インフォグラフィックとは?活用メリットや作り方、おすすめツールを紹介
公開日:2026年03月02日
「資料に載せるデータをもっとわかりやすく示したいけれど、いい方法が思いつかない」
「図やグラフを作りたいけれど、作り方がわからない」
といった悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
このような場合は、インフォグラフィックを用いることで、視覚的にわかりやすく情報を伝えられます。ただし、なんとなく情報を図に詰め込むのではなく、目的や最も伝えたい内容に沿って情報を整理することで、ユーザーにとって理解しやすいインフォグラフィックを作成できます。
この記事では、インフォグラフィックとは何かを、活用メリットや種類、作り方、情報を見やすくまとめるコツ、作成時のよくある失敗、おすすめの無料ツールをご紹介します。
執筆者
マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
インフォグラフィックとは
インフォグラフィックとは、情報を視覚的にわかりやすく伝える手段で、図や表、地図、チャートなどを使って表します。
インフォグラフィックを用いることで、文字のみの情報よりも内容の理解を促しやすくなるため、身近な例でいうと公共施設のトイレマークや道路標識、教材の図解などが挙げられます。
最近ではこのようなインフォグラフィックがWebページやプレゼンテーション資料にも使われるようになったため、ビジネス・プライベートを問わず欠かせない存在であるといえます。
インフォグラフィックを活用するメリット
上記のようにインフォグラフィックは図などを用いて情報を伝えられますが、これによってさまざまなメリットがあります。インフォグラフィックを活用するメリットは、次のとおりです。
言葉が通じなくても情報を伝えられる
インフォグラフィックは、テキストではなく図やグラフなどを用いるため、異なる言語を扱う国の人にもわかりやすく情報を伝えられます。
例えば、施設内で非常口や禁止マークのイラストで非常口の位置や禁止事項を伝えたり、グラフで事業が成長していることを示す際に右上がりの矢印を添えたりすることで、テキストを読まずとも一目で情報を理解できます。
このように、インフォグラフィックは国内外の人々と交流する際にも活用できます。
テキストのみよりも目を引きやすい
インフォグラフィックがあることで、テキストのみで情報が示されているものよりも、より多くの人からの興味を引きやすくなります。
例えば、テキストのみが配置されていると、文章を読まなければ何が書かれているのかを理解できないものの、インフォグラフィックがあることで、何を伝えたいのか、何が書かれているのかが一目でわかりやすくなります。
また、物事を説明する際にインフォグラフィックによる図解やグラフ、表などが添えられていることで、内容の理解も促せるため、「もっと詳しく知りたい」「続きが読みたい」と興味を持ってもらえる可能性があります。
専門的な情報をわかりやすく解説できる
インフォグラフィックは、専門的な情報やテキストのみでの説明が難しい情報を解説する際に役立ちます。
イラストやチャート、表、グラフなどがあることで、テキストでの説明を補助する役割を果たすため、テキストが何を示しているのかを視覚的にわかりやすく伝えられます。
また、テキストのみで説明しようとすると長文になってしまう内容も、インフォグラフィックを用いることで簡潔にまとめられるケースもあるため、ユーザーの理解を促す際に欠かせません。
SNSや記事で拡散されやすい
インフォグラフィックは視覚的にわかりやすく、かつ簡潔にまとまった情報が示されているため、SNSやブログ、ニュース記事でも目立ちやすく、拡散されやすい傾向があります。
そのため、SNSマーケティングやコンテンツマーケティングを行っている場合は、インフォグラフィックを活用することで、「いいね」「シェア」などのエンゲージメント率を高められ、「この企業はいつもわかりやすく情報を発信してくれる」と、ファンの獲得にもつながります。
目的別におすすめのインフォグラフィックの種類
上記のとおり、インフォグラフィックにはさまざまな活用メリットがありますが、インフォグラフィックには多様な種類があり、目的に合わせて適切な種類を選ばなければ、わかりやすく情報を伝えられません。以下では、目的別におすすめのインフォグラフィックの種類をご紹介します。
