アクセス数を調べるべき理由は?自社と競合のアクセス数の調べ方も解説

Webサイトのアクセス数は、なぜ調べるべきなのでしょうか。
アクセス数という言葉は聞いたことがある人も多いかもしれませんが、実はアクセス数は、単純にWebサイトへのアクセス(訪問数)をカウントしたものだけを示す言葉ではないことをご存じでしょうか。
では、アクセス数という言葉は、正しくいうとどのような意味があるのでしょうか。
この記事では、アクセス数の意味のほか、Webサイトのアクセス数を調べるべき理由や、調べる前にすべきことを解説します。
このほかにも、自社のWebサイトと競合他社のWebサイト、それぞれのアクセス数を調べる方法や、調べる際のNG行為についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
執筆者

マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
アクセス数を調べるべき理由
アクセス数=Webサイトへの訪問数と考える人は多いでしょう。
実際に、アクセス数とはWebサイトへの訪問者の数を示す言葉であることから、間違いではありません。
しかし一言でアクセス数と言っても、Webサイトのアクセス数には以下のような指標が含まれています。
- セッション数
- ページビュー数(PV数)
- ユーザー数(訪問者数)
これらを把握することで、数値からユーザーのWebサイトに対する満足度を測るのに役立ったり、どのようなキーワードで対策をしていくべきかの判断材料のひとつになったりします。
運営しているWebサイトを成長させるためにも、アクセス数は調べるべきといえるでしょう。
また、自社だけではなく競合他社のアクセス数を調べることで、自社Webサイトに不足しているところがどこなのかが見えやすくなる可能性もあります。
競合他社にあって自社に足りていない部分を取り入れ、効果を測定・検証していくことで、WebサイトのPDCAサイクルを効率的に回せるようになるでしょう。
セッション数について詳しく知りたい方は、「GA4のセッション数とは?確認手順や増やすコツを詳しく紹介」を、ページビュー数については「PV数の目安や上げるための対策を紹介」の記事をご覧ください。
アクセス数を調べる前にすべきこと
セッション数、ページビュー数、ユーザー数など、アクセス数を調べるためには、Googleが提供しているWebサイト解析ツール、GA4(Google Analytics 4)が欠かせません。
アクセス数を調べる必要があり、まだGoogle Analyticsでの登録をしていない方は、こちらからGA4を導入しましょう。
GA4の計測は、導入後から開始されるため、早めに設定することをおすすめします。
GA4の設定手順について知りたい方は、「GA4の初期設定手順とは?導入方法やはじめにすべき設定を含め詳しく解説」の記事をご覧ください。
アクセス数を調べる方法
GA4の導入と初期設定が済み、データが蓄積されたらアクセス数を調べましょう。
ここでは、自社Webサイトへのアクセス数と、競合他社のWebサイトへのアクセス数を調べる方法をそれぞれご紹介します。
自社Webサイトへのアクセス数を調べる方法
GA4では、さまざまな絞り込みをかけたうえでアクセス数を調べることができます。
Webサイト全体のアクセス数を調べるには、GA4にログインすると表示されるホーム画面、以下の箇所を確認しましょう。
名前が変わっていますが、「表示回数」がページビュー数のことを指す指標です。
ここからは、流入元のチャネル、ページ、キーワード別に加え、過去の期間と比較してアクセス数を調べる方法をご紹介します。
流入元のチャネル別のアクセス数(セッション数)
流入元のチャネル別(どのWebサイトから自社サイトへやってきたのか)にアクセス数を調べる方法は以下のとおりです。
❶GA4にログインし、左側のメニューバーの「レポート」をクリックする
❷「集客」の下層にある「ユーザー獲得」(はじめにWebページへ訪問した際の流入元)、
「トラフィック獲得」(セッションごとの流入元)のいずれか確認したいほうをクリックする
❸中段にある「ユーザーの最初のメインのチャネルグループ(デフォルト チャネル グループ)をクリックする
※「トラフィック獲得」の場合は、「セッションの最初のメインのチャネルグループ(デフォルト チャネル グループ)」となります。
❹「ユーザーの最初の参照元 / メディア」をクリックする
※「トラフィック獲得」の場合は、「セッションの最初の参照元 / メディア」となります。
この手順でレポートを抽出すると、最初の参照元 / メディア別のセッション数が確認できます。
GA4でセッション数を調べる方法についてより詳しく知りたい方は、「GA4のセッション数とは?確認手順や増やすコツを詳しく紹介」の記事をご覧ください。
ランディングページ別のアクセス数(セッション数)
続いて、ランディングページ別にアクセス数を調べる方法をご紹介します。
❶GA4にログインし、左側のメニューバーの「レポート」をクリックする
❷「エンゲージメント」の下層にある「ランディングページ」をクリックする
この手順でレポートを抽出すると、ランディングページ別のセッション数が確認できます。
ランディングページについては、「GA4のランディングページとは?標準・探索レポートでの確認方法や注意点を解説」の記事をご覧ください。
期間別
GA4では、ここまで解説したレポート(標準レポート)のほかに、探索という機能から抽出できるレポートがあります。
期間別にレポートを閲覧したい場合は、探索機能を使用することで日別や週別、月別にデータを抽出できます。
ただし、GA4ではデータ保持期間が14カ月と決まっているため、それより以前のデータは抽出できないので注意しましょう。
