UU数を調べる方法は?確認すべき理由や増加させるためのポイントを紹介

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UU数とはユニークユーザーの略で、GA4(Google Analytics 4)を使って調べることができます。
セッション数やPV数は確認することが多くとも、UU数はあまり見ていないという方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、UU数の意味と混同されやすい指標との違いや、調べ方についてご紹介します。
UU数を調べるべき理由や増加させるためのポイントについても触れているので、ぜひ最後までご覧ください。

執筆者

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

UU数を調べる前に意味をおさらい

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UUとはユニークユーザー(Unique User)の略で、ユニークユーザーとは、特定の期間内にWebサイトを訪れた人数のことを指します。
ユニークユーザーの数を示す言葉がUU数です。

UU数とはユーザー数を指す指標であるため、1人のユーザーが特定の期間内に何度Webサイトに訪問したとしてもUU数は1UUとなります。
例えば、下記画像のように指定した1週間にユーザーAが4回Webサイトに訪問したとしても、UU数は1UUとカウントされます。

このように、UU数はWebサイトへの訪問人数をカウントするものであり、訪問回数をカウントするものではありません。
間違えないように注意しましょう。

アクティブユーザー数・セッション数・PV数との違い

UU数と混同されやすいのが、セッション数やPV数(ページビュー)、アクティブユーザー数です。
それぞれの概要を表にまとめましたのでご覧ください。

指標 概要
UU数 特定の期間内にWebサイトを訪れた人数
アクティブユーザー数 特定の期間内にWebサイトを訪れた人数
スマホの場合、アプリダウンロード後に実際にアプリを利用している人数
セッション数 Webサイトへの訪問から離脱までの一連の流れの発生回数
PV数 Webページの表示回数

アクティブユーザー数はUU数とほぼ同義で使われていますが、Webサイトとスマホアプリとでは定義が異なるため注意が必要です。

GA4で複数期間のUU数を合算してはいけない理由

GA4でUU数を調べる際には、1週間や1カ月など任意の期間を設定して計測をします。
その際にありがちなミスは、UU数を合算してしまうことです。
UU数を合算してはいけない理由は、集計された期間が分かれていると、同一ユーザーであってもそれぞれの期間で1UUとカウントされるため、正確な数値が算出されないからです。

例えば週次でUU数を計測し、4週分を合算することで1カ月あたりのUU数を算出したとしましょう。
この場合、1週目にユーザーAが訪問し、以降4週目まで毎週訪問があった場合のUU数は4UUとなります。
つまり、それぞれの集計期間外の訪問はユーザーの区別がされずにカウントされてしまうのです。

今回のケースの場合、正しいUU数は1UUになるところを、合算したことで重複が発生し、数値が合わなくなっています。
正確な数値を把握するためにも、UU数は合算すべきではないといえるでしょう。

 UU数を調べるべき理由

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後述しますが、UU数はGA4を使用することで調べられます。
複雑な設定をすることなく調べられるため、定期的に確認するのもよいでしょう。
では、UU数を調べるべき理由とはどういったものなのでしょうか。

SEOの問題点を発見できる

UU数を調べるべき最大の理由は、SEOにおける問題点を発見できる可能性があるからです。
例えば、セッション数、PV数、UU数の数値がほぼ同じ場合は、Webサイト内でほかのページへ移動したユーザーが少なく、1度の訪問のみで再訪問をしていないユーザーが多いということになります。
そのため、ほかのWebページへ移動させるための内部リンクのような導線が機能していない可能性があるといえるでしょう。

ほかにも、セッション数、PV数は高いのにもかかわらずUU数が低い場合は、同一のユーザーがWebサイトに何度も訪問している状況であり、新規顧客を獲得できていないともいえます。
これは、新規顧客の心を動かせるような魅力あるコンテンツを作れていないことに原因があるかもしれません。

