トラフィックのSEOにおける意味とは?増やし方やGA4での確認方法も

トラフィックは、SEO対策において外せない言葉です。
分析ツールでもあるGA4(Google Analytics 4)でも使われますが、正しい意味をご存じでしょうか。
この記事では、トラフィックの意味について、SEOとどんな関係があるのかも含めてご紹介します。
トラフィックを増やす方法や、押さえておくべきポイント、GA4でのデータの確認方法などもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
執筆者

マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
トラフィックの意味とSEOとの関係は?
はじめに、トラフィックの意味と、トラフィックとSEOの関係について解説します。
トラフィックの意味
SEOに関連する場面で使われるトラフィックとは、Webサイトへのユーザーの訪問数やセッション数などを示す言葉です。
トラフィックには、主に以下のようなものがあります。
オーガニックサーチ:検索エンジンで検索をして検索画面から流入
リファラルトラフィック:Webサイトに設置されたリンクからの流入
ダイレクトトラフィック:URLを直接入力した場合やお気に入りからの流入
ペイドサーチ:リスティング広告からの流入
ソーシャルトラフィック:SNSにシェアされたリンクからの流入
トラフィックが多ければ、Webサイトが多くのユーザーに閲覧されている状態といえ、一方で少ない場合は、ユーザーにWebサイトが閲覧されていない状態だといえます。
ただし、トラフィックが多くとも、Webサイトのターゲット層とは違うユーザーが流入している可能性もあるので、流入元や参照元、コンバージョンなどもあわせて確認する必要があります。
SEOとはどんな関係がある?
適切なSEO対策が行われており、検索エンジンからも高評価を得られている場合、検索結果で上位表示がされやすくなる傾向にあるため、トラフィックが増加しやすいといえます。
つまり、トラフィックとSEOには下記のような関係があるのです。
適切なSEO対策をする → 上位表示されやすくなる → トラフィック増加 |
ただし、先述したようにトラフィックはオーガニックサーチだけが扱われるわけではありません。
広告や被リンクなど、どこからの流入が多いのかを把握しておくことで、注力すべき箇所がわかるでしょう。
また、トラフィック量はSEO評価における指標のひとつともされているので、トラフィックとSEOには密接な関わりがあるといえます。
SEOでトラフィックを増やす方法は?
STEP❶優先順位をつけながらキーワードを選定
はじめに、対策するキーワードを選定しましょう。
選定する際は、キーワードの月間検索数を指す検索ボリューム数も加味して決定します。
しかし、検索ボリュームが大きいキーワードはそれだけ競合数も多く、上位表示をさせることが難しい傾向にあります。
そのため、市場や競合を調査し検索ボリューム数、ユーザーニーズ、自社の強みやWebサイトのゴールなど、さまざまな情報を精査してキーワードの優先順位を決定するのがおすすめです。
キーワード選定の詳しいやり方は、「【初心者向け】キーワード選定の基本や事前準備・方法を紹介」の記事をご覧ください。
STEP❷既存コンテンツとの重複がないかを確認
キーワードが決まったら、既存コンテンツにこれから作成するものと重複がないかを確認しましょう。
類似したキーワードや同一キーワードですでにコンテンツが作られている場合、お互いのSEO評価を食い合う「キーワードカニバリゼーション」が発生する可能性が高く、正しいSEO評価を得られないことがあるからです。
既存コンテンツを確認したら、
重複がなかった場合→「STEP❸新規コンテンツを作成」へ
重複があった場合→「STEP❹CTRや検索順位を確認して当該コンテンツをリライト」へ
それぞれ進んでください。
STEP❸新規コンテンツを作成
重複がない場合、新規コンテンツの執筆をします。
コンテンツを作成する際は、以下のポイントを押さえましょう。
- タイトルには必ず対策キーワードを入れてユーザーの目に留まるようなものにする
- ユーザーが求めている内容を結論ファーストで執筆する
- 写真やイラスト、図などのビジュアル要素も盛り込む