探索機能を使用したレポートの抽出方法については「GA4の探索レポートとは?種類や作成方法、注意点を解説」の記事にて、手順を画像付きで解説しています。
また、「GA4で月別・日別レポートを作成する方法は?Looker Studioでの作成方法も解説」では、月別・日別レポートを作成する方法について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
競合他社のWebサイトへのアクセス数を調べる方法
ここまでご紹介したGA4では、競合他社の情報を調べられません。
そのため、競合他社のWebサイトへのアクセス数を調べる場合は別途ツールを使用する必要があります。
Similarweb
SimilarWebは、無料で使用できる分析ツールです。
料金はかからないものの、AI学習による統計データを表示する仕組みであることから、正しい数値ではない点には注意しましょう。
しかし、複数の競合を横断して分析することで、業界の傾向分析に役立つでしょう。
Similarwebでわかる主な項目は以下のとおりです。
- Webサイトへのアクセス数
- ユーザーの平均利用時間・直帰率・ページビュー数
- 流入キーワードや経路 など
Keywordmap
Keywordmapは、世界最大級の日本語データ量を有するツールです。
自社、競合問わずにキーワードや想定流入数のアクセス解析ができる便利なツールとなっています。
無料トライアルが利用できますが、その後は有料となります。
機能豊富であるがゆえに、使いこなせないという声もあるため、無料トライアルで使用感を確かめてから導入するのがおすすめです。
Keywordmapでわかる主な項目は以下のとおりです。
- 自社、競合他社の流入キーワード
- 自社や競合の想定流入数推移
- ユーザーニーズ
- 広告出稿キーワード など
Ahrefs
Ahrefsは、有料ではあるものの、データ更新頻度が高く、最新情報の反映速度にも長けている分析ツールです。
自社、競合共にトラフィックや流入キーワードが調べられるほか、どのようなWebサイトからどれくらいの数の被リンクを獲得しているのかも確認できます。
しかし、海外で開発されているツールであることから、すべてのページで日本語に対応しているわけではない点にストレスを感じる人もいるかもしれません。
Ahrefsでわかる主な項目は以下のとおりです。
- オーガニックトラフィック数の推移
- 流入キーワード
- 検索結果での順位の変動
- 被リンクの獲得数 など
アクセス数を調べるときのNG行為
ここまで、自社Webサイトと競合他社のWebサイトへのアクセス数を調べる方法をご紹介しました。
アクセス数を調べる際には、データに対して誤った解釈をしないためにもすべきではない行為があります。
ここでは、アクセス数を調べる際のNG行為を解説します。
特定の指標しか確認しない
はじめにも述べたとおり、アクセス数は、GA4ではセッション数、ページビュー数、ユーザ数に分けられます。
特定の指標しか確認しない場合、正しい状況把握ができないケースが発生する恐れがあります。
例えば、セッション数やページビュー数だけを確認し、それぞれ増加傾向にあったため問題がないと判断したとしましょう。
しかし、ここで「自社Webサイトへのアクセス数を調べる方法」で解説した方法などを用いて深掘りをしなかった場合、増加した数字の具体的な中身が見えません。
同じ人が何度も訪問して増加しているように見えているだけの可能性もあります。
このような点を見落としてしまうと、有効的なSEO対策ができません。
アクセス数を調べる際には、幅広い視点でレポートを確認しましょう。
オーガニック検索からの流入数を調べない
オーガニック検索とは、GoogleやYahoo!といった検索エンジンの広告枠を除いた検索結果のことを指します。
「自社Webサイトへのアクセス数を調べる方法」で解説した方法でレポートを抽出すると、「organic」という指標が表示されることがあります。
これが、オーガニック検索からの流入を示す指標です。
この指標を確認しないと、SEO対策が成功しているのかどうか判断できません。
オーガニック検索からの流入数が少ない場合、検索結果での表示順位が低い可能性があり、さらなるSEO対策や改善の余地があると予想できます。
しかし、オーガニック検索からの流入数を調べない場合はこのような判断が難しくなる可能性があります。
オーガニック検索からの流入数は、同時に調べるようにしましょう。
Webサイトのアクセス数を増やす方法
Webサイトのアクセス数を増やすためには、広告を配信したり、SNSを使用したマーケティング施策を実施したりするほか、SEO対策をして検索結果で上位に表示されるようにするなどの方法があります。
どれかひとつだけに注力するのではなく、組み合わせて行うことで、より効果的にWebサイトのアクセス数を増やせるでしょう。
Webサイトのアクセス数を増やす方法については、「ホームページのアクセス数を増やす効果的な方法は?絶対に真似したいポイントを詳しく解説」で詳しく解説しています。
SEOの基本的な概要についてもご紹介しておりますので、初心者の方にもおすすめの記事です。
Webサイトのアクセス数を増やしたい方は、ぜひご覧ください。
まとめ
この記事では、アクセス数を調べることに着目して、アクセス数の調べ方や調べる際の注意点などについて解説しました。
アクセス数を調べるためには、GA4が必須であるため、まだ導入していない場合は早めに導入することをおすすめします。
GA4では、自社Webサイトへのアクセス数を調べられます。
どのWebサイトからの流入が多いのかといった細かな条件をつけることもできるので、Webサイトの解析に最適です。
競合他社のWebサイトへのアクセス数を調べる際には、SimilarwebやKeywordmap、Ahrefsなどの外部ツールを使用することで分析ができます。
アクセス数を調べて、自社Webサイトの成長へとつなげましょう。