ドメイン取得後にやることは?独自ドメインがおすすめな理由も紹介

ドメイン取得後にやることには、どのようなことがあるのでしょうか。
自社サイトを運営するうえで、世界に1つしか存在しない独自ドメインの取得はサイトの信頼性を高めます。さらに、ドメインにサービス名などを組み込むことで認知度アップにも貢献しますが、ドメインの取得や取得後の設定に不安を感じる方もいるでしょう。
この記事では、ドメイン取得後にやることをご紹介します。このほかにも、独自ドメインを取得する手順だけではなく、取得前にすべきこともご紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
執筆者

マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
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ドメイン取得後にやること
ドメイン取得後にやることとは、具体的にどのようなことがあるのでしょうか。
はじめに、ドメイン取得後にやるべきことを4つご紹介します。
ネームサーバーを設定する
ドメイン取得後、はじめにやることはネームサーバーを設定することです。
ネームサーバー(DNSサーバー)とは、ドメインとIPアドレスをひもづけるサーバーのことを指します。
取得したドメインをどのサーバーで使用するのかを決めなければ、アクセスができないため、この設定が必要となっています。
ネームサーバーの設定方法は取得したドメインによって変化しますので、ご利用のサーバーのヘルプページをご確認ください。
主要なサーバーのネームサーバーの設定に関するヘルプページは以下のとおりです。
- XServer:ネームサーバーの設定
- お名前.com:【ドメイン】ネームサーバーの変更方法は?|ヘルプ
- ConoHa WING:ドメインにネームサーバーを設定する|ConoHa WINGサポート
- さくらインターネット:ネームサーバー情報を変更したい|さくらのサポート情報
- ロリポップ:独自ドメインの利用方法
ドメインの自動更新設定をする
ドメインには有効期間があります。
契約期間内に更新しなければドメインは失効となり、Webサイトだけではなくメールアドレスも使用できなくなります。
契約するサーバーにもよりますが、ほとんどの場合は契約期間満了日の前に有効期間が近いことを知らせる通知が届きます。
しかしドメインは年単位での契約が多いことから、更新を忘れてしまわないよう自動で更新する設定があれば有効にしておくことをおすすめします。
主要なサーバーのドメインの自動更新に関するヘルプページは以下のとおりです。
- XServer:自動更新設定
- お名前.com:【サーバーサービス】自動更新設定とは何ですか?|ヘルプ
- ConoHa WING:契約自動更新のサービスについて|ConoHaサポート
- さくらインターネット:ドメインの更新方法が知りたい|よくあるご質問
- ロリポップ:契約更新方法
Whois情報の代理公開設定をする
Whois(フーイズ)とは、IPアドレスやドメイン名などの登録者情報を参照できるサービスです。
ICANNというドメインの登録管理組織により、IPアドレスやドメイン取得時にはWhoisに情報提供をすることが義務づけられているため、必ず情報を登録しなければなりません。
個人情報を公開したくない場合は、Whois情報を代理で公開する設定をしましょう。
この設定をすることで、サーバー側が用意した別の情報がWhoisに登録されるため、プライバシーも守れます。
Whois情報の代理公開を設定した場合と、しなかった場合のイメージは以下のとおりです。
代理公開した場合 | しなかった場合 | |
名前 | 代理公開したサーバー名 | 〇〇△△ |
住所 | 代理公開したサーバーの運営会社の住所 | 東京都渋谷区渋谷〇丁目〇〇マンション△号室 |
電話番号 | 代理公開したサーバーの運営会社の電話番号 | 03‐〇〇〇〇‐×××× |
サーバーによって代理公開設定のタイミングは違うため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
主要なサーバーのWhois代理公開設定に関するヘルプページは以下のとおりです。
XServer:Whois情報設定手順
お名前.com:【ドメイン】Whois情報/Whois情報公開代行とは?|ヘルプ
ConoHa WING:WHOIS情報公開代行を設定する|ConoHa WINGサポート
代理公開ができないドメインもある
属性型JPドメインと呼ばれる以下のドメインに関しては、Whois代理公開を設定することができないケースが多いため注意が必要です。
- .co.jp
- .or.jp
- .ne.jp
- .gr.jp
- .ac.jp
- .ed.jp
- .go.jp
属性型JPドメインとは、日本国内に住所を所持している組織、個人などが取得できるドメインです。
「.co.jp」は法人のみ、「ac.jp」は教育機関にのみなど、組織によって取得できる種類が限られています。
メールアドレスを作成する
自身で好きなドメインを指定して作成する独自ドメインを取得した場合は、メールアドレスを作成しましょう。
後述しますが、フリーメールのアドレスよりも、独自ドメインのほうが信頼性が高いとされています。
メールアドレスの作成方法はご利用のサーバーによって異なります。
主要なサーバーのメールアドレスの作成に関するヘルプページは以下のとおりです。
XServer:メールアカウントの追加
お名前.com:【RSプラン/お名前メール】メールアドレスの作成・設定方法を教えてください|ヘルプ
