ブログ記事を削除するとSEOに影響する?削除すべき判断基準と安全な対処法

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ブログ運営を続けていると、「昔の記事が足を引っ張っていそう」「アクセスがない記事は消すべき?」と迷う場面が出てきます。

結論、ブログ記事の削除はSEOにプラスにもマイナスにも働き得ます。大切なのは記事数を減らすことではなく、サイト全体の情報設計と品質を整えることです。

この記事では、削除すべきかの判断基準と、301/404/410・noindexを含む安全な対処法を、初心者にも業務で使えるかたちで整理します。

執筆者

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

ブログ記事の削除がSEOで重要になる理由

実際の業務では、「記事を残す」「記事を直す」「記事をまとめる」「記事を消す」の選択肢を適切に選ぶことが、サイトの成長に直結します。ここでは、ブログ記事の削除がSEOに与える影響を、メリットとリスクの両面から理解できるように整理します。

削除は「良くも悪くも」SEOに影響する

記事の削除は、単に1ページを消す行為ではなく、サイト全体の品質や専門性の見え方、評価の分散に関わります。薄い内容の記事や重複記事が増えると、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても「このサイトは何が強いのか」が伝わりにくくなることがあります。

一方で、削除すれば必ずサイトの質が良くなるわけでもありません。削除したページが少しでも検索流入されていた場合、その流入数はなくなり、場合によっては関連ページの順位にも影響が出ることがあります。ここで重要なのは、記事の削除は記事数を減らすことが目的ではなく、情報設計を整えて価値が伝わる状態に戻す施策だと捉えることです。

なぜ削除で改善することがあるのか

削除や統合で改善が起こり得る背景には、低品質・重複・古さがサイト評価の理解を妨げる可能性があるという点があります。たとえば、内容が薄い記事が多い、同じテーマの記事が乱立している、情報が古く誤解を生む恐れがあるといった状態だと、サイトの信頼性や専門性が伝わりにくくなることがあります。

そこで、不要な記事を削除したり、似た記事を統合して一本化したりすると、主要テーマの一貫性が高まり、評価が整理されます。もちろん、これは状況によって結果が変わるため、必ず順位が上がるとは言い切れませんが、Googleが重視する品質・有用性の観点と矛盾しない改善アプローチです。

記事を削除するリスク

削除の最大リスクは、該当ページの流入が消えることです。検索流入が少なくても、ロングテールで一定のクリックを拾っていた場合、流入が落ちることがあります。さらに厄介なのが被リンクです。外部サイトからリンクされているURLを消すと、リンクによって得ていた評価を引き継ぎにくくなります。

もう一つ、見落としやすいのが内部リンク切れやサイトマップ、インデックス管理の問題です。記事を消したのに関連記事やメニューからリンクが残っている、サイトマップに残っている、といった状態はUXもクロール効率も悪化しがちです。だからこそ、削除はリスクへの対策までセットで考えるべき施策といえます。

「記事を減らす」選択肢を整理する

削除の話に入る前に、まずは選択肢を整理します。記事を消す以外にも、検索に出さない、統合して1つの記事を強くするなど、目的に応じた手段があります。ここでは「削除」と混同されやすい概念についてご紹介します。

「削除」と「非公開(noindex)」の違い

削除はURL自体をなくす行為で、サーバー上では404/410などで「存在しない」状態にします。一方、非公開(noindex)はページ自体は残しつつ、検索結果に出さないようにする方法です。つまり、削除は「存在を消す」、noindexは「検索に出さない」という目的の違いがあります。

たとえば、品質改善のために一時的に引っ込めたい、内容を作り直すまで検索に出したくない、検証中のページをインデックスさせたくないといったケースでは、「検索に出さないが残す」という非公開の選択肢が有効です。恒久的に不要なら削除、一時的なら非公開でnoindex、と考えると判断しやすくなります。

削除では「404/410」「301リダイレクト」を使い分ける

削除時に考えたいのが「代替ページがあるか」です。内容が似ているページがある、同テーマの上位互換ページがあるといった場合は、関連性の高いURLへ301リダイレクトを行います。これにより、ユーザーを自然に代替ページに案内でき、評価の引き継ぎも狙いやすくなります。

一方、代替ページがない・恒久的に廃止したい場合は、404または410を返す考え方が基本になります。注意したいのは、トップページへ一律リダイレクトさせるような処理です。ユーザーの期待を裏切りやすく、UXを損ねる可能性があるため、原則として、検索意図への答えが近いページへの誘導を優先します。

