Windows 11 HomeとProの最も大きな違いは、機能と価格です。Windows HomeとWindows Proの違いを簡単に説明します。Windows Homeは個人や一般家庭向けで、基本的な機能を提供しており、価格も比較的安くなっています。一方、Windows Proは会社やビジネス向けで、高度な設定やセキュリティ機能が追加されています。
Windows 11 Proには、Windows 11 Homeにはない以下の機能が含まれます。
機能機能 | Pro | Home |
BitLocker によるデバイス暗号化 | ○ | ✕ |
デバイスの暗号化 | ○ | ○ |
デバイスを探す | ○ | ○ |
ファイアウォールとネットワーク保護 | ○ | ○ |
インターネット保護 | ○ | ○ |
保護者による制限と保護 | ○ | ○ |
セキュア ブート | ○ | ○ |
Windows Hello | ○ | ○ |
Windows セキュリティ | ○ | ○ |
Microsoftの公式サイトで、Windows 11 Homeは¥19,360 (税込)で販売されており、Windows 11 Proは¥28,380 (税込)で販売されています。
Windows 11 Homeは、1つのPCで1つのライセンスが必要です。Windows 11 Proも、1つのPCで1つのライセンスが必要ですから、ライセンスの違いはありません。
Windows 11には、高度なセキュリティ機能が標準で備わっています。その中でも、Windowsセキュリティは特に重要です
Windowsセキュリティには、「Microsoft Defender」という強力なウイルス対策プログラムが含まれており、PC上でのウイルスやマルウェア(悪意のあるソフトウェア)の脅威からあなたのデータを守ります。
Windows 11 Proには、Windows 11 Homeにはないいくつかのビジネス機能が含まれています。
Windows 11 Homeには、ビジネス向けの機能はありません。ビジネスでBitLocker(ドライブの暗号化)、リモートデスクトップ接続(RDC)、グループポリシーエディター、およびドメイン参加などの機能を利用したい場合は、WindowsのProエディションが必要です。
Windows 11 Proには、以下のビジネス機能が含まれています。
Home | Pro | |
割り当てられたアクセス | ✕ | 〇 |
動的プロビジョニング | ✕ | 〇 |
Azure によるEnterprise State Roaming | ✕ | 〇 |
グループポリシー | ✕ | 〇 |
キオスク モードのセットアップ | ✕ | 〇 |
ビジネス向け Microsoft Store | ✕ | 〇 |
MDM(Mobile device management) | ✕ | 〇 |
Active Directory のサポート | ✕ | 〇 |
Azure Active Directoryのサポート | ✕ | 〇 |
ビジネス向けWindows Update | ✕ | 〇 |
Windows 11 HomeからProにアップグレードするには、以下の手順を実行します。
Windows 11 Pro のプロダクトキーを入力し、Home から Pro へのアップグレード方法は次のとおりです。
1.「Windowsロゴ」を右クリックする
2.「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」を選択する
4.「ライセンス認証」をクリックする
5.「Windowsのエディションをアップグレード」を選択する
6.プロダクトキーの「変更」をクリックする
7.購入したプロダクトキーを入力し、「次へ」をクリックする
1.「Windowsロゴ」を右クリックする
2.「設定」をクリックする
3.左メニューの「システム」を選択する
4.「ライセンス認証」をクリックする
5.「Windowsのエディションをアップグレード」を選択する
6.Microsoftアプリでのアップグレードから「Microsoft Storeを開く」をクリックする
7.Microsoft Storeの「Windows 10/11 Proにアップグレードする」が表示されるので
「購入」をクリックする
8.ユーザーの確認で「OK」をクリックする
9.「Windows Hello」や「PIN」で認証する
10.「Windows 10/11 Pro アップグレード」を購入する
11.「はい、アップグレードを開始します」をクリックする
12.準備が完了すると PC が再起動し、Pro の機能が追加される
13.Windowsの設定の「ライセンス認証」を開き、アップグレードを確認する
Windows 11 HomeとProのパフォーマンスについて、それぞれ向いている人を詳しくお伝えします。
ご家庭など、一般的な使用を主とする方にとっては、WindowsのProエディションは必要ありません。これまでHomeエディションをご利用されていて、特に不自由を感じたことがない場合は、引き続きHomeエディションを使用しても問題ありません。
ただし、企業でBYOD(自分のデバイスを持ち込んで業務に使用)ポリシーが採用されている場合、セキュリティの観点からProエディションが要求されることがあります。従って、BYODを予定している場合は、安全性を確保するためにProエディションを選択することをおすすめします。仕事で使用する場合は、所属する会社の規則を確認してください。
エンジニアの方で、Windows 11を仕事でも使用する予定の方や社用PCとして導入を検討している方、テレワークでリモートアクセスを検討している方には、WindowsのProエディションがおすすめです。
Proエディションは、リモートアクセス機能やセキュリティ機能が優れており、仕事において重要な要素となります。リモートアクセス機能を利用すれば、遠隔地から安全にほかのコンピュータにアクセスすることができます。また、セキュリティ機能は、ビジネス環境で重要なデータを保護するために不可欠です。
さらに、システム開発用PCとしてWindows 11を検討している場合にも、Proエディションが適しています。ProエディションにはHyper-Vという機能が備わっており、1台のマシンで異なるOS環境の稼働テストを行うことができます。これにより、開発の効率性が向上し、柔軟な環境構築が可能となります。
Windows 11 HomeとProの違いには、機能、価格、セキュリティ、ビジネス機能、ライセンス、パフォーマンス、アプリケーション機能が含まれます。ご自身の使用用途や目的によってどちらのバージョンにするかを検討しましょう。
家庭用のコンピューターに必要な場合は、Windows 11 Homeを、ビジネス向けのコンピューターに必要な場合は、Windows 11 Proを選択することができます。また、Windows 11 HomeからProにアップグレードすることもできますが、使用するPCの性能に注意する必要があります。