キーワードマップとは?作成すべき理由や作成手順・おすすめのツールを紹介

キーワードマップは、SEO対策やコンテンツ作成において重要になるものです。
もし活用していないのであれば、一度作成してみるのもよいでしょう。
この記事では、キーワードマップの概要のほか、キーワードマップを作成する理由などを解説します。
ほかにも、自身で作成する際の作成手順や、おすすめのキーワードマップを作成できるツールについてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
キーワードマップとは
キーワードマップとは、特定のキーワードに関連する語句(関連キーワード)をマインドマップ(情報の流れを分岐させて示した図)のようにマップ状にしたものを指します。
関連キーワード同士が線でつながれており、視覚的にもわかりやすくなっています。
自身で作成することも可能ですが、ツールを使って作成することもできます。
キーワードマップを作成する理由
上記ではキーワードマップの概要について解説しました。
そもそもキーワードマップは作成すべきなのでしょうか。
ここからは、キーワードマップを作成すべき理由について解説します。
関連キーワードを把握しやすくするため
キーワードをリストアップしただけでは、それぞれの関連性を十分に理解するのは難しいでしょう。
一方キーワードマップであれば、どのようなキーワード同士が関連しているのかが視覚的に把握しやすくなります。
関連キーワードをリスト化するよりも、それぞれの関連性が直観的に理解しやすくなることから、キーワードマップを作成すべきだといえるでしょう。
ユーザーの検索ニーズを把握するため
関連キーワード同士がどのように関連しているのかが把握しやすくなると、同時にユーザーの検索ニーズも把握しやすくなります。
検索ニーズを的確に把握することはコンテンツ作成において欠かせない要素です。
より正確にユーザーの検索ニーズを把握し、コンテンツ作成へと生かすためにも、キーワードマップを作成することをおすすめします。
関連キーワードを満遍なく選定するため
キーワード選定とは、SEO対策を行う単語を選ぶことです。
コンテンツ作成には、キーワード選定が必要不可欠であるといえます。
キーワードマップを作成することにより、関連キーワードを満遍なく選定できるため、取りこぼしが少なくなります。
キーワードマップを作成して選定したキーワードをもとにコンテンツを作成していけば網羅性が高まり、ユーザーの満足度も向上する可能性が高まるでしょう。
キーワード選定の方法について詳しく知りたい方は「【初心者向け】キーワード選定の基本や事前準備・方法を紹介」の記事をご覧ください。
キーワードマップを作成する方法
キーワードマップは、関連キーワード同士の関係性を視覚的に把握し、またユーザーの検索ニーズを的確に捉えるためにも作成すべきだと述べました。
では、実際にキーワードマップはどのように作成するのでしょうか。
ここでは、キーワードマップを作成する方法を解説します。
サジェストキーワードをリストアップする
はじめに、キーワードマップの中心となるキーワードを選び、それに関連するサジェストキーワードをリストアップしましょう。
サジェストキーワードとは、Googleといった検索エンジンの検索窓にキーワードを入力しした際に自動で出力されるキーワードのことです。
上記の画像のように「サジェストキーワードとは」「サジェストキーワード 調べ方」「サジェストキーワード取得ツール」などがサジェストキーワードとなります。
リストアップをしたら、検索ボリューム数も確認しておきましょう。
ユーザーの検索ニーズが類似しているキーワードをまとめる
サジェストキーワードリストができあがったら、ユーザーの検索ニーズが類似しているキーワード同士をまとめていきます。
完全に一致していなくても、おおよそ合致していればひとつのグループとしてまとめましょう。
もし迷ってしまった場合は、該当するキーワードをそれぞれ検索し、ユーザーの検索ニーズがどの程度一致しているか確認しましょう。
検索結果に表示されるWebページが一致しているほど、ユーザーの検索ニーズが類似していると判断できます。
これらの作業を行い、グループごとに分けた際に一番検索ボリューム数の多かったキーワードがメインキーワードとなります。
メインキーワード以外はサブキーワードとして使用するため、消さないようにしましょう。
これらのキーワードを、メインキーワードを中心に置いてグループごとやキーワードごとにつなげていけばキーワードマップが完成します。
おおよそ3か月サイクルで見直しをする
同じキーワードでも、数カ月経過するとトレンドや時勢の移り変わりにより、ユーザーの検索ニーズに変化が生じることも珍しくありません。
それに合わせてサジェストキーワードも変わることもあるため、おおよそ3カ月サイクルで見直しをしましょう。
ただし、エンタメ系のような移り変わりの早い業界の場合は、3カ月よりも早い段階で見直す必要があります。
一方で、BtoBのような業界の場合は移り変わりが比較的少ないため、3カ月では変化が見られないことも考えられます。
どれくらいのスパンで見直しをするかは、業界によって適切な期間を選ぶようにしましょう。
