生徒の集客方法は?教室の運営で役立つ施策を紹介

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生徒を集客する際は、自社で運営する教室の特性やターゲットとするユーザーの課題やニーズを把握したうえで、適切な集客方法を選ぶとよいでしょう。

この記事では、生徒を集客する際にうまくいかない理由や主な集客方法、集客する際のポイントなどをご紹介します。オンライン・オフラインそれぞれで実施できる方法をご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

生徒の集客に力を入れるべき理由

教室を運営している場合は、新規の生徒をいかに集め、継続して自社の教室に通ってもらうかを常に考え、施策を打ち続けることが重要です。ここでは、生徒の集客に力を入れるべき理由をご紹介します。

情報収集手段が多様化している

これまで、ユーザーが教室への入会を検討する際は、ポスターやチラシ、ほかのユーザーたちからの口コミなどで興味を持ち、体験授業などを受けるケースが主流でした。しかし、最近ではSNSを利用した情報収集が一般的になり、フォロワーからの情報拡散やSNS経由の広告などを通して、さまざまなタイミングで教室の情報を入手できるようになりました。

これまでのアナログの集客方法に加えて、デジタルも活用した集客方法が新たに有効な手段となったため、より広範囲かつ自社の教室に興味を持ちそうな保護者や生徒へのアプローチも可能となっており、集客活動に力を入れることで効率よく生徒を集められるでしょう。

競合との違いをわかりやすく伝える

塾やスクールなどの教室は競合も多いため、何を得意とした教室なのか、どのようなサービスを提供しているのかなど、競合との差別化を図りながら生徒を集めることが重要です。ユーザーが情報収集をする際も、複数の教室と比較しながら最適な教室を検討するのが最近では一般的です。

例えば、英会話教室においては、ビジネス英語に特化した教室か、子ども向けの英会話に特化した教室かで興味を持つユーザーの属性も異なるでしょう。「近所に英会話教室は2つあるけれど、こちらのほうが自分に合っている」とユーザーが判断しやすくなったり、入会してから「思っていたのと違った」と早期退会に陥るのを防いだりするためにも、集客活動の段階で、競合との違いや自社の教室の魅力をわかりやすくユーザーに伝えることが大切です。

生徒の集客がうまくいかない理由

「生徒の集客に力を入れたいのに、うまくいかない」など自社で開いた教室に生徒が集まらない場合は、次のような課題を抱えているケースが多いです。ここでは、生徒の集客がうまくいかない理由をご紹介します。

教室の特性やターゲットに合った集客方法を選べていない

教室の特性やターゲットの属性に合わない集客方法を行っていることから、思うように生徒が集まらないケースも多く見られます。

例えば、子ども向けの学習塾であるのに対して、大人の写真のみ写ったチラシを配布した場合、ユーザーに子ども向けの学習塾だということに気づいてもらえないままチラシを破棄されてしまう可能性があります。また、SNSを主に使用する10代~20代を対象とした絵画教室を運営しているのに対して、看板やポスターなどのオフライン集客のみを行っている場合は、対象となるユーザーに教室の存在を気づいてもらえていないことも考えられます。

体験授業などその場限りの集客になっている

塾などの教室での集客においてよく見られる方法として「無料体験授業」「夏季・冬季講習の割引キャンペーン」などがあげられます。このように短い期間で教室での授業やレッスンを気軽に受けられることから、多くの生徒からの申し込みが見込めますが、「体験授業を受けて入会した生徒がすぐに退会してしまう」「夏季講習のみの受講で継続につながらない」など生徒が定着しないことがあります。

短期的な集客に力を入れるあまり、生徒の継続受講や既存生徒へのフォローが不足している場合、安定して生徒を集めることができません。

広告や集客に関する知識が不足している

少人数制で生徒への指導や教室の運営を行っている場合、広告や集客に割くリソースが確保できず、中途半端な集客活動を続けてしまうことも少なくありません。

また、集客活動を行う際は、マーケティングに関する知識も身につけておく必要があります。マーケティングに関する知識をある程度持っている場合は、教室の運営業務と並行して集客活動も行えますが、広告や集客の知識がないまま集客活動を続けていると、適切に広告費を投入できず、費用対効果を得られないでしょう。

大手の塾やスクールをそのまままねしている

集客活動を始める際に、大手の塾やスクールなどの教室を参考に施策を練ることも多いのではないでしょうか。大手の塾やスクールは全校で統一された集客方法やサービス内容、カリキュラムが用意されていることも多く、基本的な集客活動を行ったりサービスを提供したりするうえでは参考になる部分もあるでしょう。しかし、塾やスクールを開いた地域の特性やニーズに合わせたサービスの提供やアプローチをすることが最も重要です。

