バイネームとは？ビジネスにおける重要性や使い方を詳しく解説

バイネームの意味とは？

バイネームという言葉には「個人名」や「名指し」という意味があります。不特定多数に向けてではなく、特定の個人や企業に向けてメッセージを投げかけるときに用いられます。

用例として、ビジネスシーンで「○○はバイネームでお願いします」という要望があったとすると、「△△グループが担当します」と返答するのではなく、「△△グループの◆◆が担当します。」というように固有名詞で伝えるかたちです。この場合「バイネームで」の意味としては担当者を明らかにしたいので固有名詞で伝えてくださいということになります。

また、もうひとつ例をあげると営業担当が仕事を受注したときに、顧客が「○○さんに仕事を任せたい」と企業ではなく、担当営業へ名指しで仕事を発注することがあります。この場合、「○○からバイネームで仕事を受注した」という表現で使われます。

バイネームは和製英語？

前述で簡単に説明しましたが、バイネーム（by name）は、主に日本のビジネス領域でのみ用いられる和製英語的な表現です。ですから、日本以外では私たちが意図している意味が通じないので、英語圏のネイティブスピーカーと仕事をする機会には注意してください。

ちなみに英語では同様の表現は存在しないので、あくまで日本国内だけで通用する言葉という認識を忘れないようにしましょう。

マーケティングでのバイネームの重要性

バイネームはマーケティングにおいて影響力が大きい要素です。例えば、あなたに1通のメールが届いたとしましょう。そのメールの内容が、あなたの興味や日々の課題に関連していて、「○○様へのご提案」というようにあなたの名前を使って始まっていたとしたら、どう感じるでしょうか。

これは、バイネーム（名前を使用すること）の力によるものです。他の誰でもなく、あなた自身に向けて送られた情報だからこそ、読む気になるのです。

メールマーケティングの手法は日々進化しており、今では受け手の属性に合わせて最適な内容を配信することが一般的です。しかし、そのメールがバイネームであれば、受け手はより強く「自分のために提案してくれている」と感じるでしょう。

特に、そのメールの受け手が企業の決裁権を持つリード（見込み客）である場合、バイネームで送られることで、成約までのスピードが一層早まる傾向があります。個別に名前を使ったアプローチは、受け手の心に深く届き、結果的にビジネスの成功につながるのです。

今のメールマーケティングにおいて、見込み客の属性や傾向に合わせて、求められている最適な内容を配信することは当たり前のように行われています。最適な内容に加えて、バイネームで届けることができれば、受け取り手は「自分のための提案をしてくれている」と感じるでしょう。

バイネームを活用できる人材を目指す

2019年5月7日、日本経済団体連合会の故中西宏明会長は、「終身雇用を前提に企業経営、事業活動を考えることには限界がきている」と発言しています。その翌日5月13日には、トヨタ自動車の豊田章男社長（現会長）から「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、終身雇用を守っていくのは難しい」と発言がありました。

経済界を長年にわたりけん引してきた2人による発言から、今後の働き方やキャリア形成について考えなければならないと捉えられます。

新しいことに挑戦し続ける人材は企業でも個人でも求められます。現在は、組織に自身のキャリアを預けない時代といえるので、常に成長意欲を持ち、どうすれば市場価値が高い人材になるのかを考えることが重要です。

企業に雇われている身でも、マネジメントや自分の仕事に関わることはしっかりとグリップする意識がビジネスパーソンには必要でしょう。

バイネームの使い方

最後にビジネスシーンにおけるバイネームの使い方を紹介します。

• 「不具合の原因を洗い出したいですが、バイネームでの言及はやめましょう」
• 「ご担当者様をバイネームで教えていただけますか？」
• 「このお仕事は〇〇様にバイネームでお願いしたいです」

バイネーム検索を増やすには？

最後に冒頭で触れたバイネーム検索（指名検索）を増やす方法について紹介します。バイネーム検索（指名検索）を増やすには、認知度を高めるだけでなく、検索エンジンで見つけられやすくなるための導線を整えることが大切です。ここでは、バイネーム検索を増やすための代表的な手法を3つご紹介します。

SNSや広告でブランド名を認知してもらう

SNSやWeb広告は、ユーザーとの接点を増やし、ブランド名を印象づけるために有効です。特にSNSでは、社員やユーザーが自然にブランド名に言及することで、バイネーム検索につながるきっかけを作ることができます。

Web広告（Google広告やYouTube広告など）でも、ブランド名を目にする回数が増えることで、「あの会社ってどんなサービスやってたっけ？」と検索行動を促す効果が期待できます。

オウンドメディアで名前が検索されるような記事を制作する

自社で運営するオウンドメディアは、ブランドの認知だけでなく指名検索の後押しにもつながります。

たとえば、業界の課題に対する自社の視点を発信したり、サービスの裏側や社員の取り組みを紹介したりすることで、「社名＋○○」「サービス名＋○○」で検索されるような記事が自然に増えていきます。

SEO施策で検索エンジンに強いサイトをつくる

せっかくバイネームで検索されたとしても、検索結果の上位に自社サイトが表示されなければ意味がありません。公式サイトや関連コンテンツが適切に表示されるよう、検索エンジンに評価されるサイト設計・コンテンツ制作が必要です。

私たちバンソウは企業・サービスのブランド認知を強化したうえで、検索結果でも“信頼できる情報源”として選ばれるためのSEO内部対策・コンテンツ戦略を一貫してご支援いたします。バイネーム検索を成果につなげたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

今回は、日本のビジネス領域で使われる、バイネーム（by name）の意味やマーケティングにおけるバイネームの重要性についてそれぞれ紹介しました。バイネームは和製英語であり、海外では意味が通じないため注意するとよいでしょう。バイネームは、不特定多数ではなく、特定の個人や企業に向けたメッセージを送るため、受け手に強い印象を与えられます。マーケティングに重要なバイネームを活用して、成約率を高めましょう。