アフィリエイト記事の外注マニュアルを公開！外注化のメリットやデメリットも

アフィリエイト記事の外注マニュアル｜外注までの6STEP

はじめに、アフィリエイト記事の外注マニュアルとして、外注に至るまでの工程を6つのSTEPに分けてご紹介します。
外注するか悩んでいる方も、マニュアルを読んでアフィリエイト記事を外注するまでの流れを把握しましょう。

STEP❶外注する内容・金額を決定する

はじめに、どのような内容を外注するのか決定します。
外注する内容は、社外の人間に任せてもよいものに限定しましょう。
まずは社内で行うべき作業内容と外注できそうなものを大まかに分け、それぞれの項目を細分化して作業範囲を分けていくのがおすすめです。

外注できる作業と社内で行うべき作業

以下の表に、外注できる作業と社内で行うべき作業をまとめました。
一例として、参考にしてください。

STEP❷外注者に提示するマニュアルと募集文を作成する

次に、外注する内容に沿って外注者へ向けたマニュアルを作成します。
マニュアルを作成すれば、外注するたびに手順や注意点などのレギュレーションを説明する手間が省けます。
また、外注者にとっても仕事を円滑に進めるための指標となるため、できる限り詳細に作成することをおすすめします。
ライター向けマニュアルの作成については後述する「アフィリエイト記事の外注ライター向けマニュアルを作成するときのポイント」をご覧ください。

募集文の例

マニュアルと同時に作成するのが募集文です。
募集文とは、次のステップで外注先を探す際にクラウドソーシングサービスに掲載する募集内容の概要です。
募集文に記載するべき内容は以下のとおりです。

• どのような依頼なのか
• 具体的にどのような作業をするのか
• 応募者への質問（経歴や人柄に関すること）

応募の段階で人となりを見極めるためにも、募集文には応募者への質問を入れることをおすすめします。

STEP❸クラウドソーシングサービスで外注先を探す

外注する内容が決まり、マニュアルも作成できたら、クラウドソーシングサービスを使って外注先を探しましょう。
クラウドソーシングとは、企業や個人事業主などがインターネットを介して不特定多数の人に業務を委託することです。
クラウドソーシングサービスを利用し、外注先を募集したり、登録されているライターやディレクターをスカウトしたりして外注先を探しましょう。

代表的なクラウドソーシングサービスには、「クラウドワークス」や「ランサーズ」のほか、「ココナラ」などがあります。
それぞれのサービスの特徴を表にまとめましたので、参考にしてください。

タスク形式とは

タスク式とは、アンケートへの回答のように一度に複数の人を募集し、同時に作業を進行してもらう依頼形式です。
アンケート回答のほか、データ入力や商品のレビューなど、比較的安易な作業を依頼する傾向にあります。

コンペ形式とは

コンペ式とは、いわゆるコンテストのように募集に対して提案を作成してもらい、応募を募る形式です。
商品のネーミングや、キャッチコピーなどを募集するときに採用されやすい形式です。

プロジェクト形式とは

プロジェクト形式とは、募集に対して応募者を募り、その中から契約するワーカーを決定する形式です。
マンツーマンでやりとりをしていくため、長期契約が可能な信頼できる外注先を探したい場合はこちらがおすすめです。
固定報酬は、例えば1記事5,000円のように単価をあらかじめ決定して契約をするタイプで、時間制はいわゆる時給制のようなものです。
プロジェクト形式を採用されている際は、ほとんどの場合で固定報酬が採用されています。

STEP❹テストライティングを行う

外注先がある程度定まったら、テストライティングを行いましょう。
テストライティングは、外注するライターのスキルを見極め、作成する予定のアフィリエイト記事のトーン＆マナーに合わせられるかどうかなどを確認するためにも、必ず実施することをおすすめします。

テストライティングを依頼する際は、以下の情報を用意してから依頼するようにしましょう。

• アフィリエイト記事の構成案（テストライティング用）
• 納品形式（Word形式や、Googleドキュメント形式など）
• 簡易的なレギュレーションマニュアル
• 締切日

