PLPはSEOで重要?ページを上位表示させるための手順を紹介

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PLP(Preferred Landing Page)は、データベース型サイトのSEOで用いられることが多く、狙うキーワードに対して優先的に表示させたいページを指します。意図していないページが上位化していた場合は、クリック率やコンバージョン率の低下などのリスクがあるため、コンテンツ内容の見直しや改善が必要です。

この記事では、PLPを管理する重要性や管理しないリスク、狙うキーワードと優先的に表示させたいページを一致させるための手順についてご紹介します。

執筆者

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

SEOにおけるPLPとは

PLPは「優先ランディングページ」とも呼ばれており、狙っているキーワードに対して優先的に検索結果に表示させたいページを指します。狙っているキーワードと優先的に表示させたいページが一致していることで「PLPが一致している」といえます。

PLPは、特にAmazonやタウンワークなどをはじめとした大規模なデータベース型サイトのSEOにおいて扱われることが多い要素です。このようなWebサイトでは同じカテゴリの内容を示すページを複数掲載していることから、特定のキーワードに対して複数のページが該当してしまい、評価が分散しやすいデメリットがあります。

例えば、アルバイトの求人情報を掲載するデータベース型サイトで「飲食店 バイト」のキーワードを狙う際に、サイト内では居酒屋やカフェ、ファミレスなどさまざまな飲食店の各求人ページが存在するため、飲食店の求人一覧ページだけではなく、各店舗の求人ページにも評価が分散してしまうケースがあります。

このとき、飲食店の求人一覧ページにPLP対策を行うことで、優先的に求人一覧ページを表示できるため、各店舗の求人ページではなく、求人一覧ページへ評価を集められます。

また、PLPは検索エンジンからの評価を1つのページに集められることにより、重複コンテンツによる評価の分散も防げます。重複コンテンツは、URLが異なっていた場合も内容が似通っていた場合、重複と見なされ評価が分散されてしまうため、1つのページを優先的に表示するよう調整することで、評価の分散を解消できます。

PLPを管理する重要性

PLPの管理はWebサイトを運用するにあたって覚えておきたい方法のひとつです。なぜ管理する必要があるのか、ここでは重要性についてご紹介します。

意図した顧客を獲得するため

「意図していないページが上位化したとしても、自社のWebサイトが上位に表示されていることには変わりないため問題はないのではないか」と、PLPの不一致を放置するケースも少なくありません。

しかし、意図していないページが上位化することで、自社の商品やサービスとはかけ離れたページへの流入数が増え、自社で狙っていないユーザーからの問い合わせが増加したり、上位化したページへユーザーが訪れた際に「自分には関係なかった」「思っていたものと違った」などの理由から離脱率が上がったりしてしまう恐れもあります。

検索結果におけるインプレッション数が直接収益につながる場合は、PLPが不一致であったとしても問題はありませんが、問い合わせや商品購入などのコンバージョンをゴールとしている場合は、コンバージョンを促すページを優先的に表示できるよう調整が必要です。

意図したページを上位表示させるため

Googleではアルゴリズムに沿って、ユーザーファーストなコンテンツを上位表示するよう仕組みが整えられていますが、常に正しく動作するとは限らないため、PLPによって人の手で調整するなど、依存しすぎないことが大切です。

例えば、自社サイトの同一キーワードを狙ったコンテンツでも、内容を厚く作ったものより薄いもののほうが評価されていたり、ユーザー視点では有益な情報を載せたコンテンツと判断されていても、検索エンジンには評価されず上位化しなかったり、検索意図とは明らかにずれたコンテンツが評価されていたりするなどの現象もまれに起こります。

そのため、Googleが提示する評価基準に沿って質の高いコンテンツを作成しつつ、検索エンジンから意図していない挙動が見られた際には調整するという認識も持っておくとよいでしょう。

検索結果の異常に素早く対応するため

先述したような検索結果の異常は、数カ月〜1年ほどたてば自然に直ります。

しかし、「商品購入による売上向上」や「〇月末までに問い合わせを〇件獲得する」など目標を立てている場合は、自然に直るのを待つのは難しいでしょう。このとき、PLPによって優先的に表示させるページを調整することで、上位化を狙ったページへ素早く評価を集中できるようになるため、コンバージョンを目標としている場合も、すぐに軌道修正を行えます。

PLPを管理しないリスク

PLPを管理しないことで、先述したように意図しない顧客からの問い合わせが増えることや、離脱率の上昇などのリスクに加えて、検索結果を見たユーザーが「このサイトは求めている情報が載っていなさそうだ」と、そもそもWebサイトをクリックしないといったリスクも考えられます。クリック率の低下によって、Webサイト上で行われるコンテンツの閲覧やサイト内の巡回、CTAボタンのクリック、コンバージョンといった一連のプロセスも行われなくなってしまうため、マーケティング効果が全体的に低下します。

