リンク切れチェックが一括でできるおすすめツール8選を紹介

リンク切れはURLの変更や削除、Webサイトの閉鎖が行われた際に生じる現象で、ユーザーの情報収集の妨げになったり、クローラーがスムーズにサイト内を巡回できなくなったりするといったデメリットが生じ、検索順位に影響する恐れがあるため、なるべく素早く見つけ、対処することが大切です。
この記事では、リンク切れのチェックを一括で行えるツールや、リンクが切れていた場合の対処法についてご紹介します。
執筆者

マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
リンク切れとは
リンク切れとは、WebページのURLが正常に動作せず、「404エラー」などが表示されページが閲覧できない状態を指します。リンク切れはデッドリンクとも呼ばれており、Googleにおけるランキングには影響しないとされています。
ただし、Webサイトの評価を高めたり、ユーザーにとって利用しやすいWebサイトだと感じてもらったりするには、リンク切れによるエラーページをできる限り減らし、必要な情報にスムーズにアクセスできる環境を整えることが大切です。
参照:404 エラーがサイトに与える悪影響|Google 検索セントラル
リンク切れの原因
リンク切れが起こる原因としては、主に以下の2つが考えられます。そのほかにも、Webサイト自体が閉鎖されている場合もリンク切れとなります。
URLの削除や変更
ページを削除したり、URLの変更を行ったりすることで、リンク先のページにアクセスできなくなることがあります。例えば、記事AのURLを変更したにもかかわらず、記事Bに内部リンク先として設置した記事AのURLを変更し忘れてしまい、記事Bを訪れたユーザーが内部リンクをクリックしたものの、リンク切れが起きてしまうといったケースもあります。
このような内部リンクの修正忘れによるリンク切れはよく生じるため、定期的にサイト内のページでリンク切れが起きていないかを確認する必要があります。
URLの入力ミス
リンクを設定する際にコピー&ペーストがうまくできていなかったり、URLに不要な文字を誤って入れてしまったりすることで、正しいURLが適用されず、リンク切れを起こしてしまいます。このようなヒューマンエラーを完全に防ぐことは難しいため、URLの設定時やページの公開前に、正常にページが遷移するかを確認することが大切です。
リンク切れがWebサイトに及ぼす影響
先述のとおり、リンク切れは検索結果のランキングには直接影響しないものの、クローラーの巡回時にうまく情報を読み取れなかったり、ユーザーが求める情報へアクセスしづらくなったりする可能性があります。リンク切れがWebサイトに及ぼす影響は、次のとおりです。
クローラーが巡回しづらくなる
検索エンジンでは、Web上に公開されたページのデータを収集する際に、クローラーと呼ばれるロボットを使用します。クローラーはページ内に設置された内部リンクなどをたどってページ同士の関連性を確かめたり、Webサイト内のページを漏れがないように巡回したりしているものの、リンク切れがあることで、スムーズに巡回できなくなってしまいます。リンク切れが複数あることで、新しく作成したページや内容を更新したページに気づいてもらえず、インデックス登録が遅れてしまう恐れもあります。
Webサイトの利便性が下がる
内部リンク先として設定したURLがリンク切れを起こしていると、ユーザーの情報収集がスムーズに行えず、利便性が下がります。
例えば、前の見出しでは「インデックス登録」部分に内部リンクを設置しました。このリンクをクリックすることで、インデックス登録についてより詳しく説明した記事へ誘導しています。このとき、インデックス登録という単語についてより詳しい意味を知りたいと考えたユーザーは、リンクをクリックすることで情報収集を進められます。しかしリンク切れを起こしていることで、ユーザーが改めて検索し直すなどの手間が発生し、サイトからの離脱につながる恐れもあります。
このように、リンク切れが発生することでWebサイトの利便性が下がり、ユーザーが求める情報に素早くアクセスできなくなります。
リンク切れによってSEOに悪影響を与える恐れがある
上記でご紹介したように、リンク切れが生じることで、クローラーが巡回しづらくなったり、Webサイトの利便性が下がったりします。特に、Webサイトを訪れたユーザーがリンクをクリックしてもリンク切れを起こしており、目当てのページにアクセスできない場合、不便に感じWebサイトから離脱することも考えられるでしょう。
