ブログのサイト設計が重要な理由や手順について詳しく紹介
ブログのサイト設計を行う際は、適切な手順で行うことで、運営がしやすくSEOに強いサイトを構築できます。しかし、実際に設計する手順や、そもそもサイト設計が重要なのかわからない方もいるでしょう。
そこで、この記事ではサイト設計が重要な理由や、設計の手順をご紹介します。また、サイト設計や運営を成功させるためのコツもお伝えしますので、ぜひご参考にしてください。
ブログのサイト設計が重要な理由とは
ブログにおいてサイト設計が重要な理由には、複数ページ・サイト全体でユーザーにアプローチできることやSEOに強いブログを構築できることなどがあげられます。サイト設計が重要な理由は次のとおりです。
複数ページやサイト全体でユーザーにアプローチできるため
サイト設計を行うことで、ユーザーに対してページ単体でのアプローチではなく、複数ページやサイト全体でのアプローチが可能になります。
例えば、人事コンサルティングを行う会社の場合、以下のように複数ページでユーザーの悩みを解決できるようになります。
- 「人事評価 項目」のキーワードで人事評価の項目をまとめた記事を作り、1つの項目を深掘りした別の記事への内部リンクを設置する
- おすすめの人事評価システムをまとめて紹介する記事で、1つのシステムの内容を詳細に記載したページへの内部リンクを設置する
- 人事コンサルティングのサービス内容を紹介する記事で料金についても軽く触れ、料金について詳しく記載した別のページへの内部リンクを設置する
このように、ページ単体だけでなく、内容を補足した記事やさらなる疑問の解決が可能な記事、CVにつなげるための記事などに誘導するようサイト設計を行うことで、複数ページやサイト全体でユーザーにアプローチできるでしょう。
SEOに強いブログを構築できるため
サイト設計を行うと、内部リンクなどで記事間の結びつきが強くなります。記事の投稿を継続して適切に内部リンクを結ぶことで、サイトが扱うテーマに対しての網羅性が高まり、専門性や信頼性の向上にもつながるでしょう。
Googleが公開している検索品質評価ガイドラインでは、記事やサイトの評価基準にE-E-A-Tという項目があり、それぞれのアルファベットは「経験(Experience)」「専門性(Expertise)」「権威性(Authoritativeness)」「信頼性(Trustworthiness)」となっています。
ここにあるように、専門性や信頼性を向上させることは、検索結果で上位に表示されるために必須となりますので、サイト設計をしっかりと行いましょう。
CVにつなげやすくなるため
ブログから売り上げにつなげるには、ただユーザーの疑問を解決するのではなく、自社のサービスや商品を売る、または集客につなげる必要があります。ただし、ECサイトや知名度が高いサービスでない限り、直接サービスページが見られたり、CV(コンバージョン)を発生させたりするのは難しいです。
そこで、適切にサイト設計を行うと、ユーザーの疑問を解決する流れで自社のサービスや商品を訴求できるようになります。
例えば、人事コンサルティングのサービスを訴求する際、「人事コンサルティング 費用」といったキーワードでは、「人事コンサルティングの依頼を考えていて費用感を知りたい」という顕在的なニーズがあるため、記事内で費用について解説した後にサービスの訴求を行うといった流れがCVにつなげるには効果的です。
一方で、「人事評価 トラブル」といったキーワードでは、コンサルティングの依頼を考えていなくても「人事評価に関するトラブルが起きていて、解決とともに再発を防止したい」というニーズがあります。そこで、人事評価のトラブルに対する解決策を記事で説明し、「人事評価を見直して再発を防止するには自社のコンサルティングサービスに相談するのがおすすめ」のようにサービスを訴求することで、潜在的なユーザーにもアプローチできるようになります。
このように、サイト内のさまざまな記事からサービスページに誘導するといったサイト設計を行うことがCV獲得のために重要です。
記事のネタ切れがなくなるため
サイト設計を行うことで、CV獲得のために必要な記事が明確になり、記事のネタが切れることなく継続して作り続けられるようになります。設計の際はサイトのCVから逆算して必要な記事をリスト化するのがおすすめです。これにより、毎回記事のネタを考える手間がなくなり、記事作成のスケジュールも立てやすくなります。
ここまでで、ブログのサイト設計が重要な理由をお伝えしました。次では、実際にサイト設計を行う際の手順についてご紹介します。
ブログのサイト設計を行う手順
ブログのサイト設計を行う際の手順は以下のとおりです。
- 1.ブログのターゲットとテーマを決める
- 2.CVの内容を設定する
- 3.必要な記事のリストを作成する
- 4.各記事の設計を行う
ここでは、それぞれの手順について詳しくご紹介します。
1. ブログのターゲットとテーマを決める
まずはブログのターゲットとテーマを決めましょう。例えば、人事コンサルティングを行う会社の場合は、ターゲットを「人事評価制度に関する悩みを抱えた老舗の中小企業の人事担当者」、テーマを「コンサルティングを活用して、多様な働き方でもばらつきのない人事評価を実現してもらうためのサイト」のように設定できます。
ターゲットとテーマを明確にしないと、誰に向けて何を訴求したいのかがあいまいになり、集客につながらなかったり、作成する記事の一貫性がなくなったりします。また、ターゲットを設定しても「企業の人事担当者」のように幅が広いと、ターゲットを絞れている場合よりもCVにつながりにくくなる恐れがあります。
そのため、ターゲットの設定とテーマをしっかりと絞ることが重要といえるでしょう。
ターゲットの決め方について詳しく知りたい場合は「ターゲット層の決め方とは?集客に効果的なSTP分析を用いた方法をご紹介」の記事をご参照ください。