ConoHa WING:メールアドレスを作成する|ConoHa WINGサポート
さくらインターネット:ドメインの更新方法が知りたい|よくあるご質問
ロリポップ:メールアドレス作成方法
独自ドメインの取得がおすすめである理由
ドメイン取得後には、ネームサーバーの設定やドメインの自動更新設定などやるべきことがいくつかあります。
しかし、そもそもドメインはどのようなものを取得すべきなのでしょうか。
ここでは、ドメインを取得する際に独自ドメインがおすすめである理由を紹介します。
独自ドメインとは、「.jp」や「.com」などの「.」(ドット)の前にくる文字を自由に設定して作成できるドメインのことです。
基本的に1つの文字列に対して契約者は1人までとなっているため、仮に作成したいドメイン名が被っている場合は解約を待つしかありません。
このことからもわかるように、独自ドメインは世界に1つしか存在しないドメインであることから、信頼性が高いとされています。
また、リスクヘッジの観点からも独自ドメインの使用はおすすめです。
例えば、無料でサイトを立ち上げる場合、accountname.wixsite.com/siteaddress のようなサブドメインが提供されます。しかし、こうしたサブドメインは本体のドメインの一部として運用されるため、本体ドメインが何らかの理由で利用不可能になると、その下層にあるすべてのサブドメインも同時にアクセスできなくなるリスクがあります。
こうしたリスクを避けるなら、独自ドメインを取得しましょう。
そのほかの、独自ドメインの取得がおすすめである理由は以下のとおりです。
- 解約をしなければ使い続けることが可能で、永続的に使用できる
- ドメイン名と同じメールアドレスを取得できる
- ブランドや企業名をドメイン名に組み込むことで認知度アップに貢献する
認知度を上げるサイト作りを支援します!
独自ドメインを取得することで、自社サイトの認知度アップはもちろん、
信頼性も高まります。バンソウでは、検索上位に表示され、
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「Web集客の方法がよくわからない」といったお悩みをお持ちの方は、
まずはサービスページをご覧ください。
独自ドメイン取得前の確認事項
独自ドメインは信頼性が高いものであることから取得を検討する人も多いかもしれません。
しかし独自ドメインを取得する前には、確認しておくべきことがいくつかあります。
ここでは、どのような点を確認すればよいのかをご紹介します。
独自ドメイン取得や維持に関する費用
独自ドメインを取得し、取得したドメインでWebサイトを運営していく際には、以下の費用が発生します。
- 独自ドメインを取得するための費用
- ドメインを継続利用するための更新費用
費用については、「.jp」や「.com」などの「.」以降にどのドメインを使用するかによって変化します。
独自ドメインを取得するための費用と、更新費用の相場は以下のとおりです。
ドメイン名 | 取得費用 | 更新費用 |
.com | 1~3,200円程度 | 1,000~4,000円程度 |
.net | 1~3,200円程度 | 1,400~4,000円程度 |
.jp | 330~4,000円程度 | 2,800~8,000円程度 |
.co.jp | 4,000~11,000円程度 | 3,900~8,000円程度 |
出典:ドメイン料金の相場は?ドメイン取得費用や更新料金の比較|Shopify 日本
ドメインを取得するための費用が安価であっても、更新費用が高価になることもあるため、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
Whois情報の代理公開ができるか確認する
IPアドレスやドメイン取得の際にはWhois情報の登録が義務づけられています。
Whois情報には、氏名や住所、年齢、電話番号といった個人情報が含まれているため、悪用などのリスクから非公開を希望する人も多くいます。
個人情報を極力公開したくない場合は、利用予定のドメイン取得サービスでWhois情報の代理公開ができるか否かをあらかじめ確認しておきましょう。
サーバーとドメインの一括管理を検討する
必須ではありませんが、レンタルサーバーを使用する場合は、同じ業者が展開しているドメイン取得サービスの利用も検討しましょう。
ネームサーバーは設定が簡略化されているケースが多く、サーバーとドメインの更新や管理が一括でできるサービスもあるからです。
手間を減らして利便性を向上させたい場合は、レンタルサーバーとドメイン取得の業者をそろえることをおすすめします。
独自ドメインを取得する3STEP
独自ドメインの取得費用や維持費用、Whois情報の代理公開設定の有無などの確認事項をチェックしたら、独自ドメインを取得していきましょう。
ここでは、独自ドメインをどのように取得するのか、その手順についてご紹介します。
STEP❶ドメイン名を決定する
はじめに、どのような独自ドメインにするのかドメイン名を決定しましょう。
その際には「.jp」や「.com」などの「.」以降に続くトップレベルドメインと呼ばれる箇所もあわせて決定しましょう。
「.com」「.net」の場合は、属性型JPドメインのように制約がないものが多いため、取得が安易な傾向があります。
トップレベルドメインを決めたら、以下の項目に気をつけながら取得したいドメイン名を決定しましょう。
- 文字数は3文字から63文字程度
- 使用可能な文字は半角英数字(A~Z、0~9)
- 使用可能な記号は半角ハイフン(-)
63文字程度とされていながらも、ブランドの知名度の向上を図りたい場合はできるだけシンプルにすることをおすすめします。
これは、長い英字のテキストよりも、短い英字のテキストのほうが覚えられやすい傾向にあるからです。
