「ご確認のほどよろしくお願いいたします」の正しい使い方は?例文も紹介

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「ご確認のほどよろしくお願いいたします」は相手に確認してほしい物事がある際に用いられる表現です。

ビジネスメールにおいては、「ご確認の程よろしくお願いいたします」「ご確認のほど宜しくお願いいたします」などさまざまな表記ゆれも見られますが、どの表記の仕方が正しいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「ご確認のほどよろしくお願いいたします」の基本的な意味や正しい使い方を、例文や使用時の注意点、言い換え表現とあわせてご紹介します。

執筆者

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」の意味

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」は、相手に対して確認を依頼する際に用いる言葉です。「確認」を丁寧に表した「ご確認」と「よろしくお願いします」の謙譲語である「よろしくお願いいたします」を組み合わせた敬語表現のため、目上の人や取引先などビジネスシーンを中心にさまざまな場面で使われます。

また、「ご確認のほど」の「~のほど」は、直前の「確認」を強制するような印象を和らげる効果があり、より柔らかいニュアンスでの表現ができるようになります。

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」はそのままでも敬語表現として使用できますが、次にご紹介するクッション言葉や、「よろしくお願い申し上げます」などの表現を用いることで、さらに相手へ丁寧な印象を抱かせることができます。

クッション言葉を使うとより丁寧に表現できる

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」には、「お手数をおかけして申し訳ございませんが」などのクッション言葉を添えるとより丁寧な表現ができます。ほかにも、クッション言葉では次のようなフレーズがあげられます。

  • お手数ですが
  • お手数をおかけして恐縮ですが
  • お忙しいところ恐れ入りますが
  • ご多忙の中申し訳ございませんが

このようなクッション言葉とあわせて使うことで、ただ「ご確認のほどよろしくお願いいたします」と伝えるよりも、相手を気遣う姿勢を示すことができます。

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」を使う相手

ご確認のほどよろしくお願いいたしますは、主に目上の人や取引先などに対して用いられるフレーズです。ビジネスシーンで使われることが多く、電話や会議などの口頭でのコミュニケーションや、ビジネスメールや文書などテキスト上でのやり取りで用いられます。

部下や同僚などに対して使うと堅い印象を与えてしまう可能性もあるため、親しい間柄の人や部下、同僚には「確認してください」「確認をお願いします」などカジュアルな表現を用いることをおすすめします。

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」の正しい使い方

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」は、先述のとおりビジネスシーンのさまざまな場面で広く使えます。ここでは、シーン別の正しい使い方を、簡単な例文とともにご紹介します。

日程の確認依頼

日程調整時など、スケジュールの確認を依頼する際に使用できます。例えば、次のような使い方があげられます。

  • 「弊社では、上記の日程でお打ち合わせが可能です。ご確認のほどよろしくお願いいたします」
  • 「以下の日程の中で、ご都合のよろしい日時はございますか。ご確認のほどよろしくお願いいたします」
  • 「次回お打ち合わせの日程につきまして、〇月〇日〇時はいかがでしょうか。ご確認のほどよろしくお願いいたします」

提出物の確認依頼

制作物や書類などを提出し、確認を促す際に使用できます。例えば、次のような使い方があげられます。

  • 「〇〇のお見積書を作成いたしましたので、ご確認のほどよろしくお願いいたします」
  • 「〇〇の初稿を作成いたしました。こちらご確認のほどよろしくお願いいたします」
  • 「ご指摘いただいた修正箇所への対応が完了いたしました。ご確認のほどよろしくお願いいたします」

返信の催促

こちらからの依頼に対して相手からの反応がない場合など、返信の催促を行う場合にも使用できます。例えば、次のような使い方があげられます。

  • 「〇〇の件について、その後のご進捗はいかがでしょうか。お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします」
  • 「先月末にお送りしたご請求書につきまして、本日〇時現在、入金確認がとれておりません。ご多忙の中申し訳ございませんが、ご確認のほどよろしくお願いいたします」

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」の例文

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」をビジネスメールで使用する際の例文は、次のとおりです。さまざまな場面でのメール例文をご紹介しておりますので、ぜひコピーしてご活用ください。

見積書の送付

件名:お見積書の送付の件【株式会社△△・△△(あなたの名前)】
本文:
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
株式会社△△の△△でございます。

先日は「〇〇」のお打ち合わせのお時間をいただき、誠にありがとうございます。
また、導入に関しても前向きに検討されているとのこと、大変うれしく存じます。

つきましては、お打ち合わせで伺った内容や、ご提案したプランに沿ってお見積書を作成いたしました。
本メールの添付にてご送付いたしますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

お見積書の内容にご不明点などがございましたら、お気軽にお問い合わせくださいませ。
引き続き、よろしくお願いいたします。

打ち合わせの日程調整

件名:次回お打ち合わせについて【株式会社△△・△△(あなたの名前)】
本文:
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
株式会社△△の△△でございます。

先日は、「〇〇」導入に関するお打ち合わせのお時間をいただき誠にありがとうございました。
「〇〇」導入から1カ月ほどたちますが、ぜひ使用後の変化や新たな課題などをヒアリングできればと存じますので、30分~1時間ほど貴社へお伺いし、お打ち合わせのお時間を頂戴できますと幸いです。

