サーチコンソールでインデックス登録を確認する方法は?エラー・原因別の対処法も
新規で作成したコンテンツを公開したり、新しいWebサイトをオープンしたりした場合、なかなか検索結果に表示されないと、インデックス登録がされたのかどうか気になるものです。
この記事では、Googleのインデックス登録について、サーチコンソールを用いた登録を促す方法や、確認方法、エラーメッセージ・原因別の対処法などをご紹介します。
インデックス登録された後に、登録削除となる可能性があるペナルティについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもGoogle サーチコンソールとは?
Google サーチコンソールとは、ユーザーがWebページにアクセスするまでの行動を分析できるサービスです。
サーチコンソールを使えば‗ユーザーがどんなキーワードを検索してWebサイトへたどり着いたのか、検索結果での掲載順位などがわかります。
同じ分析ツールでも、GA4(Google Analytics 4)とはできることが違います。
GA4の場合、Webサイトに訪問したユーザーのWebサイト内での行動を中心に分析するため、サーチコンソールと併用することでより分析範囲を広げられます。
インデックス登録が必要な理由
GoogleサーチコンソールやGA4で効果的な分析を行うためには、まずWebサイトがGoogleにインデックス登録されていることが必要不可欠です。
インデックス登録とは、GoogleがWebサイトを正しく認識し、その情報をデータベースに登録するプロセスを指します。
Googleは、「クローラー」と呼ばれる自動巡回ロボットを使ってWebサイトを検出し、その内容をインデックスに追加します。
このインデックス登録が行われていない状態では、WebサイトはGoogleの検索結果に表示されず、分析に必要なデータも蓄積されません。そのため、インデックス登録は重要な要素となります。
また、インデックス登録された後も、公開したページ数に対してのインデックス数を調べることで、問題点や改善点を発見できます。
例えば、通常は公開したページ数に応じてインデックス数も上がるはずなのに下がっている場合、公開したページの中にインデックス登録されなかったものがあると判断できます。
後述しますが、インデックス登録されなかったコンテンツには何らかの問題がある可能性が高いため、改善しなければインデックスされません。
このように、問題点や改善点を発見できるため、インデックス数は適宜確認することをおすすめします。
インデックス登録されるまでにかかる時間は?
クローラーは世界中のWebサイトを巡回しているため、インデックス登録がされるまでの期間は、一般的に最短で24時間、長くて数週間かかるとされています。
登録されるまでの期間をできる限り短縮したい場合は、クローラーの巡回のしやすさを示す「クローラビリティ」や、インデックスのしやすさを示す「インデクサビリティ」を意識したWebサイトを構築しましょう。
インデックス登録を促す方法
Webサイトが公開できる状態になったら、なるべく早くユーザーの目に触れてほしいと思うものです。
ここでは、登録までの期間をできる限り短縮するためにも、インデックス登録を促す方法を3つご紹介します。
URL検査機能からリクエストを送信する
はじめにご紹介する方法は、サーチコンソールにあるURL検査機能を使う方法です。
手軽な手法で、現在のインデックス状況も確認できるため、登録に時間がかかっているときの状況把握にもおすすめです。
URL検査機能からリクエストを送信する手順は以下のとおりです。
- ❶サーチコンソールを開き、メニューから「URL検査」を選択
- ❷上部に表示されている検索窓に、インデックス登録をしたいWebサイトのURLを入力
- ❸インデックス状況が表示されたら、「インデックス登録をリクエスト」をクリック
GoogleにXMLサイトマップを送信する
続いてご紹介する方法は、サーチコンソールを使ってGoogleにXMLサイトマップを送信する方法です。
XMLサイトマップとはXML形式で作られたファイルで、Webサイトの情報が記されている検索エンジン向けの地図のようなものを指します。
一方でユーザー向けには、HTML形式で作られたHTMLサイトマップがあります。
GoogleにXMLサイトマップを送信することで、クローラーにWebサイトの存在を知らせることができ、クロールされる可能性が高まります。
サーチコンソールでのXMLサイトマップを送信する手順は以下のとおりです。
- ❶サーチコンソールを開き、メニューから「サイトマップ」を選択
❷「新しいサイトマップの追加」の下にある入力欄に、XMLサイトマップのURLを入力し、「送信」をクリック
