【実験ログ#1】note×AIでSEO効果は出せるのか?ゼロから始めたリアル検証と初日の動き
執筆者
マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
「noteはSEOに強い」という声はよく聞きますが、実際のところはどうなのか。企業向けのSEO支援を行っている立場として、推測ではなく自分たちで検証した一次情報を持っておきたい──。
そうした思いから、noteをゼロから新規運用し、SEO施策を行うと実際に効果があるのかを検証するプロジェクトをスタートしました。 この記事では「なぜこの取り組みを始めたのか」「初期状態と準備」「Day1のリアルな動き」までをまとめます。
noteがSEOに強いと言われている理由とは?
noteは長年「SEOに強いプラットフォーム」と言われてきました。その背景には、以下のような理由があります。
- ドメインパワー(note.com)が非常に強い
- 記事公開後、比較的早い段階で検索に載りやすい
- 内部リンク構造がシンプルでクローラーが巡回しやすい
- SNSでの拡散との相性が良く、外部流入を得やすい
- 企業が公式の情報発信場所として活用しており、Google評価も高い

これらの特性を踏まえると、「SEO目的でnoteを運用する価値はあるのか?」という疑問は、多くの企業に共通するテーマだと考えられます。ただ、体系的に検証した情報はほとんどありません。 そこで今回、自社でゼロからnoteアカウントを作成し、実運用を通して実験することにしました。
実験を始めた理由(目的)
noteでSEO効果が得られるのかは、実際にやってみないとわかりません。特に「タイトル」「タグ」「キーワード選定」を意識した場合、どれほど検索順位に影響があるのかは未知数です。 また、今後クライアントにnote運用を提案したり、SEO観点でアドバイスを行う際にも、一次情報としての知見が必須になります。
そこで今回の検証では、以下を目的としています。
- noteは本当にSEOに効果があるのかを確かめる
- 実運用で得られた一次情報を整理し、企業向けに還元する
- 「noteを使うべきケース」と「使うべきでないケース」を明確にする
- 投稿ペース・タグ・タイトルなど、効果のある施策を特定する
では、どんな条件でスタートしたのか。次に初日の“完全な初期状態”を公開します。
取り組みの準備(スタート前の初期状態)
今回の実験は、完全なゼロ状態からスタートしました。
● noteアカウントの初期状態- フォロワー:0
- 既存PV:0
- 投稿記事:0
- プロフィールも未整備の状態から開始
完全な「新規参入者」としてのスタートになるため、伸び方をより正確に検証できます。

平日は「毎日1〜3本」を目標に投稿します。 noteは継続投稿の恩恵が大きいと言われているため、運用習慣をつける意図も含めています。
● 検証するキーワードの方針テーマは 「X(旧Twitter)の運用に関するお役立ち情報全般」。 SNS運用は検索ニーズが高く、note内にも関連カテゴリが多いため、検証テーマとして適しています。
● Xアカウントも新規で作成

note運用と同時に、Xアカウントもゼロから開設しました。 後日、X→noteの導線による影響も検証するためです。
● 記事作成方法:AI生成+人間による校正noteの記事はすべてAIで生成し、その後、人間が校正・校閲を行う方式を採用。 一般的な企業運用に近い形での検証としました。

Day 1|初日のリアルログ(完全公開)
検証1日目に行った作業と、その結果・気づきをまとめます。
① キーワード選定(ahrefsで分析)
まずはahrefsを用いて、 note.comの別ディレクトリで既に獲得されている「X関連キーワード」を抽出。 その中から検索需要・競合状況を見ていくつか選定しました。
選定したキーワードから4本記事を投稿。 記事タイトルはX運用に関する内容で、検索ニーズに沿った長めのタイトルを設定しました。

- X(旧Twitter)関連のタグ
- 記事内容に関連するタグ
- note検索でヒットしやすいタグ
- 広く露出を狙ったタグ

初日の段階では、Google検索結果には反映されませんでした。 これは予想済みで、早くても数日〜数週間かかると見ています。
⑤ SNS(X)では共有せず初日投稿は、あえてXには投稿しませんでした。 「noteのみで、どれくらい初動があるのか」を確かめるためです。
⑥ Day1で立てた仮説- note.com内に同じテーマの記事が大量にある場合、新規記事は評価されにくい可能性がある。
- note.comのサイトパワーは非常に強いため、クロールは行われても個別記事まで時間がかかるのでは?
- note内で読まれるには、SEO以上に「ハッシュタグ」が影響している可能性が高い。
⑦ 予想外の反応:「スキ」が付いた

SEO経由ではなく、note内部のどこかで見つけた読者が「スキ」を押してくれました。 おそらくハッシュタグ検索から流入した可能性が高いです。
これは、 noteでは“SEO施策よりも先に、タグ運用”が読まれやすさに直結する という仮説の裏付けにもなり得ます。
明日以降の動き(Day2への方針)
初日はnote内での自然流入を観察することに徹しましたが、翌日からは以下を試してみます。
- Xアカウントで投稿を共有し、外部流入がどう動くか検証する
- SEO効果は短期間で出ないため、明日も継続して1〜3本投稿する
- note内での露出を高めるタグの傾向を深掘りする