検索に引っかかるようにするには?上位表示させるための方法を紹介
今回は、自社サイトを検索エンジンで上位表示させるための具体的な方法について紹介します。
ホームページを運営している方なら、「検索に引っかかるようにするにはどうすればいいんだろう?」と考えたことがあるかもしれません。外注する予算が限られている場合や、自社で解決したいと思っている方にとって、この記事は役立つ情報を提供します。
検索に引っかからない原因
ウェブサイトが検索に引っかからない原因のひとつは、Google検索エンジンにサイトが登録されていないことです。Googleは世界中で最も利用されている検索エンジンであり、サイトが登録されていなければ、その存在を認識することができません。また、サイトの登録には時間がかかるため、即座に検索結果に反映されるわけではありません。
検索エンジンとは
検索エンジンは、「インターネット上に数多く存在する情報から、検索者が知りたい情報を探し出すためのシステム」のことを指します。つまり、私たちがウェブ上で情報を検索する際に、その手助けをしてくれる存在なのです。
検索エンジン市場シェア
検索エンジン市場シェアを見ると、Googleが圧倒的なシェアを持っています。日本では2023年6月においても、Googleが71.77%のシェアを占めており、その人気は依然として高いです。そのほかにもYahooやBingなどが存在しますが、Googleが最も多くの人に利用されています。ちなみに、Yahooは2011年からGoogleの検索技術を導入しており、Googleとほぼ同じ検索結果が表示されます。Yahoo!知恵袋やYahoo!ニュースなどの独自コンテンツはあるものの、検索結果のベースはGoogleとなっているのです。
引用:Similarweb「日本で6月 2023に最も利用された検索エンジン」
従って、自社ウェブサイトが検索結果に表示されるようにするには、Googleへの対策が重要です。Googleの検索エンジンに登録し、ウェブサイトをしっかりと最適化することで、多くの人々にアクセスしてもらえる可能性が高まります。
Google検索エンジンの仕組み
検索エンジンに登録され、検索結果に表示されるためには、Google検索エンジンの仕組みを理解することが重要です。以下に、Google検索エンジンの基本的な仕組みを説明します。
クロール(Crawl)
Google検索エンジンは、ウェブ上の情報を収集するために、自動的にインターネット上を巡回します。このプロセスは「クロール」と呼ばれます。クロールボット(またはスパイダーボット)と呼ばれるプログラムが、ウェブページをリンクからリンクへとたどり、新しいページを見つけます。ウェブページの内容や構造、リンク情報などが収集されます。
インデックス(Index)
クロールされた情報は、Googleのデータベースに登録され、インデックス化されます。これにより、ユーザーが特定のキーワードで検索を行った際に、適切なウェブページが素早く見つけられるようになります。インデックスに登録されたウェブページは、キーワードや内容に関連性があるかどうかに基づいて、検索結果の候補として選ばれます。
ランキング(Ranking)
最後に、検索クエリ(ユーザーが検索ボックスに入力するキーワードやフレーズ)に対して、Googleはインデックスされたウェブページをランキングづけします。ランキングは、ウェブページの品質、関連性、信頼性など多くの要因に基づいて決まります。Googleのアルゴリズムは非常に複雑で、数百もの要因を考慮して検索順位を決定します。一般的な要因には、キーワードの使用頻度、ページの品質、リンクの質、ユーザーエクスペリエンスなどが含まれます。
従って、自社ウェブサイトが検索結果に表示されるためには、以下のポイントに注意することが大切です。
- クロール可能なウェブページを持つこと
- ウェブページのコンテンツを質の高いものにすること
- 関連性のあるキーワードを適切に使用すること
- ユーザーエクスペリエンスを向上させること
- 外部からのリンクを増やし、信頼性を高めること
これらの要因を考慮しながら、自社サイトをGoogle検索エンジンに最適化し、検索結果でより高いランキングを獲得することが目指すべき目標です。
検索に引っかかるために
検索ユーザーの質問に応えることが重要
