サジェスト対策とは?必要とされる理由や具体的な方法を紹介

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Googleなどの検索エンジンで自社に関連するキーワードを入力した際、検索の候補として自社へのネガティブな印象を与えるキーワードがサジェストに表示されることがあります。しかし、それらのキーワードを非表示にするには、どうすればよいのかわからないという方もいるでしょう。

そこで、この記事ではサジェスト対策の概要や必要とされる理由、具体的な対策方法、メリット・デメリットなどをご紹介します。

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

サジェスト対策とは

サジェスト対策とは、サジェストに表示されるキーワードを最適化させることです。例えば、企業名を検索窓に入力した際に、「○○(企業名) 評判 悪い」のようにネガティブな印象を与えるキーワードが表示される「サジェスト汚染」が発生することがあります。

これを放置していると、企業のイメージが悪くなったり、売り上げにも悪影響が出たりする恐れがあります。そのため、悪影響を及ぼすサジェストは表示させないようにして、企業にとってよいイメージを与えられるキーワードを表示するといった対策が必要になるでしょう。

ここまでで、サジェスト対策について説明しましたが、そもそもサジェスト自体がよくわからないという方もいるかもしれません。そこで、次ではサジェストについてご紹介します。

サジェストとは

サジェストとは、検索エンジンの検索窓にキーワードを入力した際に、そのキーワードと関連するキーワードを提案する機能のことです。

例えば、Googleの検索窓に「サジェスト」と入力すると、「サジェストとは」や「サジェストキーワード」「サジェスト対策」などの関連キーワードが表示されます。

サジェストはGoogleに限らず、Yahoo!やBingといったさまざまな検索エンジンでも利用されています。ただし、検索エンジンによってサジェストが表示される仕組みは異なります。

次に、GoogleとYahoo!におけるサジェストの違いをご紹介します。

GoogleとYahoo!におけるサジェストの違い

先述したように、サジェストが表示される仕組みは検索エンジンによって異なります。ここでは、その違いについて理解するために、日本のユーザー数が多いGoogleとYahoo!におけるサジェストの違いを具体的にご紹介します。

Googleのサジェスト

Googleのサジェストでは、入力したキーワードと関連する検索ボリュームの大きいキーワードや、あわせて検索されているキーワードなどが表示されています。また、Google独自の仕組みとして、ユーザー個人が以前に検索したキーワードもサジェストに含まれます。

具体的には、検索履歴からユーザーが何を求めているのかを予測してサジェストにキーワードの履歴を表示しているため、個人に最適化されたサジェスト機能だといえます。

Yahoo!のサジェスト

Yahoo!のサジェストでは、入力したキーワードと関連するキーワードの中で、Yahoo!の全ユーザーによく検索されている上位10個のキーワードが表示されるため、Googleと表示されるサジェストが異なります。

Googleのような個人に合わせた検索キーワードは表示されませんが、Yahoo!ユーザーが検索したキーワードの累積により、サジェストの候補となる上位10個のキーワードが決まるため、一時的に話題となったニュースやトレンドなどがサジェストキーワードとして反映されることもあります。

ここまでで、サジェスト対策の概要についてお伝えしました
しかし、サジェスト対策は本当に必要なのか疑問に思う方もいるでしょう。そこで、次にサジェスト対策が必要な理由をご紹介します。

サジェスト対策が必要な理由

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サジェスト対策が必要な理由には、企業やブランドのイメージを守ったり、ユーザーからネガティブな情報を遠ざけたりするなどがあげられます。ここでは、これらの理由について詳しくご紹介します。

企業やブランドのイメージを守るため

先述したように、サジェスト汚染によってサジェストに企業にとって不利益となるキーワードが表示されることがあります。それが表示されている状態で多くのユーザーがサジェストを見てしまうと、企業やブランドのイメージ悪化につながる恐れがあるでしょう。

そこで、企業やブランドなどのイメージを守るためには、サジェスト対策が必要になります。イメージの悪化によって売り上げや採用などにも悪影響が出るため、適切に対策を行うことが大切です。

ユーザーからネガティブな情報を遠ざけるため

サジェスト汚染によってネガティブなキーワードが表示されると、気になったユーザーがそのキーワードで検索し、不適切な情報が書かれたサイトへアクセスしてしまいます。

このようなキーワードの検索数やサイトへのアクセスが増えると、検索エンジンがニーズのあるキーワードやページだと判断し、そのキーワードがサジェストに残り続けたり、不適切なサイトが上位表示されやすくなったりします。