内部リンクを最適化する
3つ目の方法は、内部リンクを最適化することです。
内部リンクとは、Webサイト内のページとページをつなげるために設置するリンクのことを指します。
インデックス登録を促すためには、すでにインデックスされているページに、インデックス登録をしたいページの内部リンクを設置しましょう。
クローラーが内部リンクをたどり、リンク先のページもインデックスされる可能性が高まります。
ただし、むやみにリンクを設置すると、Webサイト全体の評価を落とすことにもなりかねません。
内部リンクは、関連性のあるページに設置するようにしましょう。
おすすめの設置場所は以下のとおりです。
- ヘッダー
- フッター
- サイドバー
- アーカイブページ
- サイトマップ
- パンくずリスト
インデックス登録されたかを確認する方法
インデックス登録されるまでには、一定の期間が必要になります。
登録時に何らかのアクションがあるわけではないので、登録されたかどうか気になるところです。
ここでは、インデックス登録がされたかどうかを確認する方法を2つご紹介します。
サーチコンソールを用いた確認方法
サーチコンソールでは、「URL検査」と「ページ」を用いてインデックス登録が確認できます。
URL検査機能での確認方法は先述したとおりなので、こちらではページを使った確認方法をご紹介します。
ページで確認する手順は以下のとおりです。
- ❶サーチコンソールを開き、メニューから「ページ」を選択
❷各ページのインデックス状況のステータスを確認
ステータスが「登録済み」の場合、インデックス登録は完了しています。
「未登録」の場合は、インデックスがされていません。
画面をスクロールすると「ページがインデックスに登録されなかった理由」という欄が表示されるので、未登録である理由が確認できます。
Googleで「site: URL」を用いる確認方法
実際にGoogleを使って検索をすることで確認する方法もあります。
手順は簡単で、Googleの検索窓に「site:インデックス登録状況を確認したいWebサイトのURL」を入力するだけです。
ただし、情報の正確さはサーチコンソールが上回るとする説もあります。
株式会社ヒトノテが運営する「ヒトノート」では、以下のように述べられています。
この方法は、Googleサーチコンソールを利用しなくても簡易的にチェックできる方法ですが、インデックス状況を正確に示しているわけではありません。
あくまでも参考データとして利用するのがおすすめです。インデックス状況を正確に把握したい場合は、前述したGoogleサーチコンソールを使って調べましょう。
引用:Googleインデックスの登録・確認方法を解説!サーチコンソールを使ってクロールリクエストしよう
2つの方法を試し、利用しやすい方法や感覚的に正確性が高いと感じる方を利用するのがおすすめです。
【サーチコンソールのエラーメッセージ別】インデックス登録されないときの対処法
Google サーチコンソールのURL検査機能を使ってインデックス登録の状況を確認する場合、エラーメッセージが表示されることがあります。
ここでは、Google サーチコンソールのエラーメッセージ別に対処法をご紹介します。
「URLがGoogleに登録されていません。インデックス登録エラー」
このメッセージが表示された場合、クローラーが巡回したものの、何らかの原因でインデックス登録がされなかった可能性があることを示しています。
このエラーが表示された場合は、以下の項目を確認しましょう。
- 「カバレッジレポート」に「クロールエラー」が表示されているか
- robots.txt(クローラーを制御するファイル)を使用していないか
- noindex設定(検索結果に意図的に表示させない設定)をしていないか
- 400番台エラー、500番台エラーが起きていないか
- Webサイトが閲覧不可能な状況になっていないか
- システムエラーが発生していないか
上記に当てはまる設定やエラーが確認された場合は、設定を変更したり現在のWebサイトの状況を確認したりするなどして適切に対処しましょう。
「URLがGoogleに登録されていません。インデックス未登録」
このメッセージは、Googleにインデックス登録されなかったことを意味しています。
公開して時間がたっていたり、インデックス登録を促す設定をしたりしていてこのエラーが表示されているケースでは、コンテンツの質に問題があると判断されているか、その他の「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」に抵触している可能性があります。
