インデックス登録とは?登録されないときの原因や対処法を紹介

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インデックス登録はWebサイト運営やSEO対策を行ううえでも重要です。質の高いコンテンツを作成したとしても、インデックスされていなければ検索結果には表示されないため、ユーザーの目に留まりづらくなります。

この記事では、インデックス登録の概要や登録を促す方法、登録済みかの確認方法、登録されないときの原因や対処法などについて詳しくご紹介します。

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インデックス登録とは

インデックス登録とは、作成したWebページがGoogleのデータベースに登録されることを指します。登録が完了することで、Webページが検索結果に表示されるようになります。つまり、有益な情報を掲載した質の高いコンテンツを作成したとしても、インデックス登録されなければユーザーの目に留まりづらくなるため、なるべく早くインデックスさせることが大切です。

Googleでは、クローラーと呼ばれるロボットがWeb上のコンテンツを巡回し、ページ内容を読み取ったうえで、検索結果に表示しても問題がないと判断したものをインデックス登録しています。このとき、Googleのガイドラインに違反する内容が含まれていた場合は、登録されないため注意が必要です。

インデックス登録されるまでの時間

Webページがインデックスされるまでの時間は、一般的には1日~数週間かかるといわれています。クローラーはあらゆるWeb上のコンテンツを巡回しているため、新規ページが作成されてからすぐに自社のページを見つけチェックすることは難しく、ある程度の時間を要します。

ただし、「1カ月待っても登録されない」「あとから作成したページが先に登録された」などの場合は、Webページに何かしらの問題があることが考えられるため、内容がガイドラインに違反していないか、インデックスされないよう設定が加えられていないかなどを見直しましょう。なかなか登録されないときに考えられる原因や対処法については、後ほど詳しくご紹介します。

インデックス登録の流れ

インデックス登録は、クローラーによる「クロール」を経てインデックス登録が行われたあと、検索結果に表示されます。検索結果に表示されるまでの流れはGoogle 検索セントラルでも明示されており、すべてのページがクロール→インデックス登録→検索結果の表示の段階を踏むとは限りません。

Google 検索には 3 つのステージがあります(すべてのページが各ステージを通るわけではありません)。

1.クロール: Google は、クローラーと呼ばれる自動プログラムを使用して、ウェブ上で見つけたページからテキスト、画像、動画をダウンロードします。

2.インデックス登録: Google は、見つけたページ上のテキスト、画像、動画ファイルを解析し、その情報を Google インデックス(大規模なデータベース)に保存します。

3.検索結果の表示: ユーザーが Google で検索すると、Google はユーザーの検索語句に関連する情報を返します。

引用:Google 検索の 3 つのステージの流れ|Google 検索セントラル

インデックス登録が必要な理由

先述したように、インデックスされなければ検索結果に表示されなくなるため、自社で作成したページがユーザーの目に留まる機会が減ってしまいます。検索結果以外にも、SNSや外部サイトに掲載してもらうことでページの存在を示すことはできますが、検索結果の上位により多く自社のページが表示されることで、自社サイトの流入数の増加や認知度の向上に大きく貢献するでしょう。

そのため、SEO対策を行う際は、ページを投稿してから具体的な施策に取りかかる前に、まずは必ずインデックスされているかどうかを確かめることが大切です。

インデクサビリティを高めることが重要

インデクサビリティとは、クローラーによってページ内容を確認しやすく、インデックス登録がされやすいかを判断する際に使われる指標で、インデクサビリティが高いほど登録されやすいことを表せます。

なお、クローラーのページの見つけやすさ・巡回しやすさを表す指標はクローラビリティといいます。クローラビリティが高くクローラーが高頻度で巡回していたとしても、ページの内容がわかりづらく、インデクサビリティが低かった場合は、インデックスされづらくなるため注意が必要です。

インデックス登録を早める方法

インデックス登録は基本的に自動的に行われますが、より早く登録してほしいときなどは、手動で登録を促すことができます。具体的な方法は次のとおりです。

Google サーチ コンソールからリクエストを送る

Google サーチ コンソールの「URL検査」から手動でインデックス登録のリクエストを送る方法です。リクエストを送ることで、クローラーの巡回を待たず直接クローラーに確認してほしいページを伝えられます。リクエストの送信手順は、次のとおりです。

1.Google サーチ コンソール画面上部の検索ボックスに該当のURLを入力する

2.「インデックス登録をリクエスト」をクリックする

3.送信完了の処理を待つ(1~2分かかる場合がある)