もし締切日を過ぎてしまった外注ライターがいた場合、採用するか否かは慎重になる必要があるといえます。
理由を聞いて、納得できない場合やわだかまりが残る場合は採用を見送ることをおすすめします。

STEP❺テストライティングの原稿を確認する

外注ライターのライティングが完了したら、テストライティングの原稿確認を行います。
構成案やレギュレーションに沿っていない箇所や、修正をしてもらいたい箇所があれば、それらの指示をまとめて外注ライターへ修正依頼を出しましょう。

このとき、外注ライターの対応について以下のポイントを確認するのがおすすめです。

• 再提出後の記事が指示内容に合っているか
• 改善する様子が見られるか
• コミュニケーションが成立しているか
• 連絡が取りあえるか
• 成長意欲や仕事に対する意欲があるか
• やり取りにストレスを感じないか

はじめからこちらが求めるような完成度の高い記事を納品できる外注ライターは多くありません。
初校の完成度には100％を求めず、上記の項目に着目することで、長い付き合いのできる外注ライターを見つけられるでしょう。

STEP❻採用後は必要に応じて育成をする

外注ライターを採用したら、必要に応じて、求めるレベルの記事を書いてもらえるように育成をしましょう。
しかし短期間に記事作成のみを依頼するケースの場合は、育成なしで採用することが多いため、このSTEPは必要がない場合が多いかもしれません。
一方で、ライターチームをつくり、今後はそのチームだけで記事制作を行っていきたいといった希望がある場合は、育成が必要となります。

育成は、テストライティング時と同じように依頼した記事の修正点をまとめ、外注ライターに修正をしてもらうという工程を繰り返しながら行います。
ただし、外注ライターとよい関係を構築することも大切なので、伝え方には注意しましょう。
外注ライターとは電話やオンラインミーティングなどで会話をする機会がなく、テキストのみのやりとりになるケースがほとんどです。
意図していない取られ方をしてしまったり、嫌な言い方に感じられてしまったりする可能性もあるので、伝え方には十分配慮することをおすすめします。

はじめに外注したライターがある程度成長したら、STEP❸～❺を繰り返して別のライターも採用しましょう。

アフィリエイト記事の外注ライター向けマニュアルを作成するときのポイント

続いて、アフィリエイト記事を外注するときのライター向けマニュアルを作成するときのポイントをご紹介します。

レギュレーションを明確化する

レギュレーションとはいわばルールのことであり、外注するにあたって必要不可欠な要素です。
なぜなら、レギュレーションを決めなければ、トーン＆マナーや文字数などがライターの裁量によって決まってしまうからです。
また、読者からも統一感がない文章だと感じられてしまい、質の低いWebサイトという印象を与えてしまう可能性もあります。

そのため、以下の項目を明確にしてマニュアルに記載することをおすすめします。

表記のルールだけではなく、見出しや文中に使用する画像やAIの利用についても明確化して記載しましょう。

特に昨今はAIの発達により、AIを利用する機会も増加傾向にあるため、あらかじめAIの利用に関するルールを敷いておくことをおすすめします。
また、禁止事項を明確にしておくことで、ライター自身も依頼されたアフィリエイト記事を作成するにあたってやってはいけないことがわかりやすくなります。

レギュレーションを守れるか否かは、ライターとの契約を継続するかどうかを決めるポイントにもなりますので、明確化して提示するようにしましょう。

アフィリエイト記事作成の目的・テーマ・ターゲット層を共有する

どのような目的で、どのような記事テーマで、どのようなターゲットに向けてアフィリエイト記事を作成するのかも、外注するライターに共有するようにしましょう、
目的、記事のテーマ、ターゲット層という情報を共有することで、外注するライターと方向性を合わせることができるからです。

