Googleの検索結果で一番上に出てくる理由とは?順位が決まる基準も紹介

検索結果で一番上に表示されるのは簡単ではありません。特に、競合のサイトが一番上に出てくる場合は、その理由や基準が気になる方もいるでしょう。そこで、この記事ではGoogleの検索結果で一番上に出てくる理由や、Googleがコンテンツを評価する仕組み、検索結果の順位が決まる基準などをご紹介します。
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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
Googleの検索結果で一番上に出てくる理由
Googleの検索結果で一番上に出てくる理由は、検索キーワードに対して最も適切で有益なコンテンツであるとGoogleに判断されたためです。
Googleは独自の検索アルゴリズムによってWeb上のコンテンツを評価しており、どのキーワードでどれくらいの順位に表示するかを判断しています。
Googleがコンテンツを評価する際の主な基準には、以下があげられます。
コンテンツの関連性:求められている内容に関連する可能性のある情報が含まれているか
コンテンツの質:コンテンツに専門性、権威性、信頼性があり、経験などの一次情報が含まれているか
参考:ランキング結果|Google 検索の仕組み
例えば、「SEOツール おすすめ」というキーワードで検索するユーザーは、具体的なSEOツールの紹介や比較情報を求めていると考えられます。そのため、ツールの特徴や料金、メリット・デメリット、選び方などがわかりやすく整理されていると、検索で一番上に表示される可能性が高くなります。
検索で一番上に表示させることの重要性や方法について詳しく知りたい場合は、「検索エンジン上位表示とは?目指すべき理由や上位化に近づける方法などを解説」の記事をご参照ください。
上記ではGoogleの評価基準をお伝えしましたが、日本のユーザー数が多い「Yahoo!」にもコンテンツを一番上に表示する評価基準があります。次に、その評価基準をご紹介します。
Yahoo!でコンテンツが評価される基準
Googleの検索結果で一番上に出てくる理由や、検索結果の順位が決定する基準についてお伝えしましたが、Yahoo!ではどのようにコンテンツが評価されるのでしょうか。ここでは、Yahoo!でコンテンツが評価される基準をご紹介します。
Yahoo!では、コンテンツを評価する際にGoogleの検索アルゴリズムを使用します。基本的に評価基準はGoogleと同じであるため、Googleの基準に合わせてコンテンツを作成するとよいでしょう。
ただし、Yahoo!では「Yahoo!ニュース」や「Yahoo!知恵袋」といった独自のサービスが検索結果に表示されることもあるため、必ずしもGoogleと同じ検索結果が表示されるとは限りません。
Yahoo!でも上位を狙いたい場合は、GoogleだけでなくYahoo!の検索結果もよく分析し、コンテンツを作成することが大切です。
ここまでで、GoogleやYahoo!の検索結果で一番上に出てくる理由をお伝えしましたが、Googleがどのような仕組みでコンテンツを評価し、検索結果に表示しているのかわからない方もいるでしょう。
そこで、次はGoogleがコンテンツを評価する仕組みについてご紹介します。
Googleがコンテンツを評価する仕組み
Googleなどの検索エンジンでは、クローラーによってWebページを収集し、内容を評価して検索結果に反映しています。
Googleでは、検索エンジンの仕組みについての情報を公表しており、以下のような手順で検索結果を決定しています。
Google 検索には 3 つのステージがあります(すべてのページが各ステージを通るわけではありません)。
1.クロール: Google は、クローラーと呼ばれる自動プログラムを使用して、ウェブ上で見つけたページからテキスト、画像、動画をダウンロードします。
2.インデックス登録: Google は、見つけたページ上のテキスト、画像、動画ファイルを解析し、その情報を Google インデックス(大規模なデータベース)に保存します。
3.検索結果の表示: ユーザーが Google で検索すると、Google はユーザーの検索語句に関連する情報を返します。
引用:Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について|Google 検索セントラル
Googleのクローラーは、普段人間がページを閲覧するのと同じようにページにアクセスします。ページ内のリンクからサイト内を巡回してコンテンツの情報をインデックスに登録し、その内容を評価することで検索結果の順位が決定します。
Googleは、上記のような仕組みで検索結果にコンテンツを表示していますが、できるだけユーザーの役に立つコンテンツを検索結果に表示し、ユーザーの利便性を向上するためにさまざまな取り組みを行っています。