低品質なコンテンツだと判断されるほか、キーワードを乱用している、リンクを売買している可能性があるなど、スパムに関するポリシーに該当する場合、Googleにインデックス登録を拒否されてしまいます。
この場合は、リライトや見直しを行いコンテンツの質を高めましょう。
「URLは代替バージョンです」
このメッセージは、URLが正規化されていないことを示しています。
URLの正規化とは、重複するコンテンツが複数存在している際にURLを一本化することです。
同じ内容のコンテンツが複数存在している場合、Googleは複数存在しているURLのうち1つ以外を代替URLだと判断してしまいます。
このメッセージが表示されたURLは代替URLだと判断されているため、URLの正規化を行いましょう。
【原因別】インデックス登録されないときの対処法
思うようにインデックス登録されない場合は、以下の3つの原因が考えられます。
新規ドメインを使っている
新規で取得したドメインを使っている場合、通常よりもインデックス登録に時間がかかる傾向にあり、短くても数週間、長くて数カ月かかってしまう場合もあります。
クローラーは、すでにインデックスされているページに設置されたリンクをたどっていることから、そもそも内部リンク、外部リンクともに少ない新規ドメインは、クローラーに発見されづらいのです。
サイト品質に問題がなければ正常にクロールされるので、いったん時間の経過を待つようにしましょう。
Webサイトの品質が低いと判断されている
クローラーに巡回されても、サイトの品質に何らかの問題があると判断された場合、インデックス登録されないケースがあります。
検索結果に表示されるWebサイトは、クローラーがユーザーにとって有益な情報を提供していると判断したWebサイトのみだからです。
Googleはユーザーファーストの考えを持っているので、コンテンツの質だけではなくユーザビリティを意識したサイト作りを心がけましょう。
インデックス登録にも関わるペナルティ
インデックス登録がされたとしても、Googleが定めたガイドラインに対して違反行為をすると、最悪の場合インデックス登録が削除されます。
最後に、インデックス登録にも関係するGoogleが定めているペナルティについてご紹介します。
手動ペナルティ
手動ペナルティとは、Googleの担当者が違反をしたWebサイトに対して手動でペナルティを科すことを指します。
サーチコンソール上に警告メッセージが届くため、ペナルティを受けたこがわかります。
手動ペナルティの具体的な内容は、Webサイトの一部、もしくはすべてが検索結果に表示されなくなること、大幅に検索順位を落とされてしまうことです。
違反箇所を修正し、Googleの再審査に合格しなければ再度インデックス登録されることはありません。
Googleが発信している手動ペナルティを課す可能性がある主な行為は以下のとおりです。
- SEO対策のためにリンクを売買する
- 文中に特定のキーワードや数字を不自然な形で乱用している
- 無断転載や内容の薄いアフィリエイトページのような低品質なコンテンツの作成
その他の手動ペナルティとなり得る行為については、Googleの「手動による対策レポート」をご覧ください。
自動ペナルティ
自動ペナルティとは、Googleのアルゴリズムが自動的にペナルティを科すものです。
手動ペナルティのようにエラーメッセージが届くことがないため、ペナルティを受けていることに気づきづらいことが特徴です。
インデックス登録削除のような重いペナルティはないものの、検索順位の下落が発生します。
また、ペナルティを受けた原因も自分で特定しなければならないところが難点といえるでしょう。
原因を特定するためにも「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」を一読し、該当する項目がないか確認しましょう。
また、コアアップデートが行われたタイミングであれば、アルゴリズムの変更により自動ペナルティを受けた可能性もあります。
コアアップデートでの変更点を確認することで原因を予測できることもあるため、どのようなアップデートが行われたのか確認するようにしましょう。
まとめ
この記事では、Googleのインデックス登録について、サーチコンソールを用いた登録を促す方法や、確認方法、エラーメッセージ・原因別の対処法などをご紹介しました。
インデックス登録がされなければ、ユーザーの目に留まらないため評価を受けることができません。
エラーや原因によっては、コンテンツの品質向上のためにリライトや、Webサイトを作り直すことも視野に入れなければならないでしょう。
インデックス登録までは時間がかかることもあるため、焦りすぎは禁物です。
気になる場合は、サーチコンソールを使って現状を把握しながら待つのがおすすめです。