例えば、美容商材を取り扱うアフィリエイト記事に掲載するWebサイトであれば、以下のような情報を共有します。

• 目的：美容商材を販売したい
• 記事テーマ：高価なヘアドライヤーと一般的なヘアドライヤーの比較
  　　　　　　レビューやSNS、口コミを引用しながら使用感をまとめ、商品を紹介する
• ターゲット層：美容に大きな興味関心を持っているF1層（20歳から34歳までの女性）

記事のテーマは、理想としているアフィリエイト記事がどんなものなのか伝わるものが好ましいでしょう。
記事の構成に加えて、自身がイメージしているものがどのようなものなのかを伝えることをおすすめします。

ターゲット層は、アフィリエイト記事の読者がどのような人物なのかを記載します。
例では「美容に大きな興味関心を持っているF1層」としていますが、「美容費に月〇万円以上かけている女性」や、ヘアドライヤーにどのような機能を求めている女性が多いのかを調査し、「速乾性のあるヘアドライヤーを探している女性」や「仕上がりがいいヘアドライヤーを知りたい女性」など、詳細に設定するのもおすすめです。

どのような読者にアフィリエイト記事を読んでもらうのかを具体的にイメージし、共有することで、ライターも記事を執筆しやすくなるでしょう。

伝わりやすさを意識する

マニュアルを作成するときには、どのような構成にするのかも考慮する必要があります。
家電製品の説明書も、先に部品や機能の名前を紹介してから基本的な使用方法や活用方法、エラーや困ったときの対処法といった流れになっているものが多いはずです。

このように、伝わりやすいマニュアルにするためには構成も大切です。
どのような流れであれば、ライターにとって理解しやすいかを考えてマニュアル化しましょう。
また、一方はGoogle ドキュメントでの共有で、もう一方はPDFでの共有といった、形式が一本化されていないマニュアルは不便さを感じさせてしまいます。

動画マニュアルをつけるのであれば、YouTubeなどにアップロードしてURLを記載する、テキストのみであればGoogle ドキュメントに一本化するなどして、利便性の向上を図りましょう。
どのようなかたちであれば受け取る側にとって伝わりやすく、作業がしやすいか、相手の立場に立って作成することもポイントです。

アフィリエイト記事を外注するメリットとは？

アフィリエイト記事を外注する際には、先述したようにマニュアルを制作したり、各所で募集をかけたりと、一見すると手間がかかるように思えます。
しかし、それでもアフィリエイト記事を外注するメリットがあります。

収益の安定化が目指せる

ライターが育ち、社内で行っていたキーワード選定や構成作成といった一連の流れも外注で問題なく回せるようになると、別のアフィリエイトサイトの構築をする時間が生まれます。
このサイクルを繰り返すことで、複数のアフィリエイトサイトを構築したり、Webサイトの拡大化を図ったりできるでしょう。
それによって収益の安定化が目指せる点は、アフィリエイト記事を外注する最大のメリットです。

時間的余裕ができる

アフィリエイト記事を外注することで、記事を執筆していた時間を別の業務や作業に割り当てられるようになります。
また、ライターがキーワード選定や構成作成などもできる場合はより時間に余裕が持てます。
リソースや時間に余裕ができる点は、アフィリエイト記事を外注するメリットといえるでしょう。

アフィリエイト記事を外注するデメリットとは？

アフィリエイト記事を外注するデメリットは、大きくわけて2つあります。

はじめは赤字になりやすい

アフィリエイト記事を外注する最大のデメリットは、外注費用がかかることに加えて収益化までに時間がかかるため、はじめは赤字になりやすい点です。
収益化をしていない、もしくは収益額が少ない時点でアフィリエイト記事を外注する場合は、赤字になりやすいというデメリットに留意する必要があるでしょう。

育成に時間がかかる

先述したように、アフィリエイト記事を外注するメリットである「収益の安定化」を実現するためには、ライターの育成が必要不可欠です。
成長スピードは人それぞれであり、全員がスピーディーに成長できるわけではありません。
一朝一夕にはいかないため、ライターの育成にはどうしても時間と労力が必要です。
外注ライターとよい関係を築きながらの育成は、時には年単位に及ぶこともあります。

