ブログジャンルの選び方やおすすめのジャンルをわかりやすく紹介

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
ブログジャンルの選び方
ブログジャンルを選ぶ際は、ニッチなジャンルか、キーワードの検索ボリュームがあるかなどを基準に選ぶのがおすすめです。ここでは、ブログを始める際に役立つ、ブログジャンルの選び方について詳しくご紹介します。
ニッチなジャンルかどうか
ブログのジャンルを選ぶ際は、ニッチなジャンルを選ぶのがおすすめです。ニッチなジャンルはマスジャンルに比べて需要や市場規模が小さくなりますが、競合も少なくなるため検索結果で上位表示させる難易度が下がります。
また、ターゲット層や検索意図を明確にしやすくなります。例えば、Microsoft Excelの使い方に特化したジャンルを選ぶと、ターゲットは「Excelの使い方を知りたい人」に絞り込めて、キーワードは「Excel チェックボックス 削除」といったキーワードになるため、検索意図も「Excelのチェックボックスを削除する方法が知りたい」のように明確にできます。
ターゲット層や検索意図が明確になると、そのジャンルに付随する商品やサービスも売れやすくなるため、ニッチなジャンルを選ぶとよいでしょう。
キーワードの検索ボリュームがあるか
先述したニッチなジャンルは競合が少ないためおすすめですが、ジャンルがニッチすぎると上位表示できても閲覧するユーザーが数人程度しかいないといった事態に陥る可能性があります。
そのため、ニッチなジャンルの中でもある程度の需要が見込めるジャンルを選定するのが推奨されます。需要が見込めるかどうかを判断するには、月間の検索回数を示す「検索ボリューム」を見るとよいでしょう。
検索ボリュームの調べ方について詳しく知りたい場合は、「検索ボリュームとは?重要性やツール別の調査方法を解説」の記事をご参照ください。
検索ボリュームは多いほどよいですが、10〜100といった少ないボリュームでも、「○○ 比較」や「○○ おすすめ」のように顕在的なキーワードでアプローチできるジャンルであれば、商品の購入などの成果が見込めるため、キーワードとボリュームの両方を見てジャンルを決めるのがおすすめです。
経験や専門的な知識が生かせるか
経験や専門的な知識が生かせるジャンルがある場合は、そのジャンルを選ぶのもおすすめです。
Googleでは、コンテンツを評価する際に「検索品質評価ガイドライン」という基準に沿って評価しており、以下のように経験や専門性を含めたコンテンツは高く評価されることを公表しています。
関連するコンテンツを特定した後、最も役に立つと判断されたコンテンツに高い優先順位を付けます。そのために、どのコンテンツが、エクスペリエンス(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)、すなわち E-E-A-T の面で優れているかを判断するための要素の組み合わせを特定します。
引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成|Google 検索セントラル
例えば、清掃業者がブログを運営する場合は、掃除に関するジャンルで掃除のコツや使用している洗剤などを事例とともに紹介することで、清掃業での経験や専門性を生かせます。
個人の場合でも、「○○業界で10年務めた」や「○○の資格を所持している」「○○を10年間習っていた」などの経験を生かして、それに関するジャンルで自分にしか書けない体験談をコンテンツに含めることで、経験や専門性を担保できてGoogleから高評価を得やすくなるでしょう。
市場が今後も伸びていくか
ジャンル選定の際は、検討しているジャンルの市場がこれからも伸びていくかどうかを見ることも大切です。「○○(ジャンル名) 市場規模」のように検索し、その市場で商品やサービスの売上や取引額などが過去に比べてどのくらい伸びているのかをチェックしてみましょう。
これからも成長が見込めるジャンルであれば、競合が増えても検索ボリュームの増加や新たな検索キーワードの誕生などで、アクセス数の増加や上位化も可能になります。成長している市場に関するジャンルを選ぶことで、持続的かつ大きな成果を得られるため、市場規模もチェックしてみてください。
アフィリエイト広告の案件が多いか
アフィリエイトを目的としたブログを運営する場合、アフィリエイト広告の案件が多いジャンルもおすすめのジャンルとなります。案件が多いジャンルでは、広告主となる企業間で競争が起こり、報酬の単価が高くなる傾向にあります。
また、紹介している商品やサービスの広告主が出稿をやめたとしても、別の案件を探してすぐに紹介できます。報酬単価が高いジャンルは競合が多く難易度も上がりますが、収益化できると多くの収益が見込めるため、事業としてブログを立ち上げる際のジャンルとしてもおすすめです。
勉強したい・興味があるジャンルか
選定するジャンルは、必ずしも専門性や経験が生かせるジャンルでなければならないわけではなく、まだ知識がなくてもこれから勉強して知識を身につけたいジャンルや、興味があるジャンルなどを選ぶのもおすすめです。
