「リダイレクトが繰り返し行われました」とは?原因や解決策を紹介

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Webページに訪れた際に、Webサイト側でのリダイレクト設定が誤っているなどの原因から複数回リダイレクトが行われ、「リダイレクトが繰り返し行われました」というエラーメッセージとともに正常にページを閲覧できないことがあります。このように繰り返しリダイレクトが行われることをリダイレクトループと呼びます。

この記事では、Webページを開いたときに「リダイレクトが繰り返し行われました」が表示される原因や、Webサイト運営者・ページ閲覧者それぞれで行える解決策、リダイレクトループによるSEOへの影響などをご紹介します。

執筆者

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

「リダイレクトが繰り返し行われました」とは

Webページを閲覧しているときに、目的のページが正常に表示されず、「リダイレクトが繰り返し行われました」とエラーメッセージが表示されることがあります。

これは、リダイレクトが設定されているページ上で何らかの原因によって複数回リダイレクトが起きてしまい、着地点のページにたどり着けないときに表示され、この現象はリダイレクトループとも呼ばれています。

なお、リダイレクトループでは、主に以下の2パターンのリダイレクトが生じています。

■パターン1

ページA:ページBへリダイレクトする
ページB:ページCへリダイレクトする
ページC:ページDへリダイレクトする
ページD:ページEへリダイレクトする

■パターン2

ページA:ページBへリダイレクトする
ページB:ページAへリダイレクトする

また、リダイレクトではリダイレクトループ以外にも、さまざまな原因でエラーが生じることがあります。リダイレクトエラーが発生する原因や解決策、予防策などを詳しく知りたい方は以下の記事もあわせてご確認ください。

そもそもリダイレクトとは

リダイレクトとは、ユーザーがWebページを開いた際に、別のページに自動的に遷移させる設定を指します。主にURLの変更やWebサイトの引っ越し、スマートフォン用ページで別のURLを設定したときなどに使われることが多いです。

例えば、https://sample.jp/AAAというURLのページをhttps://sample.jp/BBBに変更した際に、ユーザーがhttps://sample.jp/AAAのURLをたどってページに訪れようとすると、存在しないページへアクセスしたこととなり、エラー画面が表示されてしまうため、離脱につながる恐れがあります。

このとき、https://sample.jp/AAAからhttps://sample.jp/BBBにリダイレクト設定をしておくことで、https://sample.jp/AAAにアクセスしたユーザーを自動的にhttps://sample.jp/BBBに転送できるため、ユーザーの離脱を防げるでしょう。

ウイルス感染が原因ではない

「リダイレクトのループが生じているのはウイルスが原因なのではないか」と考える方も多いのではないでしょうか。実際に、「リダイレクトが繰り返し行われました」というエラーメッセージが表示されるときは、ウイルス感染が原因ではないことがほとんどです。

ただし、リダイレクトによって不正なWebサイトへ誘導し、ウイルスに感染させるといったサイバー攻撃を受ける可能性もあるため、不安な場合はセキュリティソフトなどを利用し、ウイルスに感染していないか調べることをおすすめします。

「リダイレクトが繰り返し行われました」が起こる原因

ここまで、「リダイレクトが繰り返し行われました」がどのようなエラーなのかを、リダイレクトの意味とあわせてご紹介しました。ここからは、「リダイレクトが繰り返し行われました」が表示される際に考えられる主な原因をご紹介します。

サーバーの設定に不備がある

.htaccessなど、サーバー側にアップロードするリダイレクト用のファイルの記述に不備があったり、ファイルのアップロード場所を間違えたりすることで、1回で済むはずのリダイレクトが繰り返し行われ、ループに陥ってしまう可能性があります。

リダイレクトさせる対象がページ単位なのか、ディレクトリ単位なのかによってもファイルの記述方法やアップロード場所は異なるため、ファイルをサーバーにアップロードする前に必ず内容の確認を徹底しましょう。

拡張機能やプラグインの影響

ブラウザにインストールしている拡張機能や、CMSにインストールしているプラグインが原因でリダイレクトループが生じることがあります。

例えば、WordPressの表示速度を向上させるプラグインでは、.htaccessファイルの内容が自動的に書き換えられることによって、リダイレクト設定が崩れ、ループに陥るケースがあります。

このように拡張機能やプラグインが原因でリダイレクトループが生じている場合は、それぞれのツールを初期化したり、.htaccessファイルを作成し直したりすることをおすすめします。

