競合サイトの見つけ方とは?必要性やSEOツールを用いた手順を解説

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競合サイトを見つけることは、Webマーケティングのために不可欠です。この記事では、SEOツールなどを用いた競合サイトの見つけ方について解説します。競合サイトを見つけることの重要性についても理解し、自社のマーケティング戦略に生かしましょう。

競合サイトを見つけることが必要な理由

競合サイトを見つけることが必要な理由

ここでは、競合サイトを見つけることが必要な理由をご紹介します。

競合サイトの戦略が把握できる

検索ボリュームが多いキーワードや競争の激しいキーワードでも上位表示されているサイトは、独自の戦略を展開し、さまざまな施策を行っています。具体的には、サジェストキーワードや関連キーワードなどを集中的に対策し、質の高いコンテンツを提供することで、検索エンジンの信頼を築いて上位表示を獲得しています。競合サイトの戦略を理解し、自社の戦略や施策を見直すなど、競合に勝つための戦略を構築することが重要です。

コンテンツに含むべき内容がわかる

上位表示されるページを比較すると共通している情報がわかり、それがユーザーの求める情報である可能性が高いです。自社サイトでも同様の情報を提供すべきですが、他社と差別化するためにはオリジナルの内容も含む必要があります。他社サイトのコピーは避け、オリジナリティを持ったコンテンツを提供することがSEO評価の向上につながります。

自社に足りないキーワードがわかる

競合サイトと比較することで、自社サイトがカバーできていないキーワードを特定することが可能です。自社サイトがメインキーワードで上位表示されない理由は、競合サイトに比べて情報の網羅性が不足している可能性があります。

検索エンジンはサイト全体の情報の網羅性も評価基準としています。競合サイトが上位表示される理由のひとつは、関連キーワードにも対応するコンテンツを提供している可能性があるためです。自社サイトにはない情報を調査し、それをカバーするコンテンツを充実させることが重要です。

競合サイトの見つけ方

競合サイトの見つけ方

ここでは、競合サイトを調査する際に大切な、競合サイトの見つけ方をご紹介します。

獲得したいメインキーワードを明確にする

競合サイトを見つけるためには、自社サイトが獲得したいメインキーワードを明確に決めることが重要です。これは自社商材の認知や購入に直結するため、慎重に選ぶ必要があります。また、候補となるキーワードの月間検索数を確認し、アクセス数の見込みも考慮します。月間検索数が多いキーワードをメインに設定することで難易度は上がりますが、上位表示したときのアクセス増加が期待できます。

データを分析する

自社で重要視するキーワードを特定するためには、データ分析が重要です。Google Analyticsを使用して、コンバージョン数が多いページを複数特定します。次に、Google Search Consoleでこれらのページの流入キーワードを確認します。そして、Googleの検索でこれらの流入キーワードを入力し、上位10位以内に表示されるページも特定します。データを分析することで、自社の強みや改善点を明確に把握し、競合サイトとの差別化を図るための戦略を立てられます。

検索上位のページをチェックする

メインキーワードが決まったら、実際にそのキーワードでWeb検索を行います。検索結果画面で上位表示されているページが競合サイトです。これらのページをブックマークしておくことで、いつでも簡単にチェックできます。競合サイトの動向やSEO施策を把握することで、自社のマーケティング戦略を適切に調整することが可能です。

SEOツールを使った競合サイトの見つけ方

ここでは、SEOツールを使った競合サイトの見つけ方について、「Keywordmap」と「Ahrefs」に分けてご紹介します。

【無料】Keywordmapでの競合サイトの見つけ方

Keywordmapでは、以下の項目を無料で調査できます。

  • キーワード一覧
  • 競合ドメイン
  • 競合ページ
  • 想定広告出稿費・出稿キーワード数の推移
  • 広告キーワード
  • リスティング広告クリエイティブ
  • キーワード数出稿上位ランディングページ

手順としては、ドメインダイジェスト分析にアクセスし、自社サイトか競合サイトのURLを入力します。

Keywordmap1

ここでは例としてYahoo!JapanのURLを入力しました。

すると、上記にあげた項目が見られます。

【キーワード一覧】

Keywordmap2

【競合ドメイン】

Keywordmap3

【競合ページ】

Keywordmap4

これにより、自社や競合サイトが獲得しているキーワードや競合となるサイト・ページが確認でき、直接サイトを見に行くなど競合の戦略を調査することが可能になります。

【有料】Ahrefsでの競合サイトの見つけ方

Ahrefsを使って競合サイトを見つける際は、主に「Site Explorer」や「Keywords Explorer」という機能を使用します。ここでは、この2つの機能についてご紹介します。

Site Explorer(サイトエクスプローラー)

Site explorer

Site Explorer(サイトエクスプローラー)は、自社サイトや競合サイトの詳細なSEO分析を可能にします。Site Explorerでは、自社サイトまたは競合サイトのドメインまたはURLを入力すると、検索結果のダッシュボードから主に以下のデータを確認できます。

URL評価
ページの強さを100点満点で示したもの
ドメインレーティング
ドメインの強さを100点満点で示したもの
被リンク
URLについている被リンク合計数
参照ドメイン
同じドメインからの被リンクは合計しない被リンクの数
オーガニックキーワード
自然検索で獲得しているKWの数
オーガニックトラフィック
自然検索からの月間推定訪問者数
オーガニックページ
検索結果100位以内にランクインした記事の数
自然検索流入価値
オーガニックトラフィックの価値を金額で示したもの
上位のオーガニック競合
自サイトとキーワードが重複する競合のドメイン

トラフィックやキーワードの調査はもちろん、広告データの調査も行えます。さらに、獲得しているキーワードが似ているサイトも詳細に分析できるため、自社サイトの改善や競合サイトの調査に欠かせません。

Keywords Explorer

Keywords explorer

Keywords Explorerは、競合サイトを見つける際やキーワード選定の際に非常に役立つ機能です。Ahrefsの31億以上のキーワードデータベースを活用し、対象キーワードのSEO難易度や月間の検索ボリューム、そのキーワードで上位表示されているサイトなどを簡単に把握できます。

使い方はシンプルで、対象キーワードを入力し、必要に応じて検索エンジンとエリアを設定(デフォルトはGoogle)するだけです。関連キーワードなども確認できるので、Keywords Explorerを活用して、競合サイトの調査や効果的なキーワード戦略を構築しましょう。

まとめ

この記事では、競合サイトの見つけ方をご紹介しました。競合サイトを見つけることで、競合サイトの戦略やコンテンツに含むべき内容が把握できます。そのため、競合サイトの分析は自社のマーケティング戦略を改善するために不可欠です。ぜひ、この記事を参考にして、競合サイトを見つけて自社のマーケティングを強化しましょう。