学習塾にSEO対策は必要?おすすめの施策や注意点などを解説

学習塾を運営していて、さらなる集客を目指すのなら、SEO対策をするのがおすすめです。
SEO対策とは、簡単にいうとGoogleのような検索エンジンの検索結果で上位表示を目指すために行う施策のことを指します。
学習塾のWebサイトを運営しており、まだSEO対策をしていないのであれば、何らかの対策を講じることをおすすめします。
この記事では、学習塾がSEO対策を行うべき理由や、おすすめの施策、注意点などを解説します。
学習塾の集客についてお悩みの方も、ぜひ最後までご覧ください。
執筆者

マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
学習塾がSEO対策を行うべき理由とは
現代では、多くの人がインターネットを利用して情報収集をしています。
それは、学習塾の利用を検討する子育て世代も例外ではないため、検索エンジンでの検索結果で上位表示を狙うSEO対策が重要となります。
はじめに、なぜ学習塾がSEO対策を行うべきなのか、その理由を詳しく解説します。
集客への費用が抑えられる
学習塾業界の集客方法は、ポータルサイトに掲載したり、広告を出稿したりするのが一般的です。
しかし、ポータルサイトも掲載するには有料のものも多く、広告についても同様なのでコストがかかる傾向にあります。
さらに、ポータルサイトの場合は多数の学習塾が掲載されていることから、自身が運営する学習塾を目立たせるのが難しいのが難点です。
一方、自身でSEO対策を行い、ユーザーが求めている情報があるとして学習塾のWebサイトが上位表示されるようになれば、費用をかけずに検索エンジンから安定したアクセスが得られる可能性が高まります。
その結果として集客力の向上にも貢献するため、学習塾もSEO対策を行うべきだといえるでしょう。
学習塾に興味のある保護者や生徒を集めやすい
SEO対策を行うことで、学習塾へ興味関心のある保護者や生徒を効果的に集められます。
SEO対策では、対策するキーワードを決定し、それに関連するコンテンツを作成することが一般的です。
対策するキーワードは学習塾の集客へとつながるようなものを選定することで、そのキーワードで検索をした保護者や生徒のアクセスが狙えます。
アクセスが増えると、問い合わせも増加する可能性があるため、見込み客の集客が期待できるでしょう。
上位表示されると継続的な集客を見込める可能性がある
学習塾がSEO対策を行い、安定して上位表示されれば、その後も継続的に集客が見込めるようになる可能性があります。
例えば「渋谷 学習塾」というキーワードでリスティング広告を運用する場合、1クリックに400円程度の費用が必要だと仮定すると、500人の訪問者を集めるだけで約20万円の予算が必要になります。
しかし上位表示されれば、こうした継続的に発生する広告費を削減でき、広告運用を停止しても一定の流入が期待できるでしょう。
さらに、特定のキーワードだけでなく、「渋谷 予備校」などの検索意図が似たキーワードからの流入も増加する可能性があります。
SEO対策はリスティング広告以上の成果をもたらすことも考えられるといえるでしょう。
ブランディングにも役立つ
継続的に上位表示されるようになると、保護者や生徒からの認知度が高まります。
また、専門性の高いコンテンツを作成することで、教育に対する信頼度も蓄積できるでしょう。
上位表示され続けることで、目に触れる回数が増え、印象にも残りやすくなるため、効果的にブランディングできるといえるでしょう。
ニーズに合わせた対策キーワードが多い傾向にある
学習塾は、ほかの業界と比較してニーズに合わせた対策キーワードが多い傾向にあります。
例えば、駅名や市区町村といったエリアごとに学習塾を探している方や、実績重視の方、教科ごとの授業内容を知りたい方などのニーズがあると仮定します。
これらのニーズに合わせて、「渋谷 学習塾 早慶合格率」や「渋谷 学習塾 英語」など、さまざまな対策キーワードが思い浮かぶはずです。
コンテンツ作成は、対策するキーワードが決まらなければ始まらないといっても過言ではありません。
対策するキーワードが多ければ、それだけ多くのコンテンツを作成できる可能性があります。
質の高いコンテンツを数多く作成できれば、SEO対策において高評価を得られる可能性も高まるため、ぜひ取り組むべきだといえるでしょう。
実際に学習塾でSEO対策を行い、成功した事例を「学習塾の集客に失敗しない!基本戦略と成功事例」の記事でご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。
学習塾のSEO対策としておすすめの施策
情報収集の主な手段がインターネットとなっている昨今では、学習塾であってもSEO対策を行うべきだとお伝えしました。
