401エラーとは?発生する原因や解消する方法をわかりやすく紹介

401エラーが発生した際は、サイトの運営者とユーザーの両者に悪影響を及ぼすため、なぜ起きているのか、どうやって解消するのかを知ることが大切です。この記事では、401エラーが発生する原因や解消法、予防法について詳しくご紹介します。
執筆者

マーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人
株式会社クリエイティブバンクのマーケティングサポート「バンソウ」のメディア管理人。得意分野は、SEO全般・サイト分析・オウンドメディア・コンテンツマーケティング。バンソウはクライアント様のBtoBマーケティングをサポートするサービスです。詳しい内容はこちらをご覧ください。
401エラーとは
401エラーとは、Webサイトにログインする際に必要なユーザー名やパスワードといった情報が認証できなかった場合や、サイトへのアクセス権がなかった場合に返されるHTTPステータスコードです。このエラーは、アクセス権がないユーザーが不正にアクセスすることを防ぐセキュリティ対策としての役割を担っています。
401エラーには、「Authorization Required」や「Unauthorized」といったさまざまな表記が存在します。次に、401エラーの表記例をご紹介します。
401エラーの表記例
401エラーの表記はサイトによって異なり、例として以下があげられます。
- 401 Authorization Required
- 401 Unauthorized HTTP
- 401 Error – Unauthorized
- 401 – 認証が必要です HTTP
- 401 エラー Access Denied(403エラーなどでも表示されることがある)
- アクセスが拒否されました(403エラーなどでも表示されることがある)
これらは表記が異なりますが、すべて同じ意味を指しています。これらが表記された際は先述したように認証できない、またはアクセス権がないことによるアクセス拒否だと判断できるでしょう。
次に、401エラーが発生する原因をご紹介します。
401エラーが発生する原因
401エラーが発生する原因は、ユーザー側によるものと、サーバー側によるものに分けられます。ここでは、それぞれの原因についてご紹介します。
ユーザー側
ユーザー側で考えられる原因は以下のとおりです。
ユーザー名やパスワードの誤り |
ユーザー名やパスワードが誤っていると、サーバーがユーザーの認証をできないため、401エラーが表示される |
アカウントロック |
ログインを複数回失敗し、回数の上限に達した場合にアカウントがロックされることがあります。これにより、正確なログイン情報を入力しても認証されず401エラーが表示される |
パスワードの有効期限切れ |
有効期限が設定されたパスワードを入力する際、期限が切れていると認証できないため、401エラーが表示される |
2段階認証用のコード忘れ |
パスワードのほかに2段階認証用のコードが必要な場合、別のデバイスに送信される認証コードを入力しない、または認証コードの有効期限が切れていると、401エラーが表示される |
キャッシュやCookieの不具合 |
ブラウザのキャッシュやCookieが古くなったり、破損したりすることで不具合が起き、サイトが正常に動作しない、または正常に認証がされなくなり、401エラーが表示される |
プラグインのエラーや非互換性 |
セキュリティ対策用のプラグインなどを導入している場合、プラグインのエラーや互換性がないことにより、ログインの際に不正ログインと判断されて401エラーが表示される |
サーバー側
サーバー側で考えられる原因は以下のとおりです。
サーバー設定の誤り |
サーバーの設定が誤っていることにより、ログイン情報が認識されず、401エラーが表示される |
データベースの不具合 |
データベースに不具合や問題が発生し、ログイン情報が認識されず、401エラーが表示される |
サーバーのメンテナンス |
サーバーのメンテナンスが行われていると、サイトにアクセスができなくなり、401エラーが表示されることがある |
アクセス制限 |
サーバー側で特定のIPアドレスからのアクセス制限を設定していると、そのIPアドレスからはアクセスできず401エラーが表示される |
ここまででお伝えしたように、401エラーの原因にはさまざまなものがあります。これらの原因によるエラーの発生に対処するには、次でご紹介する解消法を試すことが大切です。
401エラーを解消する方法
401エラーを解消するには、URLやユーザー名、パスワードを確認したり、使用するブラウザを変えたりするなどさまざまな方法があります。ここでは、これらの解消法について詳しくご紹介します。
URLに誤りがないかを確認する
401エラーが発生した場合、ページのURLが誤っている可能性があります。例えば、ページが存在していないとエラーが発生するでしょう。そのため、ページのURLが存在するページなのか、URLの文字列に誤字脱字がないかなどを見直すことが大切です。
ユーザー名・パスワード・認証コードを確認する
ユーザー名やパスワードが誤って入力された場合も401エラーが表示されるため、入力したこれらの内容に誤りがないかを確認します。特にパスワードにおいては、大文字と小文字が誤っていたり、有効期限が切れていたりするケースが多いです。必要に応じてパスワードの再設定や有効期限のあるパスワードの再発行を実施しましょう。
ユーザー名やパスワードの変更後に正しく入力してもログインできない場合は、変更後のログイン情報が反映されていない可能性がありますので、ブラウザの再読み込みをした後に再度ログインするのをおすすめします。
また、2段階認証がある場合は、認証コードの期限が切れていないかなども確認するとよいでしょう。
キャッシュのクリアやCookieの削除を行う
