サーチコンソールで被リンクを確認する方法は?低品質なリンクへの対処法も紹介

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Google サーチコンソール(Google Searech Console)では、どのような手段で被リンクを確認できるのでしょうか。
被リンクは、外部サイトに設置された自サイトへのリンクであることから自社でのコントロールが難しいため、低品質なリンクへの対処法も気になるところです。
この記事では、Google サーチコンソールで被リンクを確認する方法を詳しくご紹介します。
「被リンクの多いページ順」「リンク元」や「リンクされているアンカーテキスト」を確認する方法もあわせてご紹介しますので、Google サーチコンソールを利用されている方はぜひ最後までご覧ください。

執筆者

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

Googleサーチコンソールで被リンクの確認はできる?

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Google サーチコンソールでは、メニュー内の「リンク」から被リンクの確認ができるようになっています。
確認できる被リンクに関するデータは以下のとおりです。

  • 被リンクの多いWebページ
  • どのWebページからリンクをされているのか
  • リンクされているアンカーテキスト

詳しい確認の手順については、後述する「Google サーチコンソールにおける被リンクの確認方法」をご覧ください。

では、なぜ被リンクを確認すべきなのでしょうか。
次に、Google サーチコンソールで被リンクを確認すべき理由をご紹介します。

サーチコンソールで被リンクを確認すべき理由

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Google サーチコンソールでは、先述のとおり「リンク」を確認することで被リンクの数がわかります。
では、なぜ被リンクを確認すべきなのでしょうか。
ここでは、Google サーチコンソールで被リンクを確認すべき理由を3つご紹介します。

SEO評価に影響があるため

Google サーチコンソールで被リンクを確認すべき最大の理由は、被リンクの数がSEO評価に影響するためです。
被リンクについて、Googleは「Google が掲げる 10 の事実」にて以下のように述べています。

Google では、200 以上の基準と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。
引用:Google が掲げる 10 の事実|Google

つまりGoogleは、被リンクの設置を投票のように考えており、被リンクが多いほど投票数があり、指示されているWebサイトだと判断していることがわかります。
SEO評価に影響を与える指標のひとつであることから、被リンクは定期的に確認すべきといえるでしょう。

どのようなWebサイトからの被リンクか確認するため

被リンクとサイトパワーは密接な関係があります。被リンクを通じてリンク元ページのSEO評価(リンクジュース)をリンク先に渡す効果があります。リンクジュースとは、被リンクによってほかのページに渡されるSEO上の影響力や評価のことです。これはシャンパンタワーに例えられ、各ページのSEOパワー(ジュース)がリンクを通じて次々と下の層に流れていくイメージから名付けられました。リンクジュースについては以下の動画で解説されています。

ほかのページから多くのリンクジュースを受け取ることで、ページの評価が高まります。この評価システムは「PageRank」とも呼ばれ、Googleが設立された当初からSEOの基本的な指標として利用されています。PageRankは、Googleが公式に認める重要な順位決定要因のひとつであり、SEO対策において欠かせない概念です。

このため、どのようなWebサイトからの被リンクを得るかがSEO対策において重要です。例えば、知名度が高く多くの閲覧者が訪れるニュースサイトや、幅広いユーザーに参照されるWikipediaなど、SEO評価が高いWebサイトからの被リンクは、効果的なSEO対策のひとつといえるでしょう。

また、Google サーチコンソールを使用して被リンク元サイトの情報を確認できますが、そのSEO評価までは直接把握できない場合があります。Google サーチコンソールはリンクの数やリンク元のURLは提供するものの、各リンク元サイトの評価や信頼性の詳細までは表示されません。このため、被リンク元の質をしっかりと見極めるためには、追加のツールや方法を活用することを検討する必要があります。

スパムサイトからの被リンクがないか確認するため

「リンクジュース」には、質のよい被リンクだけに当てはまるものではなく、悪質な被リンクも含まれます。
スパムサイトからの被リンクはGoogleから低評価を受ける恐れがあるため、定期的にどのようなWebサイトに被リンクが設置されているかを確認する必要があります。
スパムサイトとは、Googleの「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」に違反しているWebサイトのことを指します。

以下のような特徴に当てはまるWebサイトへ被リンクが設置されていないか、あわせて確認しましょう。

  • 人気のあるWebページの内容を無断転載・複製している
  • 独自の付加価値がなく、質の低いアフィリエイトページ
  • 詐欺や不正行為の疑いがある など

2022年に行われたリンクスパム対策アップデートにて、スパムリンクが無効化されたことが発表され、現在でもスパムアップデートは繰り返されています。
しかし、念のため悪質な被リンクの有無は確認すべきといえるでしょう。

Google サーチコンソールにおける被リンクの確認方法

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Google サーチコンソールでは、被リンクの獲得数順にWebページを確認できるため、どのWebページが最も被リンクを集めているのかがわかります。

Google サーチコンソールでは「リンク」メニューから被リンクの確認をするため、はじめにログインをしてツールを開いておきましょう。

被リンクの多いWebページをGoogle     サーチコンソールで確認する方法は以下のとおりです。

  1. ❶Google サーチコンソールを開き、メニューから「リンク」を選択する


    ❷外部リンク欄にある「上位のリンク元サイト」から「詳細」を選択する

上記の手順で、被リンクの多いWebページが確認できます。
また、「サイト」「リンクしているページ」「ターゲット ページ」で並べ替えることも可能です。

リンク元の確認方法

どのWebページからリンクをされているのか、リンク元を確認する方法は以下のとおりです。

  1. ❶Google サーチコンソールを開き、メニューから「リンク」を選択する


  2. ❷外部リンク欄の「上位のリンク元サイト」から「詳細」を選択する

「被リンクの多いWebページの確認方法」と同様に、「サイト」「リンクしているページ」「ターゲット ページ」で並べ替えができます。
別タブでリンク元のWebページを開ける仕様となっているため、どのようなWebページなのか確認するときにも最適です。

