SEOにおいてキーワードの順番は影響する?検索順位が変動する理由や選定時のポイントも

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SEOにおいて、キーワードの順番はどのような影響をもたらすのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
コンテンツを作成する際に、必ず決定するものが対策するキーワードです。

一般的には、キーワードの順番がSEOに大きく影響することはないとされていますが、それにはどのような理由があるのでしょうか。
この記事では、キーワードの順番によってSEO評価にどのような影響があるのか、順番によって検索結果に変動が見られる理由や、適切なキーワードの順番で効果を創出する方法などを解説します。
順番に迷った際におすすめのツールもあわせてご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

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SEOにおけるキーワードの順番がもたらす影響とは

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検索エンジンは定期的なアップデートにより、キーワードの順番ではなくそれぞれの言葉の意味や関連性を理解し、そのうえでSEO評価ができるようになっています。

ただし、キーワードやユーザーの検索意図によっては順番を考慮したほうがよいものもあります。
ここでは、キーワードの順番がSEOや検索順位にどのような影響をもたらしているのか、キーワードの具体例を提示しながら解説します。

検索結果に表示される内容が変動する

キーワードの順番を変更すると、検索結果に表示される内容に変動が出ることがあります。
「SEOライティング 書き方」と「書き方 SEOライティング」で検索した場合、以下の画像のような変動が見られます。

「SEOライティング 書き方」には「関連する質問」が表示されないことに対し、「書き方 SEOライティング」には表示されており、表示される内容が違うことがわかります。

この理由として、「SEOライティング 書き方」と「書き方 SEOライティング」にはユーザーの検索ニーズに違いがある可能性があることがあげられます。
「SEOライティング 書き方」には「初心者でもできる」という言葉をタイトルに含んだ記事がランクインしていることから、「書き方 SEOライティング」よりも初心者にもわかりやすく教えてほしいというニーズがあることがうかがえます。
このように、キーワードの順番を変更することでユーザーの検索ニーズに少しのばらつきがある場合は、順番を考慮してもよいでしょう。

検索順位が変動する

先述のとおり、キーワードの順番を変更すると検索順位にも変動が出ることがあります。
「SEO対策 キーワード」と「キーワード SEO対策」を例に確認しましょう。

「SEO対策 キーワード」では1位に表示されているWebサイトが、「キーワード SEO対策」では2位となっているといった変動があることが見てとれるでしょう。
このような変動が起こる原因は後述します。

月間検索数が変化する

キーワードの順番が変わると、月間検索数(検索ボリューム)が変化するケースも珍しくありません。
具体例として提示したキーワードをもとに、Ahrefsのキーワードエクスプローラーで調査をしたところ、「SEO対策 キーワード」の月間検索数は1500、「キーワード SEO対策」は300という結果が出ました。
※2024年9月時点

このように、キーワードの順番が前後するだけで月間検索数に変化が見られるケースがあることは覚えておくとよいでしょう。

キーワードの順番で検索結果が変わるSEO的理由

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キーワードの順番で検索順位や結果が変わるSEO的な理由は、それぞれのキーワードによるユーザーの検索意図の細かな違いを検索エンジンが読み取っているからだと考えられます。

先述した「SEO対策 キーワード」と「キーワード SEO対策」の2つを検索し、実際に1ページ目に表示されているWebサイトを見ると、「SEO対策 キーワード」の検索意図は「キーワード選定をすることをすでに決定していて、方法が知りたい」というニーズが強いことがわかります。
一方で「キーワード SEO対策」の検索意図は「キーワード選定の方法が知りたい」というものに加え、「そもそもSEOにおけるキーワードとは何なのか」という初心者向けの内容もいくつか含まれていました。
※検索意図は時とともに変化するものも多いため、執筆時(2024年9月時点)と変動している可能性もあります。

実際にGoogleは以下のように述べていることから、検索意図の違いを検索エンジンが理解できていることが理由で、キーワードの順番が変わることで検索順位の微妙な変動が起きると考えられるでしょう。

情報の関連性を評価するための最も基本的なシグナルは、検索クエリと同じキーワードがコンテンツに含まれているかどうかです。
(中略)
Google のシステムでは、キーワードに着目するだけでなく、コンテンツが他の点で検索クエリと関連しているかも分析します。

引用:コンテンツの関連性|ランキング結果|Google 検索の仕組み

SEO対策として適切なキーワードの順番とは?

