Webとは?インターネットとの違いや仕組みを簡単に紹介

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Webとは、「World Wide Web」の略称で、インターネットを通じてPCやスマートフォンから文章や画像、動画などを閲覧できる仕組みを指します。

普段何気なく見ているWebページも、さまざまな要素によって構成されており、Webページへアクセスする際にも、情報のやりとりがインターネット上で行われることによって、指定したページを開けるようになります。

この記事ではWeb初心者の方に向けて、Webとは何かを、具体的な仕組みや構成要素、Webに関連する用語などとあわせて簡単にご紹介します。

なお、「Webとインターネットは同じものではないのか」という方に向けて、Webとインターネットの違いについてもご紹介しているため、ぜひご覧ください。

執筆者

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

Webとは

Webとは、「World Wide Web」の略称で、インターネットを利用してWeb上で文字や画像などを見られるようにする仕組みのことです。

「World Wide Web」を日本語で直訳すると「世界規模のクモの巣」となるように、Webでは世界中に張り巡らされたさまざまなコンテンツがつながっており、各企業や個人が運営するWebサイトや、X(旧Twitter)、LINE、YouTubeなどのSNSもWebに含まれます。

なお、総務省のWebサイトのURL(https://www.soumu.go.jp)など、URLに含まれている「www」は、「World Wide Web」を表しています。

Webとインターネットの違い

Webは、先述のとおりインターネットを利用してWeb上で情報を閲覧できるようにする仕組みを指しますが、Webとインターネットを同じ意味で使う方も多いのではないでしょうか。

インターネットは、情報をやりとりするための通信技術を指しており、情報同士をつなぐ道路のような役割を果たしています。一方で、Webはインターネットを通じて情報を送受信するシステムであるため、インターネットという道路を走る車のような役割を果たします。

そのため、Webとインターネットは同じ意味の言葉ではなく、インターネットは情報をやりとりするための基盤であり、Webはインターネットがあることによって機能するシステムであるといえます。

Webの歴史

このように、インターネットを通じてさまざまな情報を閲覧できるWebは、どのような経緯で誕生したのでしょうか。

Webは、イギリスのコンピューター技術者であるティム・バーナーズ=リー氏によって発明されました。ティム氏は、当時所属していた研究機関であるCERN(欧州原子核研究機構)で、研究に関連する文献のデータを1つのコンピューターに集め、文書同士をリンクさせる仕組み(ハイパーテキスト)を開発したのがWebの始まりです。

1990年12月20日、ティム氏はCERNのWebサーバー上に、世界初のWebサイトを公開しました。このときティム氏が、Webサイトを作るために必要なHTML(HyperText Markup Language)や、Webサイトを閲覧するためのソフトウェアである「WWWクライアント」を公開し、誰もが自由にWebサイトを制作したり、閲覧できるようにしたりしたことから、Webが現在のような発展を遂げられたと考えられるでしょう。

なお、WWWクライアントは、現在のMicrosoft EdgeやGoogle ChromeといったWebブラウザの役割を果たすソフトウェアです。

Webの仕組み

ここまで、Webの概要についてご紹介しました。ここからは、Webがどのようなシステムのもとで機能しているのかなど、仕組みについてより詳しくご紹介します。

クライアントサーバーシステム

Webは、主に情報を発信する大型のコンピューターである「サーバーコンピューター」と、PCやスマートフォンなどユーザーが利用するコンピューターである「クライアントコンピューター」の間で情報の送受信を行い、この仕組みをクライアントサーバーシステムと呼びます。

Web上では、クライアントサーバーシステムの仕組みを通してWebブラウザやHTMLなどの要素が動いており、これらが機能することによって、ユーザーはWeb上のコンテンツを閲覧できるようになります。具体的なWebの構成要素は、「Webの構成要素」にて詳しくご紹介します。