リンクされているアンカーテキストの確認方法

アンカーテキストとは、リンクを設置する際にURLの代替として使うテキストのことです。
例えば「バンソウ」のように、リンクを設置した際に青色に変化しているテキスト部分のことを指します。

リンクされているアンカーテキストがどのような内容になっているのかを確認する方法は以下のとおりです。

  1. ❶Google サーチコンソールを開き、メニューから「リンク」を選択する


  2. ❷外部リンク欄の「上位のリンク元テキスト」から「詳細」を選択する

大文字や小文字を区別せず、完全一致のものでカテゴライズされて表示されます。

 内部リンクの数の確認方法

Google サーチコンソールの「リンク」からは、内部リンクの数も確認できます。

内部リンクの数を確認する方法は以下のとおりです。

  1. ❶Google サーチコンソールを開き、メニューから「リンク」を選択する

  2. ❷内部リンク欄の「上位のリンクされているページ」から「詳細」を選択する

 低品質な被リンクへの対処法

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低品質な被リンクを発見した場合は、SEOに影響を与える可能性があるため、適切な対処をする必要があります。
被リンクは、外部サイトに設置される自サイトへのリンクであることから、コントロールが難しいこともあります。
そのため、時には低品質なWebサイトに自サイトへのリンクが設置されてしまうケースも発生してしまいます。
そのような問題に直面した際には、どのように対応すればよいのでしょうか。
最後に、低品質な被リンクへの対処法をご紹介します。

「低品質なリンク」とは

低品質なリンクとは、スパムサイトに設置されたリンクのことです。
スパムサイトは先述のとおり「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」に抵触するWebページのことを指します。

低品質なリンクについては、「リンクスパム」で詳しく述べられており、以下のようなリンクが低品質なリンクに当てはまるとされています。

  • 売買されたリンク
  • 過剰な相互リンク
  • ランキング クレジットを転送するリンク
  • 質の低いディレクトリやブックマーク サイトのリンク など

上記に当てはまるもののほか、リンクスパム内で述べられているものと合致するリンクがあれば、これから紹介する対処法を用いて対応するようにしましょう。

リンクを否認する手順

リンクの否認とは、外部サイトに設置された自サイトへのリンク、つまり被リンクを無効化することを指します。
ただし、Googleも以下のように述べていることから、慎重に行う必要があるといえます。

否認ツールは複雑な機能であるため、慎重に使用する必要があります。使い方を間違えると、Google 検索結果でのサイトのパフォーマンスに影響が及ぶ可能性があります。
引用:サイトへのリンクを否認する|Search Console ヘルプ

リンクを否認する手順は以下のとおりです。

  1. ❶否認するページまたはドメインのリストを、「UTF-8」か「7-bit ASCII」でエンコードされたテキストファイル(末尾は .txt)で作成する

    # 否認するページ 2 件
    http://spam.example.com/stuff/comments.html
    http://spam.example.com/stuff/paid-links.html

    # 否認するドメイン 1 件
    domain:shadyseo.com

    引用: 否認リストのファイル形式|Search Console ヘルプ

    リンクの否認ツールへとアクセスし、プロパティを選択する

    ❸「否認リストをアップロード」をクリックし、手順❶で作成したテキストファイルをアップロードする

アップロード後、インデックスされるまでは数週間程度かかるとされているため、クローラーと呼ばれる巡回ロボットがWebサイトの情報を読み込むまで待ちましょう。
アップロードしたファイルに問題があった場合は、エラー一覧が表示されるため、内容を確認して再度テキストファイルを作成し、アップロードしてください。

リンク元のWebサイト管理者に削除を依頼する手順

リンク元のWebサイトの管理者へ連絡する手段があれば、直接削除依頼を送りましょう。
多くのWebサイトの場合、最下部に「〇〇All Rights Reserved.」といったクレジット表記があります。
そのほかにも、運営会社の情報や管理者の名前などが記載されていることもあるため、メールやSNSなどを利用して接触を試みましょう。

まとめ

この記事では、Google サーチコンソールで被リンクを確認する方法をご紹介しました。
被リンクは「Google が掲げる 10 の事実」でも述べられているとおり、SEO評価において大きな影響を及ぼすものです。
そのため、どのようなWebサイトに自サイトへのリンクが設置されているのかは必ず確認する必要があるといえます。
「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」に抵触しているWebサイトからの被リンクがあったと仮定し、確認しないまま放置してしまうと、自社サイトまで悪いSEO評価を受けてしまう可能性があります。
このような事態を避けるためにも、定期的に被リンクの数を確認しましょう。
もし低品質なリンクを発見したら、リンク元のWebサイトの管理者に連絡をし、削除依頼を送りましょう。
対応してもらえない場合は、リンクの否認ツールを用いて被リンクを無効化できます。
Google サーチコンソールで被リンクを確認し、SEO対策へ役立てましょう。

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