ネットワークエラーとは?原因や対処法、エラーを予防する方法を解説

ネットワークエラーとは、インターネット接続やサーバーとの間に通信障害が起きていることを指します。ネットワークエラーが発生すると、ユーザーはWebサイトを利用できなくなってしまいます。
Webサイトの運営者の目線で見ると、アクセス数も低下し、検索エンジンの自動巡回ロボットの巡回もできなくなるため、SEOへの悪影響は避けられないでしょう。
特に500番台のエラーや表示遅延が頻発すると、検索順位の低下やインデックス削除につながるケースもあります。
この記事では、ネットワークエラーが発生する原因や対処法を解説します。ネットワークエラーを予防する方法についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
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マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
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ネットワークエラーが発生する原因とは
ネットワークエラーが発生する原因は、LANとWANの2つに大きく分けられます。
LAN(Local Area Network)とは、自宅や社内といった限定された範囲で使用できるプライベートネットワークのことを指します。
一方でWAN(Wide Area Network)とは、LAN同士をつないだ広範囲にわたるネットワークのことを指しています。
LANに接続できていてもインターネット接続(WAN)ができないといった問題が起こる場合があります。
この場合、利用しているパソコンの設定やルーター、モデムが接続するための信号を認識していないことが多いです。
また、LANに接続できない場合は、自宅や社内のネットワーク環境に問題が発生しているか、自分のパソコンのネットワーク情報が認識できていないこともあるので、クライアント側かサーバー側のどちらに問題があるのか確認する必要があります。
次に、ネットワークエラーが発生した際に考えられる原因を、個人契約の場合と法人の場合に分けて解説します。
インターネットサービスプロバイダを個人契約している場合
ネットワーク接続ができているかどうかは、パソコンやスマートフォンのインターネット設定を確認し、「接続済み」といったステータスになっているかどうかで判断できます。
ネットワーク接続ができているのにもかかわらず、インターネットが利用できず、どのWebサイトも閲覧できない状態になっている場合、以下のような原因が考えられます。
カテゴリ | 原因 |
クライアント端末 | パソコンやスマートフォンが原因 |
ネットワーク機器 | ルーターやモデムが原因 |
ソフトウェア | セキュリティソフトの問題 |
プロバイダ契約関連 | 料金未払いなどによる利用停止 |
サービス提供元の障害 | メンテナンスによる利用停止 |
法人の場合
Windows OSやMicrosoft Office環境を利用していて、社内のLANでネットワークエラーが発生した場合は、主にセキュリティ関連の項目が原因となっている以下のようなケースが多いといえます。
エラーメッセージ「ネットワークパスが見つかりません」が表示される
Windows OSにおいて、エラーコード「0x80070035」が発生するケースです。
「0x80070035」は、ゲストユーザーのような未認証のユーザーIDとパスワードでファイルサーバにアクセスしたことが原因で発生します。
認証済みのIDでアクセスすることで、エラーが解消する可能性があります。
ネットワーク検索が無効になっている
ネットワーク探索が無効になっている場合、ネットワークを共有しているほかのパソコンや共有サーバーが表示されなくなってしまいます。
【Windows 11の設定方法】
「スタート」>「設定」>「ネットワークとインターネット」>「ネットワークの詳細設定」>「プライベートネットワーク」・「パブリックネットワーク」から「ネットワーク探索」をオン(有効)にする
ネットワークループ現象が発生している
ネットワークループとは、LANケーブル配線のルートがループしてしまっている状態のことを指します。
例えば、ネットワーク機器のスイッチングハブにLANケーブルが2本接続されてしまっている状態がこれに該当します。
このような接続をしていると、データ転送が際限なく続くことになり、データの通り道の幅広さを示すネットワーク帯域が逼迫(ひっぱく)し、ネットワークエラーの原因となるのです。
ネットワークループ現象の原因となる接続箇所を特定し、接続し直さない限りは解消されません。
ネットワークエラーへの対処法
ここまで、ネットワークエラーの原因について解説しました。
ここからは、実際にネットワークエラーが発生した際にどのような対応をするべきなのかを解説します。
ネットワーク機器を再起動する
インターネット接続をしているパソコンやスマートフォンといった端末のほか、モデムやルーターといったネットワーク機器を再起動することで、ネットワークエラーが解消することもあります。
ネットワークエラーが発生した際は、一度再起動して解消するか試してみましょう。
また、ネットワーク設定をリセットし、設定しなおすことで解消することもあります。