数値データを比較・説明する
数値データを比較・説明する際には、グラフや表、チャートがおすすめです。
例えば、「〇〇を使用しているユーザー数の変化」として棒グラフでユーザー数を年ごとに並べたり、「A社とB社の比較」として表でA社とB社のデータを並べて比較できるようにする方法があげられます。
チャートにはマップ型(ロジックツリー、マインドマップ)やマトリックス型(マトリックス、バブルチャート)などさまざまな種類があります。1つのデータから派生するデータを示したい場合はマップ型、数値データの整理をしたい際はマトリックス型が適しているといえます。
直感的に伝える
直感的に情報を伝えたい場合は、ピクトグラムやリストがおすすめです。
ピクトグラムは、記号や簡単なイラストを用いて利用されるもので、「絵文字」「アイコン」と呼ばれることもあります。
リストは、箇条書きや番号付きリスト、チェックリストのような形式で情報を簡潔にまとめられます。
ピクトグラムは、言語に関係なく情報を伝えられるため、公共施設の案内などで主に用いられます。リストは長文を簡潔かつわかりやすくまとめられるため、SNSやブログ記事、プレゼンテーション資料などで活用することで、ユーザーの関心を得やすくなります。
物事の関係性を示す
物事の関係性を示す際は、ダイアグラムや相関図がおすすめです。ダイアグラムは、幾何学的な図形を組み合わせて作成した図のことで、物同士のつながりや関連性を示す際に役立ちます。
相関図は、物事や人物の関係性を示す際に用いられる図で、一度に複数の要素の関係性を示せるため、物語の登場人物の関係を説明する際によく利用されます。ビジネスにおいては、組織や製品のつながりを表す際に用いられることが多いです。
手順や流れを示す
物事の手順や流れを説明する際は、フローチャートやタイムライン(年表)が適しています。
フローチャートは、物事の順番や分岐点を図を使って示したもので、ユーザーはフローチャートを見ながら順を追って物事を進められるようになります。
タイムラインは、歴史やストーリーなどを時系列順に並べて図解したもので、1つのタイムラインでその物事の歴史を把握できる強みがあります。
手順を説明する際にはフローチャート、会社の歴史やブランドストーリーなどを時系列ごとに説明したい場合はタイムラインがおすすめです。
インフォグラフィックの作り方
上記では、インフォグラフィックの種類を目的別にご紹介しました。
インフォグラフィックは種類によって形式が異なりますが、基本的な作り方はどれも大差ないため、これからインフォグラフィックを作ろうと考えている方は、まずは基本的な作り方を押さえておくことをおすすめします。インフォグラフィックの作り方は、以下のとおりです。
1.作成の目的や伝えたい情報を整理する
初めに、インフォグラフィックを作成する目的や伝えたい情報を整理します。インフォグラフィックでは、上記でもあげたように目的に合わせて適する形式が異なるため、わかりづらいデザインになってしまわないよう必ず目的を明確にしておきましょう。
また、情報を整理する際は、5W1H(Why、Who、What、Where、When、How)に分けて細かく考えるのがおすすめです。
これらの作業を行ったうえで、公的機関の調査データなど、信頼できる情報源からのデータを集めたり、自社で行った調査結果を用意することで、情報を適切にまとめられます。
2.集めた情報をもとに構成を決める
次に、集めた情報をもとにインフォグラフィックの構成を決めます。
構成では、インフォグラフィックを見た人が自然に情報を理解できるようストーリーを組み立てることが大切です。ストーリーでは、「導入→本論→結論」の順番で組み立て、導入でユーザーの興味を引くタイトルや最も伝えたい内容を工夫して盛り込みましょう。
また、この段階ではあくまで構成を作成するため、デザインまで考える必要はありません。どの情報を強調するのか、伝えたい内容の優先順位を決めておくことで、後からデザインを進めやすくなります。
3.テーマカラーやアクセントカラーを決める
デザインに取り掛かる前に、テーマカラーやアクセントカラーを決めます。自社のブランドカラーがある場合は、その色を基準にアクセントカラーなどを決めることで、自社のブランドイメージを保ったインフォグラフィックを作成できます。