4.インデックス登録のリクエストが送信されたことを確認する

XMLサイトマップを送る

XMLサイトマップとは、Webサイトの各ページのURLや最終更新日などの情報を検索エンジン向けに示したXML形式のファイルを指します。Google サーチ コンソールからXMLサイトマップを送信することでインデックス登録を促せます。XMLサイトマップを作成するときは、ソースコードなど専門的な知識が必要となるため、「sitemap xml generator」などの作成ツールを使用するのがおすすめです。

XMLサイトマップの送信手順は、次のとおりです。

1.Google サーチ コンソールのメニューバーから「サイトマップ」をクリックする

2.サイトマップのURLを入力し、「送信」をクリックする

インデックス登録されているかの確認方法

自社のWebページがインデックスされているかを確かめるには、いくつかの方法があります。インデックス登録の確認方法は、次のとおりです。

「site:」で検索する

Google検索の検索ボックスに「site:URL」を入力して検索することで、該当のページが検索結果に表示されるか(=インデックスされているか)を確認できます。

例えば、「https://www.sales-dx.jp/blog/5c-analysis」の記事がインデックスされているかを確かめる場合は、次の手順で調べます。

1.Google検索の検索ボックスに「site:」と「https://www.sales-dx.jp/blog/5c-analysis」を入力して検索する

2.検索結果に該当の記事が表示されるか確認する

Google サーチ コンソールから確認する

先述した、Google サーチ コンソールのURL検査からインデックス登録の状況を確認できます。

1.Google サーチ コンソール画面上部の検索ボックスに該当のURLを入力する

2.「URL は Google に登録されています」と表示されているか確認する

未登録の場合は、「インデックス登録をリクエスト」から申請できます。

ページタイトルを検索する

ページタイトルを検索することで、該当のページが検索結果に表示されるか(=インデックスされているか)を確認できます。ページタイトルをそのまま検索することで、完全一致するページタイトルである自社のWebページが上位表示されるため、検索結果に自社のWebページがあるかを確認する際に有効な方法です。

例えば、ページタイトルが「潜在顧客とは?狙うメリットやアプローチの手順を紹介」の記事がインデックスされているか確かめる場合は、次の手順で調べます。

1.Google検索の検索ボックスに「潜在顧客とは?狙うメリットやアプローチの手順を紹介」と入力し、検索する

2.検索結果に該当のページが表示されるかを確認する

インデックス登録されないときに考えられる原因

ここまで、インデックス登録のリクエスト方法や確認方法をご紹介しました。リクエストを送ったにもかかわらず、しばらくたっても登録されない場合は、次のような原因が考えられます。

新規ドメインでページを作成している

クローラーは、過去に訪れたことのあるWebサイトに設置されたリンクをたどって新規ページへアクセスするため、新しくドメインを取得して作成されたWebサイトの場合、クローラーがWebサイトを見つけるのに時間を要します。そのため、通常は早ければ1日~数週間程度でインデックス登録されるものの、新規ドメインの場合は数週間~数カ月かかる可能性もあります。

Webサイトやコンテンツの品質に問題がなければ自然にインデックスされるため、先述したリクエストを送信しつつ、しばらく待ってみることをおすすめします。

Googleのポリシーに違反している

Googleでは、ユーザーにとって最適な情報を提供するために、質の低いコンテンツと見なされる基準などを「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」として提示しています。検索結果への上位表示やコンバージョンのみを目的に、ユーザーの検索意図にそぐわないコンテンツを提供したり、キーワードを過剰に使用したりすることはスパム行為と判断され、インデックスされないといった手動ペナルティを受けることがあります。

なお、手動ペナルティを受けた際はGoogle サーチ コンソール上に通知が届くため、なかなか登録されない場合は、ペナルティを受けていないか、品質を低下させるような記述やリンクがあるかなどを一度確認するとよいでしょう。

noindexが適用されている

Webページにnoindexタグが設定されている場合、そのページはインデックスされなくなります。noindexタグはインデックスさせないよう検索エンジンに示す際に使われるタグで、サンクスページなど検索結果に表示させたくないページや、内容が重複したページなどに設定されます。

noindexタグが設定されていることでいつまでたっても登録されていない、といった可能性もあるため、一度設定内容を確認してみることをおすすめします。

インデックス登録されやすくするためのポイント

ここまで、インデックス登録を促す方法や、なかなか登録されないときの原因をご紹介しました。そもそもインデックスされやすいインデクサビリティの高いページを作成するには、どのように工夫すればよいのでしょうか。インデックス登録されやすくするためのポイントは、次のとおりです。