分散型システム

インターネット上でコンピューターが情報を処理する仕組みは、分散型と集中型の2つに分類され、Webは分散型に当てはまります。

分散型システムは、複数のコンピューターがインターネット上に存在し、それぞれがハブとなり処理を行うため、負荷を分散し効率よく処理できる点が特長です。

一方で、集中型システムは、1つのコンピューターがホストとなり処理を行い、ホストのコンピューターに入出力用の端末(ターミナル)を接続してシステムを利用します。

Webに含まれる情報は膨大な数があるため、集中型システムで運用した場合処理が追いつかない可能性があることから、分散型システムが採用されています。

Webの構成要素

ここまで、Webの土台となる仕組みのクライアントサーバーシステムについてご紹介しました。Webには、HTMLやHTTP(Hypertext Transfer Protocol)といった要素が含まれており、Webブラウザを介して閲覧できるようになります。ここからは、Webがどのような要素で構成されているのかを具体的にご紹介します。

Webブラウザ

Webブラウザとは、Webでの情報をユーザーが閲覧できるようにするためのソフトウェアであり、Webへアクセスするための窓口のような役割を果たします。ユーザーはPCやスマートフォンといったクライアントコンピューターを使い、Webブラウザを起動することで記事の閲覧や動画の視聴などが行える仕組みです。

なお、Webブラウザはさまざまな種類が提供されており、代表的なものにはMicrosoft EdgeやGoogle Chrome、Safariなどがあげられます。

Webサーバー

Webサーバーは、Webブラウザからのリクエストに応じて、文字や画像などの情報を提供するサーバーです。WebサイトなどWeb上のサービスを稼働させるには、Webサーバーが必要となります。

なお、Webサーバーへのリクエストが集中すると、Webサーバーからの情報の提供(レスポンス)が遅れるため、ユーザーが文字や画像などを閲覧できるのに時間がかかります。

HTML・CSS

HTMLやCSS(Cascading Style Sheets)は、WebサイトやWebページを作成する際に用いられるマークアップ言語・スタイルシート言語で、HTMLはテキスト要素を構成し、CSSはHTMLで作ったテキストを装飾したり、配置したりする役割を果たします。

HTMLやCSSでは<head>タグのようなコードを用いるため専門的な知識が求められますが、現在はHTMLやCSSの知識がなくとも本格的なWebサイトやWebページが作成できる「CMS」も提供されています。

URL

URL(Uniform Resource Locator)は、Webサイトなどの住所を示す役割を果たし、WebブラウザにURLを入力することで、さまざまなWeb上のページにアクセスできます。

例えば、当サイトのトップページのURLは「https://www.sales-dx.jp」で、お役立ち資料を掲載しているページのURLは「https://www.sales-dx.jp/download」になります。

HTTP

HTTPは、HTMLで書かれた文書をWebサーバーとWebブラウザ間でやりとりする際に使われる通信のルール(プロトコル)です。

ここまでにご紹介したHTMLやCSS、URLといった情報は、HTTPを通してWebサーバーにリクエストが送信され、リクエスト内容に応じた情報がWebブラウザに提供されることによって、ユーザーはWebページなどの閲覧が可能になります。

現在は、HTTPでの通信内容を外部から見られないようにするよう暗号化する「HTTPS」が主流となっており、Google 検索セントラルでもHTTPSが推奨されています。通信の暗号化が適用されているWebページでは、URLが「https://~」の形式で表されているのが特徴です。

参照:ランキング シグナルとしての HTTPS|Google 検索セントラル

IPアドレス

IPアドレスは、ネットワークにつながっているPCやスマートフォンなどのクライアントコンピューターや、サーバーコンピューターがどこで操作されているのかの居場所を示す役割を果たし、「123.456.789.101」のような数字の羅列で表します。

IPアドレスは、会社や家庭など特定のネットワーク内で使用できる「ローカルIPアドレス」と、URLと同様にインターネット上の住所を示す「グローバルIPアドレス」があり、数字の羅列であるIPアドレスを人間が認識しやすい文字列に置き換えたものがURLです。

DNS

DNS(Domain Name System)とは、ドメイン名とIPアドレスをひもづけ、それぞれに変換する仕組みです。ドメイン名は、バンソウサイトのURLである「https://www.sales-dx.jp」の「sales-dx.jp」の部分にあたり、Webサイトの居場所を示せます。数字の羅列であるIPアドレスは人間にとって覚えづらいため、DNSでドメイン名に変換することで理解しやすくなるでしょう。

なお、WebブラウザにURLを入力する際も、コンピューター上では一度DNSにURLをIPアドレスに変換するようリクエストをしたうえで、指定したページを表示しています。

