「早速のご対応ありがとうございます」の正しい使い方は?例文も紹介

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「早速のご対応ありがとうございます」はビジネスシーンでよく用いられる表現で、「迅速」「早急」などの言い換え表現や類似表現も複数あります。

この記事では、「早速のご対応ありがとうございます」の基本的な意味や使い方を、例文や使用時の注意点、言い換え表現とあわせてご紹介します。

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

「早速のご対応ありがとうございます」の意味

「早速のご対応ありがとうございます」は相手が自分のために素早く動いてくれたことに対して感謝を示す際に使われるフレーズです。特にビジネスシーンでは対応のスピードによって取引先の意思決定や事業のスムーズな進行を左右することも多いため、迅速な対応が重要です。そのため相手が忙しい中、素早く対応してくれた際は丁寧に感謝を述べましょう。

「早速」に明確な時間の定義はない

「1時間以内に対応してもらったら『早速』を使えるのか?」「今日中に対応してもらった場合も『早速』の範囲に入るのか?」など、どのくらいの早さで対応してもらったときに「早速」を使うべきか迷う方も多いのではないでしょうか。「早速」に明確な時間の定義はないため、1時間以内でも当日中でも、自分自身が「早く対応してくれた」と感じた際に「早速」を使用するとよいでしょう。

「早速のご対応ありがとうございます」を使う相手

「対応」を丁寧に表現した「ご対応」を使用しているように、「早速のご対応ありがとうございます」は、主に目上の人や取引先に用いられる敬語表現です。ただし、尊敬語や謙譲語などを含んでいないため、部下や同僚に対して使った場合も堅苦しい印象を与えづらく、ビジネスシーンを中心にさまざまな場面で使われます。

「早速のご対応ありがとうございます」の正しい使い方

「早速のご対応ありがとうございます」は、先述のとおりビジネスシーンで電話やメールを問わずさまざまな場面で使えます。ここでは、シーン別の正しい使い方を、簡単な例文とともにご紹介します。

問い合わせ対応へのお礼

こちらが問い合わせた内容に対して、素早く回答をもらえたときに使用できます。例えば、次のような使い方があげられます。

  • 「◯◯の問い合わせの件について、早速のご対応ありがとうございます」
  • 「◯◯の件について、◯◯とのことでかしこまりました。早速のご対応ありがとうございます」

トラブル対応へのお礼

トラブルや不具合など、緊急対応にすぐに応じてもらったときにも使用できます。例えば、次のような使い方が挙げられます。

  • 「このたびの不具合につきまして、早速のご対応ありがとうございます」
  • 「今回のトラブル対応につきまして、お忙しい中早速のご対応ありがとうございます」
  • 「先ほどの緊急対応の件について、急なご依頼にもかかわらず早速のご対応ありがとうございます」

修正対応へのお礼

こちらから依頼した修正箇所を相手に対応してもらった際にも使用できます。例えば、次のような使い方があげられます。

  • 「修正箇所をすべて確認いたしました。早速のご対応ありがとうございます」
  • 「修正していただいた内容で問題ございません。早速のご対応ありがとうございます」
  • 「早速のご対応ありがとうございます。確認後改めてご連絡いたします」

書類や資料の手配へのお礼

必要な書類や資料を依頼し、用意してもらった際にも使用できます。例えば、次のような使い方があげられます。

  • 「お見積書につきまして、早速のご対応ありがとうございます」
  • 「◯◯の資料を確かに拝受しました。早速のご対応ありがとうございます」
  • 「資料の内容を確認いたしました。お忙しい中、早速のご対応ありがとうございます」

「早速のご対応ありがとうございます」の例文

「早速のご対応ありがとうございます」をビジネスメールで使用する際の例文は、次のとおりです。さまざまな場面でのメール例文をご紹介しておりますので、ぜひコピーしてご活用ください。

問い合わせ対応へのお礼

件名:Re:〇〇に関するお問い合わせの件について
本文:
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
株式会社△△の△△でございます。

