検索エンジンの違いとは?検索エンジンごとの特徴や検索結果の違いを解説

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オンライン上で情報を探す際、多くの人が使うのが検索エンジンです。しかし、GoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンにはそれぞれ特徴があり、検索結果も異なります。これらの検索エンジンの違いを理解することは、効果的な情報検索やマーケティング戦略を展開するうえで重要です。この記事では、検索エンジンの違いについて詳しく解説します。また、検索エンジンごとの検索結果の違いやなぜ異なるのかについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

検索エンジンとは?

検索エンジンとは、インターネット上の情報を効率的に見つけるためのツールです。検索エンジンはユーザーが入力したキーワードに関連する情報を収集し、一覧で表示します。例えば、Google検索ではキーワードを入力し、関連するWebページや画像、動画などをすぐに見つけられます。

次に検索エンジンの種類やWebブラウザとの違い、「ロボット型検索エンジン」と「ディレクトリ型検索エンジン」の違いについてご紹介します。

代表的な検索エンジンの種類

代表的な検索エンジンの種類には、GoogleやYahoo!、Bingなどがあります。Googleは世界的に最も利用されており、検索結果の品質や検索スピードで知られています。Yahoo!はポータルサイトとしても知られており、ニュースやメールなど豊富な機能を提供しています。BingはMicrosoft社が提供する検索エンジンであり、特に画像や動画検索に強みがあります。

検索エンジンの種類やシェア率について詳しく知りたい方は、「【2024】検索エンジン一覧|順位を決める仕組みも解説」の記事をご参照ください。

検索エンジンとWebブラウザの違い

検索エンジンとWebブラウザは、両方ともインターネットの利用に欠かせない要素ですが、異なる役割を果たしています。検索エンジンは、ユーザーが欲しい情報を見つけるための道しるべであり、キーワードから関連するWebページを提示します。

一方、Webブラウザは、ユーザーがその情報を閲覧するためのツールであり、Webページを表示し、操作する機能を提供します。要するに、検索エンジンは「何を探しているか」を知るためのツールであり、Webブラウザは「それをどう見るか」を決めるツールといえます。

ブラウザと検索エンジンについてより詳しく知りたい方は、「ブラウザと検索エンジンの違いとは?それぞれの役割を解説」の記事をご参照ください。

「ロボット型検索エンジン」と「ディレクトリ型検索エンジン」の違い

検索エンジンには、現在主流となっている「ロボット型検索エンジン」と、過去に使われていた「ディレクトリ型検索エンジン」の2種類があります。ロボット型検索エンジンは、クローラーと呼ばれるロボットが自動的にWebページを収集し、アルゴリズムにより評価して検索結果を提供します。

一方、ディレクトリ型検索エンジンは、人間がサイト情報を手動で編集し、カテゴリに分類します。ディレクトリ型検索エンジンは「Yahoo!カテゴリ」のように、ユーザーが特定のカテゴリ内で情報を探す際に便利ですが、ロボット型検索エンジンのほうがインターネット全体の情報を迅速に処理できるというメリットがあります。現在、ディレクトリ型検索エンジンは日本で使われておらず、Yahoo!カテゴリもサービス終了となっています。

Googleとほかの検索エンジンの違い

Googleとほかの検索エンジンの違い

ここでは、Googleとほかの代表的な検索エンジンとの違いについてご紹介します。

Yahoo!との違い

Yahoo!は検索結果に自社サービスを積極的に掲載する傾向があり、検索結果によっては「Yahoo!ショッピング」や「Yahoo!知恵袋」などのサービスが検索結果の上位に表示されやすい傾向があります。

一方、Googleは検索結果には基本的に自社のサービスを含まず、Webページの信頼性や関連性に基づいてランキングを決定します。したがって、ユーザーはGoogleとYahoo!を使い分けることで、異なる情報や視点が得られます。

Bingとの違い

BingはSNSからの流入を重視する傾向があり、Bingが「Bing Webmaster Guidelines」で明示しています。一方で、GoogleではSNSからの流入は評価されず、ほかの信頼性や関連性の基準でページをランクづけします。このような違いが、GoogleとBingの検索結果や検索体験の異なる側面を作り出しています。