2. CVの内容を設定する
サイト設計では、最終的な目標であるCVを設定する必要がありますが、何をCVとするかは業種や事業形態によって異なります。
CV設定の項目とそれぞれに適している業種・業態には、以下の例があげられます。
- 商品の購入(小売業・ECサイトなど)
- お問い合わせ(不動産・建設業・サービス業など)
- 資料請求(比較サイト・自動車販売・住宅販売など)
- セミナーやイベントへの申し込み(コンサルティング業など)
CVを明確にすることで、成果を出すために何の記事がどれくらい必要かの逆算が可能になり、スケジュールを明確にしたり、テーマ切れの心配をなくしたりできます。
3. 必要な記事のリストを作成する
CVを設定した後は、前述したように必要な記事をリスト化します。この段階では、テーマに沿ってCVにつなげられるユーザーの課題を洗い出します。
例えば、人事コンサルティング会社の場合は、記事内でサービスを訴求できる「中小企業 人材流出」や「人材確保 困難」などの人事に関するキーワードや、「人事 コンサル おすすめ」などのニーズが顕在的なキーワードを選定します。
キーワード選定について詳しく知りたい場合は「【初心者向け】キーワード選定の基本や事前準備・方法を紹介」の記事をご参照ください。
4. 各記事の設計を行う
記事をリスト化できたら、ExcelやGoogle スプレッドシート、マインドマップツールなどを活用してサイト設計を行います。上図のように、サービスページや商品購入ページなどの最終的にユーザーが到達するページ(キラーコンテンツ)を設定し、各記事からそのページへの流入経路や、関連する記事同士の内部リンクを設計します。
ただし、サイト設計は運営していくうちに変わることもあるため、ここで設計した内容を必ず守らなければいけないわけではありません。途中で「こうしたほうがいい」と気づくことがあれば、臨機応変に設計を変更するとよいでしょう。
バンソウでは、ホームページ制作や改修を承っております。サイトを立ち上げる際の設計や既存サイトの改修にお悩みの場合は、以下のサービスページから詳細を確認できますので、ぜひご覧ください。
サイト設計や運営を成功させるためのコツ
サイト設計を行う際は、経験を生かせるテーマに絞り、そのテーマを深掘りするように設計を行うのがおすすめです。また、前述したように運営の際は完璧にサイト設計どおりに進めようとしないように意識しましょう。以下では、それぞれについて詳しくご紹介します。
経験を生かせるテーマに絞る
サイト設計では、経験を生かして記事にその内容を含められるテーマに絞ることで、そのテーマでのSEO評価を高めやすくなります。
例えば、人事コンサルティングのサイトでは、人事に関して幅広いテーマを扱うのではなく、採用の中でも中途採用に関するテーマに絞り、中途採用のコンサルティング経験を踏まえたオリジナリティのある記事を作成するなどがあげられます。
このようにテーマを絞ると、検索エンジンとユーザーの両者から「このサイトはテーマに対して専門性の高いサイトだ」と認識してもらいやすくなります。さらに経験を記事に含めると、前述したE-E-A-Tの中の経験(Experience)の評価も高められますので、経験談を含めやすいテーマに絞るのがおすすめです。
50記事以内でCVにつなげられるブログを目指す
サイトのテーマを適切に絞ると、50記事以内でも十分にCVにつなげられるサイト設計が可能になります。特に企業のブログ運営では、SEO専門のマーケターやライターを採用する、または外部に発注するなどでリソースを確保しないと、忙しい業務の合間に記事を投稿し続けなければならなくなります、そのため、50記事以内でCVを獲得できるようにテーマを絞って設計することで、サイト運営の労力を減らせるでしょう。
1つのテーマを深掘りする
前述したように、サイト設計ではテーマを絞ってそれを深掘りするように設計しましょう。幅広いジャンルを取り扱ったほうが多くのユーザーを集められると思われがちですが、テーマが幅広いと記事のターゲットも幅広くなるため、CVにつながらないユーザーが集まりやすくなります。
また、検索エンジンは幅広いジャンルを取り扱うサイトよりも、1つのテーマをしっかりと深掘りしていて専門性が高いサイトを上位に表示する傾向があります。そのため、最初は1つのテーマを深く掘り下げることを意識して、そのテーマでの情報が充実してから関連するテーマにも広げていくようにするのがおすすめです。
必ずしもサイト設計どおりに進めなくてよい
最初から完璧にサイト設計を行うのは難しいため、サイトの基礎として設計を行い、運営中に変更を加えていくように進めるのがおすすめです。設計どおりに進めることに固執してしまうと、途中でよりよい選択肢があったとしても変更を加えられなくなってしまいます。もちろん、サイトの設計どおりに進むのはよいことですが、サイトの設計から運営までをすべて完璧にしようとするのは避けたほうが柔軟に対応しやすくなるでしょう。
まとめ
この記事では、ブログにおけるサイト設計の重要性や手順についてご紹介しました。サイト設計が重要な理由には、複数ページ・サイト全体でユーザーにアプローチできる、SEOに強いブログを構築できる、CVにつなげやすくなるなどがあげられます。
サイト設計を行う手順としては、まずブログのターゲットやテーマを決め、その後にCVの内容を設定します。CVを設定できたら必要な記事をリスト化し、そのリストをもとに各記事の設計を行いましょう。
サイト設計のコツとしては、経験を生かせるテーマに絞り、そのテーマを深掘りするように設計を行うのがおすすめです。50記事以内でCVにつなげられるようにすることで、リソースに余裕がない企業でも労力を減らして運営しやすくなります。
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