このたびは「〇〇」でお問い合わせした件について、早速のご対応ありがとうございます。
「〇〇」の料金プランやプラン別の機能の違いについて、わかりやすくご説明いただき感謝申し上げます。

また、弊社に近い規模や事業の企業における導入事例についても資料をご送付いただき、非常に参考になりました。

XXXXXやXXXXXは弊社の課題として常に挙げられており、これらの問題を解決するツールとして「〇〇」にはとても興味があります。
いただいた内容をもとに弊社にて前向きに検討できればと存じます。
引き続き、よろしくお願いいたします。

緊急対応へのお礼

件名:「〇〇」の不具合について【株式会社△△・△△(あなたの名前)】
本文:
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
株式会社△△の△△でございます。

本日〇時ごろに発生した弊社サービス「〇〇」の不具合につきまして、
急なご依頼にもかかわらず、早速のご対応ありがとうございます。

〇〇様の冷静なご判断や、知識と経験を生かした素早いご対応により、
不具合による被害を最小限に抑えることができました。

また、再発防止のための対策についてもご提案いただき、感謝申し上げます。
いただいたご提案内容は社内に取り入れ、従業員のリテラシーも高めつつ対策に取り組めればと存じます。

〇〇様のように素早く適切な対応ができるよう、社内一丸となって努めてまいります。
貴社におかれましても、弊社でお力になれることがあればぜひサポートできればと存じますので、遠慮なくお声がけくださいませ。

改めて、このたびはご対応いただき誠にありがとうございました。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。

修正対応へのお礼

件名:「〇〇」の修正について【株式会社△△・△△(あなたの名前)】
本文:
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
株式会社△△の△△でございます。

お送りした修正事項につきまして、早速のご対応ありがとうございます。
修正内容をすべて確認いたしました。
いただいた内容で問題ないかと存じますので、こちらの内容で納品作業を進めていただきますようお願い申し上げます。

また、ご納品時には、〇〇形式のファイルと〇〇形式のファイルの2種類をお送りいただけますと幸いです。
お手数をおかけし申し訳ございませんが、何とぞよろしくお願いいたします。

見積書送付へのお礼

件名:Re:お見積書のご送付
本文:
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
株式会社△△の△△でございます。

「〇〇」のお見積書につきまして、確かに拝受しました。
早速のご対応ありがとうございます。

いただいた内容をもとに社内で検討を進めてまいりますので、
今週中をめどに改めて実施の可否をご連絡いたします。

取り急ぎ、本メールにて受領のご連絡を申し上げます。
引き続き、よろしくお願いいたします。

「早速のご対応ありがとうございます」に対する返信方法

「早速のご対応ありがとうございます」と相手から言われた際は、「とんでもございません」「お役に立てて光栄です」などの返信をするとよいでしょう。

書類などを送付した際に、受領の報告とあわせて「早速のご対応ありがとうございます」を言われた際は、「受領のご連絡をありがとうございます」「ご確認のほどよろしくお願いいたします」のように、連絡をくれたことへのお礼と、書類の確認を促すフレーズでの返信がおすすめです。

「早速のご対応ありがとうございます」を使う際の注意点

ここまで、「早速のご対応ありがとうございます」の使い方や具体的な例文などをご紹介しました。
使用時には、次のようなポイントに注意することで、誤った使い方をしてしまったり、相手に不快な気持ちを抱かせてしまったりすることを避けられます。

遅すぎる対応には使わない

先述のとおり、「早速」には明確な時間の定義はなく、自身が早いと感じた際に使って問題ないとされていますが、数日後に対応してもらった際など、明らかに対応が遅れていた際に「早速のご対応ありがとうございます」を使うと、かえって嫌みを言われているように捉えられてしまう可能性があります。

相手からの対応が遅くなってしまった場合は、「早速」はつけず、「ご対応ありがとうございます」にとどめておくのが無難です。

目上の人に対しては「ご」を必ずつける

「早速のご対応ありがとうございます」は敬語表現ですが、「ご対応」の「ご」を取り除き「早速の対応ありがとうございます」としてしまうと、カジュアルな印象が強くなります。そのため、目上の人や取引先を相手にする場合は、「ご対応」のかたちで使うのが望ましいです。反対に、部下や同僚に対しては「早速の対応ありがとうございます」「早速の対応ありがとう」のような使い方でも問題ありません。