ブログで収益を得られるようになるまでには半年以上かかるとされており、勉強したい、または興味関心があるといったジャンルでないとコンテンツの継続は難しくなります。
もし専門的な知識や経験がないという場合は、このようなジャンルを選んで継続的にコンテンツを公開し続けることで収益につながりやすくなるでしょう。
ここまでで、ブログジャンルの選び方についてお伝えしましたが、ジャンルが多すぎて迷ってしまう方もいるでしょう。次に、ブログでおすすめのジャンルをご紹介しますので、ジャンル選定の参考にしてみてください。
ブログにおすすめのジャンル
ブログでおすすめのジャンルには、トレンドブログやパーソナルジム、食品宅配などがあげられます。ここでは、これらのジャンルについて詳しくご紹介します。
トレンドブログ
最新のトレンドを押さえたブログは、一時的に多くのアクセスを見込めるのでおすすめのジャンルです。
例えば、2024年に大きな話題となった「大谷翔平」や「新紙幣」「裏金問題」といったトレンド性のあるコンテンツを、ジャンルを問わず継続的に公開することで、話題となっている間はアクセス数を見込めます。
ただし、話題性がなくなるとアクセス数は激減するため、常にトレンドを追い続けて記事を書く必要があるでしょう。
パーソナルジム
近年では、健康に対する意識が高まっており、ジムに通うなどで健康維持のための自己投資をする人が増えています。
これに伴い、フィットネスやトレーニングに関する情報や自分に合ったメニューでトレーニングを受けられる「パーソナルジム」の需要も増加しており、アフィリエイトの単価は上昇傾向にあります。
そのため、フィットネスやトレーニングに関するジャンルでコンテンツを作り、パーソナルジムの訴求を行うのもよいでしょう。
食品宅配
健康維持の意識の高まりは、パーソナルジムだけでなく食品宅配の需要も高めています。特に、忙しくて料理をする時間がなくても、栄養バランスのよい食事を取りたいという人が食品宅配を利用するケースが増えています。
単身世帯や共働き世帯の増加に伴って、手軽かつ栄養のある食事を取りたいという需要は今後も増加していくことが見込まれるため、ブログジャンルとしておすすめです。
メタバース・AI
AIやメタバースは今後市場が伸びていくジャンルとして注目されています。近年ではさまざまな製品やサービスにAIが搭載されており、生成AIの登場も大きな話題となりました。AI技術は日々進歩しているため、今後もさまざまな場面で活用されるでしょう。
メタバースについては、三菱総合研究所が2022年11月22日に発表した研究レポートによると、国内の市場規模は2025年に4兆円、2030年には約24兆円に上ると期待されており、今後も需要が伸びていくことがわかります。
出典:2030年代、メタバースの産業利用が社会課題を解決|MRI 三菱総合研究所
アフィリエイトの単価が高く、AIやメタバースに詳しくない人でも興味があれば知識をつけながらコンテンツを作成できるため、これからAIやメタバースのジャンルに触れていきたい人にもおすすめのジャンルです。
インターネット回線
現代の生活ではインターネットが必須のため、インターネット回線に関するジャンルは常に需要があり、報酬単価も高い傾向にあります。インターネットの契約更新に伴うプロバイダーの見直しや乗り換えを検討している人をターゲットにコンテンツを公開することで、インターネット回線の商材でコンバージョンを獲得しやすくなるでしょう。
資格取得・オンライン講座
近年では、リスキリングや転職、スキルアップのために資格取得や学習を始める人が増えており、コロナ禍以降は時間や場所に制限されることなく学習できるオンラインスクールや学習サービスの需要が拡大しました。
今後も資格取得や学習したいというニーズがなくなることはないと考えられるため、実際にスクールや学習サービスを活用したことがある、または資格を持っているという場合はその経験を生かしてブログを運営できるでしょう。
オンライン英会話
ワーキングホリデーや訪日外国人観光客の増加に伴い、オンライン英会話の需要も高まっています。報酬単価も高いですが、オンライン英会話のジャンルはすでに競合が多いため、多くのアクセスを獲得するのは難しいです。
そこで、英語以外の言語に特化してコンテンツを作成するのがおすすめで、競合が少ないためアクセス数やコンバージョンの獲得も狙いやすくなるでしょう。
プログラミングスクール
プログラミングスクールは、他業界からIT業界への転職希望者の需要が常に高いですが、小学校では2020年度から、中学校では2021年度からプログラミング教育が必修となったため、小中学生向けスクールの需要も高まっています。
アフィリエイトの報酬単価が高く、コースも児童向けから大人向け、短期と長期など幅広いため、すでにITやプログラミングの知識がある場合はユーザーにおすすめのスクールを紹介しやすいでしょう。
メンズコスメ
近年では、幅広い年齢層で男性の美容意識が高まっており、メンズコスメのテレビCMやネット広告も増えています。おしゃれとしてだけでなく、ビジネスパーソンの身だしなみとしてもコスメが使われており、今後も新規でコスメを使い始める人が増えると予想されるため、需要が高まっていくでしょう。