ここでは、あまり多くの色を使いすぎないことが大切です。ここでのテーマカラー決めは装飾ではなく、まとめる情報をわかりやすくすることを意識するとよいでしょう。
4.構成とテーマカラーに沿ってレイアウト、デザインを整える
構成、テーマカラーが決まったら、レイアウトとデザインの作成に取り掛かります。デザインのテンプレートは、最近ではさまざまな無料のデザインツールが提供されているため、それらを活用することでデザインスキルがない方でもスムーズにインフォグラフィックを作成できます。
見やすく情報をまとめるコツなどは、次の「インフォグラフィックのデザインを見やすくまとめるコツ」で詳しくご紹介します。
インフォグラフィックのデザインを見やすくまとめるコツ
ここまで、インフォグラフィックの基本的な作り方をご紹介しました。インフォグラフィックは、ただ情報を図や表などにまとめるだけでなく、見やすく整理することでユーザーの理解を促せる役割を果たせます。インフォグラフィックのデザインを見やすくまとめるコツは、次のとおりです。
情報の「整列」を意識する
テキストや図がバラバラに配置されていると、情報にまとまりが感じられず、見づらくなってしまいます。
情報を整理する際は、見えないガイドラインを意識しながら配置することで、すっきりとした印象を与えられます。各種デザインツールでは、左揃えや中央揃え、等間隔での配置など、配置を整理できる機能が備わっています。これらも活用しながら、情報をまとまりごとに整列させながら配置しましょう。
背景と文字のコントラストを意識する
デザインをするうえで、背景色と文字色に同系色を選ぶことで、統一感のあるインフォグラフィックを作成できますが、背景と文字の色が近すぎると、背景に文字が溶け込んでしまい、文字が読みにくくなります。
また、フォントの種類やフォントサイズも、あまり多岐にわたる種類を選ばず、「タイトルではインパクトを重視した〇〇フォントの〇〇サイズ」「本文では読みやすさを重視した〇〇フォントの〇〇サイズ」といったように、タイトルや見出し、本文で利用するフォントを分けておくことで、視覚的にわかりやすいインフォグラフィックを作成できます。
視線誘導を意識する
インフォグラフィックで情報をまとめる際は、視線誘導を意識した情報の配置も重要です。
人間の視線は、左上から右下へ、「Z」のように移動する傾向があります。この視線の動きを意識して、重要な要素を左上に配置するなど工夫することで、ユーザーが迷わず情報を読み取れます。
なお、Z型はすべてのインフォグラフィックのデザインで活用できるわけではなく、縦書きの場合はN型、リストを作成する場合はタイトルの配下にテキストが連なるF型を意識するとよいでしょう。
余白を活用する
デザインを整える際は、余白も重要です。整列させた要素と要素の間に余白を設けることで、各要素のまとまりが強調され、それぞれの情報の視認性が高まります。
このように、インフォグラフィックでは1つの画像に多くの情報を詰め込むわけではなく、余白を活用してゆとりのあるレイアウトにすることで、窮屈な印象を与えず理解しやすいデザインを作成できます。
インフォグラフィックでのよくある失敗
ここまで、インフォグラフィックで情報を見やすくまとめるコツをご紹介しました。インフォグラフィックは、情報を見やすくまとめるために用いられますが、情報の見やすさを重視しすぎるあまり、かえってわかりづらい印象を与えてしまう可能性があります。以下では、インフォグラフィックでのよくある失敗をご紹介します。
すべての作成手順に一気に取り掛かろうとした
インフォグラフィックの作成に取り掛かる際は、作成手順を順番に進めたり、デザイナーと相談を重ねながら着実に作成を進めるのがおすすめです。
すべての作成手順があいまいだったり、デザイナーとの情報共有が行われないまま作業を進めたりしてしまうと、自社でイメージしていたインフォグラフィックが作成できず、思うような集客効果も得られない場合があります。
また、デザイナーとのやりとりを重ね、手順どおりに作成を進めたとしても、「見づらい」「デザインがあまり気に入らない」などの不満要素はゼロにはできないことがほとんどです。修正点が見つかった際はそのままにせず、なるべく早くデザイナーに連絡しましょう。
なんとなくで数値データのデザインを決める