削除より先に検討したいリライトや統合、カテゴリ再設計

実務では、削除は最後に回し、まずは直す・まとめるで解決できないか検討するのが安全です。内容が薄いならリライト、カニバリ(同テーマの競合)を起こしているなら統合、重複しているなら整理といったかたちで、記事の評価を残しながら改善できます。

同テーマの記事が散らばっている場合、統合して一本化すると評価を集約しやすくなります。また「検索意図がズレている」場合は、部分修正より構成から立て直した方が合理的なこともあります。削除に踏み切る前に、網羅性・一貫性・重複解消というサイト品質の改善の文脈で選択肢を並べることが重要です。

ブログ記事を削除すべきかの判断基準

ここからは、実際にどの記事を削除すべきかの判断基準をご紹介します。感覚で決めてしまうと事故が起きやすいので、特徴とデータの両面から判断できるように整理します。

削除を検討しやすい記事の特徴

削除を検討しやすいのは、まず薄い内容でユーザーの疑問に答えきれていない記事です。次に、情報が古く誤情報リスクがある、もしくは現在の仕様に合っていない記事も対象になりやすいです。さらに、似たテーマの記事が乱立している重複状態は、評価が分散しやすく、統合または削除の候補になります。

加えて、サイトの主テーマと関係が薄く、専門性をぼやけさせている記事も整理対象です。目的は“記事数を減らす”ことではなく、サイト全体の品質を上げるための棚卸しであることを明示しておくと、削除の線引きがしやすくなります。特徴ベースで判断基準を持つと、担当者が変わっても再現性が保てます。

削除しない方がよい記事の特徴

反対に、安易に消さない方がよい記事もあります。代表例は被リンクがあるURLです。外部から参照されている記事は、評価だけでなくブランドの信頼にも関わるため、まずは統合や301で活かす発想が基本になります。

また、一定の検索流入がある、SNSや参照流入が見込める記事も、削除より改善が優先されやすいです。“今は弱いが改善余地が大きい”記事はリライトや統合の候補になりますし、“一時的に伸びない”だけで消すと、評価が育つ前に芽を摘む可能性があります。短期の数値に引っ張られず、役割と伸びしろで判断することが重要です。

データで判断する

判断をブレさせないために、最低限の指標セットを持ちます。Search Consoleでは、表示回数・クリック・クエリ・平均掲載順位を過去比較で見ます。特に「表示はあるのにクリックがない」「クエリが想定とズレている」といった情報は、削除よりリライトの判断材料になりやすいです。

GAなどのアクセス解析では、流入だけでなくCV(問い合わせ・購入など)や、サイト方針に応じて直帰や滞在なども参考にします(解釈はサイトによるため断定は避けます)。さらに被リンク/参照では、外部リンクの有無と、内部リンクからどれくらい流入しているかを確認します。主観ではなく「判断材料」を明確化しておくことが、SEO的にも運用的にも強い設計です。

SEOに配慮した削除の進め方

判断ができたら、次は事故なく進める手順です。削除は実装が雑だとUXや評価を落としやすいので、削除前・実行・削除後の流れで押さえます。

削除前にやること

まずはバックアップを取り、削除対象URLをリスト化します。ここが曖昧だと、後から「何を消したか分からない」「戻せない」が起こります。次に、内部リンク(記事内・メニュー・関連記事)やサイトマップへの影響を確認します。削除後にリンク切れが残ると、ユーザー体験も運用効率も悪化します。

加えて、代替ページ(統合先・近い記事)があるかをこの段階で決めておきます。代替があるなら301、ないなら削除(404/410)という分岐が明確になります。準備を手順化しておくと、外注指示書としてもそのまま機能します。

301リダイレクトの設定

代替ページがある場合、基本は関連性の高いページへ301リダイレクトします。重要なのは、ユーザーの期待を裏切らない導線を作ることです。たとえば「Aの解説記事」を消して「Bの全く別テーマ」へ飛ばすと、不親切で離脱につながります。できるだけ1対1で自然につながる形が望ましいです。

一律でトップページやカテゴリへ飛ばす判断は慎重に行います。受け皿がない場合の苦肉の策になることもありますが、UXの観点では不一致が起きやすいです。301は“評価の引き継ぎ”だけでなく、“納得感のある回遊”を作る実装として捉えると事故が減ります。

削除(404/410)で対応するケース

代替コンテンツがないなら、削除として明確に扱う考え方になります。この場合、404/410のどちらを使うかは、運用方針やサーバー都合も踏まえて検討します(ここは環境差があるため断定しません)。重要なのは「存在しない」状態を適切に返し、検索エンジンにもユーザーにも混乱を与えないことです。

加えて、カスタム404を用意し、関連記事やカテゴリへの導線を用意すると離脱を減らしやすくなります。削除は“空白を作る”行為でもあるので、ユーザーが次に取れる行動を用意しておくと、UXと運用の両方でメリットが出ます。