開校したての場合は施策に対する予算が足りず、思うように生徒が集まらないこともありますが、予算規模が大きく知名度もある大手の塾やスクールの集客方法のすべてをまねることはおすすめしません。

生徒の集客方法一覧

ここまでご紹介したように、教室を運営するうえでは、情報収集や比較検討を行うユーザーへ適切にアプローチし、魅力が正確に伝わるよう集客活動を積極的に行うことが大切です。

オンライン・オフラインそれぞれで実施できる主な生徒の集客方法は、次のとおりです。初心者でも取り組みやすいものだけでなく、専門的な知識が必要になるものもご紹介しているため、より詳細に解説した関連記事もぜひあわせてご覧ください。

オンラインでできる集客方法

オンラインでできる集客方法は、次のとおりです。

SNS運用

SNSを利用することで、テキストの投稿以外に画像や動画を用いた投稿が行えるため、教室の雰囲気や、講師の教育方針、教室で提供するサービス内容などをわかりやすく伝えられます。また、SNSはユーザーとコミュニケーションを取りやすい点も特長です。リプライやDM、ライブ配信機能などを活用することで、ユーザーも教室に関する質問を気軽に送れます。

ポータルサイト

学習塾や英会話、料理、音楽など教室のジャンルに合わせて、それぞれに特化したポータルサイトがあるため、掲載してもらうことで多くのユーザーから自社の教室を認知されやすくなります。また、ポータルサイト上にはユーザーからの口コミが掲載されることがあるため、評価の高い口コミが集まることでよりユーザーから興味を持ってもらえるでしょう。

Google ビジネス プロフィール

Google ビジネス プロフィールへ登録することで、Googleの検索結果やGoogle マップ上に自社の教室の情報や写真が掲載されます。教室は「◯◯駅 塾」「◯◯区 料理教室」など地域名と教室名で検索されることが多いため、Google ビジネス プロフィールへ登録しておくことで、検索したユーザーの近隣の教室が表示されることから、認知度を高めやすくなります。

オンライン説明会

オンライン説明会は、オフラインでの説明会に比べて時間や場所の制限なく実施できる点が特長です。多くのユーザーを説明会に集める場合、会場の広さや実施時間、会場を借りる際のコストなどを考慮しなければなりませんが、オンライン説明会ではその必要がありません。また、アーカイブ配信を行うことで、当日参加できなかったユーザーも説明会の動画を視聴できるため、多くのユーザーへ教室の魅力を伝えられるでしょう。

Web広告

予算を確保できる場合は、Web広告もおすすめです。Web広告には、SNSへ配信するSNS広告や検索結果に表示するリスティング広告などさまざまな種類があり、それぞれ特長や広告費の消化の仕方が異なるため、費用対効果が見込める広告を見極めることが重要です。なお、Web広告を運用する際は専門的な知識が求められることがあるため、最初のうちは外部へアウトソーシングするのもおすすめです。

なお、学習塾における生徒の集客を行う方は、学習塾のオンライン集客に特化した記事もあわせてご確認ください。

オフラインでできる集客方法

オフラインでできる集客方法は、次のとおりです。

ポスティング

チラシやはがき、DMなどのポスティングによって教室の認知度を高め、興味を持ってくれるユーザーの増加が期待できます。チラシなどの印刷にはコストがかかるだけでなく、自社でポスティング作業を行う場合はリソースも必要となります。そのため、ポスティングを行う際は、教室へ徒歩や自転車など、簡単に通える範囲のユーザーに絞って行うとよいでしょう。

看板、のぼり旗

教室の周辺に看板やのぼり旗を立てておくことで、設置した道を通り過ぎるユーザーに教室の存在をわかりやすく示すことができます。看板やのぼり旗はポスターよりも大きく目立つため、認知度を高める点で効果を発揮しやすいです。ただし、周辺地域の景観に合わない派手すぎるデザインのものなどはかえって悪い印象を抱かれかねないため、過度な装飾は避けるよう意識しましょう。

口コミ、紹介キャンペーン

ユーザーが教室を検討するうえで特に参考になるものが、すでに通っている生徒からの口コミです。先述したチラシやDMなどに、現在通っている生徒からのコメントや成功談などを掲載することで、ユーザーが実際に教室へ通った際のイメージをしやすくなります。また、紹介キャンペーンなど紹介者と新規入会者双方にメリットのある施策も行うことで、既存の生徒が積極的に紹介してくれる可能性もあります。