- 要点がまとまっているディスクリプションを作る
SEOライティングの詳しい方法は、「SEOライティングのコツを注意点とあわせて解説!」の記事をご覧ください。
STEP❹CTRや検索順位を確認して既存コンテンツをリライト
重複するコンテンツが見つかった場合、新規コンテンツとして作成せず、既存コンテンツをリライトしましょう。
リライトの詳しい方法は、「リライトとは?意味やメリット、SEO効果を高める手法を解説」の記事をご覧ください。
トラフィック増加を目的としたリライトの場合、「CTR」と「検索順位」を意識してリライトする必要があります。
CTRが低い場合、タイトルやディスクリプションを中心にリライトを加えましょう。
以下のポイントを踏まえたうえでリライトをすることでCTR改善につながる可能性があります。
- タイトル、ディスクリプションに対策するキーワードが含まれているか
- タイトル、ディスクリプションがコンテンツの内容をわかりやすく伝えるものになっているか
- タイトル、ディスクリプションがユーザーニーズと合致しているか
- ユーザーの興味を引けるような内容になっているか
検索順位が低い場合は、コンテンツの構成や文章を見直しましょう。
上位表示されているコンテンツは、ユーザーニーズを満たしてSEO評価を得ているものです。
上位表示されているコンテンツと自社コンテンツを比較し、足りないものがあれば書き出して、記事構成を練り直しましょう。
その際には、上位表示コンテンツと同じ構成にするのではなく、ユーザーニーズを満たす内容にすることが大切です。
ユーザーニーズを満たす情報は、適宜取り入れるようにしましょう。
SEOでトラフィックを増やすポイントは?
効果的にトラフィック増加施策を行いたいなら、これからご紹介するポイントを踏まえたうえで行うことをおすすめします。
ここでは、SEOでトラフィックを増やすポイントを4つご紹介します。
対策するキーワードを見直す
Webサイトのターゲットとしているユーザーや、展開しているサービス、商品との関連性が薄いキーワードを選んでしまうと、SEOで低評価を受ける可能性があるため、キーワードを見直しましょう。
Googleでは、コンテンツを作成することについて以下のように明言しています。
そもそもなぜコンテンツを作成したのでしょうか。
その答えは、主として人々の役に立つコンテンツを作成すること、サイトを直接訪れた人々にとって有用なコンテンツを作成することであるべきです。
引用:なぜ(コンテンツが作成されたか)|Google 検索セントラル
つまり、Webサイトに訪れたユーザーが必要としているジャンルやトピックに沿ったコンテンツを作るべきであるということが示されているのです。
また、GoogleがSEO評価における判断材料のひとつとしているE-E-A-Tには、「信頼性」が最重要であることが明記されています。
例えば、Webマーケティングをテーマに掲げているメディアに、ゴシップやエンタメなど無関係な内容のコンテンツが多数存在していたら、どう感じるでしょうか。
おそらく、そのメディアに対しての信頼性は下がることのほうが多いでしょう。
このように、Webサイトとキーワードの関連性が薄いと、Googleが重要視している信頼性の指標を満たせない可能性があります。
Webサイトと関連性のあるキーワードを選べているかどうかも含め、見直しをしましょう。
また、関連性のあるキーワードを採用していても、時代やユーザーニーズの移り変わりとともにそのキーワードの検索ボリューム数が減っていたり、キーワードごと変化していたりする可能性も考えられます。
効果的にトラフィックを増やすためにも、定期的に対策キーワードを見直すことをおすすめします。
コンテンツの質を上げる
高品質なコンテンツを作ることは、SEO対策において必要不可欠です。
ユーザーニーズを満たす良質なコンテンツ作りをするためには、先述したE-E-A-Tを意識することが大切です。
E-E-A-Tとは、「経験(Experience)」「専門性(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trustworthiness)」のアルファベットの頭文字を取ったもので、Googleの「E-E-A-T と品質評価ガイドラインについて」に明記されているSEO評価の指標のひとつです。
