Word(ワード)文書を作成していると、誤って余分なページができてしまうことがあります。また、文書を編集する中で、ページを削除する必要が出てくることもあります。しかし、Wordのページ削除方法について知らないと、操作がうまくいかないことがあります。
そこで、本記事では、Wordのページ削除方法について、一括で複数ページを削除する方法や個別にページを削除する方法など、詳しく解説します。また、削除したページを復元する方法や、注意すべき点についても紹介します。Wordのページ削除に関するお悩みを持つ方は、本記事を参考にして、スムーズな文書作成を実現してください。
Wordでページを削除する際には、単一のページや複数のページ、特定の位置から文末までなどさまざまな方法があります。効率よくページを削除するにはこれらの方法を理解し、最適な削除方法を選ぶとよいでしょう。
ページを削除する際は、削除したいページの中の文章を削除することでページ自体の削除が可能です。やり方としては、まず削除したいページの文章の先頭にカーソルを置きます。
次に、「Shift」キーを押しながらそのページの文末をクリックします。
すると、削除したいページ内の文章がすべて選択された状態になるため、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押して文章を削除します。
削除したいページ内で、スペースや段落などを含むすべての文字が削除できていれば、ページ自体が削除されます。
複数のページを削除する方法には、連続したページの削除と非連続でのページの削除といった2種類の方法があります。ここでは、それぞれのやり方をご紹介します。
連続したページを選択して削除する際は、前述したように削除したいページの先頭から削除を行うページの文末までを選択することで削除できます。
例えば、2ページから5ページを削除したい場合、2ページ目の文頭にカーソルを置き、「Shift」キーを押しながら5ページ目の文末をクリックすることで、削除するページの文字をすべて選択した状態になります。その後に、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押して選択した範囲を削除します。これにより、連続したページを一括で削除することが可能です。
Word文書内の非連続的なページを一括で削除するには、削除したいページの文章を選択した後に、「Ctrl」キーを押しながら他に削除したいページの文章をマウスのドラッグ操作で範囲選択し、「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押して削除する方法があります。
例えば、1・3・5ページの文章を削除する場合、1ページ目の文章をすべて選択し、Ctrlキーを押しながら、3ページ、5ページの文章をマウスのドラッグ操作で選択します。この後に「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押すことで、2・4ページを残した状態で選択したページを削除できます。
Word文書内の特定の位置から最後までを削除する場合、削除したい文章の始まりにカーソルを置き、「Ctrl」+「 Shift」+「End」キーを押すことで、文書の最後までを選択できます。
選択した範囲の削除は、前述と同様に「Delete」キーまたは「Backspace」キーを押します。特定の位置から最後までの削除は、ページ数が多く選択までのスクロールが多い文書や、特定の位置より以下の文章がすべて不要な場合などに行われることが多いです。改ページの記号があっても関係なく文書の最後まで削除を行えます。
Word文書内で誤ってページを削除してしまった場合は、「Ctrl」+「Zキー」を押すことで、直前の操作を取り消せます。また、画面上部にある矢印の「元に戻す」を選択することでも、同様に直前の操作を取り消せるため、削除したページをもとに戻せます。
一度保存してしまったファイルについては、削除したページを戻せないことがあるため、削除前にバックアップを取ることをおすすめします。
Wordのページが削除できないときは、文書の保護や編集権限が原因となっている可能性があります。そこで、ここでは文書の保護や編集権限を確認して、ページを削除できるようにするための対処法をご紹介します。
Word文書が保護されていると、ページの削除が行えないことがあります。ファイルが保護されているかどうかを確認するには、ファイルを開いてから、「ファイル」タブをクリックし、「情報」を選択します。ここで、「保護ビュー」の表示がある場合、ファイルが保護されていることがわかります。保護を解除する際は、「保護ビューの編集を有効にする」をクリックすることで、保護を解除できます。
Word文書の編集が制限されている場合、ページの削除が行えないことがあります。編集が制限されているかどうかは、前述した保護ビューが表示されていると編集が制限されていることがわかります。編集を許可するには、「保護されたビュー」が表示されている、編集を許可するためのパスワードの入力や文書の作成者に権限を許可してもらうことで、編集制限を解除できます。
Wordで表を挿入すると、表の後ろに改行のマークが表示されます。そのため、ページの入力可能な範囲ギリギリに表を挿入した場合、下図のように次のページに改行のマークが表示されてしまいます。ここでは、表の改行がページ内に収まるように調整する方法をご紹介します。
1つ目は、ページ全体の余白を変更することで、改行をページ内に収める方法です。
Wordの「レイアウト」タブから「余白」を選択し、「狭い」または「やや狭い」に設定を変更します。
こうすることで、ページの余白が狭くなり、入力可能な範囲が広くなるため改行が収まるようになります。
2つ目は、ページ上下の余白を狭くすることで、改行をページ内に収める方法です。
まず、Wordの「レイアウト」タブから「ページ設定」のアイコンを選択します。
次に「ページ設定」のダイアログが開いたら、「余白」タブを選択し、設定されている上下の数字を小さくして調整して「OK」をクリックします。調整する際は、他のページとの統一感を損ねないよう、できるだけ上の余白は変更せず、下の余白だけ減らして改行が収まるようにするのがおすすめです。
これにより、改行が現在のページに収まるようになります。
3つ目は、次のページに表示されている改行の行間を狭くすることで、改行をページ内に収める方法です。
まず、次のページに表示されている改行のマークにカーソルを置いた状態で、「ホーム」タブから「段落の設定」のアイコンを選択します。
次に、「段落」のダイアログが表示されたら、「インデントと行間隔」のタブに表示されている「行間(N)」を「固定値」、「間隔(A)」を「1pt」に変更して「OK」をクリックします。
すると、カーソルを置いていた行の幅が1ptに設定され、現在のページに収まるようになります。
この記事では、Wordでページ削除する方法についてご紹介しました。ページを削除する方法には、単一のページや複数のページ、特定の位置から文末までの削除などさまざまな方法があります。一括で複数ページを削除する際は、連続したページか非連続的なページを削除するかによってもやり方が異なるため、削除するページの範囲に合った方法で削除を行うと効率的です。
ページが削除できないときや表の後ろの改行が次のページに表示されてしまうときには、この記事でご紹介した対処法を試してみてください。誤った操作により削除した部分が復元できなくなることがあるため、削除の作業前にバックアップを取っておくとよいでしょう。