現状では、メンズコスメの案件数はそれほど多くありませんが、視覚的に紹介するにはブログだけでなくSNSの活用も推奨されるため、ブログとSNSを連携してコンテンツを作成するのがおすすめです。
婚活・マッチングアプリ
マッチングアプリやオンラインの婚活サービスがパートナーを探す方法のひとつとして主流になり、今後も需要が伸びていくと考えられます。
実際に、株式会社タップルと株式会社デジタルインファクトが共同で行った調査では、マッチングアプリやオンライン婚活サービスの需要が、2024年の804億円から2028年には860億円にまで拡大する予測となっています。
出典:マッチングアプリ「タップル」、国内オンライン恋活・婚活マッチングサービスの市場調査を実施|株式会社タップル
サービス自体も増えており、差別化によりサービスが多様化していくことも考えられるため、サービスを紹介するのにおすすめのジャンルといえるでしょう。
ここまでで、ブログジャンルの選び方とおすすめのジャンルについてお伝えしました。しかし、ジャンルを選定する際には注意点もありますので、次でその注意点も押さえておきましょう。
ブログジャンルを選ぶ際の注意点
ブログジャンルを選ぶ際には、YMYLに該当するジャンルやアフィリエイトの案件が少ないジャンルは選ばないように注意するとよいでしょう。ここでは、これらの注意点について詳しくご紹介します。
YMYLに該当するジャンルは避ける
Googleでは「YMYL」というジャンルを定義しており、これに当てはまるジャンルは厳しい基準で評価されるため、新規のブログが上位表示されるのは非常に難しいといえます。
検索品質評価ガイドラインに記載されているYMYLの定義は以下のとおりです。
E-E-A-T 自体はランキングに直接影響する要因ではありませんが、E-E-A-T が優れているコンテンツを特定できる要素の組み合わせを使用することは有効です。たとえば、Google のシステムでは、人の健康や安全、経済的安定、社会の福利厚生に大きく影響する可能性のあるトピックについては、E-E-A-T が優れたコンテンツを特に重視します。Google はこうしたトピックを「Your Money or Your Life」、または略して YMYL と呼びます。
引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成|Google 検索セントラル
YMYLのジャンルには、誤った情報でユーザーの人生に大きな影響を及ぼす恐れがある法律や医療、金融などが該当します。そのため、ジャンルがYMYLに該当していないかを選定する際に確認するとよいでしょう。
アフィリエイトの案件が少ないジャンルは避ける
アフィリエイトで収益を狙うブログを運営する場合は、アフィリエイト案件が少ないジャンルを避けるのがおすすめです。
先述した「アフィリエイト広告の案件が多いか」でもお伝えしたように、案件が多いと単価が高くなったり広告主が出稿を止めても別の案件が探しやすかったりしますが、案件が少ないと低単価だったり紹介しづらい案件だったりして収益化が難しくなります。そのため、案件が少ないジャンルは選ばないほうがよいでしょう。
ここまでで、ブログジャンルを選ぶ際の注意点についてお伝えしましたが、ブログのジャンルがなかなか決まらないという方もいるでしょう。そこで、次では ブログジャンルが決まらないときの対処法をご紹介します。
ブログジャンルが決まらないときの対処法
ブログジャンルが決まらないときは、新しいアフィリエイト案件のジャンルや雑記ブログとして始めてみるといった対処法があります。ここでは、これらの対処法について詳しくご紹介します。
新しいアフィリエイト案件のジャンルで始める
ジャンルが定まらないときは、最近追加されたアフィリエイト広告の案件を確認してみるのがおすすめです。新しい案件は競合が少ないことに加えて、商品の認知度向上のために高単価になりやすく、今後伸びる案件であれば先行者利益の獲得が期待できます。そのため、新しい案件のジャンルに特化したブログ運営を検討するとよいでしょう。
ジャンルを絞らずに雑記ブログとして始めてみる
自分に合ったブログのジャンルが見つからない場合は、雑記ブログから始めてみるのもよいでしょう。
初めは雑記ブログとして、ジャンルを絞り込まずに書きたいテーマでコンテンツを作成していき、多くのユーザーに閲覧されたコンテンツのジャンルに合わせて特化していくといった方法もあります。
また「ブログにおすすめのジャンル」でご紹介したトレンドブログは知識や経験を必要としないため、ジャンルが決められない場合はトレンドブログを運用してみるのもおすすめです。
まとめ
この記事では、ブログジャンルの選び方やおすすめのジャンル、選ぶ際の注意点、ジャンルが決まらないときの対処法をご紹介しました。ブログジャンルを選ぶ際は、ニッチなジャンルやキーワードの検索ボリュームがあるジャンルなどを選ぶのがおすすめです。
ただし、YMYLに該当するジャンルやアフィリエイトの案件が少ないジャンルは選ばないように注意が必要です。ジャンルが決まらないときは、新しいアフィリエイト案件のジャンルに特化したり、雑記ブログとして始めたりしてみるとよいでしょう。