弊社では、以下の日程でのお伺いが可能です。

  • 〇月〇日(〇)〇時~〇時
  • 〇月〇日(〇)〇時以降
  • 〇月〇日(〇)終日

上記の日程が難しい場合、以降の日程での調整も可能ですので、〇〇様のご都合のよろしい日時をいくつかご教示いただけますと幸いです。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

修正箇所の確認依頼

件名:「〇〇」資料の修正ついて【株式会社△△・△△(あなたの名前)】
本文:
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
株式会社△△の△△でございます。

「〇〇」資料につきまして、ご確認いただき誠にありがとうございます。
いただいた修正依頼に沿って、以下の箇所を修正いたしましたので、再度ご確認のほどよろしくお願いいたします。

・P2
XXX→XXXに変更
・P6
XXX→削除
・P10
XXX→XXXの情報を追加

お手数をおかけしますが、何とぞよろしくお願いいたします。

入金の催促

件名:【重要】「〇〇」のお支払いについて【株式会社△△・△△(あなたの名前)】
本文:
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。
株式会社△△の△△でございます。

〇月末にお送りした〇月分のご請求書につきまして、
〇月〇日をお支払期日としておりましたが、〇月〇日〇時現在、ご入金の確認がとれておりません。

ご請求内容は以下のとおりです。

================

ご請求内容:〇〇案件 〇月分
ご請求金額:XXXXX円
お振込先:〇〇銀行〇〇支店(普通)XXXXXXX

================

お手数をおかけしますが、再度振り込み状況をご確認いただき、
未納の場合は〇月〇日(〇)〇時までにお振り込みいただきますよう、お願い申し上げます。

また、念のため先日お送りしたものと同様の内容を記載したご請求書を、本メールの添付にて再送いたします。
こちらのメールとご入金が入れ違いとなっていた場合は何とぞご容赦くださいませ。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」に対する返信方法

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」と相手から言われた際は、「かしこまりました」「承知しました」「確認いたします」と了承する意思を伝えるフレーズを使うのがおすすめです。あらかじめ確認の期日が決まっていない場合は、「〇日までに確認いたします」のようにスケジュールを伝えることで相手にも安心感を与えられます。

なお、こちらが出した確認依頼に対して、相手に確認してもらった際は「ご確認いただきありがとうございます」「お忙しい中、迅速なご確認をありがとうございます」など、初めに感謝の気持ちを伝えることが大切です。

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」の類似表現との違い

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」にはさまざまな類似表現があります。
それぞれ同様の意味合いで使用できますが、相手やシチュエーションによって使い分けることで、相手によい印象を抱いてもらえるでしょう。

ご確認のほどよろしくお願いします

「ご確認のほどよろしくお願いします」は、「ご確認のほどよろしくお願いいたします」の「いたします」を、謙譲語の「いたす」ではなく丁寧語である「します」にとどめた表現です。意味合いに変わりはないものの、敬語の度合いは「いたします」のほうが強いため、目上の人や取引先など丁寧な表現を用いたい相手に対しては「いたします」を使うほうが望ましいです。

ご確認よろしくお願いいたします

「ご確認よろしくお願いいたします」は「ご確認のほどよろしくお願いいたします」の「~のほど」を抜いた言葉です。「~のほど」がなくとも意味は通じるものの、ややカジュアルな表現となるため、目上の人や取引先などには「ご確認のほどよろしくお願いいたします」を使用するとよいでしょう。

また、先述のとおり「~のほど」は直前の「確認」の強制力を和らげる役割を持つため、「ご確認のほど」とすることで相手をより気遣うニュアンスを表現できるため、目上の人や取引先などには「ご確認のほど」を使用するのがおすすめです。

ご確認の程よろしくお願いいたします

先述した「~のほど」の「ほど」を漢字で「程」と表すこともあります。「ほど」と「程」のどちらを用いても誤りではありませんが、「程」と漢字にすることでより堅いニュアンスの書き方となります。また、漢字がメールの本文中に増えることで読みづらい文章になってしまうケースもあります。そのため、相手との関係性やメールで漢字を多用しているかなどのバランスも確認しながら、どちらを使用するか決めるとよいでしょう。

ご確認のほど宜しくお願いいたします

「よろしく」を漢字で表した「宜しく」を用いる書き方もよく見られます。しかし、「宜」は常用漢字表において「ギ」のみ示されており、「宜しく」を「よろしく」と読むのは常用外となります。「宜しく」はメールでもよく用いられる表現のため、一般的な表現として浸透していますが、公的な文書や新聞などでは「よろしく」とひらがなで表記することが定められています。

そのため、「宜しく」を用いても相手に伝わらない可能性は低いことが考えられますが、目上の人や取引先ともやりとりするビジネスメールにおいては、なるべく正式な表記である「よろしく」を用いるほうが望ましいでしょう。

