SEOの勉強は独学でできる?勉強方法や教材にすべきWebページなどを紹介

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SEOの勉強をしたいと考えていても、勉強方法だけではなく、そもそも独学で身につけることができるのかなどの疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
SEOに関する知識は、自社のWebページを検索結果で上位表示させるためには必要不可欠です。
本記事では、SEOの勉強は独学でできるのかという疑問についてお答えします。
このほかにも、勉強すべき項目や具体的な勉強方法、参考になるGoogle公式のWebページや、SEO情報発信メディアなどをご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

執筆者

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

SEOの勉強は独学でできる?

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SEOに関する知識は、独学で身につけることも可能です。
ただし、勉強する期間として最低でも1年は見積もっておくことをおすすめします。
例えば、SEO会社がSEOコンサルタントといった業務を任せる場合、新人教育や研修を受けさせて独り立ちさせるまでに半年ほどかけるケースが多いといえます。
そこからさらに約半年間かけて実務経験を積ませることで、一定のレベルまで成長させるという流れで教育を行う企業が多いです。
仕事として行っている場合でも1年をかけるケースが多いため、独学で行う場合も最低1年は見積もっておくべきだといえるでしょう。

また、SEOを独学で勉強する場合、以下の項目について十分検討する必要があります。

  • 実践しつつ学べるリソースや予算の確保が可能か
  • 長期的に勉強し続けることができるか
  • ハイスピードではなく、徐々に成長することを許容できるか

これらを検討し、クリアできそうであれば独学でSEOの勉強が可能であるといえるでしょう。

SEOで勉強すべき項目とは

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SEOを独学で勉強するのであれば、これから紹介する項目を勉強することをおすすめします。
SEOにおける基礎的な部分でもありますので、しっかりと知識を身につけて実践へと生かせるようにしましょう。

SEO内部対策

SEO内部対策とは、Webサイトの情報を検索エンジンのクローラーが正しく読み取り、SEO評価ができるようにするために行う施策のことを指します。

具体的には、以下のような施策がSEO内部対策にあたります。

  • URLを正規化し重複しているページを減らす
  • XMLサイトマップを作成する
  • パンくずリストを設置する
  • 内部リンクを最適化する
  • 定期的にWebサイトを更新する
  • 画像にalt属性を設定する
  • 質の高いコンテンツを作成する など

SEO内部対策に関する詳しい手法については「内部SEO対策とは?効果的な手法やツールを紹介」の記事をご覧ください。

SEO外部対策

SEO外部対策とは、SEOにおいて高評価を得るために外部のWebサイトに自社のWebサイトへのリンクを設置してもらったり、自社のWebサイトに言及してもらったりする取り組みのことを指します。

SEO外部対策に関する詳しい手法については「SEO外部対策の具体的な方法や注意点、おすすめツールを解説」の記事をご覧ください。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、先述したSEO内部対策の一部で、「質の高いコンテンツを作成する」という箇所にあたります。
質の高いコンテンツを作成することは、SEO対策において欠かせません。
これは、GoogleがSEO評価において重要視していると明言しているからです。

Google の自動ランキング システムは、検索エンジンでのランキングを上げることではなく、ユーザーにメリットをもたらすことを主な目的として作成された、有用で信頼できる情報を検索結果の上位に掲載できるように設計されています。
引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成

コンテンツSEOに関する詳しい手法については「コンテンツSEOとは?メリットやデメリット、実施の注意点を解説」の記事をご覧ください。

質の高いコンテンツ作りをするためには、この後に解説するE-E-A-Tを意識する必要があります。

次は、Googleが特に重要視しているE-E-A-Tについて解説します。

E-E-A-T

E-E-A-Tとは、経験(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字を取った言葉です。
すべてを満遍なく満たせるのがベストですが、GoogleはE-E-A-Tのいずれか、もしくは複数を組み合わせて満たせていればよいとしています。
しかしこの中でも、Googleが特に重要視しているのは信頼性だと述べていることから、信頼性を高めることが重要だといえます。

