ブラウザと検索エンジンの違いとは?それぞれの役割を解説

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今日はインターネットを使う際によく混同される「ブラウザ」と「検索エンジン」の違いについて解説します。これらの用語は初心者にとって少しややこしいかもしれませんが、心配しないでください。この記事を読むことで、その違いが明確になります。

ブラウザと検索エンジンの違い

ブラウザと検索エンジンは、インターネットを利用するための異なる役割を果たすソフトウェアです。

項目 検索エンジン ブラウザ
意味 インターネット上の情報を検索する機能を提供する。 ウェブサイトを閲覧するためのソフトウェア。
由来 "search"(探す)と "engine"(装置)の組み合わせから派生。 英語の "browse"(閲覧する)に由来。
具体例 Google、Bing、Yahoo!など。 Google Chrome、Safariなど。
主な機能 ・キーワードを入力して関連情報を検索。
・ウェブページ、画像、動画などの検索が可能。
・検索結果をランキングして表示。
・ウェブサイトへのリンク提供。
・ウェブページの閲覧と表示。
・インタラクティブなウェブサイトの操作。
・ブックマークの管理。
・履歴の保存。
・拡張機能の追加が可能。

以下に、それぞれの違いを詳しく説明します。

ブラウザとは

ブラウザとは、ウェブサイトを閲覧するために使用されるソフトウェアのことを指します。ブラウザはウェブページをダウンロードし、表示し、ユーザーがインタラクティブに操作できるようにします。ここでは、ブラウザに関する詳細な情報を提供します。

ブラウザは、ウェブページの表示やナビゲーションを可能にするツールです。ユーザーがウェブアドレス(URL)を入力したり、検索エンジンを使用してウェブページを見つけたりすると、ブラウザはそのウェブページを取得し、表示します。

ブラウザはさまざまな種類があり、それぞれ特定の機能や設定を提供します。
一般的なブラウザを以下に示します。

ブラウザ名 開発元 デフォルトの検索エンジン
Google Chrome
(グーグル クローム)
Google 通常はGoogle
Mozilla Firefox
(モジラ ファイアーフォックス)
Mozilla 通常はGoogle
Safari
(サファリ)
Apple 通常はGoogle
Microsoft Edge
(マイクロソフト エッジ)
Microsoft Windows 10以降は通常はBing

特にMicrosoft Edgeは、Windows 10、Windows 11のデフォルトブラウザとして多くのPCユーザーに利用されており、そのためデフォルトの検索エンジンもBingに設定されています。この移行により、Bingの利用者が増加しています。

ブラウザの設定では、ユーザーがデフォルトの検索エンジンを変更できる場合があり、好みに合わせてGoogleやほかの検索エンジンに切り替えることができます。これにより、ユーザーはウェブでの検索体験をカスタマイズできます。

ブラウザはインターネットを閲覧する際に不可欠なツールであり、その多様性と設定オプションにより、ユーザーは自分に合ったブラウジング体験を構築できます。

検索エンジンとは

検索エンジンは、ウェブ上のさまざまなコンテンツ(ページ、画像、動画など)を検索し、関連性の高い結果をユーザーに提供するツールです。一般的に、検索エンジンのウェブページには検索窓があり、ユーザーはそこにキーワードやフレーズを入力して検索を実行します。

その結果、関連性の高いウェブページやコンテンツが一覧で表示され、ユーザーが求める情報を見つけるのに役立ちます。

以下はいくつかの代表的な検索エンジンです。

検索エンジン 特徴
Google
(グーグル)
世界で最も広く利用されている検索エンジン。検索結果の質と速さで知られています。
Bing
(ビング)
Microsoftが提供する検索エンジン。特に米国で広く使用されています。
Yahoo!
(ヤフー)
日本を含む一部の地域で人気のある検索エンジン。一部の地域ではGoogleの検索エンジン技術を使用しています。
Baidu
(バイドゥ)
中国の主要な検索エンジン。中国語での検索に特化しています。
YANDEX
(ヤンデックス)
ロシアで主に使用される検索エンジン。ロシア語検索に特化しています。
DuckDuckGo
(ダックダックゴー)
プライバシーに重点を置いた検索エンジン。ユーザーのプライバシー情報を収集しないことで知られています。

 

日本国内モバイル版検索エンジン使用率

日本国内では、モバイル版の検索エンジン利用率が高いです。以下は一例として、日本国内モバイル版の検索エンジン使用率です。(※2024年2月現在)

検索エンジン 国内シェア率 世界シェア率
Google 81.33% 95.37%
Yahoo! 16.54% 0.48%
Bing 0.83% 0.51%
DuckDuckGo 0.29% 0.46%
YANDEX 0.27% 1.56%
Baidu - 0.9%

引用:StatCounter「Mobile Search Engine Market Share Japan」

このデータからわかるように、GoogleとYahoo!が日本国内のモバイル検索エンジン市場を支配しています。Yahoo!はGoogleの検索エンジン技術を使用しているため、検索結果に大きな違いはないことが一般的です。

一方、Bingなどを試すことで、異なる検索結果を見ることができ、特定の情報を探しているユーザーにとって有用かもしれません。プライバシーに配慮した検索を希望する場合には、DuckDuckGoなどのプライバシー重視の検索エンジンも選択肢になります。

まとめ

ブラウザと検索エンジンは、インターネットを利用する際に欠かせない役割を果たすソフトウェアです。それぞれ異なる役割を果たす重要なソフトウェアであるため、ブラウザと検索エンジンの違いを覚えておくことが重要です。

ユーザーは、この記事で紹介したさまざまなソフトウェアの中から、自分に合ったブラウザと検索エンジンを利用して、求める情報の検索に役立てましょう。