リダイレクトエラーの原因や解消・予防する方法を詳しく紹介

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WebサイトやページのURLが変わった際はリダイレクトの設定が必要になりますが、リダイレクトエラーが発生した場合は、ユーザーが目的のページにアクセスできず、サイト自体の利用や購買行動をやめてしまったり、SEO評価に悪影響が出たりする恐れがあるので、Webサイトの運営者にとってすぐに解消すべき課題といえるでしょう。

この記事では、リダイレクトエラーの原因や解消方法、予防方法をご紹介します。

執筆者

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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人

株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。

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リダイレクトエラーとは

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リダイレクトエラーとは、URLの変更時に古いURLから新しいURLに転送を行う「リダイレクト」が正常に行われないときに発生するエラーのことです。このエラーはリダイレクトの設定ミスなどで発生することが多く、ユーザーが期待するページにたどり着けなくなるため、サイト自体の利用や購買行動をやめてしまう可能性があるでしょう。

また、Googleはユーザーを第一に考えたWebサイトやページを評価するため、リダイレクトエラーによってユーザーの利便性が下がっていると、Googleからの評価も低くなる恐れがあります。

次に、リダイレクトエラーが起こる原因についてご紹介します。

リダイレクトエラーが起こる原因

ポイント

リダイレクトエラーが起こる主な原因には、301リダイレクトの設定に誤りがあったり、リダイレクトループが設定されていたりすることなどがあげられます。ここでは、それらの原因について詳しくご紹介します。

301リダイレクトの設定に誤りがある

301リダイレクトとは、URLが永続的に変わる際に古いURLから新しいURLに転送するためのリダイレクト手法です。このリダイレクトが正しく設定されていなかったり、プログラムの問題によるバグが存在したりする場合は、リダイレクトの処理が正常に行われずエラーが発生します。

例えば、CMSのプラグインやサーバーにある「.htaccess」ファイルなどでリダイレクトのルールに関する設定や記述が間違っている、プログラムのコードに誤字脱字があるなどが原因としてあげられます。

リダイレクトループが設定されている

リダイレクトループとは、2つ以上のページでリダイレクトが循環してしまっている状態のことです。例えば、以下の状態ではリダイレクトループが発生しているといえます。

  • 「ページA」から「ページB」、「ページB」から「ページA」と、お互いにリダイレクトを行っている
  • 「ページA」から「ページB」、「ページB」から「ページC」、「ページC」から「ページA」のように循環的にリダイレクトを行っている

このような無限ループに陥るとページが表示されずにエラーが表示されます。

リダイレクトチェーンが過剰に設定されている

リダイレクトチェーンとは別のページへのリダイレクトが連鎖的に続いている状態のことです。具体的には、「ページA」→「ページB」→「ページC」→「ページD」→「ページE」のようにリダイレクトが行われている状態がリダイレクトチェーンになります。

この連鎖が過剰に行われている状態は、不必要にリダイレクトを行っているためページの表示速度が遅くなったり、エラーによって表示されなくなったりします。

サーバーやブラウザでは、Web上のパフォーマンスやセキュリティを守るためにリダイレクトチェーンの長さに上限を設定しており、この上限を超えるとエラーが表示される仕組みとなっています。

また、Googleではリダイレクトチェーンについて以下のように公表しています。

Googlebot は複数のリダイレクトの「チェーン」(例: ページ 1 > ページ 2 > ページ 3)に含まれる最大 10 個のホップをたどることができますが、最終的な宛先に直接リダイレクトすることをおすすめします。直接リダイレクトできない場合は、チェーン内のリダイレクトの数を 5 個未満(理想的には 3 個以下)に抑えてください。

引用:サイト・ホームページ移行について|Google 検索セントラル

リダイレクトが11回以上行われる場合は、Google Search Consoleの「インデックス作成」>「ページ」のレポートにリダイレクトエラーが通知されます。

リダイレクトチェーンの中に不正または空のURLがある

リダイレクトチェーンは、過剰に連鎖が続くとエラーが表示されますが、連鎖の中で不正なURLや空のURLがある場合もリダイレクトが途中で止まってしまうため、エラーが表示されます。

次に、不正なURLと空のURLについて具体的にご紹介します。

不正なURL

不正なURLとは、URLにエンコードが必要な文字が入っているURLのことです。例えば、URLは半角英数字と一部の記号のみで構成しなければなりませんが、そこに日本語が入っていると正常なURLではなくなるため、URLとして読み込める文字列に変換する必要があります。

空のURL

空のURLとは、リンクが正しく設定されていない、またはリンク切れによってリンク先にアクセスできないURLのことです。例えば、半角スペースが入っているURLなども正常なURLではないため、読み込めなくなります。リダイレクトチェーンの中にこのようなURLがあるとリダイレクトが正常に行われなくなるため、URLでは半角スペースを使用せずにハイフン(-)を使用するとよいでしょう。