E-E-A-Tに関するより詳しい内容については「E-E-A-T(E-A-T)とは?重要性や高めるコツを解説」の記事をご覧ください。

 SEOの勉強方法

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ここまで、SEOで勉強すべき項目にはどのようなものがあるのかを解説しました。
これらの項目を学ぶためには、どのような勉強方法があるのでしょうか。
ここでは、SEOについて勉強する際におすすめの方法を解説します。

SEO情報を発信するメディアのコンテンツを読む

SEO情報を発信するメディアでは、さまざまなSEOに関する専門的な情報が発信されています。
そのため、最新情報やトレンド情報をキャッチしやすく、それぞれの視点で書かれた内容も多いため、多様な知識を得られる点がメリットといえます。

一方で、書籍と比較すると情報発信が容易にできることから、情報の精査が必要になる点がデメリットといえるでしょう。
なるべく信頼性の高い情報を手に入れるためには、参照するメディアをしっかり選ぶことが重要となります。
メディアの運営会社や著者のほか、会社や著者の実績なども確認して、信頼できると感じたメディアを教材として選びましょう。

SEOに関する解説動画を視聴する

YouTubeのような動画投稿サービスにも、さまざまなSEOに関する解説動画が投稿されています。
テキストよりも視覚的にわかりやすくなっているため、人によってはWebメディアでコンテンツを読むよりも理解しやすく感じるかもしれません。
画像が豊富に使用されているほか、実際にツールを使用している様子が動画になっていることもあるため、メディアのコンテンツだけではわかりづらかった部分も視覚的に理解しやすくなっている点がメリットといえます。

また、もうひとつのメリットとして隙間時間に聞き流せる点があげられます。
ラジオ感覚で聞ける音声コンテンツによるSEO解説動画もあるため、歩いている最中や車を運転している際にも、動画を流せば音声だけでも学べることがあるでしょう。
一方で、動画というコンテンツの性質上、動画内で気になることがあったとしても動画内検索ができないため、メモなどを使って情報を残しておかなければならない点がデメリットといえます。
また、巻き戻しや一時停止にもボタン操作が必須であるため、煩わしさを感じる可能性がある点もデメリットです。

ウェビナーやセミナーに参加する

SEOコンサル会社や、SEO情報を発信するメディアの運営会社の中には、ウェビナーやセミナーを開催しているものも多くあります。
ウェビナーでもオフラインのセミナーでも、SEOに対して深い専門知識と豊富な経験を持つプロが登壇するため、実践的な部分を学びやすく質疑応答で疑問を解決しやすい点がメリットといえます。
一方で、オンラインか否かを問わず、セミナーはテーマに即した内容であることが一般的です。
そのため、SEOを体系的に学びたい場合には不向きだといえるでしょう。

SEOの関連書籍を読む

書籍は、消費者の手元に届くまで時間をかけて何度もチェックされ、事実と異なる情報が掲載されている可能性が低いといえます。
そのため、誤った知識を習得することになるケースが少なくなるのがメリットです。
紙媒体であれば、書き込みや付箋を貼っておくこともできるため、勉強には向いています。

一方で、書籍は購入費用がかかるため、WebメディアやYouTubeなどを利用した学習方法よりもコストがかかる点がデメリットといえるでしょう。
また、SEO対策はGoogleが定期的に行うアップデート(コアアルゴリズムアップデート)によって効果的な施策が変化することから、出版年月日が古い書籍を購入してしまうと、現在ではあまり効果がない手法が掲載されていることもあります。
書籍を購入する際は、出版された日付が直近のものを選ぶことをおすすめします。

SNSを使って情報収集する

SNSでは、SEO対策を行っている人々が日々さまざまな情報を発信しています。
特に、Googleが定期的に行うアップデートが行われた際には特に多くの情報が飛び交う状況となります。
そのため、リアルタイムでさまざまな情報を手に入れられる点がSNSを使って情報収集をするメリットといえるでしょう。
一方で、発信者によってSEOに対しての知識レベルに違いがあるため、発信者を見極める必要がある点がデメリットです。
発信者のSEOに対する知識量や信頼性は、自身もある程度知識がなければ見極めが難しくなります。
そのため、まずはある程度の知識量をつけたうえで情報収集を行うことをおすすめします。

