GA4の参照元とは?流入元との違いや参照元・メディアの確認方法を解説

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GA4(Google Analytics 4)を使用していると、「参照元」という言葉を目にすることがあります。
「流入元」との違いがわからなかったり、混同してしまったりする人も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、GA4の参照元について、流入元との違いや確認方法について詳しく解説します。

執筆者

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

GA4の参照元とは?

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参照元とは、ユーザーがどこからWebサイトに訪れたのかを具体的に示すものです。
検索エンジンであればGoogleやYahoo!、SNSであればInstagramやFacebook、X(旧Twitter)などが参照元となります。
検索エンジン名やサイト名など、経路を知りたい場合は参照元を確認しましょう。

GA4において、参照元は以下のように表示されます。

参照元 意味
google  Googleからの流入
yahoo Yahoo!からの流入
bing bingからの流入
baidu 百度からの流入
xxx.com 具体的なWebサイトからの流入
t.co Xからの流入
m.facebook.com Facebookからの流入
ja.wikipedia.org Wikipediaからの流入
direct 参照元が不明
not set 何らかの原因でデータ取得ができなかった

参照元と流入元の違い

流入元とは、ユーザーがどこからWebサイトに訪れたのかを示す言葉です。
どちらの言葉も、ユーザーがどこから流れてきたのかを示す点は同じですが、参照元が具体的な経路を表していることに対し、流入元は参照元を含んだ「ユーザーがどこからWebサイトに訪れたのか」を全体的に包括した言葉であるという点に違いがあります。

参照元を見るときに確認すべき項目

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GA4で参照元を見るときに確認すべき項目はいくつかあります。
この記事では、その中でも特筆すべき3つの項目についてご紹介します。

チャネル

チャネルとは、Webサイトに訪問したユーザーがどの経路で流入したのかを経路の種類別に分けたものです。
参照元よりもより詳細な経路をたどることができるので、主な流入や逆に弱い流入もわかりやすく、SEO対策の課題も見えやすくなります。

チャネルは、参照元よりも大きい分類での流入経路を示している点が大きな違いです。
チャネルが「Organic Search」(オーガニック検索)で、参照元が「Google」であれば、Googleを使用したオーガニック検索を示しているということになります。
大分類がチャネルで、小分類のひとつが参照元と捉えるとわかりやすいでしょう。

チャネルの分類と意味は以下のとおりです。

チャネル名 意味
Organic Search 検索エンジンからの自然検索からの流入
Organic Social 広告を除く、SNSからの流入
Organic Video 広告を除く、動画サイトからの流入
Organic Shopping ECサイトからの流入
Referral 外部サイトからの流入
Affiliates アフィリエイトからの流入
Display ディスプレイ広告からの流入
Paid Search リスティング広告からの流入
Paid Video 動画サイトの広告からの流入
Direct ブックマークやURLの直接入力による流入

メディア

メディアとは、ユーザーがそのWebサイトにどうやってたどり着いたのかを示すものです。
Webサイトには、主に検索のほか、SNSに張られたリンク、広告など、さまざまな方法でアクセスできるようになっています。
その方法を分類したのがメディアです。
参照元がどこから流入したのかを表しているのに対し、メディアはどうやって流入したのかという方法を表していることが違いといえます。

メディアの分類と意味は以下のとおりです。

メディア名 意味
organic 検索エンジンでの自然検索からの流入
refferral Webサイトに張られたリンクからの流入
cpc クリック課金型の有料広告からの流入
social SNSを経由した流入
none 参照元が判別不可能な流入、直接アクセスからの流入
not set 何らかの原因でデータ取得ができなかった

参照元URL

参照元URLは、ユーザーがどのサイトから流入したのか具体的なURLがわかるものです。
例えば、A社とB社のメディアに自社コンテンツのリンクを設置したら、GA4ではA社とB社のメディアのURLが表示されるといった仕組みです。