Googleでは、「Googleが掲げる10の事実」にて、以下のように述べています。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えてきました。新しいウェブブラウザを開発するときも、ホームページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
このように、Googleではユーザーの利便性を第一に考えて情報を提供しており、ユーザビリティを重視していることがわかります。そのため、SEOにおいても、コンテンツの質だけでなくユーザビリティも重要な要素であるといえるでしょう。ユーザーが情報収集しやすい利便性の高いWebサイトを目指すためにリンク切れを徹底してなくすことで、GoogleからのWebサイトの評価を高め、検索順位の上昇も期待できます。
コンテンツSEOで検索上位を実現し、
トラフィックとリードを最大化
- コンテンツを量産してきたが、期待したトラフィックやコンバージョンが得られず、効果が見込めていない
- 自社のリソースに限りがあり、効果的なコンテンツの運用や改善に手が回らない
- どのようなコンテンツを作成すべきか、設計段階からのアドバイスが欲しい
これらのお悩みの解決には、バンソウのコンテンツSEOサービスがおすすめです。
コンテンツの上位表示からWebサイトのトラフィック向上を支援し、Web集客を強化します。
リンク切れのチェックが一括でできるツール8選
リンク切れを防ぐためにこまめにサイト内の内部リンク状況を確認することが重要なものの、すべてのページを手作業で確認していると、かなりの時間や労力を費やしてしまいます。ここでは、リンク切れのチェックを一括で行える便利なツールをご紹介します。
利用可能な媒体 | ツール名 |
ブラウザ(Google Chrome、Microsoft Edgeなど) | dead-link-checker.com |
takotubo.jp | |
W3C Link Checker | |
リンクチェッカー | |
Ahrefs | |
Google サーチ コンソール | ページのインデックス登録 |
Google Chrome | Check My Links |
WordPress | Broken Link Checker |
dead-link-checker.com
dead-link-checker.comは、無料かつブラウザ上でWebサイトのリンク切れをチェックできるツールです。使用方法も簡単で、「URL:」欄に該当のWebサイトのURLを記載するだけで調べられます。リンク切れの数は「エラー数:」に表示され、該当のURLに「--->>> エラー!」と記載されます。
1ページ調査するのに2秒ほどかかり、サイト内のページが多い場合は調査に時間を要するため、注意が必要です。
takotubo.jp
引用:takotubo.jp
takotubo.jpは、ブラウザ上で無料でリンク切れを一括で確認できます。「URL」欄にWebサイトのURLを入力することで調査できます。
また、「履歴」には過去の調査URLを保存できるため、再度同じURLで調査した場合は、履歴から選ぶことでURL入力の手間を省けます。なお、リンク先は200件まで調査可能です。
W3C Link Checker
W3C Link Checkerは、Webの標準化団体であるWorld Wide Web Consortiumが提供するリンク切れチェックツールです。「Enter the address(URL)of a document that you would like to check:」欄にWebサイトのURLを入力するだけで、リンク切れを確認できます。
日本語対応していないため、英語が苦手な方にとっては扱いづらい可能性がありますが、操作方法自体はシンプルで、かつ「結果のみを表示する(Summary Only)」「リダイレクトの非表示(Hide redirects)」などのオプションも備わっているため、細かく調査したい方におすすめです。
リンクチェッカー
引用:リンクチェッカー
リンクチェッカーはブラウザ上で使用できるツールで、リンク切れを無料かつ一括でチェックできます。「Site URL:」欄にWebサイトのURLを入力することで調査でき、「画像やPDFなどのリンクはチェックしない」「特定の文字列を含むURLのみチェックする」「特定の文字列を含むURLはチェックから除外する」といった詳細設定も可能です。
ahrefs
引用:Ahrefs
世界的に利用者数の多いSEOツールAhrefsが提供する無料のリンク切れチェッカーです。「ドメインまたはURLを入力」欄にWebサイトのドメインやURLを入力することで、リンク切れを一括で確認できます。