このようにSEOの問題点を発見できる可能性があることから、UU数は定期的に調べるべきだといえます。

施策の方向性を決める判断材料になる

UU数を確認することで、どのような施策に舵取りをすべきかの判断材料になります。
セッション数とPV数だけの確認ではどのくらいの人数がWebページに訪れているのか規模感が把握できません。
実際に、PV数が高くとも同じユーザーが何度も閲覧している可能性もあり、UU数を一緒に確認することは必須といえます。
さまざまな指標をセットで確認することで、施策の方向性を決める判断材料になるといえるでしょう。

GA4でUU数を調べる方法

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UU数は、GA4にて確認ができます。
ただし、GA4ではUU数という指標が存在せず、同義語として「ユーザー」という言葉が使用されている点は押さえておきましょう。

ここでは、GA4でWebサイト全体のUU数と、各WebページのUU数を確認する方法をご紹介します。

Webサイト全体のUU数

Webサイト全体のUU数を確認する方法は以下のとおりです。

  1. ❶GA4を開き、「ホーム」を選択し、「アクティブ ユーザー」横のプルダウンを選択する

    ❷指標の選択画面が表示されるので、「総ユーザー数」を選択する

上記の手順で、Webサイト全体の総UU数の確認ができます。
また、期間を絞り込みたい場合は「手順❶」の画像内に表示されている「過去7日間」横のプルダウンから期間の指定が可能です。
ただし、絞り込みは前年までしかできない点には注意しましょう。

各WebページのUU数

GA4で各WebページのUU数を確認する方法は以下のとおりです。

  1. ❶GA4を開き、左側のメニューバーから「レポート」をクリックし、「エンゲージメント」「ページとスクリーン」の順に選択する


    ❷下記のようなレポートが表示されることを確認する

UU数を参考にする際の注意点

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UU数は、正確な数値ではありません。
ブラウザごとや端末ごとで同一人物と見なすことがまだできないからです。
例えば

  • ユーザーAがスマホとタブレット端末を使ってそれぞれでWebサイトに訪問した
  • ユーザーAがスマホからWebサイトへ2度訪問し、1度目はGoogle Chromeを使い2度目はSafariを使用した

上記のようなケースでは、同じユーザーAであっても別の人物としてカウントされます。
つまり

  • 訪問したデバイスが違う
  • デバイスが同じでも使用したブラウザが違う

このようなケースでは同一人物であっても別の人物としてUU数にカウントされるため、正確な数値とはいえないのが現状です。
UU数はおおよその数値だと捉えることをおすすめします。

ただし、GA4のGoogle シグナルを有効にした場合、複数の端末でログインしたとしても、同一のGoogle アカウントでログインしている状態で訪問があったユーザーは同一人物と見なしてカウントすることができます。

UU数とPV数の比率の理想の割合は存在する?

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UU数とPV数の比率は、運営しているメディアの特性によって大きく異なります。

例えば、ニュースメディアのように情報を瞬時に多くの人に届けることが目的の場合、UU数に比べてPV数が増える傾向があります。ニュースは頻繁に更新され、多くのページが閲覧されやすいため、1人のユーザーが複数ページをチェックする傾向が強いです。

一方で、弊社のようなマーケティング専門サイトなどは、ユーザーが必要な情報を得ると滞在時間が短くなる場合があり、PV数がUU数に近くなる傾向が見られます。こうした場合、「1ユーザーに多くのコンテンツを閲覧してもらう」という目標を設定すると、PV数の増加が難しい場合もあるでしょう。

UU数を増加させるためのポイント

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ここまで、UU数を調べるべき理由や、GA4を用いてUU数を調べる方法などをご紹介しました。
UU数はおおよその数値ではあるものの、SEOの問題点を発見できたり、施策の方向性を決定するための判断材料のひとつになったりと、Webサイト運営に役立つものです。
また、UU数を増やすためには、SEO対策を行うことも有効です。
SEO対策を行い、検索エンジンで上位表示がされることでWebページへの訪問数が増加し、それに伴いUU数も増える可能性があるからです。
最後に、UU数を増加させるために押さえるべきポイントをSEO対策を中心にご紹介します。