検索エンジンでの可視性を向上させ、検索ユーザーの質問に応えるためには、その質問や悩みを理解し、コンテンツをそれに合わせて作成することが非常に重要です。以下は、検索ユーザーの質問を理解し、それに基づいてコンテンツを作成するための方法です。
キーワードリサーチ
ユーザーが検索エンジンで使用するキーワードやフレーズをリサーチしましょう。キーワードリサーチツールやGoogleの自動補完機能を活用して、関連性の高いキーワードを特定します。これにより、検索者の質問や悩みにアプローチできます。
フォーラムやソーシャルメディアの観察
業界関連のフォーラム、ソーシャルメディアのコメント、質問箱、FAQセクションなどで、ユーザーが投稿している質問や悩みを観察しましょう。これらのプラットフォームは、検索者のリアルな声を垣間見るための貴重な情報源です。
顧客インタビュー
既存の顧客やクライアントとの対話を通じて、彼らの悩みや質問を直接聞き取りましょう。顧客インタビューは、ユーザーの視点からの洞察を提供し、コンテンツのカスタマイズに役立ちます。
競合分析
競合他社のウェブサイトやコンテンツも調査しましょう。彼らがどのようなトピックやキーワードに焦点を当てているかを理解し、それに対抗できるコンテンツを提供します。
問い合わせフォームやコメント
自身のウェブサイトに設置された問い合わせフォームやコメントセクションからのフィードバックを活用しましょう。読者からの質問やコメントをもとに、新しいコンテンツアイデアを得ることができます。
Google アナリティクス
Google アナリティクスを使用して、既存のトラフィックデータを分析しましょう。どのキーワードでユーザーがサイトにアクセスし、どのページが最も閲覧されているかを確認し、それに関連する新しいコンテンツを作成します。
これらの方法を組み合わせて、ユーザーの質問と悩みを理解し、それに基づいてコンテンツ戦略を策定しましょう。ユーザーのニーズに応えるコンテンツは、検索エンジンでのランキング向上とユーザーエンゲージメントの向上につながります。
検索ユーザーが入力する検索キーワードを考える
検索キーワードの選定は、ウェブサイトの検索エンジン最適化(SEO:Search Engine Optimization)戦略の重要な要素です。正確な検索キーワードを選定し、それに基づいてコンテンツを最適化することは、検索エンジンでのランキング向上と、ターゲットオーディエンスへのリーチを増やす鍵です。以下は、検索キーワードの選定方法についての詳細です。
キーワードリサーチ
キーワードリサーチツールを使用して、選定した検索キーワードの検索ボリュームや競争度を確認しましょう。また、関連キーワードや長尾キーワード(より具体的なキーワードフレーズ)も特定します。
現実の検索動向を把握
選定した検索キーワードが実際に検索エンジンでどれだけ検索されているかを確認します。Googleキーワード プランナーやGoogle Trendsなどのツールを使用して、トレンドや検索ボリュームの変化を把握します。
検索キーワードの選定は、検索ユーザーへのアプローチにおいて不可欠なプロセスです。ユーザーの質問や悩みに対応し、適切なキーワードを使用することで、ウェブサイトの可視性を向上させましょう。
検索エンジンに引っかかるようにするための対策
自社ウェブサイトを検索エンジンに引っかかるようにするために、以下の対策を実施することが重要です。これらのステップを順番に進めていくことで、検索結果での表示順位を向上させることができます。
Googleにサイトマップを送信する
サイトマップは、ウェブサイトの構造やコンテンツを整理し、検索エンジンに対してウェブページを効率的にクロールする手助けをします。Google Search Consoleなどのツールを使用して、サイトマップを作成し、Googleに提出しましょう。これにより、Googleはウェブページを正確に把握しやすくなります。
Googleにインデックス登録をリクエストする
ウェブページをクロールし、インデックスに登録するのはGoogleの仕事ですが、時には手動で登録をリクエストすることもできます。Google Search Consoleを使用して、特定のページをリクエストすることができます。ただし、コンテンツのクオリティが低い場合やスパム的なコンテンツである場合は登録されないことがありますので、質の高いコンテンツを提供しましょう。
記事のテーマとなるキーワードを決める
