Googleの検索結果からページの削除を申請する方法を解説

Googleの検索結果に自身の意図せぬ個人情報や顔写真など、Web上に掲載されたくない情報が公開されることがあります。このような情報について法的に問題がある場合、Googleへ削除申請を行うことで、検索結果から表示させないようにしてもらえます。
この記事では、Googleの検索結果からページの削除を申請する方法についてご紹介します。
執筆者

マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
Googleの検索結果からページの削除を申請する方法
Googleでは、検索結果から削除を依頼する際に2種類の申請フォームを設けています。
自身の住所など、個人情報が不本意に掲載されている場合は、「Google 検索から個人的なコンテンツを削除するようリクエストする」から、
そのほか、著作権の侵害など法的な問題に該当するコンテンツが掲載されている場合は、「Google 上のコンテンツを報告」から申請できます。
Google 検索から個人的なコンテンツを削除するようリクエストする
「Google 検索から個人的なコンテンツを削除するようリクエストする」の申請手順は、次のとおりです。
1.申請ページにアクセスする
2.コンテンツを削除したい理由を選択する
今回は、例として「自分の個人情報が含まれている」を選択します。
3.削除したい個人情報を選択する
4.選択した項目によって追加の質問が表示されるため、該当する項目を選択する
■「住所、電話番号、メールアドレス」を選択した場合の入力項目
5.選択した項目によって追加の入力項目が表示されるため、表示されている個人情報や証拠となるスクリーンショット、URLなどを入力する
■「電話番号」を選択した場合の入力項目
■コンテンツのURL(晒し行為の場合)、問題に該当するテキストの入力箇所
■スクリーンショットやファイルの添付、Google 検索結果画面のURL入力箇所
■該当のコンテンツを見つけた際の検索時に使用した検索キーワードの入力箇所
6.連絡先を入力する
7.「確認と送信」の注意事項にチェックを入れ、送信する
Google 上のコンテンツを報告
「Google 上のコンテンツを報告」の申請手順は、次のとおりです。
1.申請ページへアクセスする
2.コンテンツが表示されているGoogle サービスと、プロダクトを選択する
3.選択した項目によって追加の質問が表示されるため、該当する項目を選択する
■「報告対象のコンテンツが表示されているGoogle サービス」で「Google 検索」、
「関連するプロダクト」で「Google 検索」を選んだ場合
4.選択した項目によって、さらに追加で質問が表示されるため、該当する項目を選択する
5.すべての項目を入力し終えたら、「リクエストを作成」をクリックする
申請が通ってもWeb上から完全に削除することはできない
ここまで、Googleの検索結果からページの削除を申請する方法をご紹介しました。上記の申請が通ることで検索結果からは表示されなくなったとしても、該当のコンテンツそのものを削除しなければ、誰も閲覧できない状態にすることはできません。
例えば、検索結果からページを削除したとしても、そのページのURLを知っている人やSNSでページのURLを掲載した投稿が行われていた場合は、検索以外の方法でページを閲覧できてしまいます。そのため、Web上からページそのものを削除したい場合は、削除申請と合わせてページの作成者への削除依頼も進めることが大切です。
Webページそのものを削除する方法
Webページそのものを削除したい場合は、次の方法で削除依頼を行いましょう。
ページの作成者・運営者と直接交渉する
ページの作成者やWebサイトの運営者が明確な場合は、問い合わせフォームや電話、メールなどの方法で直接削除を依頼しましょう。Webサイトによっては、削除申請フォームが設けられている場合もあります。
削除申請をする際は、以下の情報をわかりやすく、簡潔にまとめます。
- 該当ページのURL
- 問題のあるテキストや画像の場所・範囲
- どのような要素が問題なのか(テキストに含まれる情報、画像に写っている人物など)
- 問題のあるコンテンツだと判断できる根拠(法律など)
また、「対応によっては、警察や弁護士へ相談することも検討している」などの旨も添えておくことで、対応してもらいやすくなるでしょう。
