ミドルキーワードとは?重要性や選定方法、上位表示のポイントをご紹介

WebサイトのSEO対策において、ビッグキーワードやスモールキーワード(ロングテールキーワード)は理解していても、ミドルキーワードについてはあまり聞いたことがないという方もいるでしょう。ミドルキーワードは、集客や売上において重要な役割を担います。
この記事では、ミドルキーワードの重要性やメリット、選定する手順について解説します。また、ミドルキーワードで上位表示するためのポイントもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
執筆者

マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
ミドルキーワードとは
ミドルキーワードとは、月間の検索数や競合数が中程度のキーワードのことで、ビッグキーワードとスモールキーワードの中間に位置します。例えば、「SEO対策 費用」や「オムライス レシピ 簡単」など、2語か3語の組み合わせであることが多いです。ミドルキーワードは、効果的なSEO戦略の一環として、Webサイトを訪れるユーザーを増やすために活用されています。
次に、ミドルキーワードの重要性とスモール・ビッグキーワードとの違いについてご紹介します。
ミドルキーワードの重要性
ミドルキーワードには、ビッグキーワードとスモールキーワードの間をつなぐ役割があります。ビッグキーワードとスモールキーワードだけでは、コンテンツが大まかすぎたり細かすぎたりして、内部リンクの設置が難しくなります。
そこで、ミドルキーワードがあればビッグキーワードのコンテンツに張る内部リンクや、スモールキーワードのコンテンツへ送客する内部リンクを張ることが可能になります。
ビッグキーワードとスモールキーワード(ロングテールキーワード)との違い
ビッグキーワードとスモールキーワード、ミドルキーワードにはそれぞれ特徴があります。
ビッグキーワードは1~2語のキーワードで、月間検索数が10,000以上と需要が高いため競合も多いです。上位表示ができると相当のアクセス数やCV(コンバージョン)数が見込めますが、新しいサイトではビッグキーワードで上位表示を目指すのは難しいため、将来的に上位表示を目指すのに適したキーワードとなります。
スモールキーワード(ロングテールキーワード)は3語以上の具体的なキーワードで、月間検索数が1,000未満と少なめですが、競合も比較的少ないため上位表示を狙いやすいです。「PC おすすめ 安い」などターゲットを絞り込みやすいため、比較的高めのCVR(コンバージョン率)を期待できます。
ミドルキーワードはその中間となる2~3語のキーワードで、月間検索数が1,000~10,000と競争も中程度です。検索数が十分にあるため、顕在層向けのキーワードで上位表示ができると多くのCVを見込めます。
ミドルキーワードのメリット
ここでは、ミドルキーワードのメリットについてご紹介します。
コンテンツを作成しやすい
ミドルキーワードは検索ボリュームが適度で、検索者の意図を読み取りやすいため、コンテンツを作成しやすいです。これにより、効果的なコンテンツ戦略や、ユーザーのニーズに応えた情報を提供しやすくなります。
キーワード難易度と検索ボリュームのバランスが取れる
ミドルキーワードは、アクセス数とCVRのバランスが取りやすいです。ビッグキーワードはアクセス数が多いがCVRが低く、スモールキーワードはその逆ですが、ミドルキーワードは両キーワードの中間で安定した成果が期待できます。これにより、効果的なSEO戦略を展開しやすく、安定したCV数の獲得につながります。
上位表示を狙いやすい
ミドルキーワードは、ビッグキーワードに比べて大手企業との競合になることが少ないため、検索上位を狙いやすい特徴があります。ビッグキーワードでは大手企業との競争が激しいため、上位表示を目指すのは困難ですが、ミドルキーワードは競争が緩和され、自社のコンテンツをユーザーに届ける機会が増えます。
集客や売上を見込める
ミドルキーワードは、スモールキーワードよりも広い範囲のユーザーを獲得できるため、集客や売上の見込みが高まります。スモールキーワードは必要性が高いユーザーをターゲットにしているため、CVRの向上に効果的ですが、ターゲットの母数が少なくなります。
一方、ミドルキーワードはスモールキーワードよりもターゲットが広いですが、検索上位に表示されることで多くのユーザーを獲得し、アクセス数やCV数の向上を期待できるでしょう。
ミドルキーワードを選定する手順
ここでは、ミドルキーワードを選定する手順についてご紹介します。
1. メインキーワードを選定する
ミドルキーワードを選定する際には、まずはそのもととなるメインキーワードを選ぶことが重要です。メインキーワードは事業に最も関連し、最終的に最大数のユーザーを獲得できるニーズがあるキーワードを表します。そのため、メインキーワードとして選定したキーワードは、ビッグキーワードであることが多いです。
例えば、パソコンのメーカーや販売店であれば「パソコン」、化粧品メーカーであれば「化粧品」といったキーワードになります。
2. メインキーワードに関連するキーワードを選定する
メインキーワードを選定した後は、メインキーワードに関連するキーワードであるミドルキーワードの選定に移ります。ミドルキーワードの選定では、キーワードツールを使って多くのキーワードを出すことが大切です。関連するキーワードを多く出すことで、より幅広い視点からターゲットを捉え、効果的なSEO戦略につなげることが可能となります。
実際に無料のキーワードツールである「ラッコキーワード」を使って、「パソコン」をメインキーワードとした場合の関連キーワードを出すと、下図のようになります。
「パソコン + ○○」といったキーワードが出されています。月間検索ボリュームの確認は有料プランで行えますが、「aramakijake.jp」などのツールを使うことで、無料でも月間検索ボリュームを調べることが可能です。
ただし、無料ツールは1キーワードごとに調べる必要があるため、ラッコキーワードでミドルキーワードを探す場合は有料プランを利用して、一度に多くのキーワードの月間検索ボリュームを確認することをおすすめします。
ミドルキーワードで上位表示するためのポイント
ここでは、ミドルキーワードで上位表示するためのポイントについてご紹介します。
適切に内部リンクを入れる
内部リンクの適切な配置は、SEO対策において重要なポイントです。ミドルキーワードに限らず、ビッグキーワードやスモールキーワードでも、自社サイト内で関連するコンテンツがあれば積極的にリンクを張りましょう。
前述したとおり、ミドルキーワードはビッグキーワードとスモールキーワードを結びつける役割も果たします。そのため、内部リンクが適切に設定されていないと、ユーザーも検索エンジンのクローラーもサイト内を効率的に巡回できなくなります。内部リンクを張ることで、ユーザーの利便性を高めつつ、SEOの評価を向上させることが可能です。
順位や競合を見て対策する
ミドルキーワードでコンテンツを作成した後は、定期的に順位を確認しましょう。数カ月たっても順位に変動が見られない場合、改善の余地があると考えられます。内部リンクの適切さやコンテンツの充実度をチェックし、最新情報を取り入れることも大切です。
まとめ
この記事では、ミドルキーワードの重要性やメリット、選定方法などを詳しくご紹介しました。ミドルキーワードは、ビッグキーワードとスモールキーワードの間に位置し、キーワード難易度と検索ボリュームのバランスが取れます。ミドルキーワードを選定し、ユーザーやSEOに適したコンテンツを提供することで、検索の上位表示やサイトのアクセス数向上を期待できるでしょう。