ご確認のほどよろしくお願い致します

「よろしくお願いいたします」の「いたします」を漢字で「致します」と表記するケースもよく見られます。「よろしくお願いいたします」の「いたします」は通常の動詞に添えられる補助動詞の役割を持ち、ほかにも「家に来てください」の「ください」や「席を譲っていただく」の「いただく」などが補助動詞としてあげられます。このような補助動詞は一般的にひらがなで表記するため、「よろしくお願い致します」でも漢字は使わず「よろしくお願いいたします」と表すとよいでしょう。

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」の言い換え表現

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」には、次のような言い換え表現があります。すべてほぼ同様の意味合いで使用できるため、あわせて覚えておくことで表現の幅を広げられます。

ご参照のほど

「ご参照」は「ほかの情報と元の情報を照らし合わせて考えを整理したり深めたりすること」を意味する「参照」を丁寧に表した言葉です。「作成した資料とあわせて、引用元のデータも送付いたしますので、ご参照のほどよろしくお願いいたします」のように、相手に照らし合わせながら確認してほしいデータなどがある際によく用いられるフレーズです。

ご査収のほど

「ご査収」は「金額や書類などをよく確認して受け取る」を意味する「査収」を丁寧に表した言葉です。「提出した書類などの内容に誤りがないか、よく確認したうえで受け取ってください」というニュアンスを表現できるため、「ご確認のほどよろしくお願いいたします」と同様の使い方ができます。

ご高覧のほど

「ご高覧」は相手が見ることに敬意を表す表現である「高覧」をさらに丁寧に表した言葉です。相手が見ることを意味する尊敬語には「ご覧になる」がありますが、「ご高覧」は同様の使い方ができます。「ご確認のほどよろしくお願いいたします」も目上の人に対して使える敬語表現ですが、より敬意を示したい場合に「ご高覧のほどよろしくお願いいたします」と表すとよいでしょう。

ご一読のほど

「ご一読」は「一通りざっと読むこと」「一度読むこと」を意味する「一読」を丁寧に表した言葉です。書類や資料、文書などを送付する際は「ご一読のほどよろしくお願いいたします」のように記述することで、相手に内容を読んでほしいことを伝えられます。「ご確認のほどよろしくお願いいたします」はさまざまな事項への確認を促せますが、「ご一読のほどよろしくお願いいたします」は、基本的に文章を確認してほしいときに使われるフレーズです。

ご検収のほど

「ご検収」は、「納品物の数量や品質、仕様などが発注内容に沿っているかを確かめること」を表す「検収」を丁寧に表した言葉です。制作物などの提出物を送付する際に「ご検収のほどよろしくお願いいたします」とすることで、相手からの依頼内容に対してこちらが作成したものに誤りがないかを確かめてほしいといった意思を伝えられます。

お取り計らいのほど

「お取り計らい」は「物事がうまく進むよう取り扱うこと」「物事がうまくいくよう対処する」などの意味を表す言葉です。制作物や提出物、確認事項などを共有する際に「お取り計らいのほどよろしくお願いいたします」と添えることで、相手に対しても物事が順調に進められるよう配慮してほしいという意思を伝えられます。このとき、相手に迅速に対応してもらった際は「お取り計らいいただきありがとうございます」「迅速にご対応いただきありがとうございます」など、感謝の気持ちも伝えることで丁寧な印象を抱いてもらえるでしょう。

お目通しのほど

「お目通し」は、「一通りざっと見ること」を意味する言葉です。必要なものがすべて送付できているかなど、内容の細部を確認する前に一通りざっと確認してほしいときなどに「送付物がすべてそろっているか、お目通しのほどよろしくお願いいたします」などの使い方ができます。なお、内容を細部まで確かめて吟味してほしい場合は、先述した「ご査収」や「ご検収」などの言葉を用いるとよいでしょう。

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」を英語で表現すると?

「ご確認のほどよろしくお願いいたします」を英語で表すと、次のようなフレーズがあげられます。

Could you check the document?
(書類のご確認のほどよろしくお願いいたします)

Could you confirm the document?
(書類のご確認のほどよろしくお願いいたします)

Please confirm receipt of this document.
(書類を受け取ったかご確認のほどよろしくお願いいたします)

「Could you check~」や「Could you confirm~」は、どちらも「確認していただけますか?」という意味のフレーズです。ただし、「check」はざっと確認してほしいときなど、軽めのニュアンスで依頼する際に用いられます。一方で、「confirm」は合意を求める場合や内容に間違いがないか念を押して確認したい場合などに用いられるため、重要な依頼をする際に使用するとよいでしょう。

また、「Could you confirm~」以外にも「Please confirm~」で「確認してください」と表現できますが、「Please confirm~」のほうが高圧的なニュアンスを含むため、目上の人や取引先には使わないほうが無難です。

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この記事では、「ご確認のほどよろしくお願いいたします」の基本的な意味や使い方を、例文や使用時の注意点、言い換え表現とあわせてご紹介しました。
「ご確認のほどよろしくお願いいたします」は、相手への確認を促す際にさまざまな場面で用いられる表現です。言い換え表現も複数あるため、依頼内容や状況によって使い分けることをおすすめします。

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