内部リンクでページ同士をつなげる

内部リンクとは、Webサイト内の関連するページ同士をリンクでつなぐことを指します。内部リンクを設置することで、クローラーがリンクをたどってサイト内を巡回しやすくなるため、新規ページも素早くチェックしてもらいやすくなります。なお、内部リンクがページ内の適切な箇所に設置されていることでユーザーが必要な情報にたどり着きやすくもなるため、ユーザーにとって利用しやすいWebサイトとしてSEOにおける評価も高めやすくなります。

質の高いコンテンツを作成する

Google 検索セントラルでは、ユーザーにとって有益なコンテンツとして高く評価するコンテンツの特徴を「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」にまとめています。先述したポリシー違反に該当する低品質なコンテンツはインデックスされない可能性も高いため、Googleから提示された高品質なコンテンツの特徴を押さえながら、ユーザーにとっての有用性を第一に考えたコンテンツを作成しましょう。

ユーザビリティを改善する

PCやスマートフォンなど、さまざまなデバイスでのページ表示に対応したレスポンシブデザインや、ページ表示速度の改善、ユーザーのWebサイト内での居場所を示すパンくずリストの設置など、ユーザーにとっての使いやすさであるユーザビリティを高めることも有効です。ユーザビリティが高まることでクローラーがページの情報を読み取りやすくなったり、各ページを巡回しやすくなったりするため、インデックスされやすくなります。

画像にalt属性を設定する

コンテンツ内の画像にalt属性を設定するのもおすすめです。alt属性では画像の内容を端的に説明できるため、ページに記述されている内容との関連性をわかりやすく示せます。このようにalt属性を各画像に設定することで、クローラーへページ内容の理解を促せるだけでなく、ページ内のテキストと関連性の高い画像を使用しており、ユーザーに対して親切なページ構成になっている、とページへの高い評価にもつながります。

「クロール済み - インデックス未登録」の対処法

Google サーチ コンソールでインデックスの登録状況を確認した際に、「クロール済み - インデックス未登録」と表示されることがあります。これはクローラーに認識されてはいるものの、インデックスされていないときに表示されます。このようなケースでの主な対処法は、次のとおりです。

コンテンツをリライトする

コンテンツに記載されている情報が古い場合や、検索意図とずれた内容が記載されている場合は、リライトをすることでコンテンツの質を高められ、インデックスされやすくなります。競合のコンテンツと自社のコンテンツを比べながら不足している内容をつけ足したり、内部リンクの設定を見直したりすることでクローラーが内容を理解しやすくなるでしょう。

canonicalタグを設定する

canonicalタグはWebサイト内に類似コンテンツや重複コンテンツがあった場合に、どのページを評価してほしいかを検索エンジンに伝えるために使われるタグです。canonicalタグを使用することで、1つのページに評価を集中できるため、評価が分散されなくなり品質を高めやすくなります。

ただし、canonicalタグでのURLの指定を誤ってしまうと、本来評価を集めようとしていたページがインデックスされず、検索結果に表示されなくなってしまう恐れもあるため、設定する際は慎重に行いましょう。

質の低いコンテンツを統合する

ユーザーの検索意図に沿っていないコンテンツや、全体的に内容が薄いコンテンツなど、品質の低いコンテンツを別のコンテンツと統合するのもおすすめです。内容が類似したコンテンツがある場合は、片方のコンテンツに内容を統合したり、先述したcanonicalタグを使用して、低品質なコンテンツを評価しないよう指示したりすることで、Webサイト全体の質を高められます。

まとめ

この記事では、インデックス登録の概要や登録を促す方法、登録済みかの確認方法、登録されないときの原因や対処法などについて詳しくご紹介しました。

クローラーが自社のWebサイトやページを見つけるには、ある程度の時間を必要とするため、すぐに登録されない場合も、まずはリクエストやXMLサイトマップを送信しながら登録を待つことが大切です。ただし、Googleのポリシーに違反したコンテンツを提供しているとインデックスできないため、不自然にリンクを張ったりキーワードを乱用していたりする場合は、まずは作成したコンテンツを見直しましょう。

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