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先述したように、キーワードの順番が変わってもSEOに大きな影響があるわけではありません。
しかし、キーワードによっては検索順位に変動が出るケースもあります。
このことからも、キーワードによっては上位表示をさせるために順番を意識すべきものもあるといえるでしょう。

例えば先述した「SEO対策 キーワード」と「キーワード SEO対策」の場合、前者の月間検索数が1500であったのに対し、後者は300であったことから、「SEO対策 キーワード」のほうがより多くのユーザーからアクセスされる可能性が高いと推測できます。
このように月間検索数に乖離があるケースでは、キーワードの順番を意識すべきといえるでしょう。

また、上位表示されているWebサイトのドメインパワー(検索エンジンからの信頼度)に注目することも大切です。
なぜなら、ドメインパワーが強いWebサイトは上位表示されやすい傾向にあるからです。
そのため、上位表示されているコンテンツや月間検索数が多いキーワードと同じ順序でタイトルやディスクリプションなどを作成しても、ドメインパワーが強いWebサイトのほうが上位表示されるケースがあることは理解しておきましょう。

キーワードの順番を決めるときのポイント

ここでは、パターン別にキーワードの順番の決め方をご紹介します。

月間検索数を確認する

月間検索数は、そのキーワードが1カ月の間にどのくらい検索されているのかを示す指標です。
月間検索数が多いということは、それに比例して多くのユーザーが興味関心を持っている話題だといえるため、月間検索数も加味しながらキーワードを決めましょう。
どの順番のキーワードを選べばよいか迷った場合は、月間検索数が多いキーワードを選ぶのもおすすめです。

後述しますが、SEOツールの「キーワード プランナー」であれば無料で確認ができます。
月間検索数の調べ方はGoogle 広告ヘルプの「キーワード プランナーを使う」をご覧ください。
また、「Google トレンド」であれば、キーワードの検索数の推移も確認できるため、キーワード プランナーと併用するのもおすすめです。
有料にはなりますが、「Ahrefs」でも、月間検索数の確認ができます。
Ahrefsは、被リンクの推移や上位表示されているWebサイトの傾向なども知れるため、SEO対策にも役立ちます。
月間検索数の調べ方は「Ahrefsの使い方:キーワードと検索トラフィックの指標」をご覧ください。

検索意図を的確に把握する

検索意図は、どのようなキーワードに対してもあるものです。
その検索意図を把握し、コンテンツに落とし込むことがSEOでの評価につながります。
キーワードの順番によっては、前後が違うことで検索意図にばらつきが出るものもあるため、注意深く検索意図を把握しなければなりません。

「黒い 猫」と「猫 黒い」というキーワードを例に考えていきましょう。

左側が「黒い 猫」の6位から9位の検索結果で、右側が「猫 黒い」の6位から9位の検索結果です。
「黒い 猫」の場合、黒猫の種類を紹介するWebサイトだけではなく、黒い猫という言葉が曲名に含まれた曲の歌詞紹介サイトや、ゲームも表示されています。
これらのWebサイトは「猫 黒い」では上位表示されていないことから、「黒い 猫」に強く含まれる検索意図であるといえるでしょう。

一方で、「猫 黒い」の場合、猫のあごにできる黒いニキビといった、猫の健康状態に関するWebサイトが表示されています。
こうしたWebサイトは「黒い 猫」には表示されていないため、「猫 黒い」特有の検索意図であるといえます。

では、猫の健康状態に関するコンテンツを作ると仮定しましょう。
この場合、「黒い 猫 ニキビ」よりも「猫 黒い ニキビ」の順番のキーワードを選択したほうが、「猫 黒い」に含まれる検索意図も満たせるため効果的です。
加えて適切なSEO対策を行えば、ユーザーニーズを満たしたコンテンツとして「猫 黒い」でも、上位化を目指せる可能性があります。

特にドメインパワーがまだ弱いWebサイトの場合は、このような検索意図の違いをしっかり読み取り、適切な順番でキーワードを選ぶようにしましょう。

キーワードを配置するときのポイント

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実際に対策するキーワードが決まったら、キーワードをどこにどのような文章で配置するかを決めます。
コンテンツ作成をする際には、以下の項目を押さえるのがおすすめです。

キーワード同士を自然な流れで近くに配置する

対策するキーワードは、タイトルや見出しのほか、本文中にも数多く使用するはずです。
しかし、キーワードを入れようとするあまり不自然な文章になってしまうと、ユーザーに読みづらさを感じさせてしまい、離脱の原因にもなります。