Googleがユーザーの利便性を向上するために行っている取り組み
Googleでは、ユーザーの利便性を向上するために以下の取り組みを行っています。
- 時代の変化によって評価基準をアップデートしている
- 検索ニーズに合わせて多様なページを表示している
- リッチリザルトで利便性を向上している
ここでは、これらの取り組みについて詳しくご紹介します。
時代の変化によって評価基準をアップデートしている
Googleの評価基準は昔から同じであるわけではありません。時代の変化によってユーザーが便利に使うために求められることも変わってくるため、評価基準もアップデートされています。
例えば、2015年にはモバイル端末の普及に伴い、モバイル端末の画面サイズでも読みやすく調整されている「モバイルフレンドリー」なページの順位を向上させる目的で、評価基準に組み込むための「モバイル フレンドリー アップデート」が行われました。
これにより、モバイル端末で検索した際に小さい画面では閲覧しにくかったページの順位が下がり、モバイルフレンドリーなページが検索の上位に表示されたため、モバイルユーザーがより便利にGoogleで検索を行えるようになりました。
また、過去には検索アルゴリズムの仕様を悪用して不正に検索結果の順位を向上させる「ブラックハットSEO」によって上位表示されているページもありましたが、現在ではこのような不正をなくすための「スパムアップデート」が繰り返し行われたことによって、不正なページが検索の上位に表示されることはほとんどなくなりました。
このように、Googleはユーザーを第一に考えて、よりよい検索結果を提供するための取り組みを日々行っています。
検索ニーズに合わせて多様なページを表示している
Googleは検索ニーズに合わせてさまざまなページを表示します。
例えば、「seo 業者」というキーワードで検索したユーザーのニーズとしては以下があげられます。
- SEO対策におすすめの会社を知りたい
- SEO対策会社のランキングを見たい
- さまざまなSEO対策会社を比較したい
- SEO対策会社の選び方を知りたい
- そもそもSEO対策会社に依頼すべきかを知りたい
- SEO対策会社に依頼する際の注意点を知りたい
このようなニーズに対応するには、SEO対策におすすめの会社を紹介しているページだけを検索上位に表示させるのではなく、これらを満たす多様なページを検索結果に表示する必要があります。
ニーズの根本はSEO対策会社(業者)を知ることですが、それ以外にも業者の選び方を解説しているページや注意点を伝えているページなど、ユーザーが知りたい情報を提供しているページが上位に表示されています。
リッチリザルトで利便性を向上している
Googleでは、通常のページタイトルが表示される検索結果以外にもユーザーのニーズに合わせて「リッチリザルト」という検索結果が表示されることがあります。
リッチリザルトが表示される例としては、以下があげられます。
- 「地域名+職種(看護師やライターなど)」の検索では求人情報が表示される
- 「地域名+サービス(飲食店や眼科など)」の検索ではGoogle マップが検索結果に表示される
- 「○○とは」で検索すると、その用語について説明したページの強調スニペットが表示される(下図参照)
Googleはユーザーニーズに合わせて検索結果の順位を決めるだけでなく、上記のようにリッチリザルトを表示してユーザーの利便性を向上しています。これらも時代の変化とともに実装された機能であるため、今後も新しい表示方法が出てくる可能性は十分にあるといえるでしょう。
ここでお伝えしたように、Googleはユーザーを第一に考えて、利便性を向上させる取り組みをしており、検索結果の上位にどのようなページが表示されるかによってユーザーの満足度が大きく左右されます。そのため、検索結果で一番上に表示されるには、次でご紹介する「Googleが検索結果の順位を決める基準」についても知っておくことが大切です。
Googleが検索結果の順位を決める基準
Googleが検索結果の順位を決める基準には、ユーザーニーズに合っているか、コンテンツが高品質であるか、ユーザーの利便性を損ねないかなどがあげられます。ここでは、これらの基準について詳しくご紹介します。
ユーザーニーズに合っているか
Googleは検索アルゴリズムによってコンテンツの内容がニーズに合っているかを判断します。具体的には、検索に使われるキーワードからユーザーが得たい情報は何かをアルゴリズムによって予測し、それに適した検索結果が表示されるように順位を決めたり、リッチリザルトを表示したりします。
ニーズを把握することで、検索キーワードに誤字脱字があった際にも「次の検索結果を表示しています:○○(正しいと予想されるキーワード)」という表記とともにユーザーが求めている検索結果が表示されるようになっています。
検索キーワードについて書かれているか