質の高いコンテンツを作成する

UU数を増やすためには、Webからの訪問者を増やす必要があるため、ユーザーが訪問したいと思えるようなコンテンツを作成することが重要です。

また、「複数期間のUU数を合算してはいけない理由」でも述べたように、UU数は指定した期間内の再訪問であれば1UU以上のカウントはされないことから、新規ユーザー数も同時に獲得していく必要があります。
そのためにも、ユーザーの興味関心を引く質の高いコンテンツ作成は必須といえます。
対策するキーワードの検索ニーズを的確に捉え、ビジュアル面を充実させ、ユーザーにとって見やすく情報を得やすいコンテンツにするのが理想的です。

Googleも以下のように述べていることから、ユーザーファーストのコンテンツ作りはSEO対策にもなります。

Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。
引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成|Google 検索セントラル

UU数を増やすためだけではなく、SEO対策の一環としても、質の高いコンテンツを作成することを心がけましょう。

コンテンツを上位化させる

アメリカのSEO業者であるseoClarityが2021年に行った調査によれば、検索順位が1位と2位のWebサイトでは、クリック率(CTR)に顕著な差が見られました。具体的に「日本CTR」のデータを見てみると、1位のWebサイトへのクリック率は13.94%であったのに対し、2位のWebサイトは7.52%と、1位との差はなんと6.42%にもなります。


引用:CTR Research Study: The Largest Ever for SEO|seoClarity

この数値から、効果的なSEO対策を実施し、検索結果の上位に表示させることが、サイトのUU数を増やすための重要な手段であることがわかります。検索順位を上げることで、より多くの訪問者を引き寄せ、ビジネスの成長につなげることができます。

被リンクを獲得する

被リンクとは、外部のWebサイトに設置された自社Webサイトへのリンクのことを指します。
Googleは被リンクについて以下のように述べていることから、被リンクの数も検索順位を決定づける要素のひとつになっていることがわかります。

Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。(中略)特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。
引用:Google が掲げる 10 の事実|Google

正しい方法で被リンクを増やすことができれば、SEO評価の向上につながります。
検索順位で上位化させる要素のひとつにもなるため、被リンクを獲得するのもUU数を増加させるための要素といえるでしょう。

流入経路を拡大する

現在、自社のWebサイトしか運営していない状態であれば、各種SNSやメルマガ配信、広告出稿などを行って知名度を上げ、流入を増やすようにしましょう。
例えばSNSであれば、若年層に人気のTikTokで新たな層にアプローチすることもできる可能性があり、Instagramであればいわゆる映える写真を投稿することでフォロワー数が増えることもあります。
Webサイトのみを運営するケースと比較して、さまざまな層の見込み客へのアプローチが可能です。
広告やメルマガなどが難しい場合は、まずは無料かつ手軽にはじめられるSNSを使った集客を行うのがおすすめです。

まとめ

この記事では、UU数を調べる方法や、混同されやすいアクティブユーザー数やPV数、セッション数といった指標とUU数との違いなどをご紹介しました。
UU数は、GA4のレポート機能を使用して確認できます。
ただし、UU数を参考にする際には、同一人物が区別されずに重複している可能性もあるため、正しい数値ではない可能性が高いことには注意が必要です。
レポートでは、UU数だけではなく、PV数やセッション数などの指標とあわせて確認することで、SEOにおける問題点を発見できるでしょう。
PV数やセッション数が高くとも、UU数が低ければ同じユーザーしかWebサイトへ訪れていない可能性があります。
そこから問題点を導き出し、改善できれば、UU数の向上にもつながるかもしれません。

本記事内でご紹介したUU数を増加させるためのポイントを試し、UU数の増加を図りましょう。

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