SEOの勉強に役立つGoogle公式Webサイト

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ここまでご紹介したSEOの勉強方法以外に、必ず確認しておきたいのがGoogleがSEOに関する情報発信をしている公式サイトです。
日本におけるSEOとは、検索エンジンであるGoogleに対して行うものだからです。
そのため、効果的なSEO対策を行うためにはGoogleが公式に発信している情報の確認が欠かせません。
特に、以下のGoogle公式サイトは必ず確認するようにしましょう。

 Google 検索セントラル



引用:Google 検索セントラル

はじめに確認すべきGoogle公式サイトは、「Google 検索セントラル」です。
SEOの概要のほか、効果的なSEO施策が具体的に記載されています。
また、SEO対策においてやってはいけないこともまとめているため、初心者の方は必ず目を通すようにしましょう。

しかし「Google 検索セントラル」は情報量も多く、一部初心者では理解しづらい部分もあります。
そのため、まずは下記のWebページを確認するようにしましょう。

また、英文にはなりますが、翻訳機にかけるなどして以下のWebページも確認するようにしましょう。
検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)

 Google が掲げる 10 の事実



引用:Google が掲げる 10 の事実

「Google が掲げる 10 の事実」とは、Googleが会社として掲げている方針が記載されているWebページです。
このWebページのはじめには、以下のような内容が記載されています。

Google がこの「10 の事実」を策定したのは、会社設立から数年後のことでした。Google は随時このリストを見直し、事実に変わりがないかどうかを確認しています。Google は、これらが事実であることを願い、常にこのとおりであるよう努めています。

1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えてきました。新しいウェブブラウザを開発するときも、ホームページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のホームページはインターフェースが明快で、ページが瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。
引用:Google が掲げる 10 の事実

このことから、Googleはユーザーファーストを重要視していることがわかるのではないでしょうか。
実際にGoogleは、先に紹介した「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」でも、ユーザーファーストを重要視している旨を述べています。
SEO対策をしてGoogleに高く評価されるためには、ユーザーファーストを忘れてはいけないことが見えてくるでしょう。



引用:Search Console ヘルプ

「Search Console ヘルプ」とは、自社のWebサイトのGoogle検索における順位のモニタリングや管理などができる「Google Search Console(グーグル サーチ コンソール)」に関する情報をまとめたWebページです。

Google Search Consoleは、SEO対策を行ううえで欠かせません。
使用方法に迷った際やわからない機能があれば、「Search Console ヘルプ」で確認しましょう。

 アナリティクス ヘルプ



引用:アナリティクス ヘルプ

「アナリティクス ヘルプ」とは、Webサイトのデータを収集して解析する「Google Analytics 4(グーグル アナリティクス)」に関する情報をまとめたWebページです。
「Google Analytics 4」は、「Google Search Console」と並んでSEO対策において必要不可欠なツールです。
導入の仕方から、使用方法まで詳しく記載されているため、不明点があれば確認することをおすすめします。

また、バンソウブログでも「Google Analytics 4」の導入方法や初期設定について詳しく紹介しています。
詳細は、「GA4の初期設定手順とは?導入方法やはじめにすべき設定を含め詳しく解説」をご覧ください。

@JohnMu/Xアカウント



引用:@JohnMu

Google社の社員であるJohn Muller氏のXアカウント(@JohnMu)では、SEOに関する情報が数多く投稿されています。
2025年1月現在では非公開になっていますが、公開された場合は投稿内容を確認するようにしましょう。



引用:Google Search Central - YouTube

「Google Search Central」は、Googleが公式で運営しているYouTubeチャンネルです。
Google SEO オフィスアワー」と呼ばれる定期的な配信では、SEOに関する情報が数多く公開されます。
日本語での「Google SEO オフィスアワー」もありますが、英語で行われることが多いため、翻訳を見ながら確認しましょう。