数値データの大きさを図で示す際は、「なんとなくこのぐらいだろうか」と思いつきで図を作成してしまうと、正確性のある画像として見てもらえません。
特に、バブルチャートでは数値の大きさや差を円で表しますが、なるべく自身で計算したうえで、正確な大きさの図を盛り込みましょう。
このように数値データを図で落とし込む際には正確さを意識することで、ユーザーから信頼できる情報源として扱ってもらえます。
インフォグラフィックの作成に便利な無料ツール
ここまで、インフォグラフィックのよくある失敗をご紹介しました。上記でも触れたように、インフォグラフィックでは正確な図やグラフを作成することが重要ですが、このとき、無料のデザインツールを使うことで、入力した数値に合わせて自動的にグラフを描けたり、テンプレートに沿って簡単に本格的なインフォグラフィックを作成できたりします。
インフォグラフィックの作成に便利な無料ツールは、以下のとおりです。
Canva

引用:Canva
Canvaは、基本無料で豊富なテンプレートを使ってプロのようなデザインを作成できるデザインツールです。
インフォグラフィックの作成に役立つ図形やイラストなどの素材も豊富に用意されているため、ユーザーは必要な素材をドラッグ&ドロップするだけで簡単に画像に配置できます。
また、グラフなども数値データを入力することで自動的にサイズが調整されるため、正確なインフォグラフィックを作成できます。
Adobe Express

Adobe Expressは、Adobe社が提供する基本無料のデザインツールです。Canva同様に豊富なテンプレートを利用でき、本格的なインフォグラフィックを作成できます。
Adobe Expressは、Canvaと基本的な操作方法は変わりませんが、レイヤー構造が画面右側に表示されるのが特長です。これにより、移動させたい素材や編集したい素材を素早く選択できるため、スムーズに画像を整えられます。
Adobeのサービスを普段から利用している方は、特に利用がおすすめです。
Easelly

引用:Easelly
Easellyは、直感的な操作でインフォグラフィックを作成できる無料のデザインツールです。テンプレートを選択することで、自由に内容を変更できます。
機能はCanvaやAdobe Expressより少ないものの、インフォグラフィックの作成に必要な機能はすべてそろっているため、迷わず作成しやすいでしょう。
なお、ツール自体は日本語に対応しているものの、一部のページやフォントは日本語対応していないため、注意が必要です。
Piktochart

引用:Piktochat
Piktochatは、豊富なテンプレートからさまざまなテイストのインフォグラフィックを作成できる無料のデザインツールです。
ブラウザの自動翻訳機能によって日本語に変換できますが、基本的にサイトが日本語対応していないため、人によっては使いにくさを感じる場面もあるでしょう。
Piktochatはテンプレートごとに異なるカラーバリエーションが用意されており、デザインを維持しつつさまざまなテーマカラーでインフォグラフィックを作成できます。
Infogram

引用:Infogram
Infogramは、豊富なテンプレートからインフォグラフィックを作成できる基本無料のデザインツールです。編集画面は日本語対応していないため、注意が必要です。
Infogramでは、チャートやリスト、グラフなどに加えて、地図を用いたインフォグラフィックも作成できます。無料プランではアジア大陸など大陸ごとのテンプレートが利用でき、有料プランにアップグレードすることで、日本を含む国別のテンプレートを利用できます。
まとめ
この記事では、インフォグラフィックとは何かを、活用メリットや種類、作り方、情報を見やすくまとめるコツ、作成時のよくある失敗、おすすめの無料ツールをご紹介しました。
インフォグラフィックは、テキストだけでは伝わりづらい情報を図や表、グラフなどを用いてわかりやすく伝えられるため、公共施設の案内図やプレゼンテーション資料など、さまざまな場面で活用されています。
最近では、テンプレートに沿って情報を整理することで簡単にインフォグラフィックを作成できるツールも豊富に提供されているため、ぜひ自身に合ったツールを見つけ、記事内でご紹介した手順に沿って作成してみてください。