ブラウザのキャッシュやCookieが原因で401エラーが表示されている可能性があるため、キャッシュのクリアやCookieの削除を実施してみるのもおすすめです。
Google Chromeの場合にキャッシュのクリアやCookieの削除を行う方法は以下のとおりです。- 1. ブラウザの画面右上にある3つの点「︙」をクリックする
- 2. ドロップダウンで表示されたメニューから「設定」を選択する
- 3. 「設定」の画面が開いたら、画面左側のメニューバーにある「プライバシーとセキュリティ」を選択し、「閲覧履歴データを削除」をクリックする
- 4. 「閲覧履歴データを削除」の画面が開いたら、期間を「全期間」に設定し、「Cookie と他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」のチェックボックスにチェックを入れる(閲覧履歴も同時に削除したい場合は、任意でチェックを入れる)
- 5. 「データを削除」をクリックする
上記の手順を行うことで、キャッシュのクリアとCookieの削除を同時に行えます。この作業が完了したら、再度ログインできるかを試してみてください。
DNSのキャッシュをクリアにする
DNS(Domain Name System)とは、ドメイン名とIPアドレスをひもづけてネットワーク上で管理するためのシステムです。
DNSにもキャッシュがあり、これをクリアにすることでエラーが解消される可能性があります。 WindowsとMacでDNSのキャッシュをクリアにする手順は以下のとおりです。
Windowsの場合は「スタート」のアイコンをクリックし、検索バーに「cmd」と入力するとコマンドプロンプトが表示されるため、「開く」をクリックしてコマンドプロンプトを開きます。
コマンドプロンプトに「ipconfig/flushdns」を入力し、「Enter」を押すことでDNSキャッシュのクリアを実行できます。
Macの場合は、「Finder」を開いて「アプリケーション」の「ユーティリティ」から「ターミナル」を開きます。
ターミナルに「sudo killall -HUP mDNSResponder」を入力し、「Enter」を押すことでDNSキャッシュのクリアを実行できます。
この作業が完了した後に、401エラーが発生したページを再度表示し、エラーが解消されたかを確かめてみましょう。
使用するブラウザを変える
使用するブラウザを変えることも、401エラーの解消に有効です。この場合は変更前のブラウザが原因であると考えられるため、先述したキャッシュのクリアなどを行うと正常に動作できる可能性があります。
ネットワーク環境を確認する
インターネットの接続が不安定であると、401エラーが表示されることがあります。そのため、ルーターの再起動を行ったり、別の安定している回線に接続したりするなどで接続を安定させ、再度エラーが出たページにアクセスしてみるとよいでしょう。
WordPressのプラグインを無効にする
WordPressのプラグインが原因で401エラーが発生することもあり、特にセキュリティ対策用のプラグインが原因になりやすいです。原因だと疑われるプラグインがある際は、WordPressの管理画面からそのプラグインを一度無効にしてから再度アクセスしてみてください。
そもそもプラグインが原因かどうかを確かめたい場合は、無効にしても問題がないプラグインをすべて無効にし、再度アクセスするのがおすすめです。これで401エラーが解消されたのであればプラグインが原因だといえるため、無効にしたプラグインを1つずつ有効にしていき、原因となっているプラグインを特定します。
プラグインを特定したらそのプラグインを使用するのは中止し、代替となるプラグインを導入してから削除しましょう。
アカウントのロックを解除する
ログイン試行を繰り返してアカウントがロックされた場合は、解除の方法をサイトで確認し、手順に従って解除します。解除の方法としては、アカウントに登録したメールアドレスや電話番号などに確認用のコードが送られることが一般的です。解除が完了したら再度ページにアクセスしてみましょう。
サイトの管理者に問い合わせてみる
ここまでの作業を行っても401エラーが解消されない場合は、サイトの管理者に問い合わせてみるのがおすすめです。サイトの管理者はシステムやサーバーの情報を把握しており、問い合わせることでエラーを解消するための適切な対応を取ってくれる可能性があります。
また、サーバー側が原因でのエラーは、サイトの管理者にしか対処できないため、この場合も管理者に問い合わせてみるとよいでしょう。
ここまでで、401エラーを解消する方法をお伝えしましたが、再度401エラーが起こるのを防ぐには、次でご紹介する予防方法を確認することが大切です。
401エラーを予防する方法
401エラーを予防する方法としてはパスワードの管理があげられます。ブラウザに備わっているパスワードマネージャーを活用し、ログインが必要なサイトごとのユーザー名・パスワードを管理することで、毎回のログインで入力ミスによる401エラーが発生することを予防できます。
また、ネットワークを常に安定させることも大切です。フリーWi-Fiや公共のWi-Fiなどを使用するのは避け、常に安定したネットワークを維持することで、不安定な接続による401エラーを予防できるでしょう。
まとめ
この記事では、401エラーが発生する原因や解消法、予防法についてご紹介しました。401エラーが発生する原因には、ユーザー名・パスワードの誤りやパスワードの有効期限切れといったユーザー側によるものと、サーバー設定の誤りやデータベースの不具合といったサーバー側によるものがあげられます。
401エラーを解消するには、URL・ユーザー名・パスワード・認証コードの確認や、キャッシュのクリア、Cookieの削除などを行うのが有効です。パスワードマネージャーを活用したり、ネットワークを常に安定させたりすることでエラーの予防にもつながるため、実行してみるとよいでしょう。