実装後は、Search ConsoleのURL検査でインデックス状況を確認します。意図どおりにリダイレクトされているか、削除が反映されているかを追うことで、次の対応が判断しやすくなります。

急ぎで検索結果から消したい事情がある場合に限り、削除ツールの利用を検討します。ただし、運用を誤ると意図しない影響が出る可能性もあるため、目的と範囲を明確にして慎重に使うのが前提です。サイトマップ再送信や、クロール・インデックスの変化の見守りまで含めて、確認→反映→監視の運用に落とし込みます。

削除後にやること

削除が終わったら、内部リンク切れの修正と導線の再設計を行います。関連記事・カテゴリの回遊が崩れていないかを見直し、必要なら差し替えます。サイトマップも更新し、状況によっては再送信します。

最後に、影響測定です。削除前後で順位・流入・CVがどう変化したかを一定期間追い、想定外の下落があるなら原因を切り分けます。改善の“やりっぱなし”を防ぐことで、サイト品質の維持と次の意思決定の精度が上がります。

ブログ記事削除でよくある失敗と注意点

ここでは、削除で起こりがちな落とし穴をまとめます。手順よりも「考え方のズレ」で失敗するケースが多いので、判断ミスを防ぐ観点で整理します。

アクセスがないから削除してよいとは限らない

アクセスが少ない記事でも、季節性がある、指名検索で必要、ロングテールで安定して拾っているなど、「今は少ないが必要」な役割を持つことがあります。短期の数字だけで消すと、後から「必要だった」と気づくケースが起きます。

そのため、削除前に「この記事は何の役割か」を確認します。集客なのか、比較検討なのか、問い合わせ導線の補助なのか。役割があるなら、削除ではなく改善や統合の方が合理的です。安易な判断を避けることが、実務上の事故防止につながります。

被リンクのあるURLを雑に消すと損失が大きい

被リンク・参照があるURLは、原則として統合や301で損失を抑える発想が基本です。削除してしまうと、リンクによる評価の受け皿がなくなり、取り返しがつきにくい損失になる可能性があります。

どうしても代替がない場合でも、カスタム404で関連コンテンツへ誘導するなど、ユーザーと評価の落としどころを作ります。リンクは信頼や権威の源泉になり得るため、雑に消さず、扱いを最優先で設計します。

削除・noindex・リダイレクトを混ぜて混乱する

削除対応で混乱しやすいのは、URLごとに判断と実装がバラバラになることです。「これはnoindex」「これは削除」「これはTOPへリダイレクト」と混ざると、後から整合性が取れず、管理も改善も難しくなります。

対策として、URLごとに「残す/統合/削除/一時隔離」を決め、台帳で管理します。目的(品質改善・重複解消・緊急削除)に応じて手段を揃え、判断の一貫性を担保することが重要です。運用の一貫性は再現性を生み、事故を減らします。

削除判断を成功につなげるチェックリストと運用のコツ

最後に、判断から実行までを迷わず進めるためのチェックリストをまとめます。ここをテンプレ化しておくと、チームでも外注でもブレずに運用できます。

記事削除の判断チェックリスト

まず目的を確認します。主テーマとの関連性があるか、サイト品質を上げる判断になっているか。次にデータです。表示回数・クリック・CV・被リンク・内部リンク流入をセットで見て、「役割があるか」「改善余地があるか」を整理します。

そのうえで方針を決めます。統合先があるなら統合や301、ないなら削除(404/410)を検討します。判断を“型”にしておくと、感覚ではなく意思決定のプロセスとして回せるようになります。

実行チェックリスト

削除前は、バックアップ取得、URL棚卸し、内部リンクと代替ページの確認です。実行段階では、301設定または404/410、必要ならnoindexの要否、公開状態の整理を行います。削除後は、内部リンク修正、サイトマップ更新、Search Console確認、影響測定(順位・流入・CV)までを回します。

この一連をチェックリスト化しておくと、作業漏れが減り、外注指示書としても実務で使える粒度になります。削除は“実装して終わり”ではなく、運用として完結させることがポイントです。

まとめ

結論として、ブログ記事の削除はSEO改善につながる場合がある一方で、判断と手順を誤ると流入や評価を落とすリスクもあります。迷ったときは、まずリライトや統合で価値を残す選択肢を優先し、削除は影響を見ながら段階的に進めるのが安全です。

次のアクションは、棚卸し→判断→小さく実施→計測→改善のサイクルを回すことです。この運用を習慣化できると、削除は単発の整理ではなく、サイト品質を維持し続けるための強い仕組みになります。

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