「早速のご対応ありがとうございます」の類似表現との違い

「早速のご対応ありがとうございます」にはさまざまな類似表現があります。
それぞれ同様の意味合いで使用できますが、相手やシチュエーションによって使い分けることで、相手によい印象を抱いてもらえるでしょう。

早速のご対応をありがとうございます

「ご対応」と「ありがとうございます」の間に「を」を加えた表現で、「早速のご対応ありがとうございます」と同様の意味合いで使用できます。どちらも目上の人や取引先に使える敬語表現ですが、「ご対応を」のほうが柔らかい印象を与えやすいため、より丁寧に表現したい場合は「ご対応を」を用いるとよいでしょう。

早速ご対応いただきありがとうございます

「ご対応」に謙譲語の「いただく」を組み合わせたフレーズです。「ご対応ありがとうございます」でも目上の人や取引先に対しても問題なく使用できますが、「ご対応いただきありがとうございます」を用いたほうが丁寧な表現となるため、より丁寧な言葉遣いでやりとりを行いたい場合は、「早速ご対応いただきありがとうございます」を使用するのがおすすめです。

「早速のご対応ありがとうございます」の言い換え表現

「早速のご対応ありがとうございます」には、次のような言い換え表現があります。すべて同じ意味合いで使用できるため、あわせて覚えておくことで表現の幅を広げられます。

迅速なご対応

「迅速」は、「物事の進行が極めて速いさま」「速やか」という意味を持つ言葉です。「早速」と同様の使い方ができ、「迅速なご対応ありがとうございます」「迅速にご対応いただきありがとうございます」のようにビジネスシーンでも頻繁に用いられるフレーズです。

素早いご対応

素早く対応してもらった際は「早速の」「迅速な」と同様の使い方で「素早いご対応ありがとうございます」のように「素早い」をそのまま使用できます。シンプルな言い回しになりますが、あわせて覚えておくことで表現の幅が広がります。

早急のご対応

「早急」は「非常に急なこと」「至急」という意味を持ち、「早速」と同様の使い方ができます。「迅速」と同じく「早急」もビジネスシーンでよく用いられる言葉のため、「早速」「迅速」とあわせて覚えておくことをおすすめします。

なお、「早急」は「そうきゅう」とも読める単語ですが、正しい読み方は「さっきゅう」です。口頭で用いる際は読み方にも気をつけましょう。

早々のご対応

「早々」は「早いうちに」「その状態になってすぐ」という意味を持つ言葉で、「早速」と同様の使い方ができます。物事が始まってすぐに対応してもらったときなどに、「早々のご対応ありがとうございます」「早々にご対応いただきありがとうございます」のように使用できます。

「早速のご対応ありがとうございます」を英語で表現すると?

「早速のご対応ありがとうございます」を英語で表すと、次のようなフレーズがあげられます。

Thank you for your swift response.
(早速のご対応ありがとうございます)

Thank you for your prompt response.
(早速のご対応ありがとうございます)

Thanks for your quick response.
(早速のご対応ありがとうございます)

「Thank you for~」や「Thanks for~」は「~してくれてありがとう」という意味を持ちます。「Thank you for~」よりも「Thanks for~」のほうがカジュアルな表現になるため、部下や同僚には「Thanks for~」を用いるなど、相手によって使い分けるのもよいでしょう。

「swift」「prompt」「quick」はそれぞれ「速い」「早速」などの意味を持ちます。どの単語を用いても対応が素早いことを表現できるため、覚えやすいものをご使用ください。

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この記事では、「早速のご対応ありがとうございます」の基本的な意味や使い方を、例文や使用時の注意点、言い換え表現とあわせてご紹介しました。
「早速のご対応ありがとうございます」は、相手の対応が早かったと感じた際に使用するフレーズですが、数日後の対応など明らかに対応が遅れていた際は嫌みを言っていると捉えられないよう使用を控えるとよいでしょう。

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