キーワードは検索エンジンにとって重要な要素です。ウェブページのテーマに関連するキーワードを選定しましょう。これらのキーワードは、ユーザーが検索クエリとして入力する可能性が高いものであるべきです。キーワード選定にはキーワードリサーチツールを活用すると役立ちます。
キーワードの検索ニーズを満たすコンテンツを作成する
選定したキーワードを中心に、質の高いコンテンツを制作しましょう。ユーザーが求めている情報やニーズに応えるコンテンツを提供することが、検索エンジンでのランキング向上につながります。コンテンツは正確で情報価値のあるものであることを心がけましょう。
これらのステップを実行することで、ウェブサイトが検索結果でよりよい位置に表示される可能性が高まります。ただし、SEOは継続的なプロセスであり、定期的な更新や改善が必要です。検索エンジンのアルゴリズムは変化するため、最新のトレンドやベストプラクティスにも注意を払いましょう。
Googleに登録されているかどうか確認する方法
Googleにウェブサイトが正しくインデックス登録されているかを確認するために、以下の2つの方法を試すことができます。
「site:」検索演算子
「site:」検索演算子を使用して、Googleのインデックス登録が完了しているか確認する方法は、確かに効果的な方法です。指定したURLを含む検索結果が表示されれば、そのページはGoogleにインデックス登録されていることが示されます。表示されない場合、登録に時間がかかっているか、コンテンツに問題がある可能性があります。
この方法を使ってウェブページのインデックス登録を確認し、問題がある場合は対策を講じることが重要です。問題がコンテンツに関連している場合、コンテンツの質や適切なキーワードの使用を改善することが役立つでしょう。
ウェブサイトのインデックス登録が適切に行われるように注意を払い、検索エンジンからのトラフィックを増やすための努力を継続して行いましょう。
Google Search Console
Google Search Consoleを使用して、ウェブページのインデックス登録を確認し、必要に応じてリクエストを送る方法は非常に有用です。手順は以下のとおりです。
- 1.Google Search Consoleにログインします。
- 2.左側のメニューから「URL検査」または「インデックス」(バージョンによって異なる場合があります)を選択します。
- 3.一番上の検索窓に、インデックス登録を確認したいウェブページのURLを入力し、検索アイコンをクリックします。
- 4.検索結果にウェブページが表示され、その右上に「公開URLをテスト」というボタンがある場合、そのボタンをクリックします。
- 5.テストが実行され、ウェブページのインデックス登録ステータスが表示されます。もしウェブページが正しくインデックス登録されていれば、「URLはGoogleに登録されています」と表示されます。一方、登録が完了していない場合は、「URLはGoogleに登録できます」と表示され、リクエストを送信するオプションが提供されます。
- 6.インデックス登録ができていない場合、表示された「インデックス登録をリクエスト」をクリックして、Googleにウェブページのインデックス登録をリクエストします。
ウェブページのコンテンツに問題がある場合、インデックス登録をリクエストしても登録されないことがあります。その場合、コンテンツの品質向上や検索エンジン最適化を行うことが必要です。ウェブサイトのインデックス登録を効果的に管理し、検索エンジンからのトラフィックを増やすために、定期的にGoogle Search Consoleを活用しましょう。
検索に引っかからない場合の対策方法
検索エンジンでウェブサイトが表示されない場合、以下の対策を試してみることが役立ちます。
Googleのクローラーに見つからない設定になっていないか確認
Googleのクローラーに見つからない設定になっていないか確認することは、ウェブサイトが検索エンジンに正しく表示されるかどうかを確認するうえで非常に重要です。以下に、確認すべき設定について詳しく説明します。
robots.txtファイル
robots.txtファイルは、ウェブサイトのルートディレクトリに配置され、ウェブクローラーに対してどの部分をクロールしてもらい、どの部分を無視してもらうかを指示するためのファイルです。このファイルを誤って設定すると、クローラーがウェブページを見逃す可能性があります。確認する際に、特に重要なページやコンテンツが適切にクロールされているかどうかを確認しましょう。