正しいSEO対策を行うことで、効果的に集客ができ、なおかつ費用を抑えられる可能性が高まるでしょう。
では、学習塾ではどのようなSEO対策を行えばよいのでしょうか。
ここでは、学習塾のSEO対策としておすすめの対策を解説します。
対策するキーワードを決定する
はじめにおすすめするのは、「学習塾がSEO対策を行うべき理由とは」でも触れた、対策するキーワードを決定することです。
先でも述べたとおり、学習塾ではニーズに合わせたキーワードが多い傾向にあるため、さまざまなニーズに合わせた対策キーワードを選定できるでしょう。
キーワード選定の方法について詳しく知りたい方は、「【初心者向け】キーワード選定の基本や事前準備・方法を紹介」の記事ご覧ください。
学習塾におけるコンテンツ作成でおすすめのキーワードは以下のとおりです。
学年やカリキュラムに関連するキーワード
学年やカリキュラムなどに基づいたキーワードは、塾の特徴が訴求しやすい傾向にあります。
例えば、以下のようなキーワードを選定することで、大学受験に強い学習塾であることをアピールできるでしょう。
- 高校1年 大学受験
- 難関私大受験対策
- 国公立大学受験対策
- 高校生 大学受験 個別指導
学習塾を探している保護者や生徒は、自分に合った教育方針や、子どもに合った教育を受けさせたいと考えているケースが多いです。
そのためニーズにマッチするようなキーワードを選ぶようにしましょう。
ロングテールキーワード
ロングテールキーワードとは、複数のキーワードを組み合わせたものです。
検索ボリュームは少なくなりますが、その分ニッチなユーザーニーズを的確につかむものとなるため、確度の高い見込み客が増えることが予想されることから、成約できる可能性も高まるといえるでしょう。
大手の学習塾や予備校と差別化するためにも、ロングテールキーワードが有効です。
ロングテールキーワードの例は以下のとおりです。
- 高校1年生 大学受験 対策 何する
- 難関私大 世界史B 対策
- 〇〇大学 A日程 傾向
- 渋谷 大学受験‗個別指導 リスニング
コースやキャンペーンに関連するキーワード
コースやキャンペーンには、例えば「夏季集中コース」や「受講料初月無料キャンペーン」などが挙げられます。
学習塾独自で行っているキャンペーンや、設けているコースなどがあれば、それを含めたキーワードを選定するのがおすすめです。
このようなキーワードは、「口コミ」「体験談」などと組み合わせると、「実際はどうなのだろう」というユーザーの疑問を解決できるため、さらに信頼感のあるコンテンツに仕上げることができます。
コースやキャンペーンに関連するキーワードの例は以下のとおりです。
- 〇〇学習塾 夏季集中講座 口コミ
- 〇〇学習塾 東大合格コース 体験談
- 渋谷 学習塾 入会金無料
勉強への悩みに関連するキーワード
学習塾でのコンテンツには、勉強に関する悩みに着目したキーワードを選定するのもおすすめです。
その悩みを解決できるようなコンテンツを作成し、ユーザーにとって有益な情報を伝えられるようにしましょう。
そのようなコンテンツはSEO評価も高くなるため、上位表示へ近づける可能性も高まります。
勉強への悩みに関連するキーワードの例は以下のとおりです。
- 成績 伸びない なぜ
- 英語 勉強方法 わからない
- 勉強 できない 原因
質の高いコンテンツを作成する
対策するキーワードが決まったら、良質なコンテンツを作成しましょう。
Googleは、良質なコンテンツを「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツ」としています。
では、学習塾で質の高いコンテンツを作成するためには、どのような内容を盛り込めばよいのでしょうか。
合格実績や通っている生徒の声
多くの保護者や生徒は、志望校への合格のために学習塾の利用を検討することが多いでしょう。
そのため、合格実績や実際に通っている生徒の生の声はユーザーニーズを満たすうえで欠かせない要素となる可能性が高いです。
また、実績が何もない学習塾よりも、実績や通っている生徒の声がわかる学習塾のほうが判断材料が増えるため、決定打になることも考えられます。
もし通っている生徒の声をコンテンツに盛り込むなら、以下の項目を入れるのがおすすめです。
- 可能であれば生徒の写真
- 合格した学校名(大学、高校、中学校)
- 入塾したきっかけや理由
- 入塾後の成績の変化
- 講師の印象 など
学習塾までのアクセス
学習塾は、通いやすさを考えて選ぶ保護者や生徒も多くいます。
そのため、実際にどのような経路で学習塾まで来られるのか、アクセスに関する情報をまとめた以下のような内容を盛り込むとよいでしょう。
- Googleマップ(埋め込みが望ましい)
- 住所
- 最寄り駅や最寄りのバス停、利用する公共交通機関