E-E-A-Tを意識しながら、競合が掲載していないオリジナリティのある情報を提供して、他社との差別化を図りましょう。
また、GA4といったツールを使い、データを分析することでコンテンツの質を高められる可能性があります。
例えば、トラフィックと離脱の両方が多い場合、ユーザーが求めている情報がない、Webページの表示速度が遅い、Webページが見づらいなどの原因が考えられるでしょう。
この場合、リライトやユーザビリティの改善をすることでコンテンツ自体の質を底上げできます。
データも併用することで、コンテンツの質を上げる足がかりとなるでしょう。
定期的にWebサイトを更新する
更新頻度がSEO評価に直接関係するわけではありませんが、ユーザーは鮮度の高い情報を好む傾向にあります。
そのため、トラフィックを増やすためには定期的にWebサイトを更新するとよいでしょう。
ただし、更新日時の変更のみといった方法ではなく、新しい情報を追加するなどコンテンツの質を上げることをおすすめします。
モバイルフレンドリーなWebサイト作りをする
モバイルフレンドリーとは、スマートフォンからWebサイトが閲覧しやすいようにWebサイトを最適化することです。
これによりスマートフォンからWebサイトにアクセスした際のユーザーエクスペリエンスが向上します。
優れたページ エクスペリエンスを提供しているWebサイトは高く評価されるため、上位表示されやすくなり、トラフィックの増加が見込めます。
参照:優れたページ エクスペリエンスを提供する|Google 検索セントラル
また、Googleは「モバイルファースト インデックス」というスマートフォン向けのWebサイトを優先的にインデックス登録する仕組みを取り入れています。
モバイル版のページを用意することは、コンテンツを Google の検索結果に表示させるための要件ではありませんが、非常に強く推奨されています。
引用:モバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法|Google 検索セントラル
上記のように明言もされていることから、モバイルフレンドリーなWebサイト作りをすることで上位表示に近づけ、結果的にトラフィックを増加させられるでしょう。
GA4でトラフィックを確認する方法
GA4でトラフィックを確認する方法は以下のとおりです。
- ❶GA4を開き、左側のメニューバーから「レポート」を選択
❷「ライフサイクル」→「集客」→「トラフィック獲得」の順に選択
上記の手順でレポートを開くと、以下のようなデータが確認できます。
SEOにおけるトラフィックに関するFAQ
最後に、トラフィックに関するよくある質問とその答えをご紹介します。
検索トラフィックとは?
検索トラフィックとは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンから流入した数のことです。
検索エンジンから何人のユーザーがWebサイトに訪問したのかを示しています。
トラフィックとPVの違いは
トラフィックがWebサイトへのユーザーの訪問数やセッション数を表していることに対し、PV(ページビュー)はページが閲覧された回数を示しています。
例えば100人のユーザーがWebサイトを訪問し、200ページが閲覧されたとすると、トラフィックは100、PVは200です。
1人のユーザーが1回の訪問で複数ページを閲覧することもあるため、トラフィックよりもPVのほうが多くなることもあります。
まとめ
この記事では、SEOにおけるトラフィックという言葉の意味や、トラフィックを増やす方法とそのポイントなどをご紹介しました。
トラフィックを増やすためには、良質な新規コンテンツを作成したり、既存コンテンツをリライトしてさらに高品質なものにグレードアップさせたりする必要があります。
また、定期的にWebサイトを更新し、モバイルフレンドリーを取り入れるなどのポイントを押さえることで、より効果的にトラフィックを増やせるでしょう。
GA4では、レポート機能から簡単にトラフィックに関するレポートを確認できるので、定期的に確認することをおすすめします。
ユーザーニーズを満たすコンテンツを作り上位化を図りながら、トラフィックの向上を目指しましょう。