ホームページが検索に引っかからないときの原因と対処法を解説
ホームページを検索しても引っかからないときはありませんか?
検索に引っかからないときには、いくつかの原因が考えられます。
この記事では、そもそも検索に引っかかる仕組みとはどんなものなのか、引っかからないときの対処法をご紹介します。
してはいけない対処法もお伝えするので、ぜひ最後までご覧ください。
ホームページが検索に引っかからない!まずは仕組みをおさらい
検索に引っかからない原因を究明する前に、そもそもGoogleがどんな仕組みでホームページを検索結果に表示しているのかを理解する必要があります。
Googleが検索結果にホームページを表示させる仕組みは、以下のとおりです。
- ❶ホームページを見つける(クロール)
❷ホームページをGoogleのデータベースに登録する(インデックス)
❸検索結果に表示させる順位を決定する
この仕組みを詳しく理解することで、原因を特定する足がかりにもなるでしょう。
クロール
Googleは、クローラーと呼ばれるロボットを使い、世界中のホームページを巡回してデータを収集しています。 クローラーが巡回することを「クロール」と呼びます。
新しく作ったホームページやWebページは、クロールされなければ発見されません。
検索に引っかかるようにするためには、クローラーがクロールしやすい環境をつくることも大切です。
インデックス
クロールによって収集されたデータを、Googleのデータベースに登録することを「インデックス」と呼びます。
クロールが発生すると自動的にインデックスされるため、特に設定は必要ありません。
ただし、インデックス登録されるまでには長くて数週間かかることもあるため、場合によってはインデックスを促進するための設定が必要になるケースもあります。
検索順位の決定
データベースに登録された情報と、アルゴリズムの指標に基づき、検索順位を決定します。
明確なアルゴリズムは明らかにされていませんが、Google 検索セントラルの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」にどんなコンテンツが高評価を得られるのかが発信されています。
上位に表示されているコンテンツはこのガイドに沿っており、高く評価されていると考えてよいでしょう。
ホームページが検索に引っかからない原因とは?
検索に引っかからない場合、考えられる原因はいくつかあります。
ホームページが検索結果に表示されずお困りの方は、該当のホームページの状況に当てはめながら読み進めてください。
インデックスが未登録もしくは削除されている
インデックス登録とは、作成したホームページや公開したWebページがGoogleのデータベースに登録されることを指します。
インデックスが登録されなければ、検索結果に表示されません。
また、インデックス登録をされていたとしても、Google ウェブ検索のスパムに関するポリシーに違反するような悪質なSEO対策を行った場合は、Googleからペナルティを科せられ、登録削除や検索結果で非表示となるケースもあります。
現在のインデックス状況はGoogle サーチ コンソールから確認できますので、適宜ご確認ください。
Googleからペナルティを科せられている
インデックス登録をされていたとしても、Google ウェブ検索のスパムに関するポリシーに違反するような悪質なSEO対策を行った場合は、Googleからペナルティを科せられ、登録削除や検索結果で非表示となるケースもあります。
現在のインデックス状況はGoogle サーチ コンソールから確認できますので、適宜ご確認ください。
Googleがホームページを理解しづらい構造になっている
先述したとおりクローラーは、ホームページ内を巡回することで情報を集めています。
しかし、ホームページの構造が複雑であったり、HTMLタグが多用されていたりすると、クロールに時間がかかってしまうのです。
クロールのしやすさを表す「クローラビリティ」を改善することで、インデックスされる可能性も高まるでしょう。
セーフサーチ フィルタをかけて検索している
セーフサーチ フィルタとは、ユーザーが検索をするときに使用できるフィルタで、設定することで露骨な表現といった不適切なコンテンツを排除できます。
このフィルタがかかっている場合、ホームページの内容によってはフィルタリングされて検索に引っかからない可能性があります。
検索に使用しているGoogle アカウントのセーフサーチ設定を見直しましょう。
コンテンツの質に問題がある
Googleは、ユーザーにとって有益な価値ある情報を提供することに重きを置いています。
そのため、以下に該当するようなコンテンツは質が低いと判断され、インデックスされない可能性があるのです。
- 多くのトピックについてコンテンツを作成する際、かなりの部分に自動化を使用していますか。
価値を付加することなく、主に他の人の意見を要約していますか。- ユーザーがコンテンツを読み終わっても、他のソースからより良い情報を得るために再び検索する必要があると感じさせてしまいますか。
- コンテンツ内で実際には答えがない質問に答えることを約束していますか(たとえば、確定していない商品の発売日、映画の公開日、テレビ番組の放送日を予告するなど)。
引用:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成 | Google 検索セントラル | ドキュメント
コンテンツの上位化を目指す場合は、Googleがどんな基準でコンテンツの質を判断しているのかを理解し、それにのっとったコンテンツ作成をしましょう。
E-E-A-Tに沿っていない
E-E-A-Tとは、Googleがコンテンツを評価するときに用いる判断指標のひとつで、経験(Experience)、高い専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字を取ったものです。
YMYL(Your Money or Your Life)に関する、健康や医療、金銭的な話題、法律など、人々の人生に大きな影響を与える可能性があるトピックは、E-E-A-Tのいずれかに優れた内容である必要があります。