- 学習塾までの道のりをまとめた写真や動画 など
コースや具体的なカリキュラム
コースや具体的なカリキュラムを紹介することで、ユーザーの学習塾への理解度が高まるほか、生徒も実際に学習塾へ通った際のイメージがしやすくなります。
下記の項目を参考に、コースや具体的なカリキュラムを紹介するとよいでしょう。
- コースや具体的なカリキュラム
- 使用する教科
- レベル(難関私大受験向け、国公立受験向けなど)
- 担当する講師
- オンライン対応の有無
- 時間割 など
オンライン授業がある場合は、サンプル動画を掲載することでより学習塾へのイメージがわきやすくなるのでおすすめです。
他塾と差別化できる自社の学習塾ならではの強み
ほかの学習塾と差別化できるような強みがあれば、積極的に盛り込みましょう。
例えば、講師陣の質の高さが強みであれば「講師陣は全員早慶MARCH卒業」のように、アピールできるポイントはコンテンツに入れることをおすすめします。
内部対策を行う
内部対策とは、検索エンジンがWebサイトを正確に評価できるようにWebサイトの内部構造を整えることを指します。
具体的な内部対策には、以下のようなものがあります。
XMLサイトマップを作成する
XMLサイトマップとは、Webサイトのどこに何があるのかを示したものです。
検索エンジンがWebサイトを理解しやすくするために作成します。
パンくずリストを設置する
パンくずリストとは、ナビゲーションシステムのひとつで、Webサイト内での位置情報を示すものです。
例えば、「TOPページ > 会社概要 > 沿革」のように表示するシステムをパンくずリストと呼びます。
パンくずリストについて詳しく知りたい方は「パンくずリストはいらない?SEOにもたらす効果や設置方法を紹介」の記事をご覧ください。
内部リンクを設置する
内部リンクとは、同じWebサイト内にある関連するコンテンツ同士にリンクを設置することを指します。
ユーザー、検索エンジンともにWebサイト内を巡回しやすくなる効果があります。
このほかのSEOにおける内部対策について、詳細な手法などは「内部SEO対策とは?効果的な手法やツールを紹介」の記事でご紹介していますのでご覧ください。
外部対策を行う
外部対策とは、Webサイトの外部から高評価を得るための対策のことです。
外部のWebサイトを通して行う施策であることから、外部対策と呼ばれています。
学習塾でも、内部対策と同様に積極的に外部対策を行う必要があるといえます。
ここでは、主な外部対策を2つ解説します。
被リンクを獲得する
被リンクとは、外部のWebサイトに設置された自社Webサイトのリンクのことを指します。
Googleは、「Google が掲げる 10 の事実」にて外部からのリンクを評価すると述べていることから、SEO評価につながると考えられています。
被リンクを増やす方法については、「被リンクを増やす方法12選!注意点も解説」の記事をご覧ください。
SNSで情報発信をする
現代では、SNSで情報収集することも珍しくありません。
そのため、XやInstagram、TikTokといった、保護者や生徒が使用している可能性の高いSNSを使った情報発信をするのも有効です。
学習塾におけるSNS運用に関しては「学習塾のWeb集客方法を無料・有料それぞれ紹介!」の記事をご覧ください。
学習塾がSEO対策をする際の注意点
学習塾がSEO対策をする際の注意点は、虚偽の実績や誇大表現をしないことです。
保護者にとっては、大事な子どもを任せる場所であるため、信頼できる学習塾を選びたいと考えるのは当然のことでしょう。
虚偽の実績を申告することは、保護者や生徒を裏切る行為にもなるため控えることをおすすめします。
また、競合他社のコンテンツを無断転載したり、被リンクを購入したりするような行為は、「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」に抵触する違反行為となります。
このような行為をすると、スパムと見なされペナルティを受ける可能性もあります。
SEO対策をする際には、スパム行為にあたらないよう注意しましょう。
まとめ
この記事では、学習塾のSEO対策について解説しました。
インターネットを利用して情報収集をすることが当たり前になっている現代では、SEO対策をして検索エンジンで上位表示を目指す必要があるといえます。
上位表示されると、集客への費用が抑えられるほか、継続的な集客が目指せるようになります。
良質なコンテンツを作成し、内部対策や外部対策を行いながら、上位表示を目指しましょう。
その際には、「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」に抵触しないよう十分に気をつけることをおすすめします。