参照元やメディアの確認方法

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GA4で参照元とメディアを確認するときには、セッション単位とユーザー単位の2つのデータをチェックする方法があります。
ここでは、それぞれの確認方法をご紹介します。

セッション単位での確認方法

セッションとは、ユーザーがWebサイトに流入してから閲覧をやめる(離脱)までの流れのことを指します。
この流れを1セッションとカウントし、セッション単位での参照元とメディアの確認ができます。

確認方法は以下のとおりです。

  1. GA4にアクセスし、左側のバーから「レポート」を選択
  2.  
  3. 「ライフサイクル」横のプルダウンから、「集客」→「トラフィック獲得」を選択
  4.  
  5. 中段にある「セッションのメインのチャネル」を選択
    ※以前の操作履歴によっては、別の項目が表示されている可能性もあります。
  6. 参照元を確認する場合は「セッションの参照元」を、メディアを確認する場合は「セッションのメディア」を選択

参照元とメディアを同時に確認したい場合は、「セッションの参照元 / メディア」を選択してください。

ユーザー単位での確認方法

ユーザー単位での確認方法は、以下のとおりです。

  1. GA4にアクセスし、左側のバーから「レポート」を選択
  2.  
  3.  
  4. 「ライフサイクル」横のプルダウンから、「集客」→「ユーザー獲得」を選択
  5.  
  6. 中段にある「最初のユーザーのメインのチャネル」を選択
    ※以前の操作履歴によっては、別の項目が表示されている可能性もあります。
  7.  
  8. 参照元を確認する場合には「ユーザーの最初の参照元」を、メディアを確認する場合は「ユーザーの最初のメディア」を選択

セッション単位の確認方法と同様に、参照元・メディアを同時に確認したい場合は「ユーザーの最初の参照元 / メディア」を選択してください。

参照元URLの確認方法

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最後に、参照元URLの確認方法をご紹介します。
参照元URLの確認には、データ探索を使うという手段もありますが、今回はカスタムディメンションを作成して確認する方法を解説します。

カスタムディメンションの作成

ディメンションとはデータ属性や分析軸のことで、わかりやすくいうと「〇〇別に××を確認する」というときの「〇〇」にあたる部分を指します。
カスタムディメンションを作成することで、より詳細なデータが確認できるようになります。

カスタムディメンションの作成方法は以下の手順です。

  1. GA4にアクセスし、左側のバーの最下部にある「管理」を選択


  2. 「プロパティ設定」を開き、「データの表示」→「カスタム定義」を選択


    右上の「カスタム ディメンションを作成」を選択


    表示された各項目を入力して「保存」を選択

カスタムディメンションを作成するときに入力を求められる項目は、以下の内容を入力しましょう。

  • ディメンション名:任意の名前
  • 範囲:「イベント」を選択
  • 説明:ディメンションを見返すときにわかりやすいような説明を入力
  • イベントパラメータ:「page_referrer」を選択

カスタムディメンションを作成したあと、データ化されるまでには数日を要するため、日程に余裕をもって作成することをおすすめします。

カスタムディメンションの動作を確認する

データが取れるようになったら、カスタムディメンションが正しく動作しているかの確認をしましょう。
参照元のURLの確認方法は以下のとおりです。

  1. GA4にアクセスし、左側のバーから「レポート」を選択
  2.  
  3. 「ライフサイクル」横のプルダウンから、「エンゲージメント」→「イベント」を選択


    中段の「イベント名」から、「session_start」を選択

数日たっても反映されない場合は、アクセス数不足も考えられるので、しばらく期間を置いてから確認しましょう。

まとめ

この記事では、GA4における参照元に着目し、参照元とはどういったものなのか、またどういった手順で確認するのかについて詳しくご紹介しました。
参照元をチェックすることで、ユーザーがどこから自社サイトに流入したのかがわかります。
メディアとあわせて確認すれば、ユーザーがどこからどの手段を用いて流入したのかも確認できます。
必要に応じて確認して、SEO対策へと役立てましょう。

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