ここまでで、リダイレクトエラーが起こる原因についてお伝えしました。次では、このエラーを解消する方法についてご紹介します。

リダイレクトエラーを解消する方法

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リダイレクトエラーを解消する方法には、.htaccessファイルやURL・パーマリンクの修正、内部リンク・リダイレクト設定の見直しがあげられます。エラーが発生した際は、これらを行うことでエラーの解消が期待できるでしょう。

.htaccessファイルを修正する

.htaccessファイルとは、Webサーバー上で行われる動作をディレクトリ単位で制御するためのファイルです。このファイルは、リダイレクトの設定を行うためにも重要なファイルとなっており、内部のリダイレクト設定を適切に修正することで、リダイレクトエラーを防止・解消できます。

ただし、内部の記述を間違えるとサイトの表示が崩れたり、表示されなくなったりする恐れがあるため、専門的な知識のある担当者が慎重に修正作業を行う必要があります。

レンタルサーバーを使用している場合は、サーバーの管理画面からサイトのフォルダを確認し、.htaccessファイルをテキストエディタで開きましょう。リダイレクトの設定に関する記述を修正したら、そのデータを保存してサーバーにアップロードすることで作業が完了します。

URLやパーマリンクを修正する

リダイレクトエラーが発生した場合は、サイトのURL・パーマリンクの設定が誤って記載されている可能性があります。修正する際は、サーバーの管理画面からCMSのPHPファイルを開き、URLやパーマリンクの設定箇所に該当するコードを見つけ、それらが誤って記載されていないかを確認しましょう。修正を行った場合は、修正後のファイルをサーバーにアップロードすることで完了となります。

内部リンクやリダイレクトの設定を見直す

内部リンクが古いURLを指していたり、リダイレクトが正しく設定されていなかったりする場合、リダイレクトエラーが発生します。リダイレクト設定の見直しや内部リンクの修正を行うことで、問題を解決できます。

ここまでリダイレクトエラーを解消する方法をご紹介しましたが、次はこのエラーがSEOに与える影響をお伝えします。

リダイレクトエラーがSEOに与える影響

リダイレクトエラーが発生し、正しくリダイレクトされない場合、Webサイトを巡回するGoogleクローラーが転送先のURLを認識できなくなり、古いページのSEO効果が引き継がれず、Webサイトへの流入に悪い影響を与える恐れがあります。
ここまで解消方法をご紹介しましたが、設定に不安がある、リソースが足りないと感じている方は、SEOのプロにまかせるのをおすすめします。

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リダイレクトエラーを予防する方法

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リダイレクトエラーを予防する方法には、ループが起きていないかの確認や不要になったリダイレクトの削除などがあげられます。ここでは、エラーを予防する主な方法についてそれぞれご紹介します。

リダイレクトループが起きていないかを確認する

先述したように、リダイレクトループはエラーの要因となります。特に、リダイレクトを連鎖的に設定していると、気づかない間にループする設定になってしまっていることも多いです。リダイレクトを設定しているページを見直してループになっていないかを確認することが大切です。

不要になったリダイレクトは削除する

URLの変更時に一時的に必要となったリダイレクトの設定が、役目を終えて不要になっても残り続けている場合があります。これは余計なトラフィックが増えて表示速度の低下につながったり、後々のリダイレクト設定でトラブルが発生する原因となったりする恐れがあるため、恒久的に必要がなくなったリダイレクトは必ず削除しましょう。

キャッシュを有効活用する

サーバーやブラウザのキャッシュを適切に使用すると、インターネット上で一度読み込んだデータを一時的に保存し、ユーザーが再訪した際にリダイレクトを行わなくてもページが開けるようになります。キャッシュを有効活用し、ユーザーの利便性を向上させましょう。

リダイレクトの回数を最小に抑える

リダイレクトの回数が増えるほどページの表示速度が遅くなるため、回数は最小に抑えることが大切です。ページの表示速度が遅くなるとユーザーは不便に感じてしまう恐れがあり、スマートフォンなどでは通信制限によってページの表示速度が遅くなることもあります。そのため、リダイレクトを最小回数に抑えてできるだけページの読み込み速度を向上させるように努めましょう。

まとめ

この記事では、リダイレクトエラーの概要から原因や解消方法、予防方法までご紹介しました。

リダイレクトエラーの原因には、301リダイレクトの設定に誤りがあったり、リダイレクトループが設定されていたりすることなどがあげられ、.htaccessファイルやURL・パーマリンクの修正、内部リンク・リダイレクト設定の見直しを行うことでエラーの解消が期待できます。

普段からループが起きていないかの確認や、不要になったリダイレクトの削除などを行っているとエラーの発生を予防できる可能性があるため、実践してみることをおすすめします。

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