また、長いつき合いであっても、低単価で採用を続けていると外注ライターからお断りをされるケースもあります。
このようなケースでは、ライターを募集するところからの再スタートになることも少なくありません。
育成に時間と労力がかかり、また外注であるが故に外注先からお断りされる可能性があることは、アフィリエイト記事を外注するデメリットといえるでしょう。

アフィリエイト記事の外注化を成功させるコツ

アフィリエイト記事の外注化をするなら、収益を安定化させたいものです。
ここでは、アフィリエイト記事の外注化を成功させるコツをご紹介します。

外注ライターとは良好な関係を築く

アフィリエイト記事の外注化を成功させるために最も重要なポイントは、外注ライターと良好な関係を築くことです。
先述のとおり、外注ライターとはテキストベースでのやりとりがほとんどであることから、伝え方には細心の注意を払う必要があります。
どうしてもマイナスポイントにばかり目がいってしまい、指摘ばかりになってしまうかもしれませんが、育成には褒めることやよい点をさらに伸ばせるような言葉をかけることも大切です。
褒められる点がひとつもなければ採用はしていないはずですから、指摘ばかりではなく適度に褒めて伸ばすようにしましょう。

また、ライター自身も自分のライティングにおける長所に気がつくことで、能力を伸ばすきっかけにもなるはずです。
指摘ばかりでは相手が萎縮してしまい、良好な関係を築くことは難しくなってしまいます。
長くよいつき合いをしていくためにも、伝え方には十分気をつけましょう。

外注ライターの人柄をしっかりと見極める

先述したように、募集文に応募者へこちらからの質問を記載していれば、応募者からの回答があるはずです。
この段階で質問への回答がない場合、その応募者は募集文を熟読していない可能性があるため、不安があれば採用を見送ってもよいでしょう。
外注ライターを見極めるためには、以下のポイントに着目することをおすすめします。

• 挨拶ができているか
• 最低限の礼儀がなっているか
• 言葉遣いに不安を感じないか
• 募集文に記載した質問へ不足なく答えられているか
• やる気を感じるか

記事の契約本数を決める

記事を何本納品してもらうかの契約本数を事前に決めておくことで、全体の進捗を管理しやすくなります。
契約本数が明確でないと、スケジュールが不明瞭になるほか、ライターが期限までに何本納品できるのか把握しづらくなり、スムーズな進行が難しくなってしまいます。
また、あらかじめ契約本数を決定しておくことで、依頼者とライターとの間でズレがなくなり、契約本数によるトラブルを回避できるでしょう。

自身もスキルアップさせる

応募者は、当然ではありますが募集要項や発注元のプロフィールなどの情報を読んで応募をします。
その際に、応募者自身のスキルよりも発注元のスキルが低いと感じられてしまうと、応募につながらない可能性があります。
優秀なライターを外注で採用したいのであれば、そのようなライターが応募したいと思える環境を整え、自身もスキルアップする必要があるといえるでしょう。

まとめ

この記事では、アフィリエイト記事を外注するときのマニュアルをご紹介しました。
アフィリエイト記事を外注するなら、レギュレーションを伝え、自分が抱いている記事の理想像と方向性を合わせるためにも、ライターへ向けたマニュアルを整備することが大切です。

アフィリエイト記事の外注化をする最大の目的は収益の安定化ではありますが、そのためには外注ライターと良好な関係を築き、長いつき合いをしていくことが必要不可欠となります。
外注ライターとは、テキストベースでのやりとりが基本となることが多いため、伝え方には細心の注意を払う必要があります。
100％を求めすぎていたり、指摘ばかりになってしまったりすると、自分自身にとっても外注ライターにとってもいい結果にはならないでしょう。
お互いにとって最善のかたちとなるように関係を築いていくことで、時間がかかっても理想とするかたちに近づけるはずです。

アフィリエイト記事の外注化をすることで収益を安定化できるよう、マニュアルを整備して、記事作成をしやすい環境を整えましょう。