リスクの具体例

例えば、渋谷や新宿などさまざまな場所で営業しており、店舗ごとに詳細情報や予約受付フォームを掲載したページを持つカラオケ店のサイトを運営している場合、「渋谷 カラオケ」で検索したユーザーに対しては渋谷店のページを表示させることで、直接店舗情報や料金体系を調べられ、店舗予約にもつながるでしょう。

しかし、「渋谷 カラオケ」で検索した際も「渋谷に店舗があるカラオケ」としてカラオケ店全体のトップページが検索結果に表示されてしまうと、ユーザーが改めてサイト内で渋谷店のページを探す手間が増えるため、検索結果からそもそもクリックされなかったり、ページを開いたとしてもすぐに離脱されてしまったりする恐れがあります。

PLPを一致させるための手順

ここまで、PLPを管理する重要性や、管理しないまま放置するリスクについてご紹介しました。ここでは、実際にPLPを一致させる際の進め方についてご紹介します。

1.優先的に表示させるページを決める

まずは、自社で狙うキーワードに対して、上位化すべきページはどれなのかを検討します。このとき、自社で「このページで上位化を狙いたい」と考えている場合も多いでしょう。ただし、自社での認識と客観的な評価が異なることもあるため、狙うキーワードに対してコンバージョン率が高いページを探し、上位化を目指すのも効果的です。

コンバージョン率が高いページを探す際は、サイト内全体でコンバージョン率が高いページを探すのではなく、狙うキーワードごとにコンバージョン率の高いページを確認しましょう。

どのページも評価が同程度で特定できないなどの場合は、リスティング広告を活用するのもおすすめです。リスティング広告では、広告グループを分けることで1つのキーワードに対して複数のページを設定できるため、キーワードに対するそれぞれのページ評価を確認しやすくなりますが、キーワードの競り合いが発生しクリック単価が高まる可能性もあるため注意が必要です。

2.PLPがインデックスされているかを確認する

特定のキーワードに対して「このページで上位化を狙いたい」と考えている場合は、検索結果にそのページが表示されるのか(=インデックス登録されているか)から確認しましょう。そもそもインデックスされていなければ、コンテンツの質が高かったとしても検索結果に表示されないため、上位化は狙えません。

インデックスされているかを調べる方法は、次のとおりです。

  • ページのタイトルを完全一致で検索し、自社のページが検索結果に表示されるか
  • Google サーチコンソールで「URL は Google に登録されています」と表示されるか
  • 「site:」で該当ページのURLを検索した際に検索結果に表示されるか

3.コンテンツの重複が起きていないか確認し対処する

優先的に表示させたいページを特定したにもかかわらず、狙うキーワードで上位化できていない場合は、コンテンツの重複によってPLPの不一致が起きている可能性があります。

コンテンツの重複が生じているときは検索エンジンからの評価が分散しているため、片方のページを削除・noindexの設定などでインデックスから除外したり、301リダイレクトを設定してページを統合したり、評価を集めたいページにcanonicalタグを設定したりすることで1ページに評価を集められます。

なお、コンテンツが重複しているかはGoogleサーチコンソールでの「検索結果のパフォーマンス」や、Ahrefsなどのツールを使用して調べられます。

4.ページ内容の修正が可能か確認する

現在上位化しているページでは昨年の情報を掲載しているなど、簡単な内容の修正や更新で対応できそうかを確認しましょう。イベントの申し込みページをPLPとしていた場合、昨年の同一イベントのページが上位化しており、今年のページが埋もれてしまっているケースがあります。

このとき、昨年のページを今年の内容に書き換えたり、今年のページへリダイレクト設定したりすることで、昨年のページの評価を維持しながら今年の情報を提供できるようになります。

このような簡単な修正が可能な場合は、内容の書き換えやリダイレクトで問題ありませんが、まったく別の内容を述べている場合や、大幅な修正が必要な場合は、書き換えやリダイレクト設定を行うことで検索エンジンから別のページとして認識され、かえって順位が低下する恐れがあるため注意が必要です。

5.オンページSEOを強化する

ページ内容の修正やリダイレクトが難しい場合は、上位化させたいページのオンページSEOを強化しましょう。オンページSEOでは、主に次のような方法があげられます。

  • ページタイトルのキーワードを前方に移動させる
  • 内部リンクでページ同士をつなぐ
  • E-E-A-Tに沿った内容を意識する
  • 見出しの構造を整理する
  • 競合のページと比べて不足した内容を追加する
  • 権威性の高い情報源への発リンクを設定する
  • コンテンツのボリュームを増やす