そのため、より多くのユーザーがこれらの情報を目にする前に、サジェスト対策を行って不適切な情報をユーザーから遠ざけることが必要になります。

良質なユーザーを自社サイトに誘導するため

サジェストに表示されるキーワードによっては、企業の第一印象が悪化する可能性があります。企業の第一印象を向上し、良質なユーザーを自社サイトに誘導するには、ポジティブなキーワードが表示されるようにサジェスト対策を行うことが重要です。

よい印象を与えるキーワードが表示されることで、事業にもよい影響をもたらすことが期待できます。

ここまでで、サジェスト対策が必要な理由をお伝えしました。次に、サジェスト対策を行いたい方に向けて、その方法をご紹介します。

サジェスト対策を行う方法

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サジェスト対策を行う方法には、以下があげられます。

  • 検索エンジンに削除申請を行う
  • 弁護士に依頼する
  • 情報の提供者に削除を依頼する
  • 専門業者に依頼する

ここでは、これらの方法について詳しくご紹介します。

検索エンジンに削除申請を行う

サジェスト対策を自分で行う場合は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに無料でサジェストの削除を申請できます。例えば、Googleではサジェストの右下に「不適切な検索候補の報告」があり、キーワードを選んで該当する理由にチェックを入れることで申請を行えます。

ただし、法律違反や差別的な内容、性的な表現、深刻な危害をもたらすことなどに該当していて、サジェストの削除が適切だと検索エンジンに判断してもらう必要があるため、ただネガティブなキーワードだからといって必ずしも申請が承認されるとは限らない点に注意が必要です。

GoogleまたはYahoo!で申請する際の窓口は以下のとおりです。

Yahoo!で申請する場合は、お問い合わせフォームの「検索結果からの情報削除」から申請を行えます。

弁護士に依頼する

サジェストにネガティブなキーワードが表示されるきっかけとなった情報の提供者が特定できる場合は、弁護士からその提供者に情報の削除を依頼したり、法的措置を講じたりすることが可能です。

また、削除依頼に必要な情報やアドバイスをしてもらえるため、適切な削除依頼が可能になり、申請が承認されやすくなるでしょう。

弁護士への依頼はサジェスト削除において非常に効果的ですが、その分費用も高くなる傾向があるため、予算が確保できる場合におすすめの方法といえます。

情報の提供者に削除を依頼する

先述したように、情報の提供者に弁護士から削除を依頼してもらうことが可能ですが、個人で直接依頼することも可能です。ネガティブなキーワードが表示される原因となっている情報の提供者やサイトの運営者にコンテンツや口コミの削除を依頼することで、サジェストへの悪影響を減らせる可能性があります。

依頼の際は、サイトのお問い合わせフォームなどを通じて依頼する必要があり、弁護士に依頼してもらうよりも削除される可能性は下がるかもしれませんが、費用をかけずに対策するにはこの方法も試してみるとよいでしょう。

専門業者に依頼する

サジェスト対策を専門業者に依頼するのは、最も主流な方法となっています。専門業者は豊富な知識と経験を生かし、ネガティブなキーワードを削除するだけでなく、ポジティブなキーワードを表示させることも可能です。

ただし、業者によって対策完了までの期間や成功率に差があるため、豊富に実績があって信頼できる業者を選ぶとよいでしょう。

また、個人でサジェスト対策を試みる場合、複数の回線やデバイスが必要となり、手間や費用がかかります。こうした技術的なハードルを考慮すると、専門業者に依頼するのが最適な選択といえるでしょう。

ここまでで、サジェスト対策の方法についてお伝えしました。サジェスト対策を行うことでさまざまなメリットを得られるため、次ではそのメリットをご紹介します。

サジェスト対策のメリット

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サジェスト対策のメリットには、ブランディングを強化できることや、検索順位への影響がないことなどがあげられます。ここでは、これらのメリットについて詳しくご紹介します。

ブランディングを強化できる

自社のイメージが向上するキーワードをサジェストに表示できると、ユーザーからよい印象を持ってもらいやすくなり、ブランディングの強化にもつながります。

例えば、商品を販売する企業の場合、「○○(商品名) 高品質」や「○○(商品名) 壊れにくい」といったキーワードが表示されることで、検索する前でもよい商品であることを印象づけられます。

これにより、商品の購入に至らなくても認知度の向上や見込み顧客の獲得を図ることも可能になります。

SEO対策よりも早く効果を発揮できる

SEO対策は上位表示されるまでに何度もリライトや競合の分析が必要になるため、3カ月から1年ほどの期間を要することがあります。

しかし、サジェスト対策では1週間から3カ月ほどで期待するキーワードがサジェストに表示される傾向にあり、SEOに比べて短い期間で効果を発揮できるのがメリットです。

検索順位への影響がない

サジェスト対策は、サイトの検索順位を向上させることを目的とするSEO対策とは異なり、サジェストにキーワードを表示させるための施策であるため、検索順位への影響はないといえます。