キーワードマップを作成できるツール
ここまでキーワードマップの作成方法を解説しました。
キーワードマップは自身で作成することもできますが、ツールを使うほうが簡単に作成できるため、時短にもなります。
ここでは、キーワードマップを作成できるツールをいくつかご紹介します。
Keywordmap
引用:Keywordmap
Keywordmapには、その名のとおりキーワードマップの作成のほか、競合調査やSEOに役立つツールなどさまざまな機能が搭載されています。
多数の企業・メディアにも導入実績があり、初心者からプロまでWeb集客に役立つツールです。
使用する機能によって利用料金が変化するため、気になる方は一度問い合わせることをおすすめします。
Pascal
引用:Pascal
Pascalは、競合分析、コンテンツ分析、キーワード分析、ランキング分析といったさまざまな分析が可能なSEOツールです。
キーワードマップの作成も可能となっています。
また、Google Search Consoleとの連携することで、集客力の高いキーワードを自動で抽出するといった便利な機能もついています。
月額費用は8万円から利用できますが、まずは無料体験版を利用してみることをおすすめします。
KEYWORD FINDER
KEYWORD FINDERは、登録したキーワードからキーワードマップを作成するツールです。
月間検索ボリュームごとにマップ上の〇の大きさが異なったりと便利な機能が多数備わっているため、キーワード選定に注力したい方におすすめです。
有料ツールですが、デモ版を7日間無料で利用できるので、気になる方は一度デモ版を使用してみることをおすすめします。
OMUSUBI
引用:OMUSUBI
OMUSUBIは、無料で利用できるキーワードマップ作成ツールです。
キーワードマップを作成したいキーワードを入力するだけで、キーワードマップが自動生成されます。
無料で利用できる点はメリットですが、キーワードによってはキーワードマップが生成されるまで時間を要してしまうことがある点はデメリットといえるでしょう。
キーワードマップをツールで作成する際の注意点
ここまでキーワードマップを作成できるツールをご紹介しました。
キーワードを入力するだけで作成できるため、作業効率が上がりさまざまな目的や施策に役立ちます。
しかし、キーワードマップをツールで作成する際には、ユーザーの検索ニーズが類似しているキーワードであっても別々なものとして扱われてしまう可能性があることに注意が必要です。
例えば、「スマホ おすすめ」「スマホ おすすめ 今年」「スマホ 人気」というキーワードは、人間が見れば「おすすめのスマホが知りたい」という同じ検索意図だと判断できるでしょう。
しかしキーワードマップ作成ツールは、キーワードの一致で分類することから、それぞれ別のグループに分類される可能性があります。
その結果、類似した内容のコンテンツを複数作成してしまうことも考えられ、重複コンテンツやキーワードカニバリゼーションが発生することもありえるでしょう。
キーワードマップをツールで作成する際には、このような点に十分に気をつけ、ツールで作成したキーワードマップも検索意図はしっかり確認するようにすることで、リスク回避につながります。
キーワードマップを使って効果的なSEO対策をするポイント
キーワードマップをツールを使って作成する際には、ツールならではの注意点があることをお伝えしました。
最後に、キーワードマップを作成して効果的にSEO対策をするためのポイントを解説します。
関連性が高く検索ボリューム数のあるキーワードを選定する
キーワードマップを使ったSEO対策では、関連性が高く、検索ボリューム数のある関連キーワードを選定することが重要です。
関連性の低いキーワードを選んでしまうと、Webサイトの専門性が高まらず、SEOの効果が低くなる可能性も考えられます。
また、検索ボリューム数が極端に少ないキーワードでは、検索結果で上位表示されたとしても検索からの流入が見込めません。
そのため、競合性が低く、検索ボリューム数が「10~100」や「100~1000」の関連キーワードを優先して着手していくのが効果的です。
関連キーワードで高品質なページを増やす
効果的にSEO対策を行うのであれば、関連キーワードを使って高品質なページを作成することが近道です。
Googleは、「有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成」にて、高品質なコンテンツ作りの重要性について述べています。
SEO評価を高めるためには、高品質なコンテンツ作りは欠かせないといえるでしょう。
高品質なコンテンツ作りとは、どのようにして行えばよいのか、詳しい手法については「良質なコンテンツとは?作り方や注意点を解説」の記事をご覧ください。
まとめ
この記事では、キーワードマップについて詳しく解説しました。
キーワードマップは、的確なユーザーの検索ニーズを把握できるほか、満遍なく関連キーワードを抽出することなどに役立ちます。
自身で作成する方法とツールを使用して作成する方法がありますが、ツールを使用するのであればこの記事で解説した注意点に気をつける必要があります。
キーワードマップを作成して、SEO対策へと役立てましょう。