YMYLのコンテンツを扱っている場合は、内容を見直す必要があるでしょう。
ドメインパワーが弱い
ドメインパワーとは、Googleからの信頼度を数値化したものです。
ドメインパワーが強いホームページほどクロール頻度が高まるという説があり、ホームページを開設したばかりでドメインパワーが弱い場合は、クロールされるまでに時間がかかる可能性もあります。
ホームページが検索に引っかからないときの対処法
ホームページが検索に引っかからないときには、以下の対処法をお試しください。
Google サーチ コンソールでインデックス登録を促進する
先述したように、サーチ コンソールを使用すれば現在のインデックス状況が確認できます。
ほかにも、インデックスされていない場合はインデックス登録を促進することもできます。
インデックス登録の促進は、「URL検査」と「XMLサイトマップの送信」をすることで行えます。
インデックス登録に時間がかかっている場合は、これらの方法も試してみましょう。
対策するキーワードを決める
ユーザーがどんなキーワードで検索をしたときに上位表示をさせたいのかを決め、「タイトル」「メタディスクリプション」にそのキーワードを含めた文章を登録しましょう。
メタディスクリプションとは、検索結果に表示されるホームページの紹介文のことです。
以下の場合、上に表示されている「Web集客コンサルティングならバンソウ」がタイトルで、その下に表示されている「バンソウのWeb集客コンサルティングサービスは(中略)実行します。」という説明文がメタディスクリプションです。
タイトルとメタディスクリプションは、ホームページの情報をクローラーに伝える役割もあるので、設定することをおすすめします。
有料サービスやツールを利用してホームページを作る
現在、無料でホームページ作成ができるサービスを利用している場合、有料のサービスへと移行したり、ツールを導入したりするのも対処法のひとつです。
有料か無料かで直接SEO評価が分かれるわけではありませんが、サービスによって使える機能も異なるため、有料サービスを利用したほうが結果的にSEO対策として有利に働く場合もあります。
例えば、無料版ではモバイルフレンドリーなデザインが導入できない、表示スピードの最適化に制限がかかる、といった制約があれば、SEOに影響が出る可能性は否定できません。
無料サービスの場合、運営会社の都合で突然サービスが終了してしまうこともあり、長期的に運用していくうえでは安定性に欠ける部分もあるでしょう。
一方で有料の場合、SNSのシェアボタンが配置されていたり、関連記事がデフォルトで表示されたりといった、SEO対策に有効なポイントを踏まえたうえで作られたテンプレートを使用できることもあります。
シェアされたURLからのアクセスは、SEOで高評価を得やすいため、ホームページを検索結果に表示させるための足がかりとなる可能性もあるでしょう。
画像サイズを最適化する
画像サイズが大きいと、ホームページの読み込み速度が低下します。
読み込みに時間がかかると、ユーザーがホームページから離脱してしまう可能性が高くなります。
Googleも、以下のように明言しているため、読み込み速度はユーザーエクスペリエンスを向上させるためにも欠かせない要素だといえます。
ユーザーに最良のコンテンツやエクスペリエンスを提供することに重点を置き、Google の基本原則を守っているサイトは、Google 検索の検索結果で上位に表示される可能性が高くなります。
引用:Google 検索の基本事項|Google 検索セントラル
ユーザーエクスペリエンスの向上のために、ホームページに使用している画像サイズを見直しましょう。
更新頻度を高める
新しいコンテンツを作成し、公開することも大切ですが、すでに公開したコンテンツ内容をリライトすることも大切です。
また、新しいコンテンツに内部リンクを設置し、クローラーがリンク先のページを巡回することでコンテンツが評価を受けるため、更新頻度を高めて適切に内部リンクを設置しましょう。
インデックス登録に時間がかかって検索に引っかからない場合は、表示されないページへ内部リンクを設置するのもおすすめです。
ホームページが検索に引っかからないときの間違った対処法
ホームページが検索に引っかからないときに、やってはいけない対処法が3つあります。
以下の対処をしてしまうと、SEOで低評価を受けさらに検索に引っかかりづらくなってしまいます。
コピーしたコンテンツを作成する
どんな理由があっても、他社が作成したコンテンツをすべてコピーして自社ホームページで公開するのはやめましょう。
著作権といった権利の侵害であることはもちろん、コピーコンテンツは独自性がないと判断されSEOに甚大な影響を与える可能性があります。
被リンクを購入する
被リンクの購入は、Googleのペナルティの対象になります。
Google ウェブ検索のスパムに関するポリシーにも、リンクに関する金銭的なやりとりはスパム行為であることが明記されているので、被リンクの購入はしないようにしましょう。
対策するキーワードを詰め込む
タイトルやメタディスクリプションは、対策するキーワードを入れて作成するとお伝えしました。
しかし、キーワードを不自然に詰め込みすぎるのは、ユーザーに読みづらさを与えることとなり、ユーザーファーストを掲げるGoogleのポリシーに反することにもなります。
SEOでも低評価を受ける可能性があるため、キーワードは適切な量を意識しましょう。
まとめ
この記事では、ホームページが検索に引っかからないときに考えられる原因と、その対処法についてお伝えしました。
Googleは、クローラーを巡回させることで新しいホームページを発見し、データベースに登録(インデックス)しています。
登録されなければ検索結果に表示されないため、インデックスされていない場合はXMLサイトマップの送信といった手段がインデックス促進に有効です。
原因に沿った適切な対処法で、ホームページが検索に引っかからないという問題を解決へと導きましょう。