noindexメタタグ
noindexメタタグは、ウェブページのHTMLコード内に設定され、特定のページを検索エンジンのインデックスから除外するためのものです。このタグを誤って設定すると、該当のページは検索結果から除外されます。必要なページが誤ってnoindex設定されていないか、または必要のないページが誤ってnoindex設定されていないかを確認しましょう。
これらの設定が適切に管理されているかどうかを確認することで、ウェブサイトの検索エンジンでの可視性を向上させるのに役立ちます。ウェブサイトにアクセスできない場合や設定が不明確な場合、ウェブ開発者やエンジニアに相談してアシストを受けることを検討しましょう。
スマートフォンに対応したデザイン
(モバイルフレンドリーなデザイン)を用いる
スマートフォンに対応したデザイン(モバイルフレンドリーなデザイン)は、現代のウェブサイトにおいて非常に重要です。スマートフォンは多くのユーザーにとって主要なデバイスとなっており、Googleもモバイルフレンドリーなウェブサイトを評価し、検索結果でのランキングに影響を与えています。
ページタイトルを最適化する
ページタイトルの最適化は、ウェブコンテンツの検索エンジン最適化(SEO)において非常に重要な要素のひとつです。適切に最適化されたページタイトルは、検索エンジンにコンテンツの内容を理解させ、ユーザーにとって魅力的な結果として表示されることがあります。
コンテンツ内容を最適化する
コンテンツ内容の最適化は、ウェブサイトの検索エンジンランキングに大きな影響を与える要因のひとつです。Googleがコンテンツ品質を評価し、検索結果でのランキングを決定するため、高品質で関連性の高いコンテンツを提供することが重要です。
見出しタグを最適化する
見出しタグの最適化は、ウェブページの構造を適切に示し、コンテンツの階層構造を明確に伝えるために重要な役割を果たします。正しく使用された見出しタグは、検索エンジンにとってコンテンツの理解を助け、ユーザーにとっても情報の整理や読みやすさを提供します。
競合の少ないカテゴリやテーマを選定する
競合の少ないカテゴリやテーマを選定することは、ウェブサイトの成長と検索エンジンでの可視性向上にとって有効なアプローチです。競合が少ない領域で優れたコンテンツを提供することで、検索に引っかかる可能性を高めることができます。
検索に引っかからないときにやってはいけないこと
検索エンジン最適化(SEO)を行う際、正当な手法を守ることが非常に重要です。不正な手法を使用することは、長期的な結果に悪影響を及ぼす可能性があり、信頼性を損なうことにつながります。以下は、絶対にやってはいけないことについての詳細です。
うそ、デタラメ、古い情報を提供しない
読者や検索エンジンに対して誤った情報や古い情報を提供してはいけません。信頼性と品質が重要な要素であり、正確で最新の情報を提供することが求められます。
キーワードの過剰使用を避ける
過度なキーワードの使用、特にスパム的なキーワードの埋め込みは避けましょう。自然な文章でキーワードを使用し、読み手にとって有用なコンテンツを提供することが重要です。
盗作をしない
他人のコンテンツをコピーし、それを自分のものとして公開することは違法であり、倫理的にも受け入れられません。オリジナルなコンテンツを制作しましょう。
被リンクを不正に増やさない
リンクの品質よりも量を重視し、不正手法を用いて被リンクを増やすことは避けましょう。Googleなどの検索エンジンは、リンク品質を評価し、不正なリンクを見破ります。
適切なSEO戦略は、読者に価値を提供し、ウェブコンテンツの品質を向上させることに焦点を当てます。不正な手法を使用せず、良質なコンテンツを提供することが、検索エンジンでのランキング向上やオンラインプレゼンスの構築につながります。
まとめ
今回は、検索に引っかかるようにするための対策や検索に引っかからない原因について詳しく紹介しました。
コンテンツをいくつも作成して投稿しても、検索結果に表示されないと検索ユーザーに閲覧してもらえる可能性は少ないです。ネット集客を考える場合は、上記で紹介した対策方法やGoogleの検索の仕組みに目を通すことが大切です。