DuckDuckGoとの違い

DuckDuckGoは外部の情報ソースを積極的に活用し、Yahoo!やBing、Wikipedia、Yandexなどから情報を収集しています。一方、Googleは独自のクローラーから情報を収集し、内部の情報源に基づいて検索結果を提供します。

これにより、DuckDuckGoはGoogleよりも幅広い情報源を活用して検索結果を提供しています。Googleなどの大手検索エンジンは自社サービス内の情報源に頼ることが可能ですが、DuckDuckGoは外部の情報を取り入れることで検索の質を高めています。

検索エンジンによる検索結果の違い

ここでは、Google・Yahoo!・Bingの検索エンジンを使用して、パソコンで「検索エンジン」と検索したときの検索結果の違いについてご紹介します。検索結果は以下のとおりです。

【Google】

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【Yahoo!】

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【Bing】

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GoogleやYahoo!、Bingの検索結果を比較してみると、GoogleとYahoo!の検索結果は順位が多少違っていても、上位表示されるサイトはほとんど同じであるといえます。また、関連する質問の部分もリスティング広告を除けば同じ場所に表示されており、内容も同じです。

一方で、Bingは検索順位だけでなく、上位表示されているサイトもやや異なります。また、表示されるディスクリプションの文字数が比較的多めで、1位や2位のサイトは表示領域が広くなっています。リッチリザルトも表示されており、GoogleやYahoo!とは検索結果やアルゴリズムが違うことがわかります。

検索エンジンで検索結果が異なる理由

ここでは、検索エンジンで検索結果が異なる理由についてご紹介します。

サービスの違い

検索エンジンごとにサービスが違うため、検索結果も異なる傾向があります。例えば、Yahoo!では検索結果にYahoo!ショッピングやYahoo!知恵袋などのサービスが優先的に表示されます。これは、Yahoo!が検索エンジン以外にも多数のサービスを展開しているためです。

同様に、Googleも検索結果画面には、Google ビジネス プロフィールやGoogle マップ、YouTubeなどが加わって表示されることがあります。これにより、検索エンジンごとに異なるサービスが表示され、ユーザーにとって利便性の向上や検索体験の充実が図られています。

クロールされるタイミングの違い

Yahoo!とGoogleでは同じ検索エンジンのアルゴリズムを使用していますが、会社自体は別のためクローラーも異なります。ページをアップロードした後、クローラーが巡回するタイミングはそれぞれ異なるので、検索結果や検索順位にタイムラグが生じます。これにより、Yahoo!とGoogleで異なる検索結果が表示される状態となります。

パーソナライズによる違い

Googleには、パーソナライズド検索という機能が搭載されています。この機能はユーザーの位置情報や過去の閲覧履歴などから個別に検索結果を表示します。そのため、同じキーワードでもユーザーごとに異なる検索順位が生じることがあります。

Google Chromeのプライベートモードを利用することで、パーソナライズド検索の影響をできるだけ抑えて検索結果を閲覧することが可能です。これにより、ユーザーは自身の履歴や位置情報に基づく個人化された検索結果ではなく、より客観的な検索結果を確認できます。

検索エンジンごとにSEO対策する必要はあるか

検索エンジンごとにSEO対策する必要はあるか

SEO対策を考える際、基本的にはシェアトップのGoogleの対策を重点的に行うことが推奨されます。これは、Yahoo!はGoogleの検索エンジン技術を採用しており、システムやアルゴリズムが同じであるため、Googleへの対策がYahoo!にも有効だからです。そのため、GoogleとYahoo!で異なるSEO対策を行う必要はありません。ただし、BingのSEO対策では「Bing Webmaster Guidelines」を確認し、意識してコンテンツを作成すると効果が期待できるでしょう。

まとめ

この記事では、検索エンジンの違いについて詳しくご紹介しました。また、検索エンジンの種類、GoogleやYahoo!、Bing、DuckDuckGoの特徴についても解説しました。この記事が、それぞれの検索エンジンで検索結果がどのように変わるかや、検索エンジンごとのSEO対策の必要性についての理解につながり、マーケティング施策を行う際の参考になれば幸いです。