CMSでのリダイレクト設定ミス

WordPressやHubSpotなどのCMSでは、ユーザーがURLを入力するだけで簡単にリダイレクトの設定が行える機能が搭載されているため、HTMLのコード入力に慣れていない方でも操作しやすい点が特長です。しかし、このようなCMSでの設定が誤っており、リダイレクトループが生じるケースがあります。

CMSでリダイレクト設定を行う際は、遷移前と遷移先のURLに誤りがないかの確認を欠かさず行い、設定ミスを防ぎましょう。

【Webサイト運営者向け】「リダイレクトが繰り返し行われました」の解決策

ここまで、「リダイレクトが繰り返し行われました」のエラーメッセージが表示される原因についてご紹介しました。ここからは、このようなエラーが生じた際に、Webサイト運営者・ページ閲覧者それぞれで行える解決策をご紹介します。まずは、Webサイト運営者で行える解決策をご紹介します。

サーバーのキャッシュを消去する

サーバーキャッシュとしてサーバー上に古い情報が残っている場合、これらのキャッシュが新しい設定内容に影響してリダイレクトループが起きる場合があります。サーバーに新しいファイルをアップロードする際は、必ずあわせてキャッシュの消去も行いましょう。

なお、キャッシュの消去方法はレンタルサーバーによって手順が異なるため、各ベンダーのサポートページなどをご確認ください。

.htaccessファイルの記述内容・アップロード先を確認する

.htaccessファイルを利用してリダイレクト設定をしている場合は、ファイルの記述内容やサーバーへのアップロード場所が正しいかを確認しましょう。

コード内で設定するURLに誤りがあったり、別の場所にファイルがアップロードされていた場合、意図せずリダイレクトループが生じたり、異なるページへのリダイレクトが繰り返し行われたりしてしまう恐れがあります。

リダイレクトの種類別に.htaccessファイルの記述方法やアップロード場所をご紹介している記事もあるため、ぜひあわせてご確認ください。

CMSで転送前後のURLの設定内容を確認する

CMSでのリダイレクト設定は、.htaccessファイルの作成・アップロードよりも簡単に行えるものの、転送前後のURLを入力し間違えたり、誤った設定内容のデータを削除し忘れたりすることによってリダイレクトループが生じることがあるため、慎重に設定する必要があります。

例えば、ページAからページBへのリダイレクト設定をした際に、誤ってページBからページAにリダイレクトするよう設定したデータを削除し忘れ、そのまま残してしまっていた場合、ページA・B間でリダイレクトループが起きるため、ご注意ください。なお、Wixのように、CMSによっては、リダイレクトループが生じる設定がされた場合、エラーメッセージが表示されます。

CMSのプラグイン設定を確認する

WordPressなど、プラグインを追加できるCMSを利用している場合は、プラグインが影響してリダイレクト設定が崩れてしまい、リダイレクトループが生じる可能性があります。

プラグインが影響しているか確かめたい場合は、一度CMSでインストールしているすべてのプラグインを無効化したうえで、再度該当のページを訪れた際に、「リダイレクトが繰り返し行われました」が表示されるかを確認します。このとき、正常にページが表示された場合は、プラグインが影響していると考えられるでしょう。

また、プラグインの影響が疑われるものの、どのプラグインが原因であるかを特定できない場合は、プラグインを1つずつ有効化し、問題のあるプラグインを探します。

【ページ閲覧者向け】「リダイレクトが繰り返し行われました」の解決策

ここまで、Webサイト運営者側で行えるリダイレクトループへの解決策をご紹介しました。次に、ページを閲覧するユーザー側で行える解決策をご紹介します。

シークレットモードでページを開く

ブラウザにたまったキャッシュやCookieなどの古い情報が影響し、リダイレクトループが生じてしまう可能性があります。

このとき、ブラウザをシークレットモードで起動することで、ブラウザに保存されているキャッシュやCookieなどの情報を含まずにページを閲覧できるようになるため、これらの影響を受けないことから、正常にページが表示されることがあります。

シークレットモードは、Google Chromeでは「新しいシークレット ウィンドウ」、Microsoft Edgeでは「新しい InPrivate ウィンドウ」、Safariでは「新規プライベートウインドウ」から起動できます。

ページを再読み込みする

ページを再読み込み(リロード)することで、ページを最新の情報に更新できます。Webサイト運営者側でサーバーのキャッシュを消去したり、リダイレクトの設定を修正したりしていた場合は、再読み込みを行うことで正常な表示に戻る可能性があるため、お試しください。