ハイパーリンク

ハイパーリンクとは、クリックすることで指定したURLのページへ遷移する仕組みを指し、テキストにハイパーリンクを設定したものをハイパーテキストといいます。

Web上では、URLを直接入力してWebページを訪れる以外にも、このようなハイパーリンクをたどることで、さまざまなページの回遊が可能です。

Webに関連する用語

ここまで、Webを構成する要素についてご紹介しました。最後に、WebサイトやWebマーケティングなど、Webに関連する用語についてご紹介します。

Webページ

Webページとは、HTMLやCSSなどを用いて作成した、文章や画像、動画などによって構成されるWeb上のコンテンツです。

Webページにはさまざまな種類があり、本記事のようなコラムページや、サービスの紹介ページ、店舗情報のページ、問い合わせページなど、用途によって内容や構成、デザインなどが異なります。

Webサイト

Webサイトとは、同一のドメイン名を持つWebページが集まったものを指します。例えば、AmazonのようなECサイトであれば、各商品のページがWebページとなり、そのWebページ全体をまとめて指す際にWebサイトと表します。

Webサイトと似た言葉に「ホームページ」があり、よく同一の意味として扱われますが、厳密にはWebサイトが各Webページをまとめたものであるのに対して、ホームページはWebサイトを開いた際に最初に表示されるページ(トップページ)のことを指します。

Webアプリケーション

Webアプリケーションとは、Webブラウザ上で利用できるアプリケーションのことで、Gmailなどのメールサービスや、X・InstagramなどのSNS、ChatGPTなどのAIツールなどさまざまなサービスが含まれます。

Webアプリケーションは、ユーザーがPCやスマートフォンにアプリケーションをインストールせずともWebブラウザから簡単にアクセスでき、メールの送受信やチャットのやりとり、商品の購入など複雑な動作が可能な点が特長です。

WebDAV

WebDAV(Web-based Distributed Authoring and Versioning)とは、Webサーバーを利用して、ファイルの共有や編集が行える技術のことで、OneDriveやGoogle ドライブなどのクラウドストレージサービスと似た役割を持ちます。WebDAVはHTTPの通信プロトコルを拡張しており、HTTPSの暗号化された通信環境下でファイルの保護が行えることから、セキュリティ面にも優れています。

Webマーケティング

Webマーケティングとは、ここまでにご紹介したWebサイトやWebアプリケーションなどを用いて、Web上でマーケティング活動を行うことを指します。

近年ではWeb上で情報収集するユーザーも増えたことから、Googleなどの検索エンジンの検索結果で上位に表示させるコンテンツを作成するコンテンツSEOや、SNSを活用したアカウント運用、Web広告など、オフラインでのマーケティング活動に加えて、さまざまな種類のWebマーケティングに取り組む企業も多いでしょう。

Webデザイン

Webデザインとは、先述したHTMLやCSSなどの言語を用いて、WebサイトやWebページのデザインを行うことです。

ただWeb上にテキストや画像などを設置するのではなく、ユーザーにとって見やすいように文字に装飾を加えたり、自社商品の購入を促せるよう特定の箇所を目立たせたり、企業やブランドのイメージに合った画像やアニメーションを配置したりするなど、さまざまな工夫が求められます。

このようなWebデザインを行う際は、コードへの理解やデザインスキルなど専門的な知識や技術が必要になるため、Webサイトを制作する際にWebデザイナーへ依頼する企業も少なくありません。

まとめ

この記事では、Webとは何かを、具体的な仕組みや構成要素、Webに関連する用語などとあわせてご紹介しました。

普段PCやスマートフォンを使用しながら気軽に閲覧しているWebサイトなども、WebブラウザやWebサーバー、URL、HTTPといったさまざまな要素を組み合わせて機能していることで、Web上で表示されています。

Webマーケティングのように、Web上で行うマーケティング活動もあるため、気になる方はSEOやSNS運用などにも取り組んでみてはいかがでしょうか。

バンソウでは、コンテンツSEOをはじめとしたWebでの集客を得意としています。
「Webマーケティングに取り組んでみたいけれど、何から始めたらいいかわからない」という方にも最適な手法をご提案しますので、ぜひ一度バンソウにご相談ください。

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