Ahrefsのリンク切れチェッカーでは、調査対象のドメインから外部サイトを指しているページのリンク切れと、外部サイトから対象ドメインへ指しているページのリンク切れを調査できます。なお、上記の無料版では10件まで調査でき、有料版ではすべてのリンク切れを確認できるようになります。
Google サーチ コンソール
Google サーチ コンソールでは、「ページのインデックス登録」でリンク切れを確認できます。
このとき、「見つかりませんでした(404)」に該当するページはページ削除などの原因によりクローラーが見つけられず、インデックスされなかったもののため、内部リンクなどでリンクを設置していた場合は、リンク切れを起こしている可能性があります。
なお、「見つかりませんでした(404)」に含まれるリンクは、内部リンクと、外部サイトから張ってもらった自社サイトのリンク(被リンク)の2種類で、自社サイトから張った外部サイトへのリンクは含まれません。
Check My Links
Check My Linksは、調査したいWebサイト上で起動することでリンク切れチェックができるGoogle Chromeの拡張機能です。
Check My Linksをインストール後、該当のWebサイト上でCheck My Linksを起動し、調査が完了すると「Valid links」「Valid redirect links」「Warnings」「Invalid links」と結果が表示され、「Invalid links」がリンク切れにあたります。
Broken Link Checker
Broken Link Checkerは、WordPressのプラグインとして提供されているリンク切れチェックツールです。Broken Link Checkerをインストールし、有効にすることで、各ページでのリンク切れを自動でチェックできます。結果はダッシュボードで確認でき、自動チェックによるサーバーへの負荷の調整や、チェック間隔の調整なども行えます。
ブラウザで使用できるツールは都度起動が必要なものの、Broken Link Checkerは有効化しておくことで常にチェック可能なため、WordPressを利用している方に特におすすめのプラグインです。
リンク切れへの対処法
ここまで、リンク切れを見つける際に役立つツールをご紹介しました。リンク切れが見つかった場合は、次のような方法で対応することで、ユーザビリティを保てます。
404エラーページをカスタマイズする
リンク切れの際に表示される404エラーページは、通常の場合はエラーメッセージのみが表示されますが、自社独自のデザインや仕様にカスタマイズできます。
例えば、404エラーページから自社サイトのトップページや人気のコンテンツに遷移させたり、サイト内のコンテンツを検索できるよう検索ボックスを設置したりするなど、ユーザーの離脱を防ぐ工夫が行えます。ほかにも、ページのデザインも自社サイトの雰囲気に合わせたデザインにしたり、エラーが表示された原因を記載したりすることで、ユーザーの混乱を防げるでしょう。
301リダイレクトを設定する
URL変更によりリンク切れが発生している場合は、リンク切れのURLをクリックした際も移動先のURLへ自動的に遷移できるよう、301リダイレクトを設定します。リダイレクト設定をしておくことで、ユーザーはエラーページに遷移することなく移動先のページへたどり着け、クローラーも巡回を進められるようになります。また、リダイレクト設定をすると、古いページで得たSEO評価をそのまま新しいページへ引き継ぐことができるため、SEO対策を行ううえでも効果的です。
URLを修正する
先述のとおり、URLのコピー&ペーストに失敗していたり、不要な文字が入ってしまっていたりすることで、URLが正常に機能せずリンク切れが発生することもあります。リンク先のページの削除やURL変更を行っていないにもかかわらずリンク切れが起きている場合は、URLに間違いがある可能性が高いため、再度コピー&ペーストするなどURLの見直しと修正を行いましょう。
まとめ
この記事では、リンク切れのチェックを一括で行えるツールや、リンクが切れていた場合の対処法についてご紹介しました。
リンク切れはWebサイトを長期間運営していると、どのサイトでも起こりうる現象です。ただし、ユーザーやクローラーがWebサイトを巡回する際に不便となるため、自社独自の404エラーページを作成しユーザーの混乱や離脱を防いだり、URLの変更・削除時には、あわせて301リダイレクトで新しいページに遷移させるよう設定したりするといった工夫が重要になります。