ページの作成者・運営者がわからない場合
ページの作成者・運営者がわからない場合は、「WHOIS検索」を活用することでWebサイトの情報やメールアドレスを調べられます。
WHOIS検索の検索ボックスに該当のWebサイトのドメインを入力すると、Webサイトに関する情報が表示されます。「Contact Information」または「Registrant Phone」「Registrant Email」に電話番号やメールアドレスが表示されるため、記載の情報をもとに連絡を取りましょう。
Webサイトによっては、運営者本人ではなく、サーバー管理会社などプロバイダの情報が公開されている場合もあります。そのような場合は、プロバイダ責任制限法に基づき、公開されているプロバイダの連絡先へ問い合わせましょう。
参照:インターネット上の違法・有害情報に対する対応(プロバイダ責任制限法)|総務省
ページの作成者・運営者に応じてもらえない場合
「コンタクトを取ったものの、削除に応じてもらえない」「削除依頼を無視される」などの場合は、裁判に発展する可能性があります。ただし、該当のページ内容が実際は法的に問題がない内容であるため、削除に応じてもらえないなどの可能性も考えられるため、まずは再度該当のコンテンツが法的問題に当てはまるものであるかを確認しましょう。問題の有無を正確に判断するためには、専門的な知識も必要となるため、弁護士や専門家への依頼もご検討ください。
Googleの検索結果からのページ削除を申請できるケース・できないケース
Googleの検索結果からのページ削除は、申請に応じてもらえるケースと、応じてもらえないケースがあります。どのようなコンテンツが削除の対象に当てはまるのか、申請によって削除できるケース・できないケースをそれぞれご紹介します。
削除できるケース
Googleに申請し、検索結果から削除できるケースは以下のとおりです。
- 自身の著作権侵害・名誉毀損など法的問題に該当するコンテンツが掲載されている場合
- 電話番号や自宅の住所、顔写真など個人が特定される情報が不本意に掲載されている場合
このようなプライバシーの侵害にあたるコンテンツが検索結果に表示されており、法的に違反している根拠を明確に提示できる場合は、Googleに削除申請することで応じてもらえます。なお、先述のとおり、検索結果から削除されたとしても、Webページやサイト全体が削除されるわけではないので、検索以外の方法で該当のページを閲覧される可能性がある点に注意が必要です。
削除できないケース
自身にとっては不都合なコンテンツであったとしても、他者からは有益なコンテンツとされることもあります。
例えば、企業が情報漏えいなどの事件を起こした場合や、過去に罰則を受けた記録などは、企業側からすれば企業の評価にも関わるため、掲載してほしくないコンテンツに当てはまるでしょう。しかし、他者からすれば今後取引を行う企業・転職先として検討している企業として、情報収集をする際に必要な要素にもなります。そのため、掲載されたとしても法的に問題がないコンテンツに関しては削除申請に応じてもらえません。
変更・削除したページを検索結果へ表示させないための申請方法
URLを変更したページや、Web上から削除したページがまれにGoogleの検索結果へ表示されてしまうことがあります。このようなページが検索結果に表示されたとしても、ユーザーがクリックすることでエラー画面が表示されるため、ユーザーエクスペリエンスの低下につながります。
変更・削除したページを検索結果から表示させないようにする場合は、Google サーチ コンソールの「Google 検索で古いコンテンツの更新をリクエストする」から申請を行います。手順は次のとおりです。
1.申請ページへアクセスする
2.「新しいリクエスト」をクリックする
3.該当する項目を選択する
4.選択した項目によって追加の質問や案内が表示されるため、表示内容に沿って進める
■「変更したウェブページに関する Google の古い検索結果を更新するため」を選択した場合
まとめ
この記事では、Googleの検索結果からページの削除を申請する方法についてご紹介しました。検索結果に意図せぬかたちで自身の個人情報や名誉毀損にあたる内容が表示されていた場合は、記事内でご紹介した方法で削除申請を行いましょう。また、検索結果だけでなく、Web上からも情報が削除されるように、ページの作成者やサイトの運営者にもページの削除依頼を忘れずに行うことが大切です。