの獲得や、外部のWebサイトに自社の情報を掲載してもらうサイテーションなどがあります。
検索エンジンの評価には被リンクやサイテーションも判断材料に含まれるので、外部対策もしっかり行いましょう。
インハウスSEOでブログを成功させるためにするべきこと
インハウスSEOでブログ作成に取り組むなら、誰もがしっかりと成果を出したいと考えることでしょう。
最後に、インハウスSEOを成功させるためにするべきことを2つご紹介します。
ベンチマークする競合を決める
インハウスSEOに取り組むなら、ベンチマークする競合を決定しましょう。
ベンチマークする競合を決めることで、どのようなコンテンツが人気があるのかだけではなく、被リンクの獲得の仕方や上位コンテンツはどんな内容なのかなどを確認できます。
競合と比較することで自社Webサイトに応用できることもあるので、ベンチマークする競合はできる限り見つけるようにしましょう。
ベンチマークする競合の見つけ方は、Ahrefsといった分析ツールを使用するのがおすすめです。
対応力と適応能力を高める
SEOは、検索エンジンのアップデートやアルゴリズムの変更によって都度行う施策が変化するものです。
数カ月前までは有効とされていた手段がいきなり無効になってしまうこともあります。
以前成功したからといってその方法に固執してしまうと、あっという間に順位を落としてしまうなんてことも少なくありません。
その時々に合ったSEO対策をすることが重要なので、柔軟な対応力と適応能力をより高めていく必要があるといえるでしょう。
まとめ
この記事では、インハウスSEOに焦点を当て、そもそもインハウスSEOがどんなものなのか、取り入れるメリットやデメリット、取り組む手順などについてお伝えしました。
インハウスSEOは、運営しているブログやオウンドメディアを社内でSEO対策を内製化することにより、外部に委託するコストを削減できるほか、社内にナレッジをためられるのでメリットが大きいといえます。
一方で、SEOやエンジニアに通じるような専門知識を持つ人材が必要であったり、育成が必要な場合は時間とコストがかかったりといったデメリットもあります。
しかし長期的な目で見れば、インハウスSEOを取り入れたほうが費用もはるかに安く済むため、もし人材がそろっていて、会社の上層部からの理解を得られるのであれば、インハウスSEOを取り入れるのがおすすめです。
インハウスSEOを導入したいけれど、最初は外部のサポートがほしい、と思った方は、ぜひバンソウへご相談ください。
バンソウでは、SEO対策などのさまざまなマーケティング支援を提供しています。
SEOにお悩みの方は、下記のフォームからぜひお気軽にご相談ください。