独自ドメインを取得した理由に、知名度やブランド力の向上も含まれているのなら、できる限り短く伝わりやすいものを選びましょう。
独自ドメインの実例
下記は、大手企業が取得している独自ドメインの一例です。
【企業名で独自ドメインを取得しているケース】
- カルビー株式会社:https://www.calbee.co.jp/
- サントリーホールディングス株式会社:https://www.suntory.co.jp/
- 株式会社リクルート:https://www.recruit.co.jp/
- 任天堂株式会社:https://www.nintendo.com/jp/
- オリンパス株式会社:https://www.olympus.co.jp/
【商品名で独自ドメインを取得しているケース】
- 【キンカン】株式会社金冠堂:https://www.kinkan.co.jp/
- 【PlayStationシリーズ】株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント:https://www.playstation.com/
STEP❷決定したドメインが利用可能か確認する
先述のとおり、希望するドメインが先に取得されている場合は同じドメイン名で登録することができません。
ドメイン取得に関連するWebサイトの多くは、以下のようにドメインの空き状況を確認できる検索機能を備えておりますので、使用したいドメイン名を入れて必ず確認しましょう。
引用:空きドメイン検索|レンタルサーバーならエックスサーバー
もし希望するドメインに空きがない場合は、トップレベルドメインを変更することで取得できる可能性もあります。
ドメインは先に決めた人が優先的に取得できることから、決まったら早めに空き状況を確認して取得しましょう。
STEP❸独自ドメインの取得に関する契約をする
最後に、ドメインを契約します。
先述のとおり、事前に費用を調べ、希望があればサーバーとドメインの一括管理が可能な業者を選択しましょう。
契約する業者にもよりますが、契約者とドメイン取得者の情報として以下の項目が必要となるケースが多いため、あらかじめ情報を準備しておくと安心です。
- ドメイン登録者名
- 担当者の氏名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
契約が完了すれば、独自ドメインの取得は完了となります。
先述した「ドメイン取得後にやること」を確認し、ネームサーバーの設定などを行いましょう。
独自ドメイン取得後にメールアドレスを作成すべき理由
ドメイン取得後にやることとして、メールアドレスを作成することをあげました。
独自ドメイン取得後は、同じドメインでメールアドレスが作成できます。
ではなぜメールアドレスを作成すべきなのでしょうか。
最後に、ドメイン取得後にメールアドレスを作成すべき理由をご紹介します。
印象や信頼性の向上につながるため
取得したドメインと同じものでメールアドレスが作成できることから、好印象につながる可能性があります。
例えば、お問い合わせに対する返信がフリーメールアドレスであるケースと、企業名や商品名が入ったドメインが使用されたメールアドレスの場合、どちらが好印象でしょうか。
フリーメールアドレスの場合、なりすましやスパムメールの可能性も考えられることから、多くの人が後者を選択するはずです。
このような懸念を解消できる可能性が高まるだけではなく、印象や信頼性の向上につながるのは、取得したドメインでメールアドレスを作成すべき最大の理由といえるでしょう。
メール管理の利便性が向上するため
ドメイン取得後に作成したメールアドレスを、取得したドメインで運用するWebサイトに関するもののみに活用すれば、メール管理の利便性が向上します。
例えば、プライベートで使用しているメールアドレスや、会社で使用しているメールアドレスを使用した場合、対象のWebサイトに関する情報以外も届くことになり、万が一お問い合わせが来ていた際に返信が遅れてしまったり、最悪の場合は埋もれて見つけられなかったりする可能性も考えられます。
メール管理の利便性を向上させるためにも、ドメイン取得後にメールアドレスを作成すべきだといえるでしょう。
メールアドレスの変更をする必要がないため
フリーメールアドレスを利用している場合、万が一サービスが終了してしまった場合はメールアドレス自体が利用できなくなってしまいます。
その場合は、Webサイトに設置したお問い合わせ用のメールアドレスだけではなく、関係各所すべてに変更後のメールアドレスを伝える必要があり、手間がかかることが予想されるでしょう。
一方で独自ドメインに関連したメールアドレスであれば、取得したドメインを解約しない限りは永続的な使用が可能となっています。
サービス終了に伴うメールアドレスの変更が不必要な点は、独自ドメイン取得後にメールアドレスを作成すべき理由のひとつといえます。
まとめ
この記事では、ドメイン取得後にやることにはどのようなことがあるのかをご紹介しました。
ドメイン取得後は、はじめにネームサーバーの設定を行いましょう。
ネームサーバーの設定をしなければWebサイトにアクセスができなくなってしまうため、忘れずに設定しましょう。
このほかにも、ドメインの自動更新設定や、Whois情報の代理公開設定といった作業も必要となります。
また、独自ドメインを取得したらメールアドレスの作成も同時に行うことをおすすめします。
独自ドメインと同じドメインでメールアドレスが作成できるため、印象や信頼性の向上に役立ち、またメール管理の利便性が向上するといったメリットがあります。
このほかにも、取得前に確認しておくべきことがあるため、ドメイン取得の際にお役立てください。