Google公式以外でおすすめのSEO情報Webサイト

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Googleが公式に運営しているWebサイトの場合、本来英語で書かれている文章を日本語に翻訳していることから、意図がつかみづらいこともあります。
そのため、SEOの勉強をする際にはあわせてSEO情報のWebサイトを見ながら知識を補っていくことをおすすめします。
ここでは、SEO情報を発信しているWebサイトを5つご紹介します。

 SEOラボ



引用:SEOラボ

「SEOラボ」は、株式会社ディーボが運営しているSEO情報メディアです。
Googleのコアアルゴリズムアップデートへの情報も素早く掲載されるため、最新の情報を早めにキャッチしたい方におすすめです。

ナイルのSEO相談室



引用:ナイルのSEO相談室

「ナイルのSEO相談室」は、ナイル株式会社が運営するSEO情報メディアです。
SEO関連の書籍も出版している会社が運営しているメディアなので、信頼性が高いといえるでしょう。
また、自社で行ったアンケート調査結果に基づくコンテンツも多いため、ユーザー心理への理解を深められます。
ユーザーファーストのコンテンツ作りをするうえでユーザー心理を知ることは非常に重要であるため、定期的にアンケート調査結果を掲載しているコンテンツを確認するとよいでしょう。

バズ部


引用:バズ部

「バズ部」は、株式会社ルーシーが運営しているSEO情報メディアです。
「SEO初心者向けマニュアル」も公開されているため、初心者の方にもおすすめです。
また、画像が豊富に使用されているコンテンツが多いため、視覚的にも理解しやすくなっています。

マーケターのよりどころ「ferret Media」




引用:ferret Media

「マーケターのよりどころferretMedia」とは、株式会社ベーシックが運営するマーケティング情報メディアです。
マーケティングだけではなく、SEOに関する情報も多く発信されています。
SEOのみならず、マーケティングまで範囲を広げて勉強したい方におすすめです。

 PINTO!



引用:PINTO! 

「PINTO!」は、株式会社PLAN-Bが運営するSEOに関する情報メディアです。
セミナーも開催している会社が運営しているメディアであることから、イベント開催の情報もキャッチできるでしょう。
また、インフルエンサーマーケティングについても詳しく紹介されているため、幅広く学びたい方におすすめです。

SEOを勉強する際の注意点

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ここまで、SEOの勉強に役立つGoogle公式サイトのほか、SEOに関する情報を発信するメディアをご紹介しました。
テキストを読んだり、動画を閲覧したりしてSEOに関する勉強を進めていくには、いくつかの注意点があります。
最後に、SEOを勉強する際の注意点を解説します。

成果を出すにはアウトプットが必要になる

「SEOの勉強は独学でできる?」でも述べたように、実務経験を含む場合でも、SEOコンサルタントのようにSEOの知識を深めて実践できるようになるためには短くとも1年はかかるケースもあります。
このことからもわかるように、成果を出すためには座学だけではなく実践も必要になります。
成果を出そうとするのであれば、インプットだけではなくアウトプットも必要であることには注意が必要です。

常に最新情報をキャッチし続ける必要がある

先にも述べているとおり、Googleは定期的にコアアルゴリズムアップデートというアップデートを行っています。
それに伴い、SEO対策において有効であった施策が無効になったり、場合によってはSEOに悪影響を与えてしまったりすることも考えられます。
このようなケースを避けるためにも、常に最新情報をキャッチアップし続けなければならない点には注意しましょう。

SEO以外の知識が必要になる

SEOの知識だけでは、SEO対策を成功させるのは難しいといえます。
SEO対策を通して関わる業界や分野に対しての知識がなければ、ユーザー心理やビジネスモデルを理解できないため、SEO対策を行っても効果が出にくい可能性があります。
SEOの知識を身につけることは重要ですが、それだけでは効果創出が難しいことは理解しておきましょう。

まとめ

この記事では、SEOの勉強をどのように行えばいいのかについて解説しました。
SEOの勉強自体は独学でも可能ですが、実務経験が積みづらくなってしまうため、長期的に取り組む必要があります。
この記事でご紹介したGoogle公式のWebページやYouTubeチャンネルのほか、参考になるWebメディアなどを活用しながら、SEOへの知識を深めていきましょう。

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