また、キーワード同士は近くに配置するのが理想的です。
先述した「猫 黒い ニキビ」を対策するキーワードとしてコンテンツを作るのなら、キーワードとの関連性を考え、以下のようなトピックを盛り込んだものにしましょう。

  • 猫に黒いニキビができる原因
  • 猫に黒いニキビができたときの対処法
  • 猫に黒いニキビができたときのNG行為
  • 猫に黒いニキビができないようにするための対策

キーワード同士が近くにあると、検索エンジンが記事の内容や関連性を理解しやすくなるため、適切なSEO評価を受けることにもつながります。

キーワードはタイトル・ディスクリプション・見出しに配置する

対策するキーワードは、必ずタイトル・ディスクリプション・見出しに盛り込むようにしましょう。
特にタイトルは検索結果にも表示されるため、ユーザーが必要としている情報があるかどうかの判断材料のひとつになります。

また、ディスクリプションも検索結果に表示されます。
タイトルよりも多くの情報を伝えられるため、対策するキーワードを盛り込んで記事の内容がわかるよう端的な内容を意識しましょう。

ただし、先述したように自然な流れでの配置が必要となります。
不自然にキーワードを盛り込みすぎると、ユーザーファーストではないと判断されてしまい、かえって低評価となる可能性もあります。

実際にGoogleは、キーワードを乱用することに対して以下のような考えを示していますので、キーワードの使用は適切な量を守るようにしましょう。

同じ言葉を何度も繰り返すことは(多少変化を持たせても)ユーザーをうんざりさせてしまうほか、キーワードの乱用は Google のスパムに関するポリシーに違反することにもなります。

引用:Google が重要でないと考えること|Google 検索セントラル

キーワードは左寄せで配置する

キーワードは、ユーザーの目にも止まりやすいよう左寄せで配置することをおすすめします。
左寄せが難しい場合は、タイトルや見出しのなるべく前半部分にはキーワードを配置するようにしましょう。
検索結果を見るとわかるように、タイトルは一定の長さを超えると後半部分が省略されてしまい、検索結果に表示されなくなります。
これを避けるためも、なるべく左寄せでキーワードを設置しましょう。

メインキーワードの順番通りに配置する

メインキーワードは、順番通りに配置しましょう。
先述のとおり、キーワードの順番でユーザーの検索ニーズに変化があるものも存在しており、メインキーワードの順番を変更すると検索ニーズと合わなくなる可能性があるからです。
検索ニーズと合わないと検索エンジンに判断され、検索順位が変動することも考えられるため、メインキーワードは順番通りに配置することを意識しましょう。

キーワードの順番で迷ったときにおすすめのSEOツール

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最後に、キーワードの順番で迷った際に使えるおすすめのSEOツールを2つご紹介します。

Google キーワード プランナー

Google キーワード プランナーは、Googleが提供しているキーワード調査ツールです。
月間検索数が調べられるので、キーワードの順番を決めるときに役立つでしょう。
また、関連性の高いキーワードも抽出できるため、選定したキーワードよりもよいキーワードが見つけられる可能性もあります。
キーワード プランナーを利用するためには、Google 広告へのユーザー登録が必要です。
あらかじめGoogle アカウントを用意してから登録しましょう。

 ラッコキーワード

ラッコキーワードは、月間検索数だけではなくサジェストや共起後の抽出もできるツールです。
無料で使える機能から有料で使えるものまで幅広いプランが用意されているので、用途や使用頻度に合わせて契約できます。
調査したいキーワードを打ち込むだけで簡単に調査が済み、感覚的に使用できる便利なツールです。

まとめ

この記事では、SEOにおいてキーワードの順番は影響するのか、順番によって検索順位が変動する理由などについて解説しました。
キーワードの順番が違っていても、検索エンジンが細かな検索意図の違いまでつかめるようにアップデートされているため、SEOに甚大な影響を与えることはないとされています。
しかし、キーワードによっては順番を考慮したほうがSEOで高評価を得やすいものもあります。
どのキーワードが該当するかはそれぞれ違うため、検索結果をよく見て検索意図を的確に把握しましょう。
キーワードの順番に迷ったら、月間検索数を確認するのも手です。
月間検索数は、この記事でご紹介したGoogle キーワード プランナーやラッコキーワードなどのSEOツールを使用することで調査できます。
ツールもあわせて使用することで、最適な順番のキーワードを設定しましょう。

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