そのほかにも、外部サイトからの被リンクを獲得できるようプレスリリースへの出稿や、SNSを運用し拡散を促すなどの外部対策も効果的です。

6.現在上位化しているページを編集する

優先的に表示させたいページのオンページSEOを強化しても検索順位が変化しなかった場合は、現在上位化しているページのコンテンツを調整することで、優先的に表示させたいページにより高い評価を集められます。

具体的には、タイトルやコンテンツの本文中からキーワードや内部リンク、発リンクを減らしたり、コンテンツの内容を上位化させたいページに移動させたりする方法などがあげられます。

ただし、このような方法を用いることで、検索エンジンから「検索結果を操作している」と、スパム行為と見なされペナルティの対象になる恐れもあります。

そのため、なるべくこの方法は用いず、できる限りオンページSEOを強化してコンテンツやWebサイトの質を高めたうえで上位化を目指す方法を取ることをおすすめします。

PLPが不一致だった際に最低限見るべきポイント

PLPを上位化させる際には、先述したように現在上位に表示されているページの内容も確認しながら、ページ内容の修正やリダイレクト設定、SEOの強化といった方法が主にあげられます。しかし、「何から改善すればよいのかわからない」「リソースが不足しておりあまり時間をかけられない」といったケースもあるでしょう。PLPが不一致だった際に最低限見るべきポイントは、次のとおりです。

内部リンクが適切に張れているか

PLPとしたページに対して、ほかのサイト内のページから内部リンクで誘導している場合は、内部リンクのアンカーテキストにリンク先のページで狙うキーワードが含まれていないなど、キーワードとの関連性が薄いと判断されていることから、狙ったキーワードでの上位化ができていないケースもあります。

そのため、狙うキーワードを含みつつ、ページ同士の関連性も考慮したアンカーテキストを記述し、自然に内部リンクを設置するよう意識するとよいでしょう。

例えば、狙うキーワードが「SNS」の場合は、「SNS運用」「SNSでの投稿」など「SNS」を含んだテキストに対しリンクを設定します。内部リンクの数を増やしたいあまり、不自然なリンク構造になってしまうとかえってページの評価を下げる恐れもあるため、自然に張れているかも重視しましょう。

また、狙うキーワードが含まれるアンカーテキストに別のページをリンクさせていることで評価が分散してしまうケースもあるため、あわせて確認しておくとよいでしょう。

検索意図がコンテンツと合致しているか

自社独自の情報を盛り込んだオリジナリティのあるコンテンツや、専門家による情報を含んだ専門性の高いコンテンツなどは、質の高いコンテンツとして検索エンジンから評価されやすいものの、該当のキーワードで検索するユーザーの検索意図に沿っていなければ、上位表示できません。

そのため、自社のコンテンツを改善する際は、現在上位化している競合ページで共通して述べられている情報が最低限自社のコンテンツに含まれているかを確認しましょう。このような検索意図に沿った内容を網羅したうえで自社独自の情報を盛り込むことで、ユーザーのニーズに応えつつ有益な情報をさらに提供できるコンテンツとして高く評価されます。

時間の経過によって改善しそうか

クローラーが正常にページ情報を読み取れていないなどの原因から、一時的に別のページが評価されているといったケースも考えられます。すぐにPLPに対してコンテンツの修正といった対処ができない場合は、一定期間待ってみることで評価が変わることもあります。

ただし、先述のとおり、順位が変動するには数カ月~1年かかることもあるため、PLPからのコンバージョンによる売上の向上を目標としている場合は、ほかのページから誘導する内部リンクを増やしたり、コンテンツ内容を見直したりするといった対応が必要となるでしょう。

PLPの上位化はバンソウにおまかせ

この記事では、PLPを管理する重要性や管理しないリスク、PLPを一致させるための手順についてご紹介しました。

狙うキーワードに対して上位化したいページとは別のページが上位に表示されていたとしても、一定期間が経過することで正しい結果で表示されます。しかし、時間を無駄にせずコンバージョンの獲得を狙いたい場合は、できる限り早くコンテンツに対する見直しや改善が必要です。

コンテンツの改善ではさまざまな方法があげられるため、何から手をつければよいかわからない方や、修正の時間を確保できない方もいるでしょう。そのような場合は、記事内でご紹介した最低限見るべきポイントを中心に改善を進めるか、アウトソーシングがおすすめです。

バンソウではコンテンツSEOを得意としており、PLPの改善点の抽出や、SEO強化による上位化をサポートします。ページの上位化でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。


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