Windowsにおけるネットワーク設定のリセット方法については、Microsoft サポートの「Windows の Wi‑Fi 接続の問題を解決する」をご覧ください。
機内モードのON/OFFを切り替える
機内モードのON/OFFを切り替えると、デバイスがWi-Fi接続を自動でし直してくれるケースが多いです。
再起動やリセットよりも時間がかからず行えるため、一度試して改善するかどうかを確認するのもよいでしょう。
周波数の異なるWi-Fiへ接続する
Wi-Fiの周波数は2.4GHzと5GHzの2種類があり、Wi-Fiに接続する際にはいずれか一方の周波数を選んで接続しています。
そのため、接続していないほうの周波数のWi-Fiへ接続することでネットワークエラーが解消され、インターネットを閲覧できるようになる可能性があります。
一般的に、2.4GHzのほうが電波が届く距離が長く、壁といった障害物にも強いといわれているため、ルーターと距離が離れている場所や別の部屋の場合は、2.4GHzに切り替えることで改善する可能性が高まるでしょう。
ルーターの位置を変える
ルーターの位置によっては、Wi-Fi電波が届きづらいため、ネットワークエラーが発生する可能性があります。
そのため、Wi-Fi電波が届きやすい以下のような場所へとルーターの位置を変更してみましょう。
- 自宅や社内の中心となる場所
- 床から1mから2m程度離れた場所
配線状態を確認する
自宅でネットワークエラーが発生する際にありがちなのが、LANケーブルが抜けてしまっていたり、奥まで挿し込まれていなかったりするケースです。
配線状態を確認する際には、まずはLANケーブルが抜けていないかどうかを確認しましょう。
もしLANケーブルの接続に異常が見られない場合は、配線に関する説明書や手順書を見ながら、正しく接続できているか確認することをおすすめします。
それでも解消されない場合は、ご利用のインターネットサービスプロバイダへと問い合わせましょう。
情報セキュリティ対策ソフトの設定を見直す
情報セキュリティ対策に関する設定によっては、警戒レベルが高まることにより情報セキュリティ対策ソフトが反応し、ネットワークエラーが発生することもあります。
不正アクセスやウイルス感染防止のために警戒レベルを引き上げている方は、設定を見直すことで改善される可能性があります。
表示されたエラーメッセージを確認する
「ネットワークエラーが発生する原因とは」でも触れたように、エラーメッセージが表示されるケースもあります。
このような場合は、表示されたメッセージに応じた対処をすることで改善する可能性が高まります。
例えば「429 Too Many Requests」は、短時間に繰り返し同じWebサイトへとアクセスしたことが原因でエラーが発生することがあるため、その場合は時間経過を待つことで改善するケースが多いです。
このように、何らかのエラーメッセージが表示された際には、内容を確認してそれぞれにあった対処法をお試しください。
ネットワークエラーを自己診断する方法
ここまで、ネットワークエラーが発生した際にどのように対処すべきかを解説しました。
Windowsに搭載されているアプリ「コマンド プロンプト」でpingコマンドを使用することでネットワークエラーが起こっているかどうか自己診断できます。
pingコマンドでインターネット接続を確認する際には、アプリで以下のコードを打ち込みましょう。
ping xxx.xxx.xxx.xxx
「xxx.xxx.xxx.xxx」には、ご利用のデバイスのIPアドレスを入力します。
このコードを送り、実行結果に問題がなければネットワークエラーは発生していないということになります。
正常に通信できている場合、下記のような結果が表示されます。
ネットワークエラーを予防する方法
ここまで、ネットワークエラーへの対処法や自己診断方法についてご紹介しました。
ネットワークエラーは、インターネットが利用できなくなってしまうため、できるだけ避けたいところです。
最後に、ネットワークエラーを予防する方法をご紹介します。
ネットワーク機器を定期的にメンテナンスする
「ネットワークエラーへの対処法」でも述べたように、配線状態によってネットワークエラーが発生することもあります。
配線の場所によっては、普段の生活の中でケーブルが引っかかって抜けてしまったり、緩んでしまったりすることも考えられるでしょう。
こうした事態を避けるためにも。ネットワーク機器の状態を定期的に確認しましょう。
予備の機器を準備する
ネットワークエラーを予防する方法として、予備の機器を準備しておくことも有効です。
モデムやルーターといったネットワーク機器に問題があることが原因でネットワークエラーが発生した場合でも、予備の機器があればそちらに一時的に切り替えることで対処できるでしょう。
まとめ
この記事では、ネットワークエラーとはどのようなものなのか、詳しくご紹介しました。
ネットワークエラーの原因には、大きく分けてLANとWANの2つがあります。
細分化していくと、個人契約と法人の場合のそれぞれに違った原因があります。
ネットワークエラーが発生した場合は、この記事でご紹介したネットワークエラーへの対処法をお試しください。
ネットワークエラーについて自己診断が必要で、Windowsをお使いの場合はpingコマンドを使用することで調べられます。
早めに対処して、ネットワークエラーを解消しましょう。