Googleにページを評価され、検索結果の上位に表示させるには、Googleから狙った検索キーワードについて書かれた情報だと判断される必要があります。そのためには、タイトルやメタディスクリプション、見出し、本文などに適切に検索キーワードを含めるのがおすすめです。
不自然に検索キーワードを盛り込むのは適切ではありませんが、ひとつも含まない場合は、その記事が何のニーズに応えていて、どの検索キーワードで表示されたいのかがGoogleに伝わりづらくなってしまいます。
検索アルゴリズムの進化により、検索キーワードを含まなくても上位に表示されるケースはありますが、自然なかたちで含めたほうが狙っている検索キーワードで表示される可能性は高まるでしょう。
コンテンツが高品質であるか
Googleはコンテンツの品質も順位の判断基準に含んでいるため、ニーズに合っていても低品質なコンテンツは順位が低くなります。Googleでは「検索品質評価ガイドライン」というガイドラインを設けており、これに沿ってコンテンツの品質を評価しています。
品質の評価基準にはE-E-A-Tがあり、それぞれのアルファベットは以下を指しています。
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
これらを含めたコンテンツはGoogleから高く評価され、上位表示しやすくなるでしょう。
E-E-A-Tについてより詳しく知りたい場合は「E-E-A-T(E-A-T)とは?重要性や高めるコツを解説」の記事をご参照ください。
ユーザーの利便性を損ねないか
Googleはユーザー第一に評価基準を設けているため、ユーザーニーズに沿って高品質なコンテンツを作っても、ユーザーの利便性を損ねる要素がある場合は上位に表示されにくくなります。
例えば、「時代の変化によって評価基準をアップデートしている」で述べたようにモバイルフレンドリーなサイトが評価されるようになりましたが、それだけでなく現在では、モバイル端末での表示速度も以下のように評価基準として含まれています。
読み込み速度これまでもランキング シグナルとして使用されていましたが、デスクトップ検索を対象としていました。そこで 2018 年 7 月より、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することになりました。
引用:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します|Google 検索セントラル
このように、ユーザーの利便性を向上させるために、モバイルフレンドリーなページや表示速度が速いページなどが評価されやすくなっています。
ユーザーの状況に適しているか
Googleの検索結果は、ユーザーの状況によって表示される内容が異なります。例えば、「近くの病院」と検索するとユーザーが住んでいる場所の近くにある病院が検索結果に表示されます。
また、検索履歴からユーザーがよく見るサイトの順位が高く表示されることもあります。このように、Googleはコンテンツやページの評価だけでなく、ユーザーに合った検索結果を考慮して順位を決定しています。
YMYLの分野で情報の信頼性や権威性があるか
Googleでは「YMYL」という分野を定義しており、これに当てはまる場合はより厳しい評価基準のもと、順位が決定されます。
「検索品質評価ガイドライン」に記載されているYMYLの定義は以下のとおりです。
Google のシステムでは、人の健康や安全、経済的安定、社会の福利厚生に大きく影響する可能性のあるトピックについては、E-E-A-T が優れたコンテンツを特に重視します。Google はこうしたトピックを「Your Money or Your Life」、または略して YMYL と呼びます。
引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成|Google 検索セントラル
YMYLの分野には法律や医療、金融などが該当し、誤った情報を表示してしまうとユーザーの人生に大きな影響を及ぼす恐れがあります。そのため、情報の信頼性や権威性などを通常の分野よりも厳しくチェックし、順位に反映しています。
まとめ
この記事では、Googleの検索結果で一番上に出てくる理由や、検索結果の順位が決まる基準などをご紹介しました。Googleの検索結果で一番上に出てくる理由は、検索キーワードにおいてユーザーが求めている情報を満たしているコンテンツだと判断されたためです。
Googleはユーザーを第一に考え、利便性を向上するために評価基準のアップデートや、リッチリザルトの表示などを行っています。検索結果で一番上に表示するには、ユーザーのニーズに合った高品質なコンテンツを作成するだけでなく、モバイル端末への対応や表示速度の最適化などでユーザーの利便性を損ねないことも大切です。
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