地域新聞、フリーペーパー

地域で配布している地域新聞やフリーペーパーなどには、広告を掲載できるスペースが設けられています。このような広告枠に、教室の情報を掲載することで教室を宣伝できますが、地域新聞やフリーペーパーを自ら手に取ってくれる人が少なかったり、広告枠が小さくユーザーが見落としてしまったりする可能性もあります。そのため、コストをかけすぎてしまわないよう、直近で開催予定のキャンペーンやイベントの宣伝など、短期間での集客を行う際におすすめの手法です。

イベント、セミナー

教室が主催するイベントセミナー、ワークショップ、講演会などを実施することで、イベントを通して興味を持ったユーザーを生徒として集められます。直接教室に関連しないテーマで開催したとしても、イベント終盤に教室の紹介や宣伝をすることでユーザーに認知してもらえます。自社独自のノウハウを提供することでファンの獲得にもつながるため、ブランディングにも効果的です。

生徒を集客する流れ

ここまで生徒の集客におすすめの方法をご紹介しました。ここからは、実際に集客方法を用いて生徒を集める際の流れを簡単にご紹介します。

1.教室周辺の環境や競合をリサーチする

初めに、教室から駅まではどれくらいの距離があるか、周辺にはどのような競合の教室があるかなど、教室周辺の環境や競合をリサーチします。例えば、大学受験の予備校や進学校が多い地域の場合は、受験勉強に力を入れている学校や家庭が多いことが予想できます。このように、周辺の環境や競合を調べながら、自社の教室の強みをどのように押し出すかを検討しましょう。

2.施策を実施する

アプローチの方向性や集客方法が決まったら、施策を実施します。初めのうちは一度に複数の施策を同時に行うことで多くのコストやリソースを割いてしまったり、どの施策が効果的だったのか判断できなくなったりする可能性があるため、実施しやすいものから少しずつ増やすとよいでしょう。施策を実施する際は、どのような成果が得られたか、次回の改善点は何かなどを抽出し、PDCAサイクルを回すことを意識します。

3.入会へ促す

体験授業や無料キャンペーンなどを通して興味を持ったユーザーに対しては、入会を促します。このとき、入会金無料・初月無料キャンペーン、入会特典のプレゼントなど、入会へのハードルを下げる施策をあわせて用意しておくことをおすすめします。生徒の入会後も早期退会につながらないよう、質の高い授業やレッスンの提供、こまめなコミュニケーションなどのフォローアップを心がけましょう。

生徒を集客する際のポイント

ターゲットを絞る

教室の特性によってメインとするターゲットの属性は異なります。例えば、学習塾の場合は、学校の授業を無理なく受けられるようにフォローする塾なのか、難関校への受験勉強のために学校の授業以上の内容を教える塾なのかなど、同じジャンルの教室でもどのような層をターゲットにするかによってアプローチの方法も変わります。まずはどのようなユーザーを教室に呼び込みたいのか、ターゲットを絞り込みましょう。

ターゲットの課題やニーズを把握する

ターゲットの属性が決まったら、ターゲットがどのような課題を抱えて教室へ訪れるのか、教室に求めていることは何かを考えます。例えば、ヨガ教室を運営しており、30代女性をターゲットとした場合、「ヨガを通して健康になりたい」「仕事の気分転換がしたい」「痩せやすい体になりたい」などさまざまなニーズを持っています。

ニーズによって教室が提供すべきサービスやカリキュラムも異なるため、あらかじめターゲットとしたユーザーがどのような課題やニーズを抱えているのかもリサーチしましょう。このとき、ターゲットをより深く掘り下げたペルソナを設定するのもおすすめです。

季節に合わせた集客を行う

季節に合わせて需要の変動が起こる場合は、需要が高まる時期に合わせて施策を強化しましょう。例えば、学習塾の場合は入学シーズンや長期休み、ジムの場合は春から夏にかけて薄着になる時期など、ユーザーが入会を検討したり、興味を持ったりしやすい時期に合わせて集客を行うことで、コストパフォーマンスよく集客できるでしょう。

まとめ

この記事では、生徒を集客する際にうまくいかない理由や主な集客方法、集客する際のポイントなどをご紹介しました。生徒の集客方法はオンライン・オフラインを含めてさまざまな種類があり、初心者が取り組みやすいものも多いです。どちらかに偏らせるのではなく、オンライン・オフラインの施策をあわせて行うことで、幅広いユーザーに対してアプローチできるでしょう。

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