ページの再読み込みは、各ブラウザのアドレスバーの横にある更新ボタンや、Ctrl+R(Macの場合はCommand+R)、F5キーを押すことで行えます。

ブラウザのキャッシュを消去する

リダイレクトが繰り返し行われるときは、ブラウザにたまったキャッシュが影響している可能性があります。キャッシュによってブラウザ上にWebページやページ上の画像の情報などを一時的に保存することで、次回アクセスした際に素早くページを読み込めるようになりますが、現在のデータに古いデータが影響することがあるため、こまめに消去することをおすすめします。

キャッシュの削除方法はブラウザによって異なります。Google Chromeの場合は、以下の手順で消去します。

1.画面右上にある自身のアイコン横の「︙」をクリックする

2.「閲覧履歴データを削除」をクリックする

3.データを消去する期間を指定する

4.「キャッシュされた画像とファイル」にチェックが入っていることを確認し、「データを削除」をクリックする

参照:キャッシュと Cookie の削除|Google

ブラウザのCookieを消去する

キャッシュとあわせて、Cookieの消去も行っておくとよいでしょう。Cookieとは、Webサイトにログインする際のIDやパスワードなど、ユーザーがWebサイト上で入力した情報をブラウザに保存し、次回以降のWebサイトの閲覧をスムーズに行えるようにする機能です。キャッシュと同様に、Cookieも古いデータが蓄積されることで新しいデータが影響し、リダイレクトが繰り返される可能性があります。

Cookieの削除方法はブラウザによって異なります。Google Chromeの場合は、以下の手順で消去します。

1.画面右上にある自身のアイコン横の「︙」をクリックする

2.「閲覧履歴データを削除」をクリックする

3.データを消去する期間を指定する

4.「Cookie と他のサイトデータ」にチェックが入っていることを確認し、「データを削除」をクリックする

参照:キャッシュと Cookie の削除|Google

ブラウザの拡張機能を無効化する

Google Chromeなど拡張機能を追加できるブラウザを使用している場合は、拡張機能がリダイレクトの設定に影響し、リダイレクトループが生じる可能性があります。

上記の方法を試しても改善せず、拡張機能による影響が疑われる場合は、現在有効化している拡張機能を一度無効化させたり、別のブラウザからアクセスしたりすることで正常にページが表示されるかをお試しください。

「リダイレクトが繰り返し行われました」はSEOにも影響がある?

ここまで、「リダイレクトが繰り返し行われました」と表示されたときに、Webサイト運営者・ページ閲覧者それぞれで行える解決策についてご紹介しました。

Webサイト運営者側では、リダイレクトループが生じた際にリダイレクト設定を見直したり、 .htaccessファイルの記述内容を見直したりするなど手間や時間がかかるため、放置してもよいのではないかと考える方もいるでしょう。

しかし、リダイレクトループはSEOにも影響を及ぼし、ページが検索エンジンによって正確な内容でインデックス登録されなくなるなどのリスクがあります。

正確なページ情報がインデックス登録されなくなる

ページがリダイレクトループしている場合、ページを巡回する検索エンジンのクローラーもループに陥ってしまいます。そのため、クローラーが正確にページ情報を読み取れず、適切にインデックス登録がされないことから、検索順位が低下するなどの影響を及ぼす可能性があります。

また、クローラーがページ情報を正確に読み取ろうと、何度も同じWebページへ訪れた場合、サーバーに負荷がかかりやすくなるため、サーバーダウンを引き起こす恐れがある点にも注意が必要です。

ユーザビリティが悪化する

リダイレクトループが生じることで、ユーザーは目的のページにたどり着けなくなることから、離脱につながります。このように、ユーザーが思うようにWebサイト内を回遊できないサイトは、ユーザビリティの低いサイトとしてGoogleからの評価も下がります。

Googleは、「ページ エクスペリエンスの Google 検索結果への影響について」でも述べているとおり、ユーザビリティに優れたサイトを高く評価するため、ランキングの上位化にもつながります。自社サイトの上位化を狙っている場合は、リダイレクトループを放置せず素早く対処することが大切です。

まとめ

この記事では、Webページを開いたときに「リダイレクトが繰り返し行われました」が表示される原因や、Webサイト運営者・ページ閲覧者それぞれで行える解決策、リダイレクトループによるSEOへの影響などをご紹介しました。

SEO対策を行っている場合は、リダイレクトループが生じることで、ユーザビリティが悪化し、検索順位の低下にもつながる恐れがあります。

リダイレクトループが起きている場合は、放置せずすぐにリダイレクトの設定内容を確認したり、サーバーのキャッシュを消去したりするなど、記事内でご紹介した解決策をお試しください。

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