SEO対策は常に検索順位を確認する必要があり、不適切な対策を行うとGoogleからペナルティを受ける可能性もありますが、サジェスト対策では順位に影響がないだけでなく、ペナルティも発生しないため、対策を行いやすいでしょう。

SEO対策における不適切な対策について詳しく知りたい場合は「SEO対策で避けるべきNG行為やスパム判定されないための対策をご紹介」の記事をご参照ください。

アクセス数の増加が見込める

サジェストに表示されるキーワードは、ユーザーが検索するキーワードと関連するものが表示されます。

そのため、サジェストに対策したキーワードが含まれている場合は、関連キーワードとしてクリックされやすく、そのキーワードから自サイトにアクセスするユーザー数の増加が見込めます。

特に、商品やサービスの販促を行うページに関わるサジェストであれば、アクセス数の増加によりコンバージョン数の増加も期待できるでしょう。

費用対効果に優れている

サジェスト対策は、SEO対策のような労力が不要で、広告のようにクリックされた分だけ費用がかかるといったこともないため、費用対効果に優れている施策だといえます。

サジェスト対策の専門業者では、対策するキーワード数によって料金は変わるものの、月数万円程度で依頼できるところが多いため、予算が少ない企業でも利用できる点もメリットとなっています。

再度表示されるのを防げる

サジェスト対策を適切に行うことで、ネガティブなキーワードが再度表示されるのを防げます。対策を行った際にネガティブなキーワードが発生している根本的な原因が解消されていないと、一時的にネガティブなキーワードが表示されなくなっても、時間がたつと再度表示されてしまいます。

サジェスト対策の専門業者では根本的な原因の解消も依頼できるため、長期的に再度表示されるのを防止できます。

ここまでで、サジェスト対策のメリットについてお伝えしましたが、対策を行う前にデメリットについても知っておくことが大切です。次では、そのデメリットについてご紹介します。

サジェスト対策のデメリット

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サジェスト対策のデメリットには、効果測定が難しいことがあげられます。サジェストに表示したキーワードがどのくらいクリックされたかは測定できないため、本当に効果があったのかを実感しにくいでしょう。

そのため、効果測定の際はサジェスト対策を行う前後でのアクセス数やコンバージョン数を比較し、その変化量で効果を判断するといった方法で測定を行います。

ネガティブなキーワードをサジェストに表示させないようにする場合は目に見えて効果がわかりますが、 アクセス数やコンバージョン数を増やすための対策は効果が見えにくい点がデメリットといえます。

サジェスト対策には、デメリットだけでなく注意すべき点もあります。次に、その注意点をご紹介します。

サジェスト対策の注意点

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サジェスト対策の注意点には、評判自体を変えられるわけではないことや、再度表示される恐れがあることがあげられます。ここでは、それぞれの注意点を詳しくご紹介します。

評判自体を変えられるわけではない

サジェスト対策はキーワードの表示と非表示を調整する施策であり、ネガティブなキーワードがユーザーに見られないようになるだけであるため、 評判自体を変えられるわけではありません。

悪い評判がある場合は、商品やサービスの改善に努めるなどで根本的な課題の解決を図りましょう。よい評判が増えると相対的に悪い評判が目立たなくなるため、長期的な目線で改善していくことが大切です。

再度表示される恐れがある

先述したように、ネガティブなキーワードが発生している根本的な原因が解消されていないと、時間の経過により再度表示されることがあります。

サジェストはどの検索エンジンもアルゴリズムによって表示するキーワードが決まるため、根本的な解決ができていないと、ネガティブなキーワードでの検索が減らず、再度表示されてしまいます。

根本的な解決も必要ですが、サジェストで再度表示されていないかを定期的に確認することも必要になるでしょう。

まとめ

この記事では、サジェスト対策の概要や必要とされる理由、具体的な対策方法、メリット・デメリットなどをご紹介しました。

サジェスト対策とは、サジェストに表示されるキーワードを最適化させることで、サジェスト汚染による企業のイメージ悪化を防いだり、よいイメージを与えられるキーワードを表示したりすることを目的に行われます。

メリットには、ブランディングを強化できることや、検索順位への影響がないことなどがあげられますが、効果測定が難しいというデメリットもあります。

記事内でご紹介したように、サジェスト対策には4つの方法がありますが、専門業者に依頼するのが最もおすすめです。依頼する際は